とある山の中。
クレオンが穴を見つける。
クレオン「ははっ、これこれ。イエー、これだよ! 上司の目につかなそうな隠れ家物件! さぁ、1人の時間を満喫しまくるぞ。イエー!」
声「おい! きのこ野郎!」
クレオン「ん? んだと? きのこじゃねぇし……」
檻の中にはガニマ・ノシアガルダが入っていた。
クレオン「うわぁっ! さーせん!」
ガニマ「待て! 俺様をここに閉じ込めたあの女はどこだ?」
クレオン「あの女……って誰?」
ガニマ「チッ。ギャングラーじゃねぇのか…… いつになったらここから出られるんだ?」
クレオン「ものすごいマイナス感情…… これは使えそう……」
コウが川の水を汲んでいた。
コウ「さぁティラミーゴ、綺麗にしてやるぞ!」
ティラミーゴ「いいティラ……」
コウ「遠慮するなって。背中とか自分じゃ洗いにくいだろう?」
ティラミーゴ「遠慮なんかしてないティラ……」
声「やっと見つけた……」
謎の人物が帳簿を広げる。
コウ「聞いてるぞ。全然水浴びしてないって…… たまにはほら!」
ティラミーゴ「余計なお世話ティラ!」
コウ「うわっ!」
ティラミーゴの尻尾がコウに当たる。
ティラミーゴ「あっ……」
コウ「何すんだよ!」
ティラミーゴ「コウがしつこいからティラ!」
コウ「はぁっ?」
2人「んーっ!」
コウ「もうティラミーゴなんか知らない! 勝手にしろ」
2人「ふん!」
コウ「あーっ、俺は怒っている。怒っているぞ!」
ティラミーゴ「イライラ、ティラティラ。もうコウなんか知らない!」
ティラミーゴと別れるコウの元に何者かがバック転でやってくる。
それは、ルパンエックスおよびパトレンエックスこと高尾ノエルだった。
ノエル「ボンジュール、喧嘩は良くないと思うよ。コウくん……」
コウ「ん? 君は? それに、なんで俺の名前を?」
ノエル「僕は高尾ノエル。気軽にノエルと呼んでもらっても構わない…… 実は、リュウソウ族の君に聞きたいことがあってね」
コウ「えっ?」
ティラミーゴ「ティラ‼︎」
コウ「ティラミーゴ!」
ティラミーゴがグリフォンマイナソーに囚われていた。
コウ「マイナソー! みんな! リュウソウチェンジ‼︎」
『ケボーン!』『リュウ SO COOL』
コウがリュウソウチェンジを遂げ、リュウソウレッドとなる。
そのままグリフォンマイナソーに挑む。
そこへガニマがやってくる。
ガニマ「赤の騎士竜、拘束。よくやった、我がしもべよ……」
そこへリュウソウブルーたちがやってくる。
リュウソウブルー「コウ!」
リュウソウピンク「ん? 何あいつ。体に金庫なんかつけちゃって」
ノエル「ギャングラー? しかも、ステイタス・クインティプル!」
リュウソウブルー「あいつがなんだか知ってるのか?」
ガニマ「5つ目のお宝、いただくぞ……」
ティラミーゴが小さくなって金庫の中に吸収される。
ティラミーゴ「ティラ‼︎」
リュウソウレッド「ティラミーゴ!」
リュウソウレッドは金庫に手を伸ばす。
リュウソウレッド「開かない!」
ガニマの槍がリュウソウレッドを吹き飛ばす。
リュウソウピンク「コウ!」
リュウソウブラック「ミエソウル!」
ノエル「あれは、リュウソウル?」
リュウソウブラックが金庫を透視。
リュウソウブラック「ティラミーゴだけじゃない。ディメボルケーノとパキガルー、ピーたん、モサレックスも金庫の中だ!」
ガニマ「行くぞ」
リュウソウピンク「ひどい! みんなを返して!」
リュウソウジャー「ハァーッ!」
ガニマ「うるさい奴らだ。いただいたお宝の力、試してやろう!」
ガニマの炎がリュウソウジャーを襲う。
ノエル「気をつけて…… 奴らは金庫に入れたお宝の力を使える」
リュウソウレッド、ピンク「えっ?」
リュウソウブルー「じゃあ今のは、ディメボルケーノの力!」
ノエル「金庫の数が多ければ多いほど、強敵なんだ」
ガニマ「はっはっは! ゴーシュの実験台になって金庫を増やしてよかったぜ…… 何年も放置されたのは、チャラだ」
ノエル「ゴーシュの実験台? ということは……」
ノエルはとっさにガニマに近づき、サイクロンダイヤルファイターをセット。
エラーが表示される。
ノエル「やっぱりあの時と同じ!」
グリフォンマイナソーがノエルを吹き飛ばす。
リュウソウレッド「ノエル!」
ガニマ「俺様は最強の力を手に入れた…… 今日からこのガニマ・ノシアガルダ様がギャングラーの新たなボスだ! はっはっは‼︎」
クレオン「マイナソーを生んだのにピンピンしてる…… あいつについていけば、きっと人生辛くないぞ。よし! いやあ、さすがガニマ様。てことで僕、今日からギャングラーに入ります‼︎」
ガニマ「ほぉ? ならば……」
クレオン「合点承知! 行くぞマイナソー!」
グリフォン「お宝……」
クレオンとグリフォンマイナソーが去る。
リュウソウグリーン「マイナソーが!」
リュウソウブラック「ここは任せる!」
リュウソウグリーンとブラックが追いかける。
リュウソウレッド「ティラミーゴたちを返せ! うおおーっ!」
ガニマ「諦めろ。奴らはもう俺様のものだ!」
ガニマがリュウソウレッドを吹き飛ばす。
リュウソウレッド「うわあーっ!」
リュウソウブルー、ピンク「コウ!」
ガニマ「パワーがみなぎるぜ。はっはっは!」
ガニマが消え去る。
トワとバンバはグリフォンマイナソーを探していた。
トワ「奴ら、どこ行ったんだろう? 随分遠くまで来ちゃったけど……」
人々「あの剣、やばくない?」「何あれ?」「ねぇねぇ、あれ見て……」
2人は何かを感じてとっさにリュウソウケンを向ける。
その相手はパトレン1号の朝加圭一郎とパトレン2号の陽川咲也だった。
圭一郎「動くな、国際警察だ……」
バンバ「違ったか……」
トワ「じゃあね、おまわりさん……」
咲也「じゃ、じゃあねって……」
圭一郎「そんなものを持ってどこへ行くつもりだ?」
バンバ「答える必要はない……」
圭一郎と咲也はトワとバンバに手錠をかける。
圭一郎「国際警察の権限により現行犯逮捕……」
コウはどこかで倒れていた。
そこにやってきたのはルパンレッドの夜野魁利。
魁利「っと、これは…… ただ事じゃない感じ……」
最終更新:2020年09月22日 17:20