DRAGON BALL外伝 転生したらヤムチャだった件 前編 |
男子学生(細眉)「なあ今度いっしょにこれ行かねえ?UMJのドラゴンボールのアトラクション!あと何人か声かけてさ!」
男子学生(太眉)「おういいな!行こう行こう!」
「・・・あと誰誘う・・・・・?女子?やっぱ女子だよな?」
男子学生(細眉)「一応誘ってみるけど・・・あんま期待すんなよ」
男子学生(太眉)「よろしくお願いします!!」
「ドラゴンボール好きの女子がいたら最高なんだけどなあ。昨日もドッガンバトルのイベントで1位とったし」
男子学生(細眉)「マジかよ、スゲーな」
男子学生(太眉)「おかげで寝不足だぜ」
男子学生(細眉)「お前って昔から負けず嫌いだけど、それをもっと勉強とかに生かせよなあ」
男子学生(太眉)「うるせい。それより、あのヤムチャが意外と使えるんだよ、あのヤムチャが!」
男子学生(細眉)「ははっ」
2人は歩道橋を渡る。
男子学生(細眉)「おっ」
「おい見ろよあの子!めっちゃスカートみじけぇ」
男子学生(太眉)「なにっ!?」
太眉の男子は歩道橋から身を乗り出し、そのスカートの短い子を見つけた。
男子学生(細眉)「なっ!?」
男子学生(太眉)「これはもっと近くで見てこないと!!」
男子学生(細眉)「おいおい必死か!」
太眉の男子は歩道橋を降りていくが、途中で足を滑らせ――――
男子(太眉)「あっ」
太眉の男子が歩道橋から転げ落ちていった。
男子(細眉)「お、おい!!大丈夫か!?しっかりしろ!!」
「おい!!おい!!」
ヤムチャが、目覚め、辺りを見回した。
ヤムチャ「・・・え?」
(えっ!?えっ!?ここどこ!?オレ・・・えっ!?)
「ん!?」
(なんだ,この服・・・・・?あっ、ちょうど鏡があった)
「あ!!」
鏡に映るヤムチャの顔は、前歯が欠けていた。
ヤムチャ(・・・・これ・・・・・・・ヤムチャ・・・?)
(この景色もドラゴンボールっぽいし、もしかしてアトラクション!?いやいやいや・・・まだUMJに遊びに行った記憶は・・・・えーと今日もいつもの道下校してて・・・)
ヤムチャの意識は、あの歩道橋から転げ落ちた男子だった。
ヤムチャ(そうだ、ミニスカの子がいたんだ。それを追っかけようとして・・歩道橋の階段踏み外して・・・それから・・・それから・・・思い出せない)
(そういえば主人公が死んで異世界に転生するって話がよくあるけど・・・なんかそれっぽいような・・・・ていうかそれか?それなのか?)
(オレ、パンツ見たさに階段で転んで死んじゃって・・・・・ヤムチャに転生した・・・・・!?)
(ま、まさかそんなことが現実に・・・・!?信じられない、そもそも・・・なんでヤムチャ?)
(どうせなら悟空とかベジータがよかったああ――――――っ!!!)
そうしてる所に、パンティを被ったウーロンが話しかけてきた。
ウーロン「おはよう、きのうはとんでもないめにあったな」
ヤムチャ(ウーロンだ!!ほ、ほ、本物!?)
ウーロン「ど、どうかしたか?」
ヤムチャ「!」
その近くでウーロンと悟空、そしてブルマが寝ていた。
ヤムチャ(ブ、ブルマだ・・・・!!実物むちゃくちゃかわいい・・・!!)
(悟空もかわいいなあ・・・)
(いやいやそれよりも・・・こんなカワイイ子見たことないよ。えっ、ちょっと待って、ブルマってたしかヤムチャと恋人同士になるんだよな!?・・・・ということは・・・・オ、オレと・・・!?いままで彼女とかできたことないけど、だいじょうぶかな・・・)
ウーロン「?」
ヤムチャ(ヤムチャは浮気っぽくてフラれたみたいだけど、オレは一途にブルマ一筋で生きてくぞ!!ちょっとワクワクしてきたあ)
ブルマ「ふぁあ・・・・」
ブルマ達が目覚めた。
ウーロン「それにしてもいったいこいつ、なんだんだろう・・・・宇宙人じゃねぇのか?」
ヤムチャ(この時のウーロンするどいよなあ、サイヤ人ですよ)
悟空「おめえ足みじけぇんだなー」
ウーロン「うるせぇっ、にたようなもんじゃねぇかっ!!」
ヤムチャ(わあ・・・!なんだかすごくリアルなアニメを見てるみたい!)
悟空が尻餅をついた。
ウーロン「なんだ?どうしたんだよ」
悟空「なんかうまくたてねぇな・・・」
ヤムチャ「シッポがなくなったからバランス的なことじゃないかな。じきになれるとおもうよ」
悟空「え?シッポ?」
「あっ!!!な、ないっ!!」
悟空のシッポは昨夜、大猿となった時に(転生前の)ヤムチャとプーアルに切られたが・・・・
悟空「ま、いいか!」
ブルマとウーロンがずっこけた。
ヤムチャ「・・・・!」
(こうか!)
