メジューサの正体は美夜子のママだった。
ドラえもんたちはデマオンの心臓を伝えた美夜子のママの想いを胸に込め、悪魔たちに立ち向かう。
デマオン「星よ、雷となれ! 人間どもを打ち砕け‼︎」
無数の星が絨毯に襲いかかる。
博士「回避‼︎」
絨毯は間一髪星を交わす。
デマオン「奴ら、どこに行く気だ? まさか! 奴らをいかせるな‼︎」
美夜子「あれよ、デマオンの!」
ドラえもんたちは星を破壊し続ける。
美夜子「近づけない!」
博士「このままでは囲まれる!」
スネ夫「ダメだ……」
ジャイアン「数が多すぎる」
デマオン「叩き潰せ‼︎」
ドラえもん「そうだ! どこでもドア‼︎」
ドラえもんたちがどこでもドアをくぐって心臓の前にたどり着く。
デマオン「何?」
美夜子「早く、みんなダーツを」
デマオン「やめろ! やめろ‼︎」
のび太「ええっ? ぼ、僕のが最後の1本⁉︎」
しずか「大丈夫!」
ドラえもん「どんなノーコンでもこんな大きな的外せるか!」
デマオン「やめろ——っ‼︎」
のび太「えいっ!」
ドラミ「ビッグライト!」
デマオン「やめろ——っ‼︎」
のび太の投げたダーツが巨大化、デマオンの心臓に突き刺さる。
デマオン「ぐわああっ‼︎」
心臓が魔界星に衝突、爆発。
残りの悪魔も消えていく。
デマオンや悪魔が完全に消滅した後、
のび太達は、光の無くなった月を見つめた。
すると美夜子のママのペンダントが光を放つ。
月が少しずつ、輝きを取り戻していく。
一同「わぁ………。」
その美しい光景に、みんなの目から涙があふれた。
その後、のび太達は、平和な日々が戻った地球に帰ってきた。
美夜子が、のび太、ドラえもん、ドラミと別れた直後、
花畑で花冠を作るしずかの隣に美夜子がやってくる。
美夜子「ねぇ……」
しずか「ん?」
美夜子「あのね…… 私、また髪、伸ばしてみようかな……」
しずかは、美夜子の顔を見つめた。そしてゆっくりと微笑み、
しずか「きっと似合うわ……」
美夜子の頭に花冠をかぶせた。
美夜子は、自分の頭の花冠を見ると、しずかに向けて嬉しそうに微笑んだ。
美夜子「…あは……。」
リリリリン…リリリリン…
街に、もしもボックスのベルが鳴り響く。
元の世界のいつもの空き地で、ジャイアン、スネ夫、しずかが話しているところへ、のび太とドラえもんがやって来る。
ジャイアン「隣町の中学生がよ、俺んとこに喧嘩売りにきたけど、3人まとめてギタギタにしたんだよ」
のび太「何事もなかったみたい……。」
ドラえもん「あれは夢だったんじゃないか な…… さぁ、行こう! おーい!」
ドラえもんが、3人の方へ駆け出していく。
しずか「あっ、ドラちゃん…。」
スネ夫「ドラえもん。」
それを見つめていたのび太は、思わずあの言葉を口にした。
のび太「……チンカラホイ…!」
するとしずかのスカートがまくり上がる。
しずか「きゃあっ!」
のび太「あっ…!」
のび太は一瞬、驚きの表情を浮かべた。
もう、元の世界に戻ったはずなのに…。
でものび太は、すぐに顔に微笑みを浮かべると、みんなの方へ駆け出した。
のび太「ふふ、おーい!」
スネ夫「あっ、のび太。」
しずか「のび太さん…。」
ジャイアン「のび太!」
ドラえもん「のび太くん。」
平和な元の世界で、のび太は、ドラえもん、ジャイアン、スネ夫、しずかと話している間、こう思っていた。
のび太(風だよね、きっと……。)
最終更新:2019年08月05日 10:16