~次回予告~ 次回、君のためなら寝坊する ティッピー「どうじゃ、久しぶりに3人で風呂でも入るか?」 チノ「嫌です」 タカヒロ「嫌だ」 ティッピー「昔のように・・・」 チノ「嫌です」」 タカヒロ「嫌だ」 |
朝、チノとココアは一緒のベットに寝ていた。
先にチノが起きた。
チノ「ココアさん、起きて下さい。ココアさん、ホント、起きて下さい」
遅れて、ココアも起きた。
チノとココアが歯磨きをする。
チノ「何で、私の部屋で寝てたんですか?」
ココア「えっと・・・確かね・・・先に寝ちゃったチノちゃんが袖を離してくれなかったんだ。夕食後に焼いたパンの美味しそうな匂いがしたのかな?
チノ「・・・美味しそうだったんだと思いますよ」
ココア「え?」
ココアは千夜と一緒に街に出ていた。
千夜「んー、パンって言うより小麦粉の匂いかしら。優しい匂いよ」
ココア「・・・それ、どっちにしてもパンの匂いだよね」
千夜「私は?」
ココア「千夜ちゃんはね―、暖かくて包み込んでくれるような、わびさびを感じさせる匂いだよ」
千夜「わびさび?」
ココア「年末もこのマーケットは色んな物が売ってるね。おつかいに来たのに、楽しくなっちゃう。チノちゃんも来れば良かったのに」
千夜「クリスマスの時とは違った感じで楽しいわね」
ココア「お肉やフルーツの匂いでお腹が減って・・・」
2人の前で、リゼとシャロがドーナツを食べていた。
ココア「リゼちゃんが買い食いしてる!?」
リゼ「ココア、千夜?」
千夜「シャロちゃんが試食してる!?」
シャロ「ちゃんと買ったわよ!」
リゼ「けど、二人とも良く分かったよな。こんなに人が多いのに」
ココア「お腹空いてたから・・・」
千夜「シャロちゃんはハーブの匂いが漂ってるから」
シャロ「え、うそ?そんなに染みついてる・・・?」
リゼ「・・・冗談だから、確認しなくていいんだぞ」
ココア「リゼちゃんは、硝煙の危険な香りがするから、近づくとすぐ分かるよ」
リゼ「え!?」
ココア「・・・冗談だから、確認しなくていいんだよ」
それからココア達4人は、ベンチに座って買った物を食べ出した。
ココア「動いてると、お腹が減るから仕方ないよね」
シャロ「・・・いつもじゃないからね」
千夜「普段はお仕事で忙しいけど、こうしてると普通の高校生らしいわね」
リゼ「確かに」
ココア「この町は空気も澄んで綺麗だよね。いい匂いもするし・・・」
シャロ「それは手に持ってるドーナツの匂いでしょ」
千夜「そう言えば、慣れちゃって気に
リゼ「冬だから、余計に空気が澄んでるな」
ココア「みんなで深呼吸しようよ。はーい吸って、吐いて―・・・」
4人が深呼吸を始めた。
リゼ「ボーっとしてきた・・・」
シャロ「何か忘れてる様な・・・」
千夜「明日は日曜日かしら?」
ココア「社会に貢献する使命を抱いてた様な気がする・・・」
チノ「遅いですね、だたのお使いなのに・・・
おじいちゃん、私、コーヒーの匂い大好きです。緑茶とハーブの匂いも
でも、最近安心する匂いが増えたみたいです・・・
まだかな・・・」
ココア「いけない!もうこんな時間!
急いで帰らなきゃ!
