仮面ライダーSD 疾風伝説の第2話

強力助っ人、ストロンガー登場!


かつてBIG Warと呼ばれる正義と悪の大きな戦いがあったという・・・
超重力次元兵器の使用により海は干上がり、山はふきとび、文明は崩壊した・・・・・
そして、あとに残されたものは荒れ果てた大地とどこまでも広がる砂漠・・・・・

そんな大地を、V3とライダーマンの2人がバイクで走っていた。
V3「この方角でまちがいねぇんだろうな!」
「エネルギーが切れちまうぜ。のどもからからだ!!」
ライダーマン「見ろ!」
V3「オアシスタウンだ!!ありがてえ!やっと水と食い物にありつけるぜ!!」


オアシスタウン。

子供たち「すげ~~~~なっ、カッコイ~~~~」
「さわるとこられっぞ~~~~~」

水屋の店主「きょうは年に一度のマーシャルライドの大会とかで・・・遠くの町からもうわさを聞きつけたのか、大勢集まってえらいさわぎじゃ!」
「水が少し足りないかもしれんが、かんべんしてくれ・・・このところ水が不足してきておるんじゃ」

V3「ベロベロベ~」
赤子「キャハハ・・・」
V3「ライダーマン、闘技場をちょっとのぞいていこうや・・・・・」


バイクによる格闘技はマーシャルライドと呼ばれ、人びとはこの競技に熱狂していた・・・・・

観客たち「いけえ!そこだ!!」
「お~~~~~~、やった!!」

司会「強い!強いぞ、ストロンガー!!あっという間の八人ぬきだ~~~~!!」
「はたしてストロンガー、大会始まって以来、初の九人ぬきが達成できるか!?」
「しかし、相手は八人をぬいたこともあるカメレオンアーミーだ!お~っと、カメレオンアーミーの速攻だ!」

カメレオンアーミーのバイクがネオカブトローに乗るストロンガーに突っ込んで行った。

司会「どうする、ストロンガー!?」

ストロンガーはネオカブトローの前輪を持ち上げて、カメレオンアーミーの突撃を止めた。

司会「タイヤの回転ではじきとばした!」

カメレオンアーミー「ひゃあああ~~~~~!!」
カメレオンアーミーは観客席まで飛ばされた。

司会「ストロンガー、驚異的な強さだ!!まさに敵なし・・・・・!!」
V3「やるじゃんか・・・・・あいつ!!」

少年ライダー、RXが入場口の中を歩いていた。

ストロンガー「おれと戦う度胸のある野郎はいねぇのか!」

V3「いい気になりやがってあの野郎、気に入らねえな!」
ライダーマン「やめておけ、V3!!」

RXが闘技場に出てきた。
司会「お~っと、挑戦者でしょうか?それにしては様子が変だ・・・・・」

観客たち「なんだ、おまえはひっこめ!」
「ゲームのじゃまをするな!」

RX「だれか助けて・・・・!!ぼくの村がグランショッカーに・・・・!!」

ライダーマン「グランショッカー・・・・・!!」
観客たち「グランショッカーだってよ!」
「たしかにそう言ったな・・・・・」

RX「みんな殺されてしまう!!お願いです、ぼくの村を・・・陽炎村の人たちを助けて!!」

観客たち「じょうだんじゃねぇ、陽炎村といやあすぐ近くじゃねぇか!」
「次はこの町にもグランショッカーが・・・・・!!」
「にげろ!グランショッカーがくるぞ!」
観客たちが逃げ惑う。

世界征服を企てる邪悪な巨大組織がこの世を再び地獄にたたきこもうとしていた!!
その組織の名は・・・グランショッカー!!


V3とライダーマン、ストロンガー以外は全員逃げ出した。

ストロンガー「どいつもこいつもこしぬけばかりだ。おまえら、うろうろしてるとグランショッカーにやられちまうぞ!!」

ライダーマン「くわしく聞かせてくれないか!?おれたちはグランショッカーと戦っているものだ・・・・・」

RX「やつらは突然に現れ、逆らった者はみな、殺されました・・・・!!ぼくは・・・・すきをみて、必死でにげてきたのです・・・・」
V3「ひでえことしやがる・・・」
RX「お願いします・・・・・!!ぼくのかあさんや弟たちを・・・・助けてください!!」
ライダーマン「やつらの数はどのくらいだ!?」
RX「お、およそ百人ぐらいです・・・・」

