城之内「デモニック・モーター・Ωの攻撃！！城之内クラッシャー－っ！！」
デモニック・モーター・Ωが邪神イレイザーに挑む。
城之内(この攻撃・・・邪神に通るか！？)
デモニック・モーター・Ωの一撃がイレイザーの首を切り落とした。
城之内(・・・通った！！)
イレイザーの頭が地面に落ちる。
城之内「よっしゃあ！邪神を倒したぜ！！」
キース「・・・・やりやがったたな・・・」
イレイザーの胴体から黒い血が流れでて、地面を覆った。
城之内「なんだぁこりゃ！？」
(邪神の・・・黒い・・・・血か！？)
城之内の伏せカードとデモニック・モーター・Ωがその黒い血の中へ沈んでいった。
城之内(デモニック・モーター・Ωと伏せカードが沈んでいく・・・)
「・・・・・キース！」
キース「フヒヒ・・・言うのを・・・忘れちまってたぜ・・・・ヒヒ・・・」
「邪神はよォ・・・その身を墓地に置く時には・・・場のすべてのカードを道連れにするのよ・・・！クク・・・ヒヒィィ・・・」
城之内「く・・・悪あがきだぜ・・・」
(邪神にこんな能力があったとは・・・そっかヤツが一向に邪神の他にカードを場に出さなかったのはそういうワケか・・・！)
(まずい・・・・！無防備のままヤツにターンを渡すわけにはいかねェ・・・)
「オレはターンエンドの前にカードを一枚伏せ―――」(！？)
城之内の足元から黒い血が巻き上がり、彼の体にまとわりつく。
城之内「うわぁああ・・・」(邪神の血がオレにまとわりついて・・・)
「ああ・・・あァ・・・」
キース「フヒヒ・・・ど・・・どうやら邪神は場のカード・・・だけでは・・・飽き足ら・・・ず、オ・・・オレ達も道連れにする・・・気か」
キースも邪神の血に包まれてしまう。
「・・・・・ッ」
城之内(くそっ・・・視界がすべて黒く塗りつぶされちまった・・・・それに・・・音もまったく聞こえねェし・・・鼻も効かねぇ・・・)
(か・・・身体の感覚が無くなっていく・・・)
(な・・・なんなんだこりゃ・・・どうなっちまうんだ・・・)
キース「まただ・・・こ・・・この感じ・・・フフ・・・フヒヒ・・・」
「じ・・・城之内ィィ・・・ヒヒ・・・テ・・・テメーもオレと同じ・・・「死」を体感・・・してんだ・・・ろ・・・・」
城之内「・・あ・・・・」
キース(今・・・引導を渡してやる・・・！)
「オレ・・・様のター・・・ン・・・」
「ま・・・魔法カード・・・「ニコイチ」・・・発動・・・！」
ニコイチ(魔法カード)
墓地にあるモーター・モンスター１体を召喚する
墓地にある残ったモーター・モンスターをゲームから除外する
「フ・・・ヒヒ・・・このカードで墓地から・・・呼び寄せるモンスター・・・は・・・・・」
「デモニック・モーター・Ω！！」
デモニック・モーター・Ωが城之内の眼前に現れた。
城之内「う・・・っ、うわあぁぁ、闇の中から・・・！！」
キース「死んで来い・・・城之・・・内ィィ・・・！！」
城之内「・・・・・・リ・・・リバース・カード・・・！！「悪魔のサイコロ」！！」
悪魔のサイコロ(罠カード)
敵モンスターが攻撃を宣言した時、サイコロをふり、出た目をXとする。
相手の攻撃力がX分の１となる
サイコロの出た目は４だった。
デモニック・モーター・Ω 攻撃力 ７００(４分の１)
デモニック・モーター・Ωの攻撃が城之内に当たった。
城之内「ぐああ・・・っ」
城之内「くっ」(あぶね――・・・やられちまう所だったぜ・・・！)
(・・・だが今の一撃で目が覚めたぜ！)
(なんだか・・・闇の中へ飲み込まれ沈んでいって・・・そのまま戻ってこられなくなるような感じだった・・・・)
(キース・・・奴も天馬と同様・・・邪神に魅入られてる！)
キース「・・・な」
「なぜ・・・だ・・・なぜ・・・死なねぇ・・・んだ？」
城之内(・・・・・・)
キース「オレは・・・死んで奴は・・・生き・・・永らえる・・・こんな・・・バカ・・・な」
「う・・・ああァ・・・・ああ・・・」
「き・・・消える・・・のか・・・オレは・・・また何もな・・・い闇の・・・・底へ・・・」
「こ・・・ここ今度は・・・城之・・・内ィィ・・・オメーが・・・オレを・・・死地に・・・追い込む・・・のか・・・」
城之内「・・・・キース・・・」
「オレのターン・・・怯えるなキース・・・今・・・オレが救ってやる！」
城之内は「鉄の騎士ギア・フリード」を召喚する。
城之内「鉄の騎士ギア・フリード召喚！！この一撃で目を覚ませ！キース！！」
キース「城之内ィイ―――――っ！！」
ギア・フリード 攻撃力 １８００
デモニック・モーター・Ω 攻撃力 ７００
ギア・フリードの鋼鉄の手刀はデモニック・モーター・Ωを貫き、
キースの胸に突き刺さった。
キース「――――っ！！」
キースは邪神の血から解放され、壁に叩きつけられた。
城之内「終わったな・・・キース！」
「ソリッド・ビジョンの一撃ってのは肉体の痛みは感じない・・・」
「だが決闘者ならこの一撃に痛みを感じるハズだぜ！」
キース「・・・！？」
城之内「それが決闘者として生きているアカシだ！」
キースは自分の付けていたブラック・デュエルディスクを外し、城之内に投げつけた。
キース「・・・・まだ・・・だ」
「・・・・・もう一度・・・だぜェ・・・もう一度オレと・・・闘え・・・・・！」
「・・・・そらァ・・・・ブラック・・・デュエルディスクを付けろォオ・・・」
城之内「・・・・やらねェよ・・・」
キース「く・・・っクソがァ・・・・」
キースは気絶した。
城之内「・・・・今のオメーとはデュエルしない・・・」
「今は・・・復讐鬼みたいになっちまったがよ、お前にだって最初にカードを手にした時には違っててたハズだ・・・」
(ただ・・・ただ純粋にデュエルを楽しんでいたそんな頃が――)
「へっ・・・テメーのそんな時なんて想像出来ね－な・・・・・」
「・・・・・こいつはテメーに返すぜ・・・」
城之内はキースがかって使っていたカード、「時の機械－タイム・マシーン」をキースの手に握らせた。
城之内「このカードで純粋にデュエルを楽しんでいた頃の心を取り戻して来いよ！復讐鬼じゃなく決闘者としてオレの前に現れた時は・・・いつでも闘ってやるぜ！」
城之内は遊戯達の後を追って、駆け出しっていった。
Go To Next Round is Last Round・・・
最終更新：2015年11月29日 18:16
