仮面ライダー剣の第48話

とある施設でパトカーが走って止まる。

警官A「只今、通報場所に到着しました」

警官B*1「本当にいるのですかね、人間を襲う大きな生物が」

警官A「気を付けろ、正体不明だが、既に何人も襲われた」

警官Aは拳銃を備え、警官Bと共に警戒しながら歩き回る。

警官A「おーい!誰かいるか?」

警官B「やっぱり悪戯ですかね?」

警官A「ああ。」

警官二人がパトカーに戻る瞬間、上から靴が落ちたのに気付き、振り向いて見上げると天井には無数のダークローチが張り付いていた。

警官A「なんだあれは!?」

それを言うと同時にダークローチが一斉に警官二人を襲う中、剣崎が駆けつける。

剣崎「変身!」

剣崎は仮面ライダー(ブレイド)に変身し警官を襲うダークローチを攻撃し警官らを庇う。

剣崎「お前達が何匹いようと、全て倒す!」

ダークローチを剣で切り裂き倒すものの再び襲い掛かってくる

剣崎「逃げろ!」

警官B「仮面ライダー?」

第48話

剣崎こと仮面ライダー(ブレイド)はダークローチを全て倒すと、疲れたのかよろけ、変身が解除され、着信音が鳴り携帯を取って耳を向ける。

剣崎「もしもし?」

通話相手は広瀬栞でアンデッドサーチャーであるパソコンのモニターには無数の反応が表示されていた

栞「南5キロの所と北西2・8キロに無数の十数匹ずつ黒いやつの反応がある。」

剣崎「わかった南に行く、北西の方は睦月に連絡してくれ」

一方、海辺では統制者ことモノリスが佇んでおり、そこから無数のダークローチが現れる。
更にダークローチの気配に察してか、自宅で虎太郎は遥香と天音を守るため窓を厳重に閉める。

虎太郎「しばらくここで我慢して、外は危険だから」

遥香「危険って?あの黒いやつの事?」

虎太郎「うん、この辺にも現れるようになったから、ここなら大丈夫だか」

虎太郎はそれを言うと下の階に戻る前に忠告を言う

虎太郎「とにかくここから、絶対に出ないで」

街中ではダークローチが徘徊していた。

虎太郎「ダークローチと現れたやつらはどこからか現れ圧倒的な数で人類を襲い始めていた」

ダークローチは逃げ惑う人々を襲う。

睦月のクラスメイトである望美は自転車で走行する中、無数のダークローチが現われ襲われたクラスメイトの悲鳴を耳にし、自転車を止め、その光景を目の当たりにする。
そんな中、栞からの報せを受けたレンゲルがバイクで駆けつける。

レンゲル「またお前らか!?」

レンゲルはダークローチと戦うも、襲われるクラスメイトを目にしそこへ向かってカテゴリー6の効果で敵を仕留め倒す。

レンゲル「これで全部か…」

望美「睦月!」

レンゲルこと睦月は変身解除する。

望美「今のやつはなんなの?」

睦月は山中と共に自転車とバイクを動かす。

望美「睦月…もう戦いは終わりって言ってなかった?」

睦月「危ないから家に戻ったほうがいい、学校も駄目だ、奴は人が集まる所を狙ってくる。」

望美「何故、あんなのがまだいるの?」

睦月は着信音に気づき携帯を耳にする。

睦月「もしもし?」

栞「すぐ剣崎くんの所へ行ける?数が多いの」

睦月「(倒しても倒しても…いつまで続くんだ!?)。 もう行かなきゃ。」

睦月が剣崎の所へ行く前に山中に止められる。

望美「行かないで!」

睦月「あいつらは一匹・二匹じゃない、何千もいるかもしれないんだ、俺たちが戦わなければ」

望美「わかってる…でも…一緒にいて欲しいの!」

睦月「必ず帰ってくる…」

睦月はバイクに乗り剣崎の所へと向かう。

望美「睦月!」

真夜中、人々は襲ってくるダークローチから逃げ、仮面ライダー(ブレイド)は守るために戦い、キングフォームに変身しようとするもダークローチの集団に襲われ変身は解除され窮地に陥るも命懸けで抜け出し逃げるもダークローチが阻む。
そんな中、レンゲルが駆けつけダークローチを倒す。

