怪我人「ありがとう・・・」
シシリー「いえ!さっ、安静に」
そこへ1人の女性が駆け込んだ。
女性「シシリー様!お願いします!どうか!どうか私の夫を!」
警備兵「くそっ!血が止まらん!」
看護婦「シシリー様!」
奥にいた怪我人の男性は、胸に大きな傷を負っていた。
シシリー「これは・・・!」
女性「夫を助けてください!何でもしますから!」
街で戦っていたシンは、大きな魔力を感じていた。
シン(何だ・・・この魔力・・・)
シュトロームの側近のミリアが、兵士達をなぎ倒していた。
兵士「今までの奴らとは桁違いだ・・・」
ミリアが兵士達に炎の魔法を放った。
アリス・リン「「た―――っ!」」
アリスとリンが兵士達の前に下りてきて、防御魔法で炎を防いだ。
アリス「みんな、下がって!」
兵士「し、しかし・・・」
リン「悪いけど足手まとい!」
兵士「わ、分かった・・・」
ミリア「あなた達は?」
リン・アリス「「アルティメット・マジシャンズ!」」
リンとミリアが屋根の上に立って、戦っていた。
リン「は―――っ!」
リンが電撃の魔法を放ったが、ミリアはかわした。
リン「消えた!」
ミリアはリンの後ろに立っていた。
ミリア「また無詠唱?厄介ね」
アリス「は-っ!食らえ!」
上空に居たアリスが炎の魔法をミリアに放った。
アリス「せりゃ!」
アリスは更に魔法をミリアに放ち、爆煙がミリアを覆った。
兵士たち「「「おおーーっ」」」
アリス「ちょっと、やりすぎたかな?」
リン「アリス後ろ!」
ミリアがアリスの後ろに回り、打撃をアリスに叩き込んだ。
アリスは吹き飛ばされるも、立ち上がった。
アリス「ふ―――っ・・・」
アリスが魔力を込め、魔導服の付与魔法で頬の傷を治した。
ミリア「魔導服?」
アリス「はーっ!」
アリスとミリアが互いに魔法を放ち、アリスは魔法を障壁で防いだが、
その隙にミリアが迫り、足払いでアリスを倒した。
リンが電撃を溜める。
リン「アリス逃げて!あっ!?」
ミリアはアリスを抱え上げ、前に出していた。
アリス「す、すごい力・・・・!」
リン「う・・・」
ミリア「戦い方は素人ね~」
ローレンス(援軍?まさかゼスト様か?どちらにせよこれは好機!)
「全員退却!命令だ!魔人はただちに退却しろ!」
魔法で増幅されたローレンスの声が、魔人達に伝えられた。
魔人たち「あ!退却だと」
「暴れたりねえ」
「何だ、人間ごとき・・・」
そう言ってた魔人の1人がシンの火炎で焼き尽くされ、シンが残る魔人に迫っていた。
ローレンス「この場は分が悪い!一度退いて立て直す!」
魔人「ちいっ!」
魔人たちが逃げだし、その1人がまたシンの火炎で焼き尽くされた。
魔人「おら!道を開けやがれ!」
魔人たちが負傷した兵士達を押しのけ、屋根の上に飛んだ。
シンは浮遊魔法で、上空に浮かび上がった。
シン「簡単に逃げられると思うなよ・・・は―――っ・・・はあっ!!」
シンが巨大な熱線を放ち、城壁から逃げようとする魔人たちを次々に消し飛ばしていった。しかし熱線の先に、兵士達がいた。
シン「はっ!」
シンが熱線を空の方に逸らしたが、その隙に残った魔人たちが城壁から逃げていった。
シン「あっ!逃がすか!」
シンは追おうとしたが、近くでの爆発が目に入った。
リン「うわーっ!」
アリスを盾にしたミリアがリンを攻め立てていた。
アリス「リ、リン!」
ユーリとトニーが物陰からその様を見ていた。
ユーリ「アリスが捕まってる!」
トニー「まずい状況だね。ユーリ、援護を!」
ユーリ「後ろから行くわ!」
ミリアの後ろに回ったユーリが火炎を放った。
ミリア「ふふ」
ミリアはアリスを火炎の方に投げた。
アリス「うそ!や、ちょちょっ、待って!」
