フィーネ「ハハハ、暴走だ!デュランダルを使うと考えたまでは良かったが扱う者の心が破壊衝動に塗りつぶされてしまっては戦術としては機能しまい!」
響『グ・・・・ググ・・・・ッ』
フィーネの嘲笑と響のうめき声が空に鳴り渡る。
翼「立花―――ッ!!屈するな立花!お前が構えた胸の覚悟を私にも見せてくれ!」
クリス「お前を信じて全部賭けてたんだ!お前が自分を信じなくてどうすんだよ!!」
未来「響・・・」
弦十朗「正念場だ!踏ん張りどころだろうが!」
藤堯「強く自分を意識するんだ!」
響『・・・・ッ』
友里「昨日までの自分を・・・いいえこれからなりたい自分を!」
弦十朗は未来にも頼んだ。
弦十朗「助けてやってくれないか。俺達の仲間を・・・大切な君の友達を」
響『グぐ・・・が・・・・・・み・・・・ん・・・な・・・・・』
未来「響いいいぃぃぃぃ――――ッ!!!」
響の目が元の色に戻る。
その横には翼とクリスがいた。
翼「立花・・・」
クリス「戦ってるのはお前一人じゃない!」
響「うおおおおあああああ!!!」
フィーネ「何!?」
響達が強い光を放ち、デュランダルが巨大な光の剣となった。
フィーネ「その力・・・何を・・・」
響「みんがくれた!シンフォギアでぇぇぇぇぇ!」
響達3人はデュランダルを振り下ろした。
Synchrogazer
その一撃はフィーネの変異した黙次録の赤き竜を飲み込んだ。
デュランダルと目次録の赤き竜は消滅し、
響は力尽きたフィーネを助けていた。
クリス「このスクリューボールが・・・」
翼「まったく・・・だがどこまでも、らしいな・・・・」
フィーネ「お前・・・何を馬鹿な事を・・・」
響「もう終わりにしましょう了子さん・・・きっと私た達わかり合えます」
フィーネ「ノイズを造り出したのは失史文明期の人間・・・統一言語を失った我々は手を繋ぐよりも相手を殺す事を求めた・・・だから私はこの道しか選べなかった・・・」
響「・・・・・・・たかが言葉より強く繋がれる事・・・わからない私達じゃありません」
フィーネ「うぅ・・・」
フィーネは一瞬戸惑いながらも、右手から触手を生やし、空へ伸ばす。
フィーネ「私の勝ちだァァ!!」
翼「何を!?」
フィーネの触手がガ・ディンギルで砕かれた月の欠片に刺さる。
フィーネ「月の欠片を堕とす!」
フィーネは触手を引っ張り、月の欠片を引き寄せた。
響達「「「!!?」」」」
月の欠片は地球へ落ちていく。
フィーネ「ククク・・・この身はここで朽ち果てても私の魂までは果やしない!」
「どこかの場所!いつかの時代!今度こそ世界を束ねるために!!」
「ハハハハハハ!!私は永遠の刹那に生き続ける巫女フィーネなのだぁぁ―――!」
フィーネの胸に響の拳が軽く当てられる。
響「うん、そうですよね・・・」
フィーネ「・・・・ッ」
響「どこかの場所、いつかの時代――蘇るたびに何度でも私の代わりにみんなに伝えてください。世界をひとつにするのに力なんて必要ないって事を・・・私達は未来にきっと手を繋げられるという事を・・・私には伝えられないから・・・了子さんにはできない事だから・・・そのためにも私が現在を守ってみせますね!」
フィーネが涙をこぼすと同時に、彼女の体が崩壊を始めた。
フィーネ「・・・・・・・ッ!!ごめん・・・なさい・・・ごめんなさい・・・・・・私はッ・・・・・!!」
フィーネの体は消滅した。
響は、月の方を向く。
未来「響!」
響「何とかする!ちょっと行ってくるだけだから」
未来「だけど・・・ッ」
響「未来のそばが一番あったかい所で・・・私が絶対帰ってくる所だもん」
未来「なら私が響が帰ってくるのを待ってる・・・絶対に帰ってくるんでしょ?」
響「絶対に・・・絶対だよ」
響が絶唱の歌詞を口ずさみながら、宇宙へ登っていく。
クリスと翼も追ってきた。
クリス「そんなにヒーローになりたいのか?」
翼「こんな大舞台で挽歌を歌うとはな・・・」
響「クリスちゃん・・・翼さん・・・」
クリス「あのデカブツに一生分の歌をブチ込んでやらぁ!」
翼「ああ!!」
「だけど私は・・・立花や雪音ともっと歌いたかったな・・・」
響「ごめんなさい・・・」
クリス「バーカ!そうじゃねぇだろ?」
響「ありがとう・・・二人とも」
3人は笑顔で手を取り、月の欠片に向き合う。
響「たとえ声が嗄れたってこの胸の歌だけは絶やさない!」
『夜明けを告げる鐘の音奏で鳴り響き渡れ!』
『これが私達の絶唱だぁぁぁぁぁぁ!!!』
響たちと月の欠片が激突。
地上では、空に閃光が溢れ、砕かれた月の欠片が流星群となっていた。
未来(響――私信じてる。だって約束したんだもの。空に流れ星が落ちて、燃えて、尽きて、その後に――きっと―――・・・)
空の向こうから、響達3人が地上へと降りてくる。
最終更新:2016年04月04日 14:41