SSSS.DYNAZENONの第1話

5人の少年少女が、河原で談笑している。


学校の窓に、男生徒と女生徒のシルエットが見える。
男生徒が激高しているが、女生徒は意に介さない様子で、去ってゆく。


何者かが、種のような粒を無数に、あちこちにばら撒く。



Scarred Souls Shine like Stars



主人公の1人、高校生の麻中 (よもぎ)が、アルバイト先のスーパー「ゆりマート」で、給与明細を受け取る。

蓬「おっ。結構、入ってた」

バイトリーダーの女性、稲本が声をかける。

稲本「高校生、シフト増やしたんだって? 何、親孝行?」
蓬「あぁ、全然そんなんじゃないです。自分の小遣い、っていうか」
稲本「なぁんだ~」
蓬「じゃあお先、失礼します」


河原の草むらを、主人公の1人の男、ガウマが歩いている。
髪は赤毛、左頬にはS字の傷跡。
腰には麻袋と、竜の物章がある。


蓬が、学友の淡木、なずみ、らんか、金石と共に下校中。

淡木「クラス企画、もう決めるの? まだ5月だよ。文化祭っていつ?」
金石「10月の…… 2週目くらい」
淡木「まだ先じゃん」
金石「だよね」
らんか「あれは? お化け屋敷」
金石「禁止なんだって。お化け屋敷」
らんか「えっ、なんで?」
なずみ「本物、出ちゃうからね──」
らんか「えぇ──っ!?」
なずみ「いや、マジらしいよ。昔、いじめで自殺した生徒がいたらしくて」
らんか「じゃあ、食べ物やろ。ヨモくん、何がいい?」
蓬「串カツ」
らんか「揚げ物!?」
金石「教室で?」
蓬「いいじゃん! アハハハ」

大きな水門の上で、学友の南 夢芽(ゆめ)が腰かけ、鼻歌を歌っている。

らんか「えっ!? あれ、危な……」
淡木「南じゃん」
蓬「何してんの? あんなところで」

らんか「南さんてさ」
金石「あ、それ聞いた」
蓬「何?」
らんか「なんか、結構いろんな男子に、声かけてるらしくて」
淡木「え…… そんな感じの人?」
らんか「呼び出しては放置、すっぽかし的な。約束やぶる病気みたいになってるらしいよ」
淡木「どんな病気よ?」
金石「噂だけどね」
蓬「そんな風に見えないけど……」
金石「蓬くんて、ピュアだよね──」
蓬「なんだよ、それ」

蓬と夢芽の目が合う。



怪獣使いって、なに?
S S S S . D Y N A Z E N O N
─ 第 1  回 ─



蓬や夢芽たちが通う、フジヨキ台高校。
夢芽が、幼馴染の鳴衣(めい)に話しかけられる。

鳴衣「夢芽さん、聞いたよ」
夢芽「何が?」
鳴衣「2年生の男の人、呼び出して放置したって」
夢芽「うん。昨日その人に滅茶滅茶キレられた」
鳴衣「あんたさぁ…… そういうの、すぐ広まるよ」
夢芽「うん」
鳴衣「あんま言いたくないけどさ、自分のクラスで浮いてるの、気づいてる?」
夢芽「鳴衣はクラス違うんだから、困んないじゃん」
鳴衣「うちもさぁ、夢芽さんとは長いつき合いだから、こうやって言うんだよ」
夢芽「あ・り・が・と、おかーさん」
鳴衣「や・め・て。フフ。夢芽さん、もう守る気ない約束なんてやめなよ」
夢芽「……」
鳴衣「へ──んじ」

夢芽は返事をせず、鳴衣との2ショットを自撮りする。

鳴衣「聞けよ……」


無職の男性、山中 暦の、散らかし放題の部屋。
従妹の飛鳥川ちせが、入り浸っている。

ちせ「先輩。来週、法事っスよ」
暦「え? うわぁ──、マジだ」
ちせ「無職には辛いっスよね。法事」
暦「ちせだって不登校じゃん」
ちせ「違いますよ。私は、自分の意志で学校行ってないだけなんで」
暦「……違くないじゃん」


