のび太が小型宇宙船に乗って飛んでいた。
のび太「いやっほー! どんなもんだい!」
しずか「のび太さん、調子に乗りすぎよ」
のび太「どう? 僕の腕前!」
ドラえもん「のび太くん、次の隕石群だ!」
のび太「えっ? ああーっ!!」
レーサー砲が隕石を破壊。
のび太「ぶつかる!!」
のび太は間一髪衝突を免れる。
のび太「やったぁ!」
しずか「のび太さんもうダメかと思ったわ……」
ドラえもん「頑張ったね、のび太くん……」
のび太「よーし、一気に行くぞ! うわああっ!」
背後から小型宇宙船2機がのび太に襲いかかる。
ドラえもん「のび太くん、これ以上やられたらおしまいだ。180度旋回!」
のび太「わかった! 行くぞ……」
2機のレーザーがのび太の船を攻撃。
のび太「くううっ! ド、ドラえもん! そ、操縦桿が、効かないよ!」
ドラえもん「のび太くん!」
しずか「のび太さん!」
のび太「うわああっ!!」
のび太が小惑星に激突し、大爆発。
ジャイアン、スネ夫「やったぁ!」
箱からのび太が飛び出す。
ドラえもんたちがやっていたのはゲームだったのだ。
のび太「あーあ。ゲームオーバーか……」
そこへドラえもんも飛び出し、のび太の上に落ちる。
ドラえもん「わっ。ごめん!」
続いてしずかも飛び出す。
のび太「しずかちゃんもやられたのか……」
ジャイアン「そんなわけで、俺とスネ夫は……」
スネ夫「ゴールを目指します!」
のび太「あのねぇ、後ろから不意打ちなんてずるいよ!」
スネ夫「どんなことしたって勝てばいいんだもん!」
ジャイアン「そういうこと。じゃあな!」
通信が切れる。
のび太「悔しい!」
しずか「このゲーム、少し難しすぎたわ……」
のび太「そうだよ!」
ドラえもん「だから僕も難しいって言ったでしょ? のび太くんはいつだってスネ夫くんと張り合おうとするんだから」
のび太「だって×2、あんまり自慢するんだもん……」
回想。
3人「宇宙旅行!?」
スネ夫「そう。パパが僕の誕生日に買ってくれるんだ……」
3人「羨ましい!」
スネ夫「まぁ、これからは宇宙旅行の1つや2つしないと笑われる時代がくるからね…… 大宇宙から見れば地球なんて豆粒だものね」
しずか「でも、宇宙から見た地球ってとっても素敵でしょうね……」
スネ夫「よかったらみんなの分もパパに頼んであげてもいいよ? どう?」
しずか「本当?」
ジャイアン「心の友よ」
のび太「わーい、やったぁ!」
スネ夫「ただし、のび太はダメ」
のび太「ええっ? なんで!?」
スネ夫「言っとくけど、乗るには訓練がいるんだ。弱虫で運動神経の鈍いのび太には無理!」
のび太「えっ? くうっ……」
ジャイアン「やっぱさ、俺ぐらいの体力と度胸がないと。なっ? で、いつ出発するんだ? 明日か? 明後日か!?」
スネ夫「そんな早く行けるわけないでしょう。21世紀になってから!」
のび太「あははは! なーんだ。僕、ドラえもんに頼んで今すぐ宇宙旅行に連れてってもらおーっと!」
ジャイアン「おーっ、心の友よ!」
スネ夫「ねぇ、パパにのびちゃんも分も頼んでみてあげる。ねぇ!」
しずか「うふふふ……」
ドラえもん「だからこのゲームを出したのに」
のび太「あっという間にゲームオーバーなんてつまんない……」
一方、ジャイアンとスネ夫はゴールに向かっていた。
スネ夫「ジャイアン、もうすぐゴールだよ!」
ジャイアン「おーし、負けるもんか! うわあっ!」
スネ夫「ジャイアン! うわあっ!」
2人の宇宙船が墜落を始める。
スネ夫「コ、コントロールが効かない。どうなってるんだ?」
2人「うわあっ!」
宇宙は小惑星に不時着。
ジャイアン「ス、スネ夫…… スネ夫!」
スネ夫「ジャイアン!」
ジャイアン「スネ夫、大丈夫か? おい、どうなってんだ!? やられたら外に出られるはずじゃないのか? 」
スネ夫「も、もしかして…… 僕たちゲームの中に閉じ込められたんじゃ……」
ジャイアン「そ、そんな……」
スネ夫「ああっ……」
2人「ドラえも〜ん!!」
最終更新:2020年01月28日 19:42