レンゲル「剣崎さん! 大丈夫ですか剣崎さん?」

剣崎「ああ、全ての人を守り抜く!絶対に!」

一方、虎太郎の家に匿った剣崎と睦月はいつダークローチが来るか不安を感じていた。

睦月「この一週間で俺と剣崎さんは倒した…」

栞「100体もとっくに超えてるわ、だけど倒せば倒すほど、どこからか現れる」

睦月「もう限界です、いつか俺も剣崎さんも力尽きる、そうなったら…その前に手を打たないと!」

剣崎「黒いやつを見つけ次第倒す…それしか手はないだろ?」

睦月「剣崎さんだって、わかってるはずです!あいつらが発生している原因は…、ジョーカー…相川始だ」

雷の光るが発すると同時に剣崎らは不安を抱く中、虎太郎はパソコンを操作し仮面ライダーの事を打っていた

一週間前

ギャレンは命を投げ入れる覚悟でギラファアンデッドを道連れに崖から落ちる。

虎太郎「我々は全てのアンデッド52体を封印した。」

剣崎「橘さん!橘さん!」

剣崎は海辺で橘さんを探してた。

虎太郎「しかしその代償に仮面ライダーギャレン、橘さんが失った。」

剣崎は壊れたギャレンバックルを持つ。

剣崎「橘さん…」

虎太郎「だが、それだけではなかった…同じ頃、ジョーカー、相川始も姿を消した。」

ハカランダが写される

虎太郎「橘が命を懸け、守り抜いたはずの始も…」

剣崎は壊れたギャレンバックルを持ったまま不安を抱えていた。

剣崎「橘さんは始を守った、始は無事だ絶対に」

虎太郎「でも…どうして姿を消す必要があるんだろう?」

剣崎「何の心配もいらないさ!現にアンデッドは全て封印されたのに何も起こっていない、ジョーカーが残ったら世界が滅ぶなんていうのは…」

剣崎がそれを言うと、アンデッドサーチャーのブザーが発し、咄嗟に広瀬栞はモニター画面を見る。

栞「アンデッドの反応が!」

剣崎「始か!?」

栞「違うわ、カテゴリーは不明。」

剣崎「だってアンデッドはもうあいつしか…」

剣崎は栞と共にモニターを見るとマップに未知の反応が無数に増える。

虎太郎「すごい数だ!」

都市では無数の夥しいダークローチが飛来している。

虎太郎「その日から、大量のダークローチが町に出現した、倒しても、倒しても、数を増やす敵はいる。」

剣崎はバイクに乗り、ダークローチの集団の場所へと向かう

虎太郎「我々がいつ終わる戦いを続けるしかなかった」

ブレイドとレンゲルはそれぞれ別行動でダークローチと戦っていた。

睦月「ジョーカーが最後に残ったとき…、世界は滅びる…、それって…あの黒いやつが現れるってことだったんですね。」

栞「そうね、あれが世界中に溢れたら…人間の世界は終わる、これがジョーカーの役割…」

剣崎「ならば、そう決まったことじゃない!始は人間を滅ぼすことを望んじゃいなかった」

栞「気持ちはわかるけど…」

一方、ソファーで寝てる天音とその母は始を不安に思ってた。

天音「母さん、始さんはどうしてるんだろう?」

遥香「大丈夫よ、虎太郎達も心配しなくていいって言ってたでしょ?いいから寝なさい」

一方、とある森林地帯でジョーカーが徘徊しており、傍から天音家ことハカランダを見ていた。

遥香「天音!」

母である遥香は娘である天音を呼んで階段を下りると、剣崎らが来る。

剣崎「天音ちゃんはどうしたんです?」

遥香「起きたらいないの、まさか店に戻ったんじゃ…」

剣崎「外は危険です!俺たちが行きます!」

睦月「はい」

剣崎らは慌てて外へ出る、遥香も行くものの栞に止められ扉を閉める。

一方、剣崎らはバイクでハカランダに向かい、ハカランダでは多数のダークローチが徘徊しており、中では天音が描いた絵を見ていた。

始「(必ず帰る、剣崎も…みんな一緒に…約束する)」

天音「約束したのに…始さんどこにいるの…?」

天音はベッドにすわり、始を不安に感じる中、自分の写真が目に映る、それを手に取る瞬間、花鉢が割れる音に気づく。

天音「始さん?」

天音は客席に向かう、そんな中、数多くダークローチが外から窓に一斉に張り付き、天音は悲鳴を叫ぶと同時にしゃがむ、するとダークローチはどこかへと行き、そこにいたジョーカーに群がり去っていく。

