ドラえもんがドラミを、どこかへ連れてくる。
ドラえもん「さぁ、ドラミ、ここだよ」
ドラミ「あぁっ!」
雪原の上に、豪華なパーティの準備がされている。
ドラミ「わぁ、すごぉい! でも、どうしたの? これ」
ドラえもん「ドラミのために、僕が用意したんだ」
ドラミ「お兄ちゃんが!?」
ドラえもん「ほら、みんなも来たよ」
ドラえもんズ一同が、闘牛の引くソリに乗って駆けつける。
一同「メリークリスマス、ドラミちゃん! メリークリスマ──ス!!」
ドラミ「メリークリスマス……?」
ドラえもん「そう。今日はみんなで、クリスマスパーティをやるんだ」
ドラミ「本当!?」
ドラえもん「うん、うん」
王ドラが中国の竹林で作り上げたソリ。
ドラミ「すごぉい! このソリ、王ドラさんが作ったの?」
王ドラ「いやぁ、ハハハ」
マタドーラ「この牛は、俺が連れてきたんだ!」
一同のかぶっているサンタ帽は、ドラニコフの手製のもの。
ドラミ「自分の毛を使って、帽子を編んだのね!」
ドラニコフ「ガウ、ガウッ!」
ドラメッド三世がアラビアで育てた木に、ドラ・ザ・キッドが早撃ちで飾りつけたクリスマスツリー。
ドラメッド「どうである? 吾輩が手塩にかけて育てたツリーである」
キッド「俺様の作った飾りも、綺麗だろう?」
ドラミ「うん!」
そしてドラリーニョの手製の、巨大で滅茶苦茶なデザインのケーキ。
ドラリーニョ「このクリスマスケーキ、僕が焼いたんだ!」
ドラミ「う、うん…… すごいわね……」「みんなが言ってた『あれ』って、クリスマスパーティのことだったのね!」
賑やかなパーティが始まり、そして……
ドラえもん「というわけで、そろそろ今年のクリスマスパーティは、お開きとします」
一同「わ──い!」
ドラえもんたちが途端に、真剣な表情となる。
ドラえもん「ではそろそろ、あれを始めようと思う」
キッド「あれか!」
王ドラ「あれですね!」
ドラメッド「あれである」
マタドーラ「あれだぜ」
ドラリーニョ「あれって、何だっけ?」
ドラニコフ「ガウ──ッ!」
ドラミ「えっ!? 『あれ』って、クリスマスパーティのことじゃなかったの!?」
大量の雪玉が用意される。
ドラえもん「この日のために、がんばって用意したんだ!」
ドラミ「ひょっとして…… 『あれ』って!?」
マタドーラの投げた雪玉が、ドラミの顔に命中する。
マタドーラ「おっと! ごめんよ、セニョリータ。つい、待ちきれなくって」
ドラえもん「それでは、ロボット学校卒業生対抗、大雪合戦、スタート!!」
キッド「食らえ!」
マタドーラ「ヒラリ!」
キッドが空気砲で放った雪玉を、マタドーラがヒラリマントでかわしきれず、顔面に受ける。
マタドーラ「やりやがったな!」
ドラメッド「ほら、お嬢ちゃんも!」
ドラミ「嘘でしょ~!?」
王ドラ「アチョー!」
ドラえもん「えぇい!」
ドラえもんズとドラミ、入り乱れての雪合戦が繰り広げられる。
ドラメッド三世が巨大化して、巨大な雪玉を手にする。
一同「わああぁぁ──っっ!!」
一同は雪と氷で生き埋めとなり、8体の雪だるまができあがる。
かろうじて、一同が雪だるまから顔を出す。
ドラミ「生きてた……」
ドラえもん「あぁ、楽しかったぁ! 来年もやろう、ドラミ!」
ドラミ「こおりごおり……」
最終更新:2024年07月13日 13:51