蓬の下校路。
橋の下で、ガウマが座り込んでいる。

蓬が通り過ぎようとすると、ガウマが倒れる。
腹の虫の音が派手に鳴る。

蓬「……あの、大丈夫ですか?」
ガウマ「腹が……」
蓬「腹? あ、あぁ。えっと……」

蓬が鞄から、スペシャルドッグの包みを出す。

蓬「これ。お昼に食べなかった奴で、良かったらなんですけど」

ガウマがそれをひったくり、ガツガツと食べ始める。

蓬「じゃあ、自分は、これで……」

蓬が去ろうとすると、ガウマはおもむろに、蓬の足をつかむ。

蓬「えぇ……っ?」
ガウマ「お前、俺の命の恩人だ」
蓬「えっ?」
ガウマ「いや、マジで」
蓬「……大丈夫なら、良かったです」
ガウマ「お前、名前は?」
蓬「はい?」
ガウマ「名前!」
蓬「名前? あ…… 麻中 蓬です」
ガウマ「蓬かぁ…… いい名前だなぁ」
蓬「ありがとうございます」
ガウマ「俺の名前は、ガウマ。怪獣使いだ」
蓬「怪獣!? は、はい……」
ガウマ「なんで、こんなことになったというと──」
蓬「一旦、放しません?」
ガウマ「ありがとう。この借りは、必ず返す」
蓬「いや~。本当、そういうの、大丈夫ですから!」

蓬はガウマの手を振りほどき、逃げるように駆け去る。

ガウマ「蓬……」


蓬の自宅で、蓬、母、祖母。

蓬の母「蓬──、もう行くよ!」
蓬「はぁい」
蓬の母「じゃあ、お母さん、行ってくるね」
蓬の祖母「うん?」
蓬の母「だから、上条さんとごはん。蓬、行くよ!」
蓬「声でかいんだよな」
蓬の母「何か言った?」


蓬と母は、母の交際相手の男性の上条と、料亭にて食事。

上条「蓬くんは、えっと、もう──」
蓬「高校です」
上条「あぁ、だよね。だから、はい。入学祝い」

上条が蓬に、祝袋を渡す。

蓬の母「いや、そんな、そんな」
上条「ほら、つき合いも増えるだろうし。何かとね」
蓬の母「もう、そんな。すいません、本当」
蓬「ありがとうございます」


そして食事を終えて。

蓬の母「蓬、何してんの? 行くよ」

蓬は母と上杉と共に、店を出る。
店頭の募金箱に、上杉からもらった祝袋がねじ込まれている。


夢芽は自宅で、両親と食事中。

夢芽「ご馳走さま。今日、香乃(かの)の部屋、入っていい? 借りたいものあるんだけど」
夢芽の母「何?」
夢芽「洋書。課題で使う」
夢芽の母「いいけど、ちゃんと戻しといてね」
夢芽「うん」
夢芽の母「何も同じ高校に入ることないのにね……」


夢芽は、亡き姉の香乃の部屋で、洋書をあさる。

(香乃『夢芽。夢芽にね、来てほしいんだ』)

夢芽「なんで?」

机の上に、アンク(エジプト十字架)を象った知恵の輪がある。

夢芽の父「片づけりゃいいんだろ。自分だっていつまでもそのままにしといて」
夢芽の母「何がよ?」
夢芽の父「香乃の部屋だよ。いいかげんにしたらどうだ?」
夢芽の母「どうしろっていうのよ」


暦の家。
テレビでは、街中の自動車がひとりでに宙に浮く、との怪現象が報じられている。

ちせ「えぇ~! 先輩。これすごくないっスか? ねぇ、先輩、先輩。ねぇねぇ、先輩!」

暦はベッドで、寝息をたてている。


翌朝、蓬は淡木、なずみと共に登校中。

蓬「それで、ガッって足つかまれて」
淡木「うぇ~、怖っ」
蓬「俺、食われんじゃねぇかなって」

ガウマが駆けて来る。

ガウマ「お──い! 蓬ぃ! お──い!」
蓬「やべぇっ!! ごめん、先行く!」
淡木「え? あの人?」
ガウマ「蓬ぃ! 俺だ──!」
なずみ「なぁんか、楽しそうだな」

