巨大化したカブ太によってシャーマンたちは敗れ去った。
ドラえもんたちは壊れた村の復興を行っていた。
村民「いいぞ、その調子……」「よーし、慎重にな……」
スネ夫「もうダメ……」
ジャイアン「情けねぇな。それでも男か!」
クラージョが薪を持ってくる。
しずか「あら、クラージョ。いい子ね……」
のび太とダッケは石を運んでいた。
オーロ「ありがとう、本当にありがとう…… これでこの島は救われた」
ドラえもん「あの悪者たちは?」
ケリー「心配ないわ。タイムパトロールが来るまで閉じ込めてあるから……」
シャーマンたちの周りは動物たちが囲んでいた。
ドラえもん「そりゃいいや」
フーク「ははは!」
フークがワスレンボーを持っていた。
コロン「こら! お手伝いしないのか?」
フーク「え、えーっと……」
ドラえもん「フーク! それ、どうしたの?」
フーク「拾ったの。森の小川のそばで……」
ドラえもん「あっ! ひょっとして……」
ゴンスケの船が飛来。
ゴンスケ「子供たちに告げるだ。もうお家に帰る時間だーよ……」
コロン「さよなら、ダッケ様」
ダッケ「元気でな、コロン…… おじいさんを大切にしろよ」
コロン「うん……」
ゴンスケ「時間だ、早く乗るべ……」
ダッケ「先に乗るよ。いつかまた会おう」
のび太「うん! きっと」
ドラえもん「ダッケ……」
ドラえもんがダッケにワスレンボーを当てる。
ダッケ「わあっ!」
ドラえもん「君は誰? 名前は?」
ダッケ「名前? 野比のび助だよ……」
のび太「えっ?」
のび助「お、お前たち、誰だ? ここはどこだ?」
船のアームがのび助を中に乗せる。
ゴンスケ「予定時間オーバーしてるべ。飛ばすぞ!」
ゴンスケの船が飛び去る。
のび太(僕の…… 僕のパパだったんだ…… あいつが……)
のび太はこれまでののび助とのことを振り返る。
のび太(パパ、ありがとう……)
コロン「のび太…… ダッケ様じゃないの?」
のび太「あいつはダッケさ。ありがとう、ダッケ!」
一同「ダッケ‼︎」
ケリー「ドラえもん」
ドラえもん「ワスレンボーでこの島の記憶を忘れてもらいました……」
ケリー「そう。そうね……」
ドラえもん「はい」
野比家。
ママ「ちょっと! もう、邪魔なんだから。ゴロゴロしないで」
パパ「いいじゃないか、日曜日ぐらい……」
ママ「ダーメ! ほーら、起きないと吸い込んじゃいわよ。そうね、そんなに暇ならお買い物に行ってもらおうかしら?」
パパ「ええっ?」
ママ「3人でよ」
ドラえもん、のび太「ええっ⁉︎」
ママ「ほーら、邪魔、邪魔!」
3人「はい!」
30年前。
のび助の母「さっきから何を描いてんだい?」
のび助「黄金のカブトムシ。夢で見たんだ……」
のび助の母「ふーん。何もこんな暑いところで描かなくてもいいのに……」
現在。
ドラえもん「のび太くん、パパ、出かけるよ!」
パパ「ああ、今行く」
のび太「ちょっと待って!」
パパ「早くしろ、のび太……」
のび太「待ってよパパ!」
最終更新:2020年01月26日 22:35