イレギュラーハンターロックマンXの第9話

Action9 敵はΣだ!

ロックマンXはΣの命を受け、単身、アイシー・ペンギーゴの討伐に向かったが、
ペンギーゴの放った横綱ロボットRT—55Jに追い詰められた。
しかし、トーマス・ライトの言葉を受け、自身に眠る力を解放しフルアーマーロックマンXとなった!


X「フルアーマーXバスターをくらえ!!」

RT—55J「ガウッ!!」
RT-55Jが残った左腕をXに伸ばしたが、フルアーマーとなったXに弾き飛ばされた。
X「もうそんな攻撃はボクにはきかない!!攻撃のすべをうしなったおまえは・・・ただの金属のかたまりだ!!」
フルアーマーXバスターがRT-55Jに炸裂した。
RT-55J「グワォ!!」

X「この勝負もらった!!」
Xバスターの追撃が、RT-55Jを粉砕した。

その頃、基地内でのペンギーゴとバーニン・ナウマンダーの戦いも決着が付こうとしていた。

ナウマンダー「ぐわあーっ!!」
ペンギーゴのショットガンアイスを受け、ナウマンダーが倒れた。
ナウマンダー「オレさまがこんなチビにやられるとは・・・」
ペンギーゴ「いくら攻撃力が強くともうごきがにぶければオレに指一本たりともふれられない。決着がついたな・・・とどめをくらえ!!」
ペンギーゴがナウマンダーを攻め立てるが、そこへXが駆け付けた。

X「まてぇ!!」
ペンギーゴ「ぎょっ、ロックマンX、RT—55Jに勝てたのか?」

X「ナウマンダーさん、ボクをたすけにきたためにこんなことに・・・すみません、ボクがふがいなくて・・・」
ナウマンダー「ふがいないのはワタシの方だ・・・ワタシはもうだめかもしれない。このチップをおまえのバスターに装備しろ!!」
ナウマンダーが自分の武器チップをXに渡した。
ナウマンダー「それでワタシの武器がおまえにも使えるようになる・・・ペンギーゴを倒してくれ!!」
X「何をいってるんです、戦いはこれからです!!」

ペンギーゴ「ええい、そんなクサイシーンは見たくもない!!二人まとめてかたづけてやる!!」

ペンギーゴが放ったショットガンアイスでナウマンダーが粉砕された。
X「ナウマンダーさん!!」
「もうゆるさん、アイシーペンギーゴ!!」
ペンギーゴ「ちっくらえ!!」

ペンギーゴがショットガンアイスを放ったが、Xはかわした。
X「そんなへなちょこショットガンアイス当たってたまるか!!チャージXバスター!!」
ペンギーゴ「グフォッ!!」
Xが撃ち返したバスターがペンギーゴに炸裂した。

X「連射!!」
Xはさらにバスターを連射し、ペンギーゴを攻める。
ペンギーゴ「うひゃあ、こいつはたまらない!!ゆけ!!分身!!」
ペンギーゴが氷像を放ったが、Xはものともしなかった。

ペンギーゴ「なにぃ!!ショットガンアイスがきかない!!」
X「もうボクは今までのボクじゃないんだ!!防御力が最大にアップしているんだ!!もうおまえなんかこわくない、もうようしゃしない!!」

ペンギーゴ「!!、ぎゃああ!!ごぼっ!!」
ペンギーゴがXの猛攻を受ける。
ペンギーゴ「たすけてくれっ!!もうVAVAとは手をきるからゆるしてくれ!!」
X「ゆるさない!!とどめはナウマンダーさんのくやしさがこもったファイアーウェーブだ!!」
ペンギーゴ「ぎゃああ!!」