遅れてヤムチャもずっこけた。
ウーロン「おまえホントに軽い性格なんだな・・・」
悟空「シッポはいいけどオラの如意棒しらねぇか?」
ヤムチャ「あ、それならあのこわれた建物のなかだったかな?」
(あー、オレ、ヤムチャしてるなぁ)
ブルマ「ねぇ孫くん、わたしたち都にいくことにしたによ!いっしょに来ない?あんたかわいいから女の子にもてるわよ!」
悟空「オラ亀仙人のじっちゃんとこにいく!もっともっと修行してつよくなるんだ!」
ブルマ「そうざんねんね、ウーロンはどうすんの?」
ヤムチャ(西の都かあ、楽しみだなあ)
悟空「一年たったらまたドラゴンボールあつめような!!」
ブルマ「むっふっふっふ、ドラゴンボールはもういいのよ!」
ブルマ・ヤムチャ「「ね――――っ♡」
ヤムチャ(女の子とこんなノリも初めてだあ~~~~~っ)
ヤムチャ「さあいきますか!」
(これ投げてみたかったんだよな)
「ほい!」
ヤムチャが投げたホイホイカプセルから、飛行機が出た。
ヤムチャ「じゃあな悟空!天下一武道会でまた会おう!」
悟空「てんか・・・ってなんだ?」
ブルマ「そのうちみんなでまたあいにくるわよ!」
ヤムチャはうきうきしながら飛行機に乗ろうとしたが――――
未来にサイバイマンの自爆で殺されることをふと思い出した。
ヤムチャ(忘れてた・・・・!!!)
ブルマ「ど、どうしたの?」
ヤムチャ「あ、いえ・・・ご心配なく・・・」
(もう・・・闘わなくていいよな・・・・?オレなんかじゃなおさら勝てっこないんだし・・・・でもやっぱりヤムチャである以上、あの闘いはさけられないのか・・・)
(考えてみたら、ここがヤムチャのターニングポイントなんかじゃないか・・・!?ここで悟空についていって、亀仙人のところでいっしょに修行したらもっと強くなれたかもしれない・・・!!!)
ブルマ「?」
ヤムチャ(そうだよ・・・未来は変えられるはずだ!!ヘタレキャラを返上するんだ!!オレでもかんばれば・・・地球人ナンバーワンならなれるかもしれない!!!サイヤ人はチートだし)
ブルマ「ちょ、ちょっとヤムチャ・・・?」
ヤムチャ「ごめんなさいブルマさん、オレ・・・まだ西の都にはいけません」
ブルマ「えっ!?」
ヤムチャ「でも待っててください!!めちゃくちゃ強くなってきっとむかえにいくから!!」
ブルマ「・・・・・・は・・・はい・・・・」
ヤムチャ「悟空・・・オレもいっしょにいっていいかな?」
悟空「ああいいぞ」
ヤムチャ「あ・・・オレたぶん落っこちゃうからしがみついていい?」
悟空「おめえ筋斗雲しってんのか?」
ウーロン「悟空元気でな――――っ」
悟空「ウーロンもな――――――っ!!」
ブルマとウーロンの乗った飛行機と、ヤムチャとプーアルがしがみついた悟空の乗った筋斗雲が飛び上がり、分かれていった。
ヤムチャ(で、でもホントにヤムチャとしてやっていけるかな・・・)
さてヤムチャに転生してしまったドラゴンワールドを知る少年・・・はたしてどうなりますやら・・・?
そして月日は流れ・・・新生ヤムチャは運命の時をむかえた!!
平野にサイヤ人のベジータとナッパ、そして6匹の栽培マンが待ち構えていた。
相対するのは、ヤムチャを先頭とした地球の戦士たちだった。
ベジータ「そっちも6匹か・・・おもしろい!!ちょうど栽培マンとおなじ数・・・どうだ!!きさまら、こっちの兵と1匹ずつ・・・」
ヤムチャ「おいベジータ!!ゲームとかいいたいんだろうがまわりくどいぜ!!オレひとりでやってやる、6匹まとめてかかってこい!!」
クリリン「い、いくらヤムチャさんでもムチャっすよ!!」
ヤムチャ「なあに、みててくれクリリン!」
ベジータ「ちょうしにのりやがって。ああいううやつがまっさきにボロクズになるんだ・・・」
ナッパ「くっくっく」
ベジータ「やつののぞみどおりに全員でいためつけてやれ!栽培マン!!」
栽培マンが一斉にヤムチャに向かって行った。
しかしヤムチャのパンチの一撃が、先頭の栽培マンの頭をもぎ取った。
栽培マン「!!」
ナッパ「なっ、なに!?」
栽培マン「ギ・・・」
ベジータ「なにをしている栽培マン!闘っても勝てんのなら、きさまらのやることはもうひとつしかないだろう・・・・・・」
栽培マン「ギギイ・・・・」
「ギ・・・!」
「ギャウウ~~~~ッ」
残る5匹の栽培マンがヤムチャに飛びつき、しがみついた。
クリリン「あっ!!!」
栽培マン「ニヤ・・・」
栽培マンが一斉に自爆し、ヤムチャが爆発に包まれた。
ベジータ「そう・・・それでいいんだ」
ピッコロ「なんてやつらだ・・・自爆しやがった・・・・・」
クリリン「ヤ、ヤムチャさ――――ん!!!」
爆発が晴れると、ヤムチャは無事に立っていた。
クリリン「!!」
ヤムチャ「心配するなクリリン!このとおりなんともないぜ!!」
クリリン「ははっ!!さすがヤムチャさんだ!!」
ピッコロ「あのヤロウ・・・いったいどんな修行をしやがったんだ・・・・・!!」
ヤムチャ(よし・・・!!ひとまず鬼門の栽培マン戦は乗り切ったぞ!!いろいろ苦労もあったけど・・・あらすじ知ってるのはやっぱり大きな武器だった!)
この闘いの前に、ヤムチャはナメック星の最長老に会っていた。
(続く)
最終更新:2020年06月27日 19:04