アリスは障壁を張って、火炎を防いたが、そのままユーリとぶつかった。
トニー「ユーリ!アリス!」
ミリアがトニーに向かってくる。
トニー「はあっ!」
トニーはバイブレーションソードを振るも、ミリアはかわし、バイブレーションソードを蹴り落とし、トニーへ掌打を放つ。
トニーは障壁で防ぐも、弾き飛ばされた。
トニー「ぐわっ!」
その隙に、ミリアが火炎弾を溜めていた。
トニー「し、しまっ!」
ミリアの火炎弾を食らい、トニーは壁に叩きつけられた。
トニー「が-っ!」
リンがミリアに電撃を放つも、ミリアはかわし、地面を隆起させてリンを挟み込んだ。
リン「きゃ―――っ!」
アリス「リン!」
リンが気絶した。
アリス「こんのぉ――っ!」
アリスが魔力を滾らせる。
ミリア「ふふ」
ミリアはトニーを狙って、火炎弾を放った。
アリス「あ、トニー!」
アリスはトニーの前へ出て、障壁で火炎弾を防ぐ。
アリス「ぐぐぐ・・・っ!あ・・・・」
そこを狙って、アリスの足元から出た岩の柱がアリスの腹を打ち、アリスが気絶した。
ユーリ「アリス!ひっ!」
ミリアが一人残されたユーリに迫る。
シン「待て」
ミリア「ん?」
駆けつけたシンが隆起した地面を砕き、リンを助けていた。
ユーリ「ウォルフォード君・・・」
ミリア(こいつが、シン=ウォルフォード・・・)
リン「ウォルフォード君・・・あいつ、素人じゃない・・」
シン「大丈夫、俺もだよ。ユーリ、みんなを」
ユーリ「え、ええ」
ミリア(ローレンスの方は上手くいったようね)
シン「よくもやってくれたな・・・」
ミリア(さて、彼が実際どの程度か、知りたいわね)
シンとミリアが戦い始めた。
ユーリ「きゃ―――っ!」
ミリアは岩壁でシンを覆い、シンが岩壁を砕いた隙に迫り、
ひじ打ちからの火炎弾を放ったが、シンは二つの障壁で防ぎきっていた。
ミリア(二つ同時に!?)
シンが剣をミリアに振るい、ミリアは飛び退いたが服が切れていた。
ミリア(あと少し遅かったら・・・)
そこへオーグ達が来た。
オーグ「シン!」
マリア「大丈夫!?」
ユリウス「加勢するでござる!」
ミリア(そろそろ退き時かしら)
シン「みんな!逃げろ-っ!」
ミリアがオーグ達の方に飛び出し、マリアの顔面を掴んで地面に叩きつけてから飛び上がった。
マリア「うわっ!」
シン「くっそ!」
シンがミリアを追おうとしたが、周りに複数の氷柱が突き出て、動きを封じられた。
その氷柱は、近くに来ていたローレンスが作ったものだった。
ローレンス「今だ!周囲に爆発魔法を!」
ミリアは空中で巨大な火炎弾を作った。
シン「何!」
シン「オーグ!みんなを守れ―――っ!!」
ミリア「はあ―――っ!」
ミリアは火炎弾をシン達に放った。
シンは障壁で火炎弾を受け止め、
オーグはその余波から障壁でマリア達を守る。
シン「は―――――っ!!」
シンは火炎弾を上空へ押しのけた。
シン「き、消えた・・・」
オーグ「シン!」
シン「みんな」
リン「ウォルフォード君・・・」
シン「良かった、無事だったか」
シン「ごめん、魔人を逃がしてしまった」
マリア「ううん、私こそ・・・」
オーグ「シン、あの女の魔人は・・・」
シン「ああ、かなりの強さだった」
トール「恐らく、元兵士かハンターでしょう」
トニー「そんな奴まで・・・」
オーグ「しかし、この襲撃に何の意味が?シュトロームの意図が読めん」
シン「少なくとも、奴の姿は無かった。もしいたら、この程度で済んじゃいないよ・・・」
トール「それでも、これだけの被害を出してしまいました・・・」
ユリウス「悔やむより、今できる事をやるでござる」
シン「シシリーの方も心配だ」