天音「あれは…」

回想

とある港でジョーカーが現れる。

天音「助けて!」

天音はダークローチの後を追うジョーカーを見ていた。

ジョーカー「あの家には近づくな!俺はお前らの親でもなんでもない、お前らを生み出したのは俺の意志じゃない!」

ジョーカーはダークローチを殴り、カリスに変身しダークローチを倒す。

カリス「この家には…誰も近づけない!」

するとまたジョーカーに戻る。

ジョーカー「やはり…駄目なのか」

ジョーカーは自ら胸を突き刺す。
剣崎らはハカランダへ駆けつける。

剣崎「天音ちゃん!」

虎太郎「天音」

虎太郎は階段の陰に佇んでいる天音を見かける。

剣崎「天音ちゃん…」

虎太郎「外は危ないって言っただろ?」

天音は立ち上がり剣崎らの元へ。

虎太郎「みんな心配してたんだぞ。」

天音「ごめんなさい」

睦月「何かあったの?」

天音「黒いやつらが…」

剣崎「それで…やつらは?」

天音「連れてかれちゃった、別の怪物に…」

睦月「別の怪物?」

剣崎「虎太郎、天音ちゃんを、睦月行くぞ。」

睦月「はい」

剣崎と睦月はハカランダを出て、バイクに乗りジョーカーのところへ向かう。

ジョーカー「アンデッドが死ねるものか…」

剣崎「始…またその姿に…」

睦月「ジョーカー…」

ジョーカーこと相川始は立ち上がり二人と目を合わせる。

ジョーカー「剣崎…」

剣崎「始…お前が…一体どうして!」

睦月「剣崎さん!」

するとジョーカーの影からダークローチが現れる。

睦月「その黒い奴はなんだ!?お前が生み出してるのか!?」

ジョーカー「ジョーカーが勝ち残った時、ダークローチは生まれる、全ての命を滅ぼすために…」

剣崎「始…ウソだろ!?」

睦月「剣崎さん、俺がやります。変身!」

レンゲルバックル『OPEN UP!』

睦月はレンゲルに変身しダークローチに立ち向かう。

剣崎「待て!睦月!まだ手はある!リモートだ!アンデットを解放するんだ!」

レンゲルは剣崎の言葉を耳にする。

剣崎「他にもアンデッドがいれば…ジョーカーが勝ち残ったことにはならない、世界も滅びることも無い筈だ!」

レンゲルは再び剣崎の言葉を耳に閃くとリモートテイピアをレンゲルラウザーにスキャンする。

レンゲルラウザー『REMOTE』

更に争いを好まない性格であった上級アンデッドのタランチュラアンデッドを解放しようとするも何も起きない。

剣崎「何故だ…解放されない」

ジョーカー「無駄だ、52体が封印された次点でバトルファイトは消した、もう彼らを解放することは出来ない」

剣崎「じゃあ…どうすればいい!?始…どうやったらこいつらを止められるんだ!?」

レンゲル「答えは一つです!」

レンゲルはダークローチを倒し続ける。

レンゲル「ジョーカーを封印する!」

剣崎も変身する。

剣崎「変身!」

ブレイバックル『TURN UP!』

ブレイドはダークローチを薙ぎ倒し、レンゲルを退ける。

ブレイド「俺がやる!俺の責任だ!」

レンゲル「えっ?」

ブレイドはジョーカーに向けて剣を構え、攻撃しようとするもやめて、変身を解除する。

ジョーカー「剣崎…」

自分を封印しなかった剣崎を殴り、再びどこかへ立ち去る。

レンゲル「剣崎さん!待て…!待てっ!」

レンゲルはジョーカーを追いかける。

剣崎は再び立ち上がり顔の傷口から出てる血を手で拭う

剣崎「そうか…」

一方、虎太郎の家で天音は始の心配を心の中で留めていた。

遥香「天音。」