帰る前に、急いでチノちゃんにお土産買わなきゃ!」
リゼ「私も急がないと遅刻する!」
シャロ「減給は嫌~!」
千夜「こんな日もあるわよね~」
マヤ・メグ「「お邪魔しまーす」」
部屋でココアが着替えてる所に、マヤとメグが入ってきた。
ココア「あれ、どうしたの?」
マヤ「宿題で調べものあってさ」
メグ「この喫茶店にインタビューに来たの」
マヤ「率直に聞きます」
メグ「この喫茶店を預かる者としての、やり甲斐は何ですか」
ココア「お客様の笑顔です♪」
チノ「ココアさん、バイトですよね」
ココア「チノちゃん!」
チノ「それに店の事は、店主である父に聞いてください」
ティッピー「決して楽ではないが、この息詰まる現代社会の中、ここを癒しの場として、一杯のコーヒーを求め、訪れる客のためにと思えばやりがいはある。
マスターの言葉に、あーここは第2の家だと・・・
マヤ「チノが語り始めた!?」
チノ「それより、早く着替えて下さい」
メグ「私、手伝う~」
ココア「ありがとう、メグちゃん」
メグがココアの着替えを手伝おうとするが・・・
メグ「あぁ!?また逆?えーと、リボンどうやって付けるんだっけ・・・」
マヤ「一人で着た方が早くね?」
メグ「ふぇーん、ごめ~ん」
リゼ「ココア、チマメはどうした?」
ココア「チノちゃんのお父さんにインタビュー中だよ」
リゼ「そうか、職業レポートか。中学の冬休みの宿題で出たな、懐かしいな」
ココア「リゼちゃんはお父さんに聞いたの?」
リゼ「私は軍人になるつもりはない。けど、あの頃はヤンチャだった・・・」
ココア「え?」
リゼ「花屋さんに行くなんて!」
ココア「それ、普通だよ!」
マヤ「この喫茶店のやり甲斐やこだわりは何ですか
タカヒロ「1杯のコーヒーを大切に。豆にもこだわって、お客様に安らぎのある静かな空間と時間を提供する。先代までに無いお客の立場に立った接客を・・・」
ティッピー「何じゃと!お前よりわしのほうがお客の立場に立っておるわ!」
タカヒロ「・・・フッ」
ティッピー「なに!」
マヤ「チノが2代目に宣戦布告!?」
マヤ「個人経営って大変なんだな~」
メグ「この辺、競争が激しいみたいだね~」
リゼ「おっ、インタビュー終わったみたいだな」
チノ「甘兎庵とフルール・ド・ラパンもありますしね」
マヤ「その喫茶店にもインタビュー行ってみたいね」
リゼ「それなら、ココア、休憩時間にでも連れて行ったらどうだ?」
ココア「え?私、これでも仕事があるんだよ・・・」
チノ「その仕事なら、私が代わりにやりますから、ココアさん連れて行ってあげて下さい」
ココア「妹たちの頼みなら断れないな~」
マヤ「え、いいの!?」
メグ「良かった~ココアちゃんとなら安心だね~」
リゼ「偵察か・・・気を抜いたらやられるぞ!」
マヤ・メグ「「やられる!?」」
チノ「リゼさんの冗談ですよ・・・」
ココア、マヤ、メグの3人は、甘兎庵に行った。
千夜「あら、チノちゃんのお友達の・・・サービスするわよ」
ココア「学校の宿題で千夜ちゃんの所にインタビューに来たんだよ」
メグ「ずばり、ラビットハウスとは敵対関係なんですか?」
ココア「張り合ったのは昔で、今は違うんだよね」
千夜「良きライバルと思ってるわ」
ココア「そうなの?」
千夜「最近、チノちゃんのお父さんがジャズやってた、って聞いて、
音楽も出来なきゃって気づかされたの。でも、楽器無いから歌います!」
マヤ「すげー!」
メグ「カラオケ居酒屋みたい~」
マヤ「でもさ、バイトしてると、勉強とか大変じゃない?」
メグ「両立するのって、難しくないですか?」
ココア「働くことも勉強のうちだよ」
千夜「メリハリつけてこなせば、大抵何とかなるものよ」
マヤ「なんかーカッコ良く見えるな、メグ」
メグ「すごいんだねー、マヤちゃん」
