宇宙刑事シャリバン・日向 快の幼なじみ、宇宙刑事エステバンはネオマドーの内通者だった。
満身創痍の大ピンチとなったシャリバンは、自ら禁止薬物ハイパーMを服用し、エステバンを倒した──
銀河連邦警察の病室。
快が包帯だらけで、眠り続ける。
パートナーのシシーと、
宇宙刑事ギャバン・十文字 撃が彼を見守る。
シシー「一応、解毒剤は効いてる。早く応急処置できたのと、ハイパーMの分析を前もってやっといたのが良かったわ」
撃「天才科学者のあんたが相棒で、命拾いしたってとこだな、コイツ。やるぅ!」
シシー「フフッ。そろそろ目が覚めるはずよ」
撃「シャリバン、快。大変だったな……」
ネオマドーのガイラー将軍が持っていた幻夢界発生装置が、撃の手にある。
撃「お前が回収してくれたこれ、借りるぞ。こっちの捜査は、重要な手掛かりになりそうなんだ」
撃は連邦警察の取調室で、ガイラーを問い詰める。
ギャバンがガイラーを取り調べた結果、
恐ろしいことが判明した。
ガイラー「『ホラーガールの部屋』っていうサイトがあるんです…… そこ覗いているうちに、自分がマドーの幹部になったような気がして……」
撃「……ホラーガール!?」
模倣犯は皆、同一のサイトを見ており、
その管理者に遠隔操作で洗脳されていたのだ!
リザードダブラーもガマゴンも同様だったと推測され
ギャバンはホラーガールを、
模倣犯(コピーキャット)大量洗脳事件の容疑者と特定した。
撃「このスイッチも、そのサイトで知ったのか?」
ガイラー「はい…… 設計図が送られて来るんです。その…… 彼女の、仲間になったら……」
無事に回復した快が、ビルの屋上から夜景を見つめる。
声「メッカトーヤ!」
快「電さん!?」
電「聞いたぞ、お前。無茶したんだってな」
快「シシーに、滅茶苦茶怒られました……」
電「これからも計算で行くのか?」
快「はい、計算は続けます。でも……」
電「でも?」
快「計算だけに頼るの、やめました」
電「……そうか」
快「握った拳は、誰かの幸せを守るために使い続けます」
電が満足げな笑みを浮かべ、快の肩を叩く。
電「がんばれよ。宇宙刑事…… シャリバン!!」
何もかも計算ばかりの快を宇宙刑事と認めなかった電が、快を初めて「宇宙刑事シャリバン」と呼んだ──
快の顔に笑顔が戻り、去ってゆく電に深々と頭を下げる。
宇宙刑事シャリバンの活躍で、 ネオマドーは摘発された。 そしてその背後に、 彼らをマインドコントロールして マドーに成りきらせていた洗脳犯 ホラーガールがいることも判明した。 事件はまだ、終わってはいない。
宇宙刑事とは何なのか? その想いを胸に、歩き続けろ、快!
赤射せよ! 宇宙刑事シャリバン!!
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最終更新:2014年11月22日 11:21