オーグ「そうだな。皆は今一度魔人の警戒を頼む。だが無理はするな」
トール達「「「了解!」」」
魔人たちが去って行く中、ローレンスとミリアが話していた。
ローレンス「何?ゼスト様が?」
ミリア「ええ、あなた達の脱出の機会を作って欲しいと」
ローレンス(しかし、想定外なウォルフォード達の力・・・貴重な駒を失いすぎた・・・)
シュトロームもその様を見ていた。
シュトローム「勇んで攻め入り、返り討ち、尻尾を巻いて撤退とは滑稽ですね。帝国を滅ぼしてしばらく退屈でしたが、シン=ウォルフォード君、君がいると少しはそれを忘れられそうですね」
救護所に、シンとオーグが飛んで来た。
兵士たち「そ、空から!」
「魔人か!」
オーグ「落ち着け、我々はアルティメット・マジシャンズだ」
シン「救護所は?大丈夫か?」
兵士たち「シシリー様が中で怪我人の治療を」
「しかし・・・」
救護所の中では、ビーンとオリビアが怪我人を治療していた。
ビーン「あ!」
オリビア「殿下!ウォルフォード君!」
オーグ「ビーン、魔人の襲撃は?」
ビーン「オリビアと討伐したっス」
シン「シシリーは?」
オリビア「奥の部屋で治療しています」
シン「そうか」
オーグ「我々だけでは人手が足りん、皆も呼んで治療に当たらせよう。シンはクロードを」
シン「分かった」
シシリー「くっ・・・うっ・・・」
シシリーは冒頭の怪我人に治癒魔法をかけ続けていたが・・・
警備兵「どうすれば・・・」
シシリーの治癒魔法が止まった。
警備兵「シシリー様」
シシリー「ごめんなさい、私ではもう・・・手の施しようが・・・」
妻「そんな・・・」
シシリー「治癒魔法も、万能では無いんです・・・」
妻「ああ--つ・・・・」
シシリー「っ!」
シシリーが上着を脱いだ。
警備兵「シシリー様!?」
妻「何をなさるのです・・・」
シシリー「この服には自動治癒魔法が付与されています!これを着せれば・・・!」
シン「シシリー!」
シンがシシリーに自分の上着を着せた。
シシリー「シン君・・・・」
シン「いくら付与された魔法でも、この傷は治せない・・・」
シシリー「そんな・・・この人は、もう・・・」
シン「大丈夫、彼は俺が助けるよ」
シンが怪我人に治癒魔法をかける。
シン(本当によく生きている・・・シシリーの治癒魔法がギリギリ効を奏したか。全体にじゃない。一つ一つの箇所を治していく・・・)
その治癒を物陰からオーグが見ていた。
オーグ(シン、お前は一体どれほどの・・・やはり、かなわんな・・・)
シン「呼吸も安定しました。これでもう大丈夫」
妻「ありがとうございます!本当に、ありがとうございます!何とお礼を言ったらいいか・・・」
シン「シシリー?」
シシリー「シン君はやっぱり凄いです・・・私にはとても、真似できません・・・」
シン「そんなことは・・・」
シシリー「いつも私、シン君に頼って、助けられてばかりで・・何も出来なくて・・・そんな自分が情けなくて・・」
シン「そんな事無いよ。あの人が助かったのはシシリーのお陰だし・・・何人もの怪我人を治療したじゃないか」
シシリー「でも!」
シン「ほら、見て」
シシリー「あ・・・」
シシリーが治癒した怪我人達が集まっていた。
少女「ありがとうございます!」
老人「本当に、ありがとう」
警備兵「みな、あなたに救われた方です」
シシリー「あ・・・」
シン「この人達を助けたのは紛れもなく君だよ、よく頑張ったね」
老人「あなたは聖女様だ」
女性「聖女様」
シシリー「・・・・え?ええーっ!?」
シン「ふふ」
シン達はスイード王達へ報告に来た。
オーグ「スイード王、魔人襲撃の報告なのですが、幾つか附に落ちないことがあります。
