ファラオ「見よ！我は今、正にこの星を覆い尽くし、掌握するのだ！はっははははは！はははははは！」
ムーン(まだ残っている。あたしの中でまだ皆の力が残ってる。今、体当たりで戦えるのはあたしだけ。あたしと幻の銀水晶の力だけ。)
聖杯を携え、飛び込むムーン
ムーン(あたしが、ムーン・カリスの幻の銀水晶をあいつの中で解放する。)
覚醒するサターン
サターン「私は死の淵よりの使者。破滅の星、土星を守護に持つ沈黙の戦士、セーラーサターン。」
ちびムーン「セーラーサターン？」
ネプチューン「目覚めてしまったの？」
ジュピター・プルート「…。」
ウラヌス・マーズ「…。」
ファラオの動きを止めるサターン
ファラオ「動けん。」
サターン「目覚めた以上私は、このサイレンス・グレイブを振り下ろさねばなりません。」
ちびムーン(そんな、あたし達に未来はないの？)
サターン「デス・リボーン・レボリューション！！」
ファラオ「この巨大な負のオーラは。このオメガエリアに潜んでいた眠れる最大のパワー！そのパワーが破滅を導く光として目覚めたのか？お前だったのか？」
サターン「忌むべき存在よ、侵略者よ、無に帰せ！そして、この世界に終焉を！」
ファラオ「ぐおおあああっ！！」
タキシード仮面「終わりだ。もう止められない！サイレンス・グレイブが振り下ろされる！あいつと共に世界も終わる。」
ちびムーン「セーラームーン！」
絶望視するマーキュリー達
タキシード仮面(皆…皆終わっていく…。)
ルナ・アルテミス・ダイアナ「…。」
タキシード仮面(世界が…終わっていく。)
ちびムーン「セーラームーン…セーラームーン！」
ムーンに奇跡が起きる
光が昇る
マーズ「皆、見て！」
闇が払われる
タキシード仮面「何が起きているんだ？」
ちびムーン「…。」
ルナ・アルテミス・ダイアナ「！」
アルテミス「あれは！」
ルナ「まさか…？」
光の正体はムーンだった。
タキシード仮面「セーラームーン。」
ちびムーン「スーパーセーラームーン。」
ヴィーナス「…！」
ジュピター「…！」
マーズ・マーキュリー「…！」
コスチュームが変化するマーキュリー達
ヴィーナス「コスチュームが…。」
ウラヌス「…チェンジした。」
ちびムーン「…。」
ムーン「あたし…。」
ファラオ「せめて…せめて我が母星に。暗黒さえも呑み込む、重力の墓場となり果てた我が死の政策をタウ星系に。」
サターン「美しいわ、滅びる刹那のその悶え。さあ！もうすぐよ！死への案内人。このセーラーサターンが導く静寂と無の世界へ！」
ムーン「サターン！」
プルート「あのままではサターン諸共、異空間に呑み込まれてしまう。」
マーキュリー「そんな！」
ネプチューン「サターン！」
ウラヌス「どういうつもりだ？」
ちびムーン「セーラーサターン。…！ほたるちゃん。」
サターン「絶望を感じる事はありません。いつでも終焉と共に、希望と再生が始まるのです。それを齎すのはあなたです、スーパーセーラームーン。」
ムーン「セーラーサターン…。」
サターン「あなたはムーン・カリスと幻の銀水晶の力を解放してくれたおかげで、この星を救う事ができます。」
ムーン「この星を救う？」
サターン「私は再生の為に滅びと死を消し去る戦士。やがてシルバー・ミレニアムが建つこの選ばれた地に宿る聖なるパワーはあなた達の味方です。」
ムーン「サターン？」
サターン「セーラープルート！この異界へのあり得ぬ通路を永遠に閉じて！」
プルート「セーラーサターン！」
サターン「早く！」
プルート「偉大なる時空の守護神、我らが父クロノスよ。我に力を！裂かれるタブーの扉を！時よ！ダーク・ドーム・クローズ！！」
時の扉が開かれる
ファラオ諸共封印されるサターン
ちびムーン「セーラーサターン！」
笑みを見せるサターン
扉が閉じる
ちびムーン「サターン！」