Xのファイヤーウェーブがペンギーゴを粉砕した。

X「ばか野郎!!VAVAの仲間になんかなるから!!」


Xが本部に戻り、Σに報告した。
Σ「そうか・・・ナウマンダーがやられたか・・・しかたがないだろう。だがおまえはよくやったぞ・・・さすがワタシのみこんだ男だ・・・これからはワタシのかたうでとしてどんどん働いてもらうぞ。ワタシとおまえが力を合わせればすばらしいレプリロイドの未来がひらける!!いよいよその最終段階の任務をあたえる」
「脱走したZEROを抹殺しろ!!」
X「なんですって!!ZEROのことは隊長の誤解です、ZEROはりっぱなイレギュラーハンターですよ。だめです、ボクはZEROと戦うなんてできません!!」
「それより今ははやくVAVAを倒してこの事件を解決します!!それがイレギュラーハンターの本当の仕事です!!」
Σ「ZEROはイレギュラーだ。それでも戦えないというのか?」
X「ま・・・まさか!?」
Σ「VAVAはもう一人だ。あいつはいつでも倒せるがZEROはやっかいだ。今は平気でもいずれ平和を乱す」
「ロックマンX、これは命令だ!!ZEROを抹殺しろ!!命令にさからえばどうなるか解るな?」

X「わ・・・解りました。でもZEROは今どこに?」
Σ「メカニロイドが今ゆくえを追っている。見つけしだいおまえが行け!!」


夜、荒れた古い町を、蛍型メカニロイド、ホタリオンが飛んでいた。
ホタリオン「ZEROを発見!!現在位置は・・」
「ピーッ・・・・」
ホタリオンをZEROが破壊した。

ZERO「見つかってしまった・・・もうにげてもムダか・・・追手の足音が聞こえる・・・・・このハンターは・・・」
「ま・・・まさか!!」

Xがフットパーツを展開し、ダッシュで走っていた。
その先にZEROが待ち構えていた。
ZERO「ここだ・・・ロックマンX!!」
「とうとうおまえまでボクを追ってきたか・・・よほどΣはボクがじゃまなようだな・・・」
X「ゆるしてくれZERO・・・ボクは隊長の命令には逆らえない・・・」
ZERO「親友のおまえをおくりこめばボクがたじろくとでも思ったのか?Σは・・・あまい!!自分の信念を守るためならボクはたとえ親友とててかげんはしない」

ZEROがバスターを撃った。遅れてXもバスターを撃ち返したが、
ZEROの一撃はXに当たり、Xの一撃はZEROにかわされた。
ZERO「ねらいがあまいぞロックマンX!!ねらったら確実に倒せねば、それはすなわち自分の死だ!!」
ZEROのバスターを受け、Xは倒れた。

ZERO「?、どうしたX?これぐらいでやられるおまえじゃないだろ!!反撃してこいロックマンX!!」
X「ZERO、はやくボクにとどめを!!いくら命令でもボクにはZEROをたおせない・・・」
「ボクは今でもZEROを信じているんだ・・・隊長には逆らえないしZEROもうらぎりたくない・・・それならZEROに倒されるのが一番いいんだよ」
ZERO「X!!おまえって奴は・・・そんな覚悟までしてここへやってきたのか・・・」
「さあ立て!!そこまでの覚悟をしているんだったら、おまえの命をボクにあずけろ!!」
「Σを倒すためにボクと一緒に命を賭けて戦おう!!」
X「えっ隊長を・・・!?」
ZERO「そうだ、ボクは調査でわかったんだ。あいつこそイレギュラー・・・いや、それ以上の悪魔だ!!」
「あいつは世界征服をたくらんでいる!!今度のVAVAの事件だってΣのさしがねだ!!世界征服のために最強のレプリロイド軍団を集めるのが本当の目的だったんだ・・・」
X「?、レプリロイドがどうしてそんな考えを持ったんだ?レプリロイドは世界の平和を守るために生まれてきたはずだよ、それもΣ隊長がなるなんて」
ZERO「解らない、ナゾだ?だがげんにそういう行動をとっているのは事実だ!!こうなったらΣを倒すしか平和の道はない!!」
X「ZERO・・・」
ZERO「一緒に戦ってくれ!!ロックマンX」
X「解った!!ボクはZEROを信じるよ、そして真実を・・・・」

