アメリカ ラスベガス郊外の14キロの国道、道のはずれでパトカーに乗っていた警官が夜間のパトロールを兼ねて食事とともに速度取り締まりをしていた。
そんな中、バックミラーに車が走っているのが映りその車が通過すると、速度測定器に時速317キロと表示される。
警官「指令室」
無線『26号車どうぞ』
警官「航空局に通報だ。無許可で砂漠を低空飛行しているジェットがいるってな」
無線『了解』
その車は目にも目にも見えぬ速さで走り、アリゾナ州中心の地図が映った後、映画のタイトルが表示される。
|THE
LAST STAND|(背景黒、文字白)
タイトルから続く形で「亡き英雄達に捧げるソマートン郡保安監事務所」が記されていた記念碑を背景にアメリカ・メキシコ国境付近の町ソマートン。
午前8時、スポーツ大会に行くためかで家族・関係者が送迎用のバスに乗る中で、やってきたパトカーから運転していた保安官レイ・オーウェンズが降りてくる。
レイは街中を歩く中で選手の人々が走る光景に拍手をする。
町長「試合見に行かないんだって?バスでたった5時間のドライブだぞ。何でだ?」
レイ「人混みが苦手なもんでね、それに誰か町の留守を守らなくては」
町長「その格好でが?」
レイ「変装です」
町長「変装ね…よ~く似合ってる。じゃあなレイ」
レイ「あ、町長。車はあのまま?消火栓の前です」
レイは駐車されていた赤色のシボレー・カマロZL1を指差す中、町長はその車の鍵をレイに渡す。
町長「もし火事が起きたら移動してくれ。だがいいか、傷つけるなよ」
町長がそう言うと、レイの元を離れて送迎用のバスに乗る。
レイ「あほっ町長が…」
最終更新:2023年09月08日 23:03