※本文はSFC版を元にしています。
リックスの村:バッツの家。
机の上のオルゴールを調べると、美しい音色が流れ出す。
~過去の回想~
母・ステラがバッツを寝かしつけ、テーブルにつく。
ドルガン「ねたか?
ステラ「…あなた、またしばらく旅に出るの?
考え込むドルガン。
ドルガン「いや… 行かないさ。
ステラ「私のほっさも少し落ち着いてきたけど…できれば、これからずっとかぞくで、いっしょにくらしたい…
ドルガン「ああ。さあ、もうねよう からだに悪いぞ。
ステラ「ええ…もうひとしごとしてから…
ステラがテーブルを離れ、ドルガンはバッツの様子を見に行く。
『本当は行くんでしょ?
ドルガン「やっぱり起きておったか
『また、悪い人を見はりに行くの?
ドルガン「ああ、それがお父さんの役目だからな。
『ぼくも連れてって。
ドルガン「お前は母さんといっしょに家にいろ。旅のことは母さんにはないしょだぞ
『うん。
ドルガン「さ、もう寝よう。ステラ! お前ももう休め。
返事は無かった。
同時にオルゴールも、徐々にゆっくりになっていく…。
ドルガン「ステラ……?
ステラが家の隅近くで倒れていた。急いで介抱に走るドルガン。
やがてオルゴールが流れ終わる。
最終更新:2014年12月03日 18:20