ドラえもんズの一員であるドラリーニョが、目の前を漂っているドラ焼きを咥える。
マタドーラ「おい、ドラリーニョ! そのドラ焼き、俺んだぜ!」
ドラメッド「こらこら、やめるであ~る」
王ドラ「そうですよ、せっかくの同窓会なんですから」
ドラニコフ「ガウ!」
キッド「あ──っ、もう我慢できねぇぜ! こんなとこに押し込めやがって!」
マタドーラ「こら、よせ、キッド!」
王ドラ「ちょ、ちょっと、やめてくださいよぉ!」
ドラメッド「わ、吾輩、潰れるであ~る!」
ドラミ「もう、もう、もうやめてよぉ──っっ!!」
ドラミと、ドラえもんを除くドラえもんズ6人は、宇宙船の狭い船室に押し込められている。
(ドラミのモノローグ)
いきなり大きな声出して、ごめんなさい。
私たちはドラえもんズの同窓会を兼ねて、
新しくできた宇宙の遊園地、
スペースランドに行くことになったんだけど
せっかくの集まりに、お兄ちゃんたら
ドラ焼きの食べ好きで来られないなんて……
宇宙空間に浮かぶ遊園地、宇宙ランドが見えてくる。
キッド「お──っ!」
ドラメッド「うひょぉ、凄いであ~る!」
ドラニコフ「ガウ、ガウガウ、ガウ──っ!」
ドラリーニョ「わぁぁ、でっかいねぇ~!」
王ドラ「おや? 何かおかしいです。どうもお客は、私たちしかいないようですよ」
キッド「ひょっとして、定休日か?」
ドラメッド「そんなことないであ~る。ちゃんと調べて来たであ~る」
マタドーラ「取敢えず、入ってみようぜ!」
ドラリーニョ「ゴーゴー、行ってみよう」
突然の衝撃。
周囲の宇宙塵と共に、宇宙船が宇宙ランドへと吸い込まれてゆく。
ドラミ「す、吸い込まれてるわ!?」
キッド「おい、何とかしろ!」
王ドラ「もう間に合いませ~ん!!」
最終更新:2024年10月12日 13:52