1989年。
建設中のビルが映されてその地下と思われる会議室にハワード・スタークがやってくる。
ハンク「スターク!」
ハワード「機嫌が悪そうだ。やぁ、ハンク」
ハンク「モスクワに行ったはずだろ?」
ハワード「居られちゃまずいのか?」
ハワードはテーブルに赤い液体が入っていた円柱状の金属とガラスで内包したフラスコを置く。
ハワード「君の研究室に行ってきた」
ペギー「まさかこの中身は…」
ハンク「君たちは私の発明を複製するつもりだったよ。いくらなんでも厚かましすぎるだろ」
カーソン「ロシア行きを命じられたはずだ。ピム博士。あなたは平気なんだし」
ハンク「私は科学者だ」
ハワード「じゃあ大人しく振る舞え。ピム粒子はまさに革命的な発明だ有効利用すべきだろ」
ハンク「私をいいようにこき使った上に今度は私の研究を盗むのか?」
カーソン「それぐらい必死になってジャネットが持っていればな、ピム博士」
ハンクはカーソンにそう言われると、 カーソンの頭に拳を一発殴る。
ペギー「ハンク、落ち着いて」
ハンク「今度、妻の名を口にしたら、この程度じゃ済まないからな」
ハワード「今のは君が悪い」
ハンク「正式に辞書を出させてもらう」
ハワード「受け取らないぞ。正式には。ハンク、君が必要だ。ピム粒子。奇跡だ。頼む過去のために未来を捨てないでくれ」
ハンク「この私が生きている限り。誰にもあの物質に手を出させない」
ハンクはハワード名のもとを離れ立ち去る。
カーソン「なんとか引き止めないとまずいだろ」
ペギー「力づくで手伝わせるつもりなの?」
カーソン「そうだ。うちの科学者は複製できるところまで行ってない」
ハワード「さっき痛い目にあわされただろ。小さくなったら、もっと手に負えなくなるぞ。パンク・ピムは我々の邪魔をしたりはしない。敵に回さなければ…」
変わって刑務所内。
スコット・ラングという男性が太い体格の囚人・ピーチーと格闘していた。
ピーチー「どうだおい?気に入ったか?。もっとパンチ欲しいだろ?」
スコットはピーチーに飛びかかるも避けられるが、観客となる囚人が受け止めてクッション代わりとなり、スコットは拳を一発、ピーチーの体に浴びせる。
スコット「いってえ…避ける気もないのか」
ピーチー「ああ」
スコット「じゃあ今、俺が左から来たらどうする下見てる時に」
スコットはそういったあと、対戦相手の主人に拳を一発浴びせる。
ピーチー「元気でスコット」
スコット「お前もなピーチー。やっぱり変だなこの別れの儀式」
変わってスコットは刑期を終えたのか、刑務所を出ると、入口付近には迎えとしてか友人・ルイスが待っていた。
ルイス「スコット!ははっ!久しぶりだな。元気がおい」
スコット「よぉ、ルイス」
ルイス「その目どうしたよ」
スコット「ああ、あれだよ。ピーチーからの餞別代わり」
ルイス「ああ、俺も1年前にもらったぜ」
スコット「これか確かに」
ルイス「ああ、そうだろ?。俺だけだあいつしたのは」
スコット「ああ、俺には無理だ」
二人は車に乗る。
スコット「いろいろありがとな、住むとこまで」
ルイス「ああ、楽しみにしてな。きっと気にいるぞ。すぐに自立できるって」
スコット「だといいが」
ルイス「俺が仲間を紹介してやるよ腕のいい連中をな」
スコット「おい。いや、興味ない」
ルイス「冗談だろ?」
スコット「本気で言ってる。俺はもうやめるんだ。娘をいることだしな」
ルイス「仕事、見つけんのは難しいだろ?」
スコット「いや、俺は電気工学の修士号を持ってるんだからすぐ見つかるさ」
最終更新:2020年12月26日 18:08