流星群が空を照らし、一際大きな流星は雲を突き抜け、地上へ向かい――――
青年、立花瀧と女性、宮水三葉が目覚めた。
瀧(朝、目が覚めると何故か泣いている。そういう事が時々ある)
三葉(見ていたはずの夢はいつも思い出せない。ただ・・・)
瀧(ただ・・・何かが消えてしまったという感覚だけが目覚めてからも、長く残る)
瀧と三葉は別の電車に乗っていた。
三葉(ずっと何かを、誰かを、探している)
瀧(そういう気持ちに取りつかれたのは、多分、あの日から)
三葉(あの日、星が降った日。それはまるで・・・)
昔、少年の頃の瀧が夜空を流れる流星群を見ていた。
瀧(まるで、夢の景色の様に、ただひたすらに・・・)
瀧・三葉(美しい眺めだった)
最終更新:2020年01月20日 11:55