学ランを着た少女が聖パラダイス学園に足を踏み入れた。
少女「ここか・・・流れ流れて遂にこんな所に来ちまったぜ!!」
悪馬尻「菊ノ助!!もはや直次郎の通ったあの学校しか受け入れてくれる学校がなくなってしまった・・・まったく・・・おまえだけは普通に育てたつもりが・・・悪馬尻(あばしり)の血は争えんのぅ・・・」
菊ノ助「俺を受け入れてくれる学校があるだけありがてぇじゃねぇか・・・まぁいつまでいられるのかもわからんがね!!」
不良1「おい!!」
不良2「なんだ、てめぇ転校生か?」
不良3「新入りが挨拶なしかよ!」
菊ノ助に三人の不良が絡んできた。
不良1「なんだ?女じゃねぇのか!?」
菊ノ助「ククク・・・早速きたか!!」
不良「「「!?」
菊ノ助「ホント・・・これじゃいつまでいられるかわかんねぇなあ・・・」
菊之助が学ランを脱ぐ。
菊ノ助「転入生、悪馬尻菊ノ助・・・お望みどおり挨拶してやるぜっ!!」
教師「え-というわけで・・・今度北海道から転入してきた・・・悪馬尻菊ノ助くんだ!!」
菊之助「みんな・・・どのくらいかわからんけどちぃと厄介になる・・・よろしくたのむぜ!!」
クラスの女子達は、菊ノ助に目をハートにしてうとれていた。
教師「しかし、どうしてキミは女子の制服を着ないのかね?」
菊ノ助「ああ・・・どうもああゆうヒラヒラしたモンは性に合わないもんで!!」
教師「あはは・・・なるほどねぁ・・・」
「まぁ、何はともわれみんな仲良くしてあげるように!!」
女子達「は――い♡」
不良3人「・・・・・・・」
さっきの不良3人も同じクラスにいた。
女子1「彼、本当は女の子なんだって♡」
女子2「あ――ん、でも菊ノ助くんとだったらイケナイ世界に行ってもイイかも・・・」
女子3「ねぇ、マリア」
マリア「・・・・・そうね」
宇宙から、謎の円盤が地球に飛来した。
3機の自衛隊機がその円盤を追う。
パイロット「ムッ!いたぞ!!」
「円盤を確認!!ただちに攻撃に移る!!」
自衛隊機はミサイルを発射するも、円盤は回避する。
パイロット「な・・・なんて動きだ!!」
円盤がビームで自衛隊機に反撃する。
パイロット「うわぁあああっ!!」
自衛隊機が爆発。
その有様は新MA基地に中継されていた。
野中「自衛隊機3機撃墜!!」
ひかる「やはり・・・歯が立ちませんでしたね」
野中「当然だ!!やつらの未知のテクノロジーに対抗しうるのは我々しかいないっ!!」
アナウンス「ただいま指令からの出撃命令が出ました!!」
野中「よし!マリアにコールサインを送れ!!」
「マジンガーエンジェル・・・出撃!!」
聖パラダイス学園では、マリアが裏庭へゴミ出しをしていた。
マリア「よいしょ!!ふぅ・・・」
不良「今朝は洒落た挨拶してくれたなぁ!!」
マリア「!!」
菊ノ助「そりゃどーも」
近くでは、あの不良たちが再度菊ノ助に絡んでいた。
不良「しかしこちらとしても初日早々転入生にナメられたとあっちゃあ沽券にかかわるもんでね!!」
菊ノ助「なるほど・・・こっちはいつでもいいゼ!好きな時にかかって来な!!」
(やれやれこの分じゃこの学校も長くねぇな・・・)
マリア「やめなさいっ!!」
不良達「「「!!」」」
マリア「まったく・・・新顔がやってくるとすぐにからむ・・・そんなのカッコよくもなんともないんだからっ!!」
不良「そ・・・そりゃないぜ、マリアぁ・・・」
マリア「ふん!」
菊ノ助「――ったくうるせぇなあ、女のクセに引っ込んでろよ!!」
不良「あ・・・」「やば・・・」
マリア「女のクセにですってぇ・・・・・」
菊ノ助(な・・・なんだこいつ・・・一つ二つ張ったらおとなしくなるか・・・チッ!)