遥香は天音を慰める。

栞「そっか…天音ちゃんは相川始の事が心配で…居ても経っても、いられなくなったのよ。」

虎太郎「始?。そうか!剣崎君と睦月が追っていったのはきっと…」

それを言うと栞は立ち上がる。

栞「えっ!?相川始が見つかったの!?」

虎太郎「いや…始じゃなくて、きっとジョーカーなんだ。天音は別の怪物って。」

栞「それじゃ!?」

栞は咄嗟にアンデッドサーチャーを見る。

栞「ジョーカー補足!」

虎太郎「剣崎君?」

栞「未確認…でもレンゲル・睦月君が向かってるわ!」

レンゲルはバイクで走り人間態の始と接触する。

始「何故、来た?」

レンゲル「あなたはもう相川始じゃない、完全にジョーカーに戻ってしまったんだ。」

始はその言葉を聞くと嘲笑う。

レンゲル「貴方を封印する…」

始「お前には無理だ」

睦月「アンデッドを封印する…それが仮面ライダーだ!」

始「一旦、戦いを始めれば、俺はお前を倒すしかない、俺の体は…意志とは関係なく動く…」

レンゲル「剣崎さんに代わって…お前と戦う!」

レンゲルは始を殴る。

レンゲルラウザー『BLIZZARD CRUSH』」

レンゲルのキックが直撃する瞬間、始はジョーカーに変身しレンゲルは飛ばされ壁にぶつかる、ジョーカーの影からダークローチが現れる。

レンゲル「こいつらが全ての人類を滅ぼす、アンタのものとしていた親子も!」

レンゲルは次々とダークローチを倒す。

レンゲル「それでもいいのか!?」

ジョーカーの頭の中に綾取りをしている天音家の脳裏が浮かぶ

ジョーカー「俺には…止められない!」

ジョーカーはそれを言うとレンゲルと対決する。

レンゲルラウザー『RUSH!』『BLIZZARD!』『POISON!』『BLIZZARD VENOM!』

レンゲルは必殺技をジョーカーに向けて攻撃するものの、ジョーカーが放った鎌による攻撃で腹部に大ダメージを受け変身は解除される。

睦月「望美…」

睦月はそれを言うと意識を失い、ジョーカーはそれに止めを誘うとする。

一方、アンデッドサーチャーではレンゲルの反応が消える。

栞「レンゲルの反応が消えた…」

咄嗟に栞は携帯をかける。

栞「剣崎君」

栞の報せを受けた剣崎は駆けつけ海辺の砂浜に倒れている睦月を見つける。

剣崎「睦月!睦月!しっかりしろ!」

剣崎は睦月を呼びかける。

剣崎「しっかりしろ!」

すると睦月は目を覚ます。

剣崎「始は?」

睦月「あいつは…完全にジョーカーです…」

剣崎「しゃべるな!すぐ病院に連れてゆく」

睦月「すいません、俺…」

剣崎「しゃべるな!」

睦月「もう貴方しかいない…あいつを倒せるのは…」

睦月は再び意識を失う。

剣崎「睦月!睦月!」

剣崎は再び睦月を呼びかけても反応しない。

剣崎「睦月!」

海辺で無数のダークローチを生み出し続ける統制者ことモノリス、傍にいる相川始ことジョーカーは人間に戻る。

始「来い剣崎、俺を封印するのは…お前だ…」

(続く)

※ この続きは本家エンディングドットコム『仮面ライダー剣の最終回』をご覧下さい。

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最終更新:2023年10月17日 21:32

*1 演じているのは 『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』で志村純一/仮面ライダークレイブを演じた黒田勇樹氏。(クレジットでは友情出演)