蓬がガウマから逃げつつ、夢芽に行き会う。

蓬「ゴホ、ゴホ! はぁ、はぁ……」
夢芽「あの」
蓬「はい?」
夢芽「今日、放課後って、時間あったりします?」
蓬「え? 今日?」
夢芽「はい」
蓬「あ、えっと……」
夢芽「南です。南 夢芽」
蓬「いや、し、知ってるよ。同じクラスじゃん」
夢芽「あぁ…… だよね」
蓬「今日、夜、バイト行かなきゃなんで」
夢芽「そっか……」
蓬「あ、でも、8時には終わるけど」
夢芽「じゃあさ、9時にまた、ここに来てくれません?」
蓬「いいけど、な、何でですか?」
夢芽「うぅんと、蓬くんなら私の話、聞いてくれると思って」
蓬「……」

夢芽「こないだここで、目、合ったよね?」
蓬「あぁ、うん」
夢芽「私の悪い話とか、聞いた?」
蓬「え? いや」
夢芽「いいよ、隠さなくて。蓬くんは私の言うこと、信じれない?」
蓬「全然!、そんなことは」
夢芽「良かった。じゃあ、来てね。約束」

ガウマ「お──い! 蓬ぃ!」
蓬「ひぇっ!」
夢芽「何?」
蓬「じゃあ、9時に! また!」

蓬が逃げるように駆け去る。
ガウマが息を切らしつつ、駆けて来る。

ガウマ「待て、蓬! はぁ、はぁ…… 蓬の友達か?」

夢芽は答えずに、去っていく。


街中。

ビルや無数の自動車が、ひとりでに宙へ浮いてゆく。


蓬のバイト先、ゆめマート。

稲本「ねぇ、高校生。夜、ごはん行かない?」
蓬「今日ですか?」
稲本「ごちそうするぜ~」
蓬「あぁ、すいません。今日予定あって」
稲本「へぇ~。うわっ、やらしい~!」
蓬「何がですか?」
稲本「うわぁ~!」
蓬「何すか?」


ちせ「ねぇ、先輩── 近所なんだし、見に行きましょうよ~」
暦「何?」
ちせ「だから、車とかビルとか、浮いてる奴!」
暦「えぇ……」
ちせ「ねえ、行きましょうよ~」
暦「だって、ちせと歩いてると職質されるじゃん」
ちせ「いいから! 外、行きますよ。そんなに従兄妹同士に見えませんかね?」


その夜。
蓬は、夢芽との待合せ場所に佇んでいる。
待合せ時刻は、とうに過ぎている。

蓬「はぁ…… 来ねぇえし……」

(夢芽『蓬くんなら私の話、聞いてくれると思って』)

足音が近づく。
現れたのは夢芽ではなく、ガウマ。

蓬「マジか」
ガウマ「また会えたな、蓬! ここで何してんだ?」
蓬「……」
ガウマ「何してんだ?」
蓬「もう、いいじゃないっスか」
ガウマ「雨、降ってきたぞ。風邪ひくぞ」
蓬「……」
ガウマ「誰か待ってんのか?」
蓬「……」
ガウマ「あ! あれか! 朝いたあの子か!」
蓬「違います」
ガウマ「やっぱ、そうか! 蓬の彼女か?」
蓬「違います」
ガウマ「何時に会う約束したんだ?」
蓬「……」
ガウマ「何時だ!?」
蓬「9──時」

ガウマは蓬の腕をつかみ、無理やりスマホを見る。

ガウマ「あぁ!? 40分も過ぎてんじゃねぇか! 捜しに行かないのか?」
蓬「捜す?」
ガウマ「わかった! 俺が捜してきてやる! 蓬には借りがあるからなぁ!」

ガウマが走り去る。


夢芽は離れた橋の上から、蓬の方を見ている。
ガウマが夢芽を見つける。

ガウマ「いたぁ! おいおい! あんただよ、あんた!」
夢芽「誰、ですか?」
ガウマ「今日会ったろ! 俺はガウマ。怪獣使いだ。あんた名前は?」
夢芽「……」
ガウマ「蓬と約束してんだろ? ここで何してんだ? もう、時間過ぎてる」