菊ノ助はマリアに平手打ちを打ったが、マリアはかわし菊ノ助の背後に回る。
菊ノ助「な・・・なにっ!?」
逆に菊ノ助がマリアに平手打ちで顔面を張られた。
菊ノ助(こ・・・この女っ!!)
マリア「・・・・・!!」マリアのポケットで携帯がコール音を鳴らした。
菊ノ助「よくもやりやがったなあっ!!」
マリア「緊急コール!!」
菊ノ助がマリアに殴りかかるも、マリアはしゃがんで、かわした。
菊ノ助「!!」
マリア「ごめ――ん、急用ができちゃったわ――っ!!」
菊ノ助「な・・・なにぃっ!?」
マリアは金網を飛び越えて、校舎から出て行った。
菊ノ助「あいつ・・・ナメやがってぇ・・・待ちやがれぇつ!!」
大勢の人々が行き交う市街地。
「あれっ!?」 「どうしたの?」 「なんだ?あれ・・・」
そこにあの円盤が来ていた。
円盤が上下に展開して、頭と手足を出し、
円盤獣ギルギルに変形した。
菊ノ助「はぁ、はぁ、はぁ」
「くそ・・・あいつどこ行きやがった!?」
「完全に見失ったぜ・・・」
マリアを追いかけて市街地に来た菊ノ助は
逃げ惑う人々とすれ違う。
菊ノ助「うわ!?な・・・何だっ!?」
「うおっ!!」
菊ノ助の目の前で、ギルギルが町を破壊していた。
菊ノ助「こ・・・これは・・・円盤獣!?」
女の子「ああ~~ん!」
菊ノ助「!!」
ギルギルの足元に女の子が取り残されていた。
ギルギルの崩した瓦礫が女の子に降り注ぐ。
菊ノ助「く・・・っ!!」
菊ノ助が飛び出し、女の子を助けた。
菊ノ助「ふぅ・・・はっ!!」
しかし、ギルギルが菊ノ助と女の子に左手を下ろそうとしていた。
菊ノ助(だ・・・だめだっ!!間にあわない・・・)
ギルギルの左手が下りる直前に、巨大ロボットがギルギルを蹴り飛ばした。
菊ノ助「あ・・・あれは・・・」
MA・ビューナスAだ。ビューナスAの頭部のコクピットに乗っているのは、マリアだった。
マリア「あっ!!あれは・・・」
マリアが女の子を抱えた菊ノ助を見て、口元に微笑を浮かべる。
ギルギルが火炎を吐くも、ビューナスAは後頭部のブースターでかわす。
マリア「Zカッター!!」
ビューナスAの両腕から射出されたZカッターがギルギルの両腕を切り飛ばした。
ギルギルは円盤形態に変形し、回転体当たりをビューナスAに仕掛ける。
マリア「ドリルミサイル発射っ!!」
ビューナスAは両胸から2発のドリルミサイルを発射するも、
ギルギルは上空へ弾き飛ばした。
ギルギルの体当たりを、ビューナスAは飛んでかわし
弾かれたドリルミサイルを両手に装着する。
マリア「ドリルストーム!!」
ビューナスAがブースターで加速し、ギルギル目掛けて急降下。
その一撃は、ギルギルを真っ二つに引き裂いた。
ギルギルが大爆発。
菊ノ助「ほらよ・・・」
菊ノ助が女の子を母親の元に送った。
母親「ありがとうございます!!」
菊ノ助「いや・・・いいって!!」
人々「ありがとうマジンガーエンジェル!!」「ありがとう――!!」
菊ノ助「マジンガーエンジェル・・・」
マリア「はあい♡」
菊ノ助「新聞やTVで見たことはあったが・・・これがマジンガーエンジェルかっ!!」
最終更新:2016年02月20日 17:33