?「やはりおまえたちはどうあってもΣさまに逆らうんだな!!」
二人の近くにあったマンホールの蓋が吹き上がった。
そして、その下から飛び出したのは、VAVAだった。
X「VAVA!!」
VAVA「そしてそこまでいろいろ知っているとなると、おまえたち二人には消えてもらうしかないな!!」

ZERO「正体をあらわしたなVAVA!!わかっただろうX、まずしまつしなければならないのは、こいつだ!!」
X「ようくわかったよ。ボクのいかりは今頂点にたっした!!フルアーマー!!」
Xがフルアーマー形態になった。

VAVA「二人でΣさまに逆らって勝ち目があると思うのか?こっちのじゅんびは万全だ!!」
「レプリロイドの偉大な指導者、Σさまに逆らう者に天罰をくだせ!!」

以前、Xに助けられたことを屈辱に感じ、姿を消していたブーメル・クワンガー
これまでΣの下で共に戦ってきたアーマー・アルマージとストーム・イーグリードがVAVAの側に立っていた。
ZERO「あっ一人じゃない」
X「もうすでにみんなΣの手下になったのか!!」

クワンガー「死ねえ!!」
イーグリード「Σさまに逆らうおろか者たち」
VAVA「今日がおまえたちの・・・」
アルマージ「命日だ!!」

VAVAたちの一斉攻撃をXとZEROはかいくぐる。
X「なんてことだ、今までボクが信じてやってきたことがただの茶番にすぎなかったなんて!!自分がなさけない!!」
ZERO「X、めげることはない!!これからが本当の正義の戦いだ!!おまえのいかりを見せてやれ!!」

X「クワンガーさんはもっといいひとだと思っていたのに・・・」
クワンガー「うるさい!!おまえに手がらをよこどりされるのが、がまんできないのよ!!」
X「そんなことで悪魔Σに心を売るなんて!!レプリロイドとしてなさけない!!」
「ペンギーゴからいただいたショットガンアイスをくらえ!!」
クワンガー「ぐおっ!!」

Xのショットガンアイスを受け、クワンガーは凍り付いた。
X「ホーミングドーピード」
続けて放たれたホーミングドーピードがクワンガーを粉砕した。

ZERO「いいぞ、その調子だロックマンX」

アルマージ「いい気になるなよ、オレさまはちがう!!」
アルマージのローリングアタックがXの背中に炸裂した。
X「ぐっ」

ZERO「X!!」
VAVA「おっとたすけにいかせるものか!!超高速ダッシュからは逃げられない!!」
VAVAがダッシュでZEROを弾き飛ばした。
ZERO「なんの!!ZEROバスター!!」
VAVA「あまいぜ!!」
ZEROがバスターを撃ち返したが、VAVAはバーニアで飛んでかわした。
VAVA「ヘッドボム!!」
VAVAのまき散らした爆弾をZEROはかいくぐっていく。
ZERO「くっ!!」

VAVA「スキあり!!」
VAVAが肩のキャノンから撃った電撃弾が、ZEROに当たり動きを止めた。
ZERO「ぐわーっ、体がうごかない!!」

VAVA「ZEROはオレさま一人で大丈夫だ!!ロックマンXをまかせたぞ!!」

イーグリード「急降下アタック!!」
イーグリードの体当たりがXを弾き飛ばした。

アルマージ「オレのえものをよこどりさせやしない!!」
アルマージの額からの光弾がXに当たった。

イーグリード「えものはなかよくわけあおうぜ!!」
さらにイーグリードのストームトルネードがXに炸裂した。

ZERO「大丈夫かX――――!!ぐわっ!!」
ZEROにもVAVAの攻撃が当たった。

VAVA「おまえに他人の心配をするひまがあるか?」
アルマージ「そんなものあるもんか」

X「ZERO・・・」
ZERO「X・・・」


X達の戦いをΣが建物の上から見ていた。


(続く)

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最終更新:2020年07月25日 23:20