夢芽は無言で、去ろうとする。

ガウマ「おいおい! どこ行くんだよ! 待てって!」
夢芽「関係なくないですか?」
ガウマ「ある!」
夢芽「……」
ガウマ「お前…… お前さ、蓬を騙したのか? 行く気もないのに、わざと待ちぼうけさせて、蓬、からかったのか?」
夢芽「……だったら、何なんですか?」
ガウマ「だったら大問題だろ!」

ガウマの怒号は、声の大きさのあまり、蓬のもとまで届く。

ガウマ「蓬はずっと待ってたんだぞ! 雨降ってんのに、風邪ひくかもしんねぇだろ!」
夢芽「うるさ……」
ガウマ「うるさいってお前!」

ガウマは夢芽に顔を突き付けて、怒鳴り続ける。

ガウ「いいか!」
夢芽「近いぃ!」
ガウ「世の中にはなぁ、人として、守らなきゃいけないものがなぁ、3つあるんだよ。約束と、えぇっと、ほら、あれだよ。うん、愛と……」
夢芽「もう行っていいですか?」
ガウマ「聞けよ! まだ終わってねぇわ!」

蓬がやって来る。

蓬「南さん」
夢芽「蓬くん……」
ガウマ「蓬! お前、騙されてるぞ!」
蓬「えっ?」
ガウマ「こいつ、蓬との約束守る気なんて、初めからなかったんだよ」
蓬「何? どういうこと?」
ガウマ「お前を騙して、遊んでたんだよ」

(らんか『約束破る病気みたいになってるらしいよ』)

蓬「本当なの?」
夢芽「……本当だよ」
ガウマ「本当だったのかよ! てめぇ、何やってんだよ!? どうかしてるんじゃねぇのか!?」
夢芽「私は、どうかしてるんだよ」