一つは帝国襲撃の際に確認された魔物たちが居なかった点」
スイード王「確かに」
オーグ「もう一つは魔人の首魁、オリバー・シュトローム」
スイード王「オリバー・・・シュトローム」
オーグ「帝国を陥落させたシュトロームが何故意味もなく魔人を送り込んできたのか、
この襲撃は陽動かと思いましたが、他に何か起きたという報告もありません」
スイード王「むう・・・」
オーグ「彼はシュトロームと相まみえ、追い詰めたこともあります。
奴にとって、シンは驚異であるはず。今回も我々アールスハイド、シンの介入を予測出来なかったとは考えにくい」
従女「つまり・・・」
オーグ「正直、意図が読めないのです。魔人達の内部で何が起こっているのか」
スイード王「そうなると、警戒を緩めるべきではありませんな」
オーグ「その通りです」
「スイード王、各国と連合を組み、共同戦線を張りたいと考えております。ご賛同願えませんか」
スイード王「連合、か。その連合もアールスハイド王国も参加すると」
オーグ「はい!」
シン「え・・・」
スイード王「確かに一国で抱えるには重すぎる案件。分かりました、協議しましょう」
オーグ「ありがとうございます。近日中に各国首脳会議を考えています、決まり次第、ご連絡します」
スイード王「うむ、待っております」
シン「各国で連合か・・・色々ちゃんと考えてるんだな」
オーグ「どういう意味だ・・・」
シン「オーグ、俺後悔してる事があるんだ」
オーグ「ん?」
シン「もし、ゲートで来ていればもっと犠牲は少なくて済んだじゃないかって」
マリア「でも、ゲートって一度行った場所にしか開けないんでしょ」
シン「ああ。だから、頼みがある」
オーグ「偶然だな。私もお前に頼もうと思っていたことがある」
シン・オーグ「「一緒に世界を回ろう!」」
オーグ「皆も協力してくれるか」
マリア達「「「「はい!」」」」
アルティメット・マジシャンズはアールスハイド城に帰還した。
シン「え?」
兵士「殿下達が戻られたぞ!」
従女「魔人撃退おめでとうございます!」
兵士・侍女たち「「「うお―――っ!アルティメット・マジシャンス!アルティメット・マジシャンス!」」」
オーグ「既に情報が伝わっていたか」
シン「だからその名は・・・」
シシリー「私はいいと思いますよ!」
オーグ「放っておけクロード、その内慣れる」
エリザベート「アウグスト様!」
メイがオーグに抱きつき、続いてエリザベートがオーグに抱きついた。
オーグ「エリー、メイ、ここはお前達が来る所ではない」
ディセウム「よい、私が許可した」
オーグ「父上!」
シン「爺ちゃん、婆ちゃんも」
マーリン「お前達ようやったのう」
メリダ「訓練の成果が出たみたいだね」
シン達「「「「はい!」」」」
ディセウム「む?メイ何かぐったりしておらんか?」
オーグ「え・・・」
メイはオーグとエリザベートの胸に挟まれていた。
メイ「エリー姉様の胸は・・・凶器・・・」
リン「確かに、あれは凶器・・・」
アリス「いっそ、もいどく」
リン「いいね」
エリザベート「もがないで下さいまし!」
オーグ「そんな事より・・・父上、今回の件の報告ですが」
ディセウム「お前、そういう所はドライよのう」
ディセウム「そうか、スィード王国は協力的か」
オーグ「父上、他国との交渉役、私に一任していただきませんか。王太子であり、アルティメット・マジシャンズのメンバーです。交渉の席に付きやすい」
ディセウム「そうか、頼めるか、アウグスト」
オーグ「承知しました。必ずや、各国との交渉を成功に導いて参ります」
シン「爺ちゃん、婆ちゃん」
マーリン「分かっておる。この旅にはお前も行かねばならんじゃろう」
