寄宿学校ヘイルシャムで暮らしていたキャシー、トミー、ルースは成長とともに分かれて、再び奇遇の再会をした中、キャシーとトミーは愛し合ってることを証明する為、かつてのヘイルシャムの校長であったエミリーがいるマダムの自宅へと向かった。
マダム「こちらで待ってて」
マダムがそう言って、二人はエミリーが来るのを待つ中、キャシーは部屋の中を見渡す中でトミーが呼びかける。
トミー「ヘイルシャムだ。キャシー、ヘイルシャムだよ」
トミーがそう言って、キャシーが振り向くと、二人の視線の先には額縁に入れてある鉛筆で書いたヘイルシャムの絵があった。
トミー「僕の覚えてる通りだ」
トミーがそう言うとキャシーにキスをする中、マダムがやってくる。
マダム「どうぞおかけになって」
マダムの言う通りに二人はソファーに座る。
マダム「それで?」
トミー「愛し合っています。本当です、証明できます」
マダム「証明できる愛ね。続けて」
トミー「猶予の話を聞きました。そして画廊の目的は何か分かったんです。学校で作った作品から魂を探ることで故に値するかどうかを判断するんですね。でも困ったことに当時の僕ときたらちょっとした問題児で。真剣に創作したことがなかったので…画廊行きにはならなかった。僕は行けなかったんです。今さら…遅すぎるのですが…僕の作品を持ってきました」
トミーがそう言うと、丸めてあった自身が書いた絵を置き、スケッチブックに書いてあった絵を見せる。
トミー「まず…こちらを…スケッチブックを」
トミーがそういった後、次に丸めていた絵を開く。
トミー「これが最近のものです…。他は何年も前のですが…いろいろ書いています。キャシーの作品はもう何件もお持ちなはずですね。何度も画廊行きになりましたが…」
マダム「悪いけど…何と言えばいいのか…」
エミリー「私が話します」
マダムがそういう中で、車椅子に乗ったエミリーがやってくる。
エミリー「ありがとう、ジョージー。キャシー・エイチにトミー・ビーン…覚えていますとも。キャシーは頭が良くて創造性があった。トミーは優しかったけどひどい癇癪持ちで…。ヘイルシャムは臓器提供の倫理を尊重する最後の場でした。あなたがの先には提供者である子供を人間だと証明するためのもの。そんな照明誰も求めていませんでした。世間の関心人はただ、これだけ。癌や難病で苦しんでいた時代にまた戻りたいか?答えはノーです。年に2、3組から申請がありました。最近はそれがなくて、あなた方は久しぶり」
トミー「猶予の申請がですが?」
キャシー「猶予はないのよトミー…」
マダム「提供の猶予は今も昔もないのよ…」
エミリー「作品は魂を探るものではなくて魂があるかと知るためのものです。分かりますね?」
キャシー「はい…」
キャシーがそう言うと、マダムはスケッチブックに書いてあったトミーの絵を見る。
マダム「とても素晴らしい作品だわ…頂いてもいいかしら?」
マダムがそう言うと、トミーは画用紙に書いた絵の丸めてまとめる。
変わって外に出た中でキャシーはマダムにさよならの挨拶をする。
キャシー「どうもお邪魔しました」
マダム「かわいそうな子達…力になりたいけど…」
マダムがそういった後、キャシーは車に乗りトミーと共に家に帰る中でトミーが呼びかける。
トミー「ちょっと止めてくれないか、外に出たい」
トミーの言う通りにキャシーは車を止めると、 車から降りたトミーはエミリーに絵で書いたことに意味がなかったことを突きつけられたのか嘆きの声を上げ、それを聞いたキャシーは慰め抱きつく。
変わってキャシーは病院の医療室でトミーの臓器摘出を見守る中、 トミーは笑顔を見せた後、目を閉じ、次に回想として幼少時代の二人の出来事が映る。
キャシー(トミーを失って2週間…)
変わってキャシーは臓器提供による殉職者の名前のメモがくくりつけられている草原のフェンス周辺にくる。
キャシー(私に通知が来ました。最初の提供は1ヶ月後。この場所には子供の頃から失ってきたものが全て流れ着くような気がします。そんな空想をほんとだと信じて、しばらく待ってみると地平線に小さな人影が現れるのです。次第に大きくなるその人影はトミー…彼が手を振って呼びかけます。彼がいない今、それ以上の空想は無理でした。トミーと一緒に過ごせただけでも私は幸せです。どうしても分からないのは…私達と私達が救う人達の違いです。誰もが終了します、多分誰もが生きることの意味を理解せず命の短さを嘆くのでしょう)
最後は語り手としてキャシーがそう言った後、涙を流したところで終わる。
最終更新:2020年12月26日 18:44