街中に、急転直下怪獣シャルバンデスが出現する。
人々が大混乱に陥り、シャルバンデスの能力で、車やビルが宙に浮いてゆく。


蓬たちからも、街中に立ち上っている火柱が見える。

蓬「何?」
ガウマ「おいおい。いるぞ、でかい奴が」

ガウマがそちらの方へ向けて、手をかざす。

ガウマ「くっ…… 駄目だ。まったく怪獣がつかめねえ」
蓬「怪獣?」

ガウマが腰に下げている麻袋が点滅し、信号音が鳴り始める。

ガウマ「はっ! 光ってる、鳴ってる」


暦とちせも、川の向こうで、街の様子を見ている。

ちせ「あそこ! ほら、なんか動いてる~!」
暦「どこ?」
ちせ「あ~、もう、うまく撮れな~い」


ガウマが橋の上に立つ。

ガウマ「怪獣使いとしての俺の力が弱まっているならぁ!」
蓬「ちょっと、危ないですよ!」
ガウマ「これを今、使えってことだよなぁ!!」

ガウマが腰の袋を頭上に掲げ、中身を広げる。
膨大な光が膨れ上がる。

光の中、CGのワイヤーフレーム状の巨大な手が、ガウマたち3人に迫る

蓬たち「わぁ、わぁ──っっ!?」


暦とちせには、川に出現したワイヤフレーム状の巨大ロボットの姿が見えている。

ちせ「えぇ~! 今度はこっち! 何、すっご! めっちゃ綺麗~!」

ロボットが、暦とちせの方を振り返る。

ちせ「やばっ! 目、合った!」
暦「どこが目なの?」

巨大ロボの手が、暦とちせにも迫る。

暦・ちせ「こっち来てるぅ!」
ちせ「逃げろぉぉ!!」
暦「待て待て待て!」

暦とちせが逃げ出すが、暦が転倒する。

ちせ「えっ!? 先輩!!」

巨大ロボの手が、暦を捕らえる。

ちせ「へっ? 先輩、が、死んだ? 無職のまま死んだんだ……」


暦「痛ぇ…… あ?」
夢芽「えっと、何これ? え?」

巨大ロボに捕らえられた蓬、夢芽、暦は、巨大ロボの内部各所の空間に転送されている。
目の前のスクリーンに、互いの姿が映る。

蓬「南さん? え? どこ?」
夢芽「蓬くん?」

ガウマの姿も映っている。

ガウマ「どうやら、動かすには4人必要みたいだな」
蓬「4人? え? なんか、1人増えてません? っていうか、動かすって?」

ガウマの目の前に、文字が表示される。

ガウマ「ダ……イナ……ゼノン? それが俺たちを飲み込んだ、お前の名前か。うん。いい名前だ!」

巨大ロボット・ダイナゼノンが、ワイヤーフレームから実体と化す。

蓬「ダイナ……ゼノン?」
ガウマ「いくぞ!!」
蓬「えっ? どこに?」

ダイナゼノンはバーニアをふかして、空へと飛びあがる。

ちせ「え──っ!? 嘘嘘嘘! 先輩──っ!!」


ダイナゼノンが、街の上空までやって来る。
怪獣シャルバンデスが依然、眼下で暴れ回っている。

ガウマ「いた!」
蓬「本当に怪獣じゃん!」

ダイナゼノンが街に降り立ち、シャルバンデスと対峙する。

ガウマ「この怪獣、まさか、あいつらが? だったら、これ以上暴れられる前にいくぞ!! ダイナゼノン・バトルゴォォ──!!」

ダイナゼノンが突進し、巨大な両腕で、シャルバンデスと組み合う。

蓬「えっ? これ、何かやった方がいいんですか?」
ガウマ「あんま触んな!」
蓬「あ! す、すんません!」
ガウマ「俺がやってみるから!」
蓬「え? やってみるって?」
ガウマ「そうだよ、初めてだよ!」

ダイナゼノンがシャルバンデスに、強烈な蹴りを見舞う。

夢芽「あ、すっごい……」

暦は、ちせからの電話を受けている。

ちせ「生きてるんすか?」
暦「ちせ? 今ちょっと、なんかよくわかんない……」

シャルバンデスが起き上がり、周囲に光の粒子を放つ。
周囲の自動車が、宙に浮いてゆく。

ガウマ「何だ、これ?」

ダイナゼノンの巨体までもが、宙に浮き始める。

ガウマ「くそっ! あの怪獣の力か!」
一同「うわぁ──っ!」

ダイナゼノンが宙に持ち上げられ、地面に叩きつけられる。
シャルバンデスの首が長く伸びて、ダイナゼノンを目がけて、狙いを定める。

蓬「えっ? なんかこれ、狙われてません?」
夢芽「蓬くん、何でわかるの?」
蓬「見た感じそうでしょ?」
暦「え? みんな、知り合いなんですか?」
蓬「ていうか、あ、あなた誰なんですか?」

シャルバンデスの首が、槍の如く迫る。

蓬「うわぁっ!」
ガウマ「ダイナゼノン── お前は一体何者だ? やられる前に、答を見せてみろぉ!!」

ダイナゼノンが、ダイナソルジャー、ダイナウイング、ダイナストライカー、ダイナダイバーの4大メカに分離する。
さらに4体が再合体し、怪獣形態、合体強竜ダイナレックスが完成する。
ダイナレックスがその牙で、シャルバンデスの首を噛み、攻撃を防ぐ。

蓬「た、助かった?」
ガウマ「これがダイナゼノンの本当の力、ダイナレックスか!!」

ダイナレックスがシャルバンデスの首を噛んだまま、空高く投げ飛ばす。
さらにシャルバンデスを捕らえて上空へと舞い上がり、シャルバンデスを大きく吹き飛ばす。

ガウマ「くらえぇっ! 必勝大火炎・レックスロアアアァァ──!!

ダイナレックスの口から強烈な火炎が放たれ、シャルバンデスに浴びせられる。
シャルバンデスが炎に包まれて大爆発し、最期を遂げる。

ガウマ「はぁ、はぁ……」

ちせ「もしもし先輩? 生きてますか?」
暦「わかんないけど、終わったっぽい……」

蓬「これ、何なんだよ。はっ! 南さん、大丈夫?」

(夢芽『私は、どうかしてるんだよ』)

蓬が夢芽の言葉を思い出しつつ、夢芽と目が合う。


(続く)

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最終更新:2022年07月30日 20:28