メリダ「世界を見ておいで」
シン「ありがとう!」
メイ「でしたら!」
エリザベート「私達もご一緒しますわ」
メイ「です」
オーグ「お前達、遊びではないのだぞ」
シン「いいじゃないか、長旅になりそうだし。その間、また、妹や婚約者を放っておくのもなー」
オーグ「しかし・・」
トール「お2人は自分達がお守りします」
ユリウス「このメンバー以上に優秀な護衛はござらんでしょう」
オーグ「やれやれ・・・では、父上。アルティメット・マジシャンズ、行ってまいります!」
シュトローム達の居城となっている旧ブルースフィア城。
ミリア達はシュトロームの元に帰還した。
シュトローム「中々の見物でしたよ。だから忠告したじゃないですか。シン=ウォルフォード君には手を出さない方がいいと」
ゼスト「とんだ醜態をさらしてしまいました」
シュトローム「いえ、十分楽しめましたよ。ま、欲を言えば・・・もう少し盛り上がって欲しかったですけどね・・・」
ゼスト(シン=ウォルフォード、主の新たな目的になりうる存在に感謝すべきか・・・それとも手を打つべきか・・・どちらにせよ、あの規格外の強さ、無視はできんな・・・)
シュトローム「ところでミリアさん、例の実験はどうです?」
ミリア「まだ・・・はっきりとは・・・もう少し検証する必要があるかと・・・」
ミリアは自分の下腹部に手を当てていた。
シュトローム「そうですか、また報告を待っていますよ」
ローレンス「?」
ゼスト(そう、その結果で我々の未来が決まるのですから)
そして、アルティメット・マジシャンズが出発する日が来た。
ディセウム「頼んだぞ」
オーグ「お任せ下さい」
マーリン「気をつけての」
メリダ「他国に失礼のないようにね」
シン「分かってるよ」
オーグ「シン」
シン「ああ」
アルティメット・マジシャンズ「「「「「行ってきます!」」」」」
アルティメット・マジシャンズが飛行魔法を発動させ、飛び上がった。
エリザベート「アウグスト様、シンさんと出会われてから楽しそうですわね」
オーグ「エリー、また妙な疑いを」
エリザベート「違います、最初からシンさんはシシリーさんにしか興味がない事は判っていますわ」
シン「ええっ」
オーグ「そうなのか。では、何故いつも?」
エリザベート「いつも一緒にいるシンさんが羨ましくて、ちょっとお2人を困らせてさしあげようかと・・・ごめんなさい」
シン「はは・・・」
シシリー「シン君・・・ふふ」
シン「さあ、行こう!」
その夜、シン達の屋敷。
マーリン「行ってしまったな」
メリダ「騒がしいのが急にいなくなったせいで、変に落ち着かないねえ」
マーリン「そうじゃのう・・・考えてみればこうしてお主と2人きりになるのも久しぶりじゃのう」
メリダ「よしとくれ、気持ち悪い」
マーリン「きも・・・!」
メリダ「でもまあ、確かにそうだねえ・・・」
2人の時間がゆっくりと過ぎてゆく・・・・・・そうしていた所に、ゲートでシン達が入ってきた。
マリア「まったく!寄り道なんてしてるから!宿の手配ができてないってどういう事よ!」
シン「しょうがないだろ、この人数だし」
メイ「野宿してみたかったです」
エリザベード「私はいやですわ!」
オーグ「初日から無理してもしょうがあるまい」
ユーリ「神殿みたかったわー」
ユリウス「この家の神殿みたいなお風呂も最高でござる」
シシリー「あ、マーリンお爺様、メリダお婆様、夜分に失礼します」
マーリン「ほほほ・・・」
シン「てな訳で、みんな泊めていい?」
メリダ「・・・あんた達!静かにおしいっ!!」
シン達「「「「はい――――っ!!」」」」
(おわり)
最終更新:2023年02月05日 08:07