シャイニング・フォース外伝Ⅱ~邪神の覚醒~のオープニング

ガーディアナ国とサイプレス国
両国の合同軍による邪神イ・オムとの戦いから
2年の歳月が流れようとしていた…

(生贄の祭壇にて)

ワードラー「それではこれより イ・オムに生贄を奉げるとしよう!」

ワードラー「我が暗黒神イ・オムよ!
      あなたの僕ワードラーが 気高き血筋の生贄をここに奉げ申し上げーる!」

ある国王「やっ やめろ! やめんか!
     私は捕えられたとはいえ 一国の城主なるぞ!
     こっ これが王たるものにとる行動とは無礼なり!
     ええい!この縛めを解かぬか!」

ワードラー「静かにしろ!見苦しいぞ!
      イ・オムは王族の者こそを生贄に望まれるのだ!
      イ・オムの神の一部となれるのだ
      喜んで死ぬがよい カーッ!」

(祭壇の王の体が浮く)

ワードラー「偉大なる暗黒神イ・オムよ!
      今こそ 生贄を奉げん!」

(宙に浮いた王の体がさらに高く浮く)

ある国王「やめろ!やめてくれ!
     やめて…ウワーッ!」

(王の体が溶岩に落ちる)

ワードラー「さて サイプレスの話だったな
      バーバラから 話してみるがよい」

バーバラ「ワードラー様の作戦通り まんまとその気になっております
     今や 我がイ・オムに遠征すると準備を進めておりますわ
     ホホホ…罠とも知らずに!」

ワードラー「して ガーディアナ軍はどうだ?」

バーバラ「ご心配には及びません
     サイプレス軍の出発には まず間に合いません!」

ワードラー「そうか 予定通りか
      して ソロ!お前の方は!」

ソロ「はっ アルカム平原に建造中の砦は間もなく完成いたします
   他に溶岩洞窟など あらゆる罠を張り巡らせてサイプレス軍を待つばかりです」

ワードラー「うむ よくやったぞソロ!」

ワードラー「…後は破邪の剣か
      ううむ…どうしたものか」

ワードラー「ゴードン!ゴードンはおらぬか!」

(ゴードンが出てくる)

ゴードン「ワードラー様のお召しにより ゴードンこれに参りました」

ワードラー「うむ…聞きたい事がある
      サイプレスのニック王子だが
      サイプレス軍のイ・オム遠征にガーディアナが間に合わずとも
      ニック王子は出発するか」

ゴードン「大神官ウォルドル様に右手を石にされたとはいえ 責任感の強い男です
     間違いなく やってくるでしょう」

ワードラー「奴の右手が使えない今 あの剣は持ってくるまい!
      ゴードン!命令を与える!
      サイプレス軍が城を出たらサイプレス城を襲うのだ
      そして破邪の剣を!」

ゴードン「なるほどそういうことですか
     畏まってございます」

(退がるゴードン)

ワードラー「バーバラ!ソロ!お前たちも行くがよい!」

バーバラ「はい!」

(消えるバーバラ)

ソロ「御意!」

(消えるソロ)

ワードラー「ところでヒンデルよ
      そなたもあわれよのう…」

ヒンデル「は?あわれとは?」

ワードラー「弟のことよ…
      下賎の者の刃にかかり命を落としたと聞いたが?」

ヒンデル「そのことでしたか…
     しかし 致し方ありますまい
     自分を守る力の無い者は 生きていく資格も無いというもの
     それが 今の世の慣わし…」

ワードラー「そうだ!その通りだヒンデル!
      やはり余のにらんだ通り そなたは大した男よ!」

ワードラー「今の時代に必要なもの それは力だ!力なのだ!
      ウワッハハハハハーッ!」

(タイトル画面になるのでゲームを始める)

(サイプレス城の中庭に軍勢が並ぶ)

テディ「我々サイプレス軍は!
    本日 ニック王子と共にイ・オムへ向かうことになった!
    我がサイプレス国の平和のため 必ずや悪しき邪教を!
    イ・オムを倒そうぞ!」

「ワァー!ワァー!」

テディ「さあ ニック王子!
    準備がよろしければ そろそろ参りましょう!」

ニック「メイフェア!後は頼んだよ!
    僕達の留守中は君だけが頼りだからね!」

メイフェア「ニック王子…わかりました
      どうか お任せください」

メイフェア「テディ!王子のことくれぐれもお願いね
      そしてあなたのことも…決して無理しないようにね」

テディ「わかってるって!」

ニック「よし 行こうか!」

(軍勢の前に出るニック王子)

ニック「もう 僕からは何も言う事はない!
    本当の平和をつかむため みんなの力を貸してくれ!」

テディ「橋を降ろせーっ!」

(橋が降り軍勢が渡る)

ニック「どうしたんだ?ナターシャ!」

ナターシャ「ニック王子 大変です!
      じ 実は崖下の方で呻き声がしたので 行ってみたら…人が!」

アンジェラ「この少年が倒れていたのです!」

ニック「なんだって それはいけない!
    さあ 城に運んで手厚く看護してあげなさい」

アンジェラ「はい 畏まりました!」

(退がるアンジェラ)

ナターシャ「あの…ニック王子様
      とうとう イ・オム討伐に行ってしまわれるのですね…」

ニック「ああ…ハハハ どうした?
    そんなに深刻な顔をして!
    この遠征はサイプレスにとってどうしても避けられないんだ!
    後のことは頼んだよ さあ横に退いておくれ」

(サイプレス軍が出発しナターシャは名残惜しく見る)

メイフェア「心配しなくても大丈夫よ!」

メイフェア「あの人達は大丈夫
      あなたが思っているよりも ずっと ずっと強いんだから」

メイフェア「きっと元気で帰ってくるわ それを信じていましょうね」

ナターシャ「はい そうですね!
      きっと無事に戻りますよね!」

(第一章の開始)

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最終更新:2022年02月14日 09:40