千夜「・・・ココアちゃん、今度数学教えてね、ちょっとピンチなの・・・」
ココア「私も文系全般教えて欲しいかな・・・」
次に3人は、フルールド・ラ・パンに行った。
シャロ「いらっしゃいませ♪」
マヤ「うさぎっぽさが負けてる!?」
メグ「ラビットハウス完敗だよ・・・」
マヤ「しかもこのスカート丈・・・何!?」
ココア「大胆さも負けてる!」
メグ「歌いだしてもおかしくない衣装だね~」
シャロ「歌!?」
ココア「歌うサービスあったけ?」
シャロ「無いわよ!・・・服よりも、ハーブティー気にいって欲しいな♡」
マヤ「リラックスした隙にやるつもりだ!」
シャロ「何でよ!?」
マヤ「お店の決めポーズもやってよ」
シャロ「無茶振り!?」
マヤ「ラビットハウスではこんな・・・!」
3人が、ポーズをとった。
シャロ(先輩ですらやっていると言うなら・・・)
「これがそうです!」
シャロが、即席の決めポーズをとった。
ココア「でも、リゼちゃんには却下されたんだよね」
シャロ「!!」
ココア「職業インタビューなら、あっちに小説家さんもいるよ」
マヤ「あの人、小説家だったの?」
メグ「ええ」
シャロ「今の職業インタビューだったの?」
ココア「あれ、言ってなかった?」
マヤとメグは青山の席に行った。
メグ「是非、小説家さんになった経緯とやりがいを教えてください」
青山「私の様な者でも、参考になれば・・・」
マヤ「うんうん」
青山「切っ掛けはある方に勧められたからで・・・」
マヤ「やりがいは?」
メグ「やっぱり、人を感動させられる時ですか?」
青山「そうですね・・・店員さんを観察しても怪しまれません」
メグ「人間観察って奴ですね」
マヤ「これ・・・ただ覗いてね?」
3人は、フルール・ド・ラパンから出た。
ココア「お金が・・・」
マヤ「和菓子とかハーブティーとか美味しかった~」
メグ「色々、話も聞けたしね~」
ココア「じゃあ、そろそろ帰ろっか?」
メグ「もう帰るの?」
マヤ「他の喫茶店もインタビューしようよ」
ココア「ダメ、遅くなったらチノちゃん心配させちゃうよ」
マヤ「・・・お願い、姉貴?」
メグ「もっと一緒にいたいね、ココアお姉ちゃん」
ココア「・・・もう!遅くなったら、チノちゃんに怒られるんだからね~」
マヤ「チノとどっちが姉か、分からねーね」
メグ「えへへ」
それからしばらくして、3人がラビットハウスに戻った。
マヤ「リゼ、帰ったよー」
リゼ「おっ、どうだった?」
マヤ「将来、私達がここのライバルになる可能性がある!」
リゼ「寝返る気か!?」
メグ「私はね、チノちゃんが素敵なお姉さん達と友達でいいな、って思ったよ」
チノ「お姉さん・・・」
メグ「将来あんな人達みたいになれるかな?」
チノ「メグさんだけでも、そのままでいて下さい・・・」
ココア「行ってきま―す」
ココアとチノがラビットハウスから出ると、外には雪が積もっていた。
ココア「雪が積もりまくりだよ~、雪うさぎ作るよ♪」
チノ「先に買い物に行っちゃいますよ」
ココア「完成~」
ココアが雪うさぎを完成させた。
チノ「・・・!可愛いです」
ココア「この位で見とれるとは、まだまだ子供だね~」
チノ「・・・どっちが」
ココア「新学期まで積もってたら、雪合戦だね。
武者震いするな~、でも千夜ちゃんに弾投げられたらと思うと、ぞっとしてきた・・・」
チノ「・・・ココアさん、ちょっと腰低くして下さい」
ココアがファイテングポーズをとった。
チノ「構えろって意味じゃないです」
チノがココアと額を合わせる。
チノ「すごい熱・・・!」
ココアは部屋のベットに寝かされた。
千夜とチノが側に来ていた。
千夜「ココアちゃん、お大事にね」
ココア「お見舞いありがとうね、色々持ってきて貰っちゃって・・・」
チノ「桃かんとリンゴとにんにく・・・?」
