ドラミちゃん 青いストローハットエンディング

クロウは憧れのオーロラ姫に会うため、ドラミの助けを得つつ、数々の妨害を突破した。
オーロラ姫のもとに通じるドアの前に、クロウが立つ。


ドラミ「どうしたの? オーロラ姫は、ドアの向こうよ」
クロウ「……」

クロウがドアに手を伸ばすが、ドアを開けることをためらう。

ドラミ「大丈夫、自信を持って! 今のあなたなら、お姫さまもきっと! きっと…… あ、そうよね、鍵が掛かってるわ。ちょ、ちょっと待って。えぇっと、『通り抜けフープ』っと……」

ドラミがポケットから道具を出そうとするが、見当違いの物ばかり出てくる。

ドラミ「あ、あらら。私、何してんのかしら?」
クロウ「……もう、いいんだ」
ドラミ「えっ?」
クロウ「僕は、もっと素敵な友達を見つけた」

クロウが城に背を向け、ドラミのほうを振り返る。

ドラミ「えっ……?」

クロウがドラミの前に進み出て、ドラミをじっと見つめる。
そして力強く、手を差し出す。

クロウ「それは、ドラミちゃん!」

ドラミが顔を赤らめつつ、その手をとる。

空を覆っていた雲が途切れ、日差しが2人を明るく照らす。


草原に囲まれた道を、ドラミとクロウが帰って行く。
クロウのかぶっている麦わら帽子がずれており、ドラミがそれを直す。

ドラミ「ほら、また曲がっているわよ。元気でね」
クロウ「うん、がんばる!」


(終)

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最終更新:2021年10月02日 19:09