ビーストウォーズⅡ(漫画版)の第8話

FINALMISSION 光と闇の戦いに勝利せよ!



人工惑星ネメシスで、ライオコンボイとガルバトロンが相対していた。

やがて両者は飛び出し―――――

ライオコンボイ「ハアアアァッ・・・・」
ガルバトロン「ハアアアァッ・・・・・」

拳を激突させた。


ガルバトロン「ムゥ・・・・」

2人が距離を取った。

ガルバトロン(ライオコンボイめ腕を上げたな。だが・・・・)
「ここで負けるわけにはいかんのだ~っ」

ガルバトロンが腕をドラゴンアームに変形させた。

ガルバトロン「ちえ~~~~っ!」

ライオコンボイ「レーザートンファー!」

ガルバトロンとライオコンボイが、ドラゴンアームとレーザートンファーで打ち合う。

ガルバトロン「おのれっ!」
ガルバトロンがドラゴンアームを合体させて振り下ろした。

ライオコンボイ「はああっ!!」

ライオコンボイはドラゴンアームを受け止めた。

ガルバトロン「何!?」

ライオコンボイはガルバトロンを投げ飛ばした。


ガルバトロンはビーストモードの頭を出して、火炎を吐く。

ライオコンボイは背中のブースターを噴かして、突っ込んで行く。

ライオコンボイ「だああっ――――――!!」

ライオコンボイの連続キックがガルバトロンに炸裂した。


キッド「すげえぜライオコンボイ!」
スクーバ「体内のアンゴルモアエネルギーを制御し戦闘力として使っている・・だが・・・」

ガルバトロン「ぐぐ・・・」
ギガストーム「へへへ、そろそろオレの出番かな」
ガルバトロン「ギガストーム!」

ギガストームがライオコンボイに突っ込んで行く。
ギガストーム「今こそオレの力見せるときだぜ~~~っ、覚悟しなライオコンボイ~ッ!」
ガルバトロン「やめろ弟よ!お前の倒せる相手ではない」
ギガストーム「うるせえ、あんたの時代は終わったんだよ~っ」


ライオコンボイの拳の一撃が、ギガストームを貫いた。
ギガストーム「ぐはっ!!」

ギガストームがガルバトロンの元に吹き飛ばされ、進化前のメガストームの姿に戻った。

メガストーム「う・・ぐ・・・」
ガルバトロン「弟よしっかりしろ!」
メガストーム「ヘヘ・・・兄キ・・・いきがったあげくがこのザマだ・・やっぱりオレは出来の悪い弟だったな・・・」
ガルバトロン「いやそんなことはない。勇敢な戦いぶりだったぞ。お前のような弟がいることを、オレは誇りに思う・・・・」
メガストーム「へ・・・・初めてほめてくれたね。うれしいよ兄ちゃん・・・・・」
メガストームは涙を流し・・・・事切れた。

ガルバトロン「!!」
(弟よ・・・・)

ガルバトロンは抱きかかえたメガストームを地面に下ろし、ライオコンボイと向き合う。
ガルバトロン「許さんぞライオコンボイ~~~~^ッ!!うおおおおおおお・・・!!」
「どわあああっ!!!」

ガルバトロンはパンチを足下に叩きつけ、地面が割れた。

キッド「ハッ、ガルバトロンのヤツ!自分で足下くずしてやがる!」
スクーバ「いや!・・・・」
キッド「え?」

地面の崩壊はライオコンボイの元まで来た。

2人が地面の下に落ちた。

ライオコンボイ「ハッこれは・・!!」
ガルバトロン「高純度アンゴルモアエネルギーの貯蔵庫だ!どうだライオコンボイ!力はみなぎり・・・・何もかもうまくいく・・・そんな感じがしてくるだろう!!」

ライコンボイ「やめろガルバトロン!!お前はもうかなりの量のアンゴルモアネルギーを浴びている。これ以上浴びればお前の命が危ないぞ!」
ライオコンボイはクローでガルバトロンで斬りかかる。