ココア「にんにくを首に巻くと風邪に効くんだよね」
チノ「普通は焼いたネギじゃあ・・・」
千夜「そう、病魔が立ち去るのよね」
チノ「にんにくで撃退するのは吸血鬼です。
リゼが部屋に来た。
リゼ「風邪って聞いたけど、大丈夫か?」
リゼがリンゴうさぎを出した。
ココア「リゼちゃんがむいてくれたの?」
リゼ「刃物の扱いは任せろ」
「・・・チノにりんごうさぎにしろって言われたけど、これのどこが、うさぎか分からなくて、こっちの方がうさぎっぽくないか?」
リゼは、本物のうさぎの様に削ったりんごを出した。
ココア「凄い!」
千夜「可愛い~」
チノ「普通のうさぎは、銃構えません!」
しかし、そのうさぎはつまようじを銃に見立てて持っていた。
マヤとメグも来た。
マヤ「ココアー、大丈夫?」
メグ「この前、無理させちゃったから?」
ココア「二人とも有難う、お姉ちゃんは大丈夫だよ。ちょっと熱があるだけ」
マヤ「早く良くなって、雪だるま作ったり、雪合戦しよ!」
ココア「いいね~」
チノ「しばらくは安静です」
リゼ「風邪が完全に治るまでは無理だな」
千夜「そうよ、ココアちゃんは今、悪魔と戦ってるの」
チノ「病魔です」
メグ「だから、にんにく持ってるんだ」
千夜「そうなの。十字架も持ってくるんだった・・・」
マヤ「十字架なら、リゼのナイフがカッコイイな」
ココア「あははは・・・・」
ココアがせき込む。
チノ「ココアさん、また熱出てるじゃないですか・・・ちゃんと寝ないと駄目です」
リゼ「みんな、行くぞ」
千夜「また来るわね」
マヤ「ちゃんと寝ろよ」
メグ「ココアちゃん、お大事に」
リゼ達が部屋から出た。
ココア「みんな、ごめんね」
チノ「病人はちゃんと言うこと聞いてください」
ココア「・・・ごめんね、チノちゃん」
チノ「大丈夫ですから」
シャロも風邪を引いてたが、机に向かっていた。
千夜「シャロちゃん!?どうして起きてるの?」
シャロ「寝てても、暇なだけだし・・・」
千夜「駄目よ!寝てなきゃ治らないわよ。さあ!にんにくをまいて梅干しをおへそに!」
シャロ「まかないわよ!あんたのお婆ちゃんの言う民間療法は絶対間違ってるっ!」
千夜「あのね・・・治るって思い込みの効果は大事よ」
シャロ「本当はこの方法信じてないでしょ・・・帰っていいわよ、長くいるとうつしちゃうし」
千夜「うつすと治るって、迷信だった?」
シャロ「捨て身の看病だったの!?」
千夜が本を読み出した。
シャロ「何してるの?」
千夜「寝るまでいるわ。この本読み終わるのに時間かかるし」
シャロ「・・・・」
チノが再度、ココアの部屋に来た。
チノ「リゼさんがお粥を作って帰りましたよ」
ココア「チ・・ノ・・・」
チノ「苦しいんですか!?私に出来ることなら、何でも言ってください!」
ココア「チ・・・チ・・・」
チノ「何ですか!ココアさん・・・!」
ココア「地中海風オマール海老のリゾットが食べたいな・・・」
チノ「え、地中海・・・凄く熱いじゃないですか!早くお薬を・・・」
ティッピー「チノ、風邪薬が切れておるぞ!」
チノ「え!?・・・近くのお店はもう閉まってるし、父は仕事中です・・・どうしましょう?」
ティッピー「家が近い千夜に貰いに行くのはどうじゃろ?」
チノ「おじいちゃん、ナイスアイディアです!今から走っていけば、一時間かからずに帰ってこられます」
ティッピー「じゃが、外は雪が積もって危険じゃ」
チノ「・・・私行ってきます!」
ティッピー「チノ・・・」
チノは、雪の降る外に出た。
チノ(たくさん降ってる・・・朝になったら雪かきしなきゃ・・・)
ティッピー「チノよ、夜道を一人で行く気か?」
ティッピーがチノの後ろについていた。
チノ「おじいちゃん・・・雪と同化してどこにいるか分かりません!」