V3「百人だと!上等じゃねえか!ライダーマン、おれはいくぞ!!」
ストロンガー「百人相手におまえら二人でなにができる!いきがるんじゃねぇよ・・・・・」
V3(プツ~~~ン)
「さっきから気に入らねえやろーだな!てめえをまずたたきつぶしてやろうか!」
ストロンガー「おもしれえ・・・・おまえらの腕前を見せてやろうじゃねぇか!」


V3とストロンガーがバイクで相対する。
ライダーマン「V3、むだな戦いはよせ!」
V3「おれの気がおさまらねえ、やらせてくれ!」
「いくぜ・・・・この野郎!!」
ストロンガー「元気だけはいいな」

V3「てえい!」
ストロンガー「う!!」

V3「後ろをとったぜ、ストロンガーさんよ!!」
ストロンガー「ふふふふ・・・・」
「あまいな!」
V3「くそう!」

V3とストロンガーは接戦を繰り広げる。

RX「す、すごい!!」
ライダーマン「だめだ・・・・パワーがちがいすぎry!」

V3「負けてたまるか!あんな野郎に!」
「くそう!逆に後ろをとられた!」

?「見つけたぞ、こぞう!!」

V3「な・・・なんだ!」

?「おろかながきめ!にげられたとでも思ったか!」
RX「ぼくを追ってきたんだ・・・・・」
ライダーマン「グランショッカーか!!」

出入り口が閉まった。

グランショッカーのカメバズーカが、司会を倒して実況席に陣取っていた。
カメバズーカ「出口はふさいだ!どこにもにげられんぞ。わが組織に逆らうやちはがきだろうとようしゃはせん!!けけけ、今すぐこのカメバズーカさまがあの世へ送ってやるぜ!!死ねい、こぞう!!」

カメバズーカがRXへバズーカを放ち、ライダーマンがRXを連れて飛び退いた。
ライダーマン「危ない!!V3!あの司令塔だ」

V3「やろ~~~~~、子どもまで殺すつもりか!」

V3がバズーカをかいくぐり、司令塔に向かって行く。
V3「てめ~~~~~!!許さねえ!」

カメバズーカ「ばかめ!この高さまでジャンプできると思っているのか!」

V3「やってみなきゃわからねえ!!」
ネオハリケーンがジャンプし、ストロンガーも走り出した。

V3「く、くそっ!と、どかねえ!!」

ストロンガーのネオカブトローが、ネオハリケーンを跳ね上げた。
V3「ス・・・ストロンガー!!」
「あ、ありがてえ!」

カメバズーカ「な、なにい!!うおっ!」
V3が司令塔に飛び込んだ。

カメバズーカ「くたばれ!!」
カメバズーカがバズーカを構える。

V3「くたばるのはてめえだ!回転蹴(スキンキック)!」
ネオハリケーンの回転体当たりが、バズーカを反らした。

カメバズーカ「く・・・・・こ、この・・・・お!!」
「!!」

V3「くらえ!超輪撃破(スーパークラッシャー)!!」
カメバズーカ「ぐわああ!!」

ネオハリケーンの前輪の一撃が、カメバズーカの顔面に炸裂した。

カメバズーカ「このおれが・・・・やられるとは・・・・・!!きさまも・・・・み、道連れだ!!」
カメバズーカが胸のランプを引き千切った。

V3「や、やべえ!!」
カメバズーカ「グランショッカーに栄光あれ!!」

V3「うお~~~~っ!!」
爆発する司令塔から、V3が飛び出した。

ライダーマン「V3!」
ストロンガー「やるじゃねえか、あいつ・・・・・」

V3「自爆なんかしやがって!危ねえところだったぜ!!」
ライダーマン「追っ手がこないうちに急ぐぞ、V3!!」

ストロンガー「おれもいっしょにいかせてもらうぜ!!おめぇら二人じゃ危なくて見ちゃいられねえ・・・・・とくにおめぇはな!」
V3「けっ!うるせぇえや!」

ライダーマン「とにかく、大歓迎だ・・・・!!」
ストロンガー「よろしくな!」
ライダーマンとストロンガーが握手を交わした。

V3「さあ、いくぜ!陽炎村へ!!」
ストロンガー「おう!!」


(続く)

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最終更新:2021年05月28日 21:44