ガルバトロン「この期におよんで他人の心配か。自分のことをもっと考えた方がいいな」

ガルバトロンに受け止められたライオコンボイの手は、禍々しい形になっていた。

ガルバトロン「オレの方にもアンゴルモアエネルギーが回ってきたぜ。お前もこの世界に身を投げ出せばいい・・・・・」
ライオコンボイ「だまれ!私はもう二度と・・アンゴルモアに支配されることは・・」

ライコンボイの胸のサイバトロンマークが、デストロンマークに変わっていく。

ライコンボイ「ぐ・・ぐゎあっ・・・・・・」
アパッチ「ライオコンボイ!大丈夫でありますか」
「ライオコンボイをお助けするんだ」
ビッグホーン「おーっ!」

ライオコンボイ「ダ・・メだ・・みんな・・・来るな!」

ライオコンボイはキッドの方を攻撃してきた。

キッド「うわあっ、な・・何だ?」
スクーバ「ライオコンボイは自分のコントロールができなくなっているのだ!過剰なアンゴルモアエネルギー吸収のために!」

ライオコンボイ「みんな!は・・早く・・・私から・・はなれ・・はなれろ・・・・・」

キッド「ライオコンボーイ!」


ライオコンボイの胸のマークが完全にデストロンのものになった。

ガルバトロン「そうだ、アンゴルモアに再び身をゆだねろライオコンボイ!」

禍々しい姿となったライオコンボイが吠える。

キッド「ダメだライオコンボ~イ!」

ビッグホーン「あ、リスコちゃんにリスエちゃん!アーマーの中から出てきちゃダメじゃ!」
「あぶないから!早くもどるんじゃ!」

リスコとリスエがガイアを見上げる。

リスコ・リスエ(ガイアに生きるすべての動物たちよ。私たちの声を聞いて下さい)
(ライオコンボイの魂を救うため、みんなの命の光を分けてほしいのです)
(ホンの少しずつでいいのです。あなたたちの力を貸して下さい)

ガイアの動物たちから光が零れだし、
やがてガイアにサイバトロンマークが浮かんだ。

そしてその光がライオコンボイに流れ込む。

ガルバトロン「くうっ・・・・」

ライオコンボイが白く光輝く姿となった。

ガルバトロン「くく・・アンゴルモアをこばむとはおろか者め・・・だがオレはこの力を恐れたりはせん。オレは新宇宙の頂点に立つ・・」
「破壊大帝ガルバトロン様なのだ~っ!!!」

ガルバトロンは黒い巨大な姿となった。

ガルバトロン「どうだこの巨体!つたわるかこのパワー!アンゴルモアエネルギーを征服したオレを恐怖せよ!」
ライオコンボイ「強さを求めつづけたお前の出した答えがその姿か・・・・悲しすぎるぞガルバトロン」
ガルバトロン「何だとぉ~~~~~~っ!?」
「ぶっ殺してやるぁ~~~~っ!!あの世で後悔しな~~~~~っ!!」

ライオコンボイ「力による支配を望む者は・・・・自らも力によって支配されてしまうのか・・・」
「魂の力でお前を葬り去る。それが私の最後の慈悲だ・・」

ライオコンボイ「マトリクスアタック!!!」

ライオコンボイの放った一撃は、
ガルバトロンにサイバトロンマークを刻んだ。
ガルバトロン「うげええええっ!!!」
(おのれライオコンボイ、オレの完敗だ。だがオレの意思は死なん・・・・)

ライオコンボイ「いかん!みんな脱出・・」

辺りを閃光が覆った―――――


すさまじい爆発と共に人工惑星ネメシスは消滅した・・・
そしてライオコンボイたちサイバトロン戦士の姿も・・・消えてしまった

彼らは死んでしまったのか?

いや・・・そうではない


ガイアを覆っていた黒雲が晴れ、光が差し込んできた。
動物たちが見上げる空には、ライオコンボイたちの姿が浮かんだ。

彼らの正義を必要としている次の戦場にむかったのだ
そう我々は信じたい







終わりははじまり・・・・今、新たなる戦いが幕を開ける・・・・・

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最終更新:2021年09月27日 19:04