チノがティッピーをフードの中に入れた。
チノ「ありがとう、おじいちゃん。一緒に来てくれて」
ティッピー「仕方無いじゃろ、チノの大事な姉があの状態ではな」
チノ「お姉ちゃんじゃありません!ココアさんはココアさんです!」
チノがティッピーを叩く。
ティッピー「おい、やめなさい!」
チノ「でも・・・」
ティッピー「なんじゃ」
チノ「ココアさんの匂いは・・・嫌いじゃありません」
ココアの部屋に、青山が入ってきた。
青山「あの~お加減いかかですか?ホットワインをお持ちしました。ココアさん・・・」
ココアは、布団をずらして寝ていた。
青山「あらあら、これでは治りませんよ。・・・くしゅん!何だか、私も寒くなってきましたね・・・」
青山は、持ってきたホットワインを飲んだ。
青山「あー美味しい~、流石マスターのワインです。身も心も温まります・・・
あら?どうしたんでしょう。ココアさんが二人も・・・もう一度出直してきます・・・」
青山が部屋を出た後で、ココアが起きた。
ココア「・・・ん、チノちゃん・・・?」
チノが甘兎庵に着いた。
チノ「千夜さん!」
千夜「チノちゃん?頭に雪積もらせて・・・と思ったらティッピーだったわ」
チノ「あの!風邪のお薬があったら譲ってていただけないでしょうか?ココアさんのお薬、切れてしまって・・・」
千夜「いいわよ、いくつ?」
千夜は多数の薬を出してきた。
チノ「持ち歩いてるんですか!?」
千夜「ちょっとね」
チノ「シャロさん・・・風邪ですか?」
千夜「ほら、早くお薬持ってココアちゃんの所に」
チノ「はい、ありがとうございます!」
千夜「私も急がないと」
チノはココアの元に帰った。
チノ「ココアさん、お薬貰ってきました!」
ココア「チノちゃん・・・」
チノ「大丈夫ですか?」
ココア「・・少し落ち着いてきた・・オデコ、どうしたの?」
チノ(・・・雪で転んで頭から滑ったって言ったら、笑われる・・・)
ココア「・・・雪ではしゃいで、スノボごっこしたら、転んだんだね・・・危ないよ―」
チノ「普通に転びました」
ココア「チノちゃん・・・もし風邪うつしちゃったら、私が全力で看病するからね・・・」
チノ「私はそんなにヤワじゃないです・・・リゼさんに鍛えられたので」
翌日、ココアは回復したが、チノがおたふく風邪にかかっていた。
ココア「私の風邪はうつらなかったけど、おたふく風邪になるなんて・・・」
チノ「何故か負けた気がします・・・」
ココア「ちゃんと安静にしてないと
今度はお姉ちゃんが看病するからね」
チノ「一人で大丈夫です。熱もまだ微熱ですし・・・」
ココア「病人はちゃんと言うこと聞かなきゃ駄目だよ?」
後日、チノのおたふく風邪も治った。
リゼ「おたふく風邪良くなったのか?」
チノ「おはようございます、もう治りました」
リゼ「まさか、まだかかってなかったとはな、おたふくって、ほっぺがこーんなになるんだよな」
リゼがティッピーを引っ張る。
リゼ「そう言えば、ココアは?」
チノ「まだ起きてないみたいですね」
リゼ「全く・・・」
チノ「ちょっと起こして来ます」
チノがココアの部屋に入り、目覚ましを止めた。
チノ「ココアさん、開店の時間ですよ。起きて下さい」
ココア「パンが焼けたら、ラッパで知らせてね・・・」
チノ「風邪治って、今日から一緒に働くんじゃないですか?」
ココア「後20分・・・」
チノがココアの耳元に顔を寄せた。
チノ「・・・お姉ちゃんのねぼすけ」
ココアが飛び起き、チノと頭をぶつけてしまう。
チノ「・・・どうして、目覚ましより小さな声で起きるんですか・・・」
ココア「・・・えーと、どうしてかな?」
ココア「チノちゃん、さっき何て言ったの?」
チノ「・・・何も言ってません」
(おわり)
最終更新:2016年03月09日 22:04