宇宙の彼方から不気味な物体が、地上へと降りてゆく──
地球上、日本。
夜の美術館に、警報が鳴り響く。
「バラージの青い石が盗まれた!?」
怪人ダダ率いる窃盗団が秘宝を、盗み出す。
E.G.I.S.のヒロユキ、ホマレ、
テレビ最終回で社員となったマグマ星人が、彼らを追う。
ダダ「さっさとズラかるダダ!」
ホマレ「待て、この野郎!」
マグマ「どうせ盗難保険かけてあんだろ!? んな必死に追わなくてもいいじゃねぇかよ!」
ヒロユキ「そういう問題じゃない、信用の問題だよ! 早く行くぞ!」
E.G.I.S.のオフィス。
社長のカナ、ピリカ、同じくテレビ最終回で社員となったマーキンド星人。
カナが電話対応に追われている。
カナ「いえ、警備に不手際は無かったかと。はい、絶っっ対に取り返しますので。これからもE.G.I.Sをご贔屓に。はい」「はぁ……」
ピリカ「もしかして、トラブル発生とか?」
カナ「よりによって、秘宝展の目玉展示品を強奪されちゃったのよ」
ピリカ「あちゃ~!」
マーキンド「まずいです。賠償問題になったら、我が社は倒産ですよ~!」
カナ「ピリカ、現場に繋いでちょうだい」
ピリカ「承知の助~!」
ダダたち「急げダダ!」「あ、開かねぇダダ!」「なんでダダ!?」
ホマレ「待てぇ!」
ダダたちが、銃を放つ。
ヒロユキ「先輩!?」
ダダ「逃げるダダ!」
カナ『絶っっ対に取り返しなさい! ただし、安全第一でよ』
ホマレ「安全第一で取り返すって、無茶苦茶なオーダーだな」
ヒロユキ「了解!」
ホマレ「おい!?」
ヒロユキは、銃撃の降り注ぐ中を、臆せず突進する。
ホマレ「熱血馬鹿! いきなり突っ込むな!」
ヒロユキ「心配ご無用! 僕には最高のバディがついてますから!」
タイガ『ヒロユキ、後ろ!』
タイタス『フロント・ダブルバイセップス!』
フーマ『からの~、右回し蹴り!』
ヒロユキは、自らと一体化しているタイガたちの助言のもと、銃撃をかわしつつ、体術で窃盗団を一掃する。
その隙に、ダダは1人で逃げ出している。
ダダ「しめしめ。うまく追っ手をまいたダダ」
ホマレがすでに先回りしており、ダダに正拳突きを見舞い、盗品を奪い返す。
ダダ「ダ、ダダ……」
ホマレ「ふん……」
ダダ「うぅっ、そいつを返すダダ!」
ダダが銃を撃つ。
とっさにマグマ星人が飛び出し、自ら盾となって銃撃を受ける。
ホマレ「マグマ!?」
マグマ「大丈夫だ…… うぅっ……」
ホマレ「てめぇぇ!!」
ダダがさらに銃を放つが、ホマレは怯まずに進み出る。
怒り心頭のホマレが、ダダを叩きのめす。
ホマレ「マグマ!?」
マグマ「まさか…… お前を庇うことになるとはな」
ホマレ「喋んな!」
ダダ「お前らを踏みつぶして、そいつを回収すればいいだけの話ダダ!」
ダダの操る巨大ロボット怪獣、レギオノイド・ダダ・カスタマイズが出現する。
美術館が衝撃で、大きく揺れる。
ホマレ「おいおい、本当に踏みつぶすつもりかよ!?」
マグマ「いてて…… 揺らさないでよ」
ヒロユキ「行くぞ、相棒!」
タイガ『あぁ!』
『カモン!』
ヒロユキ「光の勇者・タイガ! バディ──・ゴーッ!!」
『ウルトラマンタイガ!』
ヒロユキが変身し、ウルトラマンタイガが地上に降り立つ。
タイガがレギオノイドに立ち向かい、格闘戦で攻撃を見舞う。
レギオノイドが反撃し、タイガが爆炎に包まれる。
──と思いきや、タイガはすでにウルトラマンフーマに変身し、レギオノイドの横に回り込んでいる。
フーマ「銀河の風と共に参上! 速さなら誰にも負けねぇぜ!」
フーマが得意のスピード戦法で、レギオノイドを翻弄する。
フーマ「来いよ」「おいおい、どうした?」「行くぜ!」
レギオノイドが必死に、反撃を試みる。
フーマ「よっと、旦那!」
フーマが変身し、ウルトラマンタイタスがレギオノイドの目の前に出現する。
タイタス「近い!」
レギオノイドが、タイタスの気迫に押されて、後ずさりする。
タイタス「来なさい」
レギオノイドが攻撃するが、タイタスの肉体の前にはまったく通用しない。
タイタス「効かん。こうだ!」
タイタスのパワー攻撃が、レギオノイドをどんどん追い詰める。
タイタス「賢者の拳はすべてを砕く!」
タイガ「最後は俺が決める!」
タイタスから再び、タイガに変身する。
タイガ「ヒロユキ、プラズマゼロレットだ!」
ヒロユキ「あぁ!」
『プラズマゼロレット・コネクトオン!』
タイガ「タイガダイナマイトシュートぉぉ!!」
ウルトラマンゼロの力を込めた必殺光線が炸裂──!
レギオノイドが大爆発し、最期を遂げる。
ヒロユキ「よし! この調子で地球の平和を守っていこうぜ! 相棒!」
タイガ「あぁ!」
最終更新:2020年12月24日 17:56