サターン(回想)「いつでも終焉と共に、希望と再生が始まるのです。それを齎すのはあなたです。スーパーセーラームーン。」
ネオ・クイーンになるムーン
ジュピター「あの姿…。」
ヴィーナス「ネオ・クイーン・セレニティ。」
ムーンロッドが出現する
ムーンロッドの光により、街が修復される。
ルナ「街が、蘇っていく。」
タキシード仮面「メシア…。…！君だったのか…セレニティ。」
産声が響く
ちびムーン「赤ちゃん？」
ネプチューン「ほたる？」
ウラヌス「生まれ変わって来たのか？」
笑みを見せるほたる
ネプチューン「もしもこの子が一人持ちなら、私達で育てましょう。私達三人が親になって。」
頷くウラヌス
プルート「そうね。」
ムーン「…！」
三人の元に行くムーン達
ムーン「ウラヌス、ネプチューン、プルート。」
ウラヌス「プリンセス。」
ムーン「その赤ちゃんは？」
ウラヌス「私達は行きます。」
ちびムーン「！」
ウラヌス「また新しい命を授かったから。大切なあなたから。」
ムーン「え？」
ちびムーン「どこへ行っちゃうの？」
ウラヌス「そうね…遠くかもしれないし、近くかもしれない。」
ちびムーン「また会える？」
プルート「ええ、もちろん、スーパーセーラーちびムーン。」
握手を交わすちびムーン、プルート
プルート「私達は仲間です。必ずまた会えますわ。」
ちびムーン「そうだよね。仲間だもんね。同じセーラー戦士だもんね。すぐにまた会えるよね、絶対。」
ネプチューン「小さなプリンセス、あなたが大好きだったわ。必ずあなた方の元へ帰って来るわ。約束の印よ。」
アクア・ミラーを受け取るちびムーン
ちびムーン「ネプチューン。」
ネプチューン「その鏡にあなたを映している。」
ちびムーン「！」
ネプチューン「いつか会う時まで、もっと、もっと強い戦士になって。スモールレディ。」
ウラヌス「そして、私達の大切なプリンセスを守って。」
立ち去る三人
ムーン「ウラヌス、ネプチューン、プルート！」
風のように去った。
ムーン(またきっと会えるよね？はるかさん、みちるさん、せつなさん。そして、ほたるちゃん。またきっと必ず。)
前略、お父様、お母様、あたし、うさぎ・スモールレディ・セレニティことスーパーセーラーちびムーンはおかげ様で立派な戦士となりました。
この度めでたく修行を終えて、４月１日に３０世紀に帰る事にしました。早く会いたいです。お迎えよろしく。かしこ。 |
？「おーい！おはよう。」
美奈子「ちびうさ！」
亜美「おはよう。」
ちびうさ「あれ？うさぎは？」
まこと「うさぎ！」
レイ「何よ？浮かれちゃって？」
うさぎ「だってだって…皆と同じ十番高校の制服、嬉しいんだもん。あ、レイちゃんは違うけど。あたし達、無事皆高校生になれたのよ。もっと喜ぼうよ！」
まこと「ああ、あの後死に物狂いで勉強した甲斐、あったよな。」
うさぎ「うんうん。」
ちびうさ「漢字も書けないうさぎが高校生なんて…幻の銀水晶の力？え？」
レイ「採点ミスじゃない？」
亜美「人間、死ぬ気でやればできない事はないのよ。」
うさぎ「皆、何もそこまで言わなくても…。」
？「うさぎ。」
うさぎ「？」
美奈子「あたしもうさぎと同じ十番高校に通えるの。凄く嬉しいよ。」
うさぎ「美奈子ちゃん！」
美奈子「一緒に追試受けようね。赤点仲間ができて嬉しい。あたしね、バレー部入るんだ。今度こそ部活に燃えるの。そんで持って週末はアイドルのオーディション受けまくるのよ。」
まこと「部活か…あたしは料理研究部かな。」
亜美「あたしはコンピューター部へ入ろうかな。」
うさぎ「レイちゃんは？」
レイ「あたしは弓道部、ずっとやろうと決めてたの。うさぎは？」
うさぎ「あたし？あたしは漫画イラスト同好会かな。漫画いっぱい読めるし。」
美奈子「その調子よ、うさぎ！勉強より漫画よね！赤点に向かって前進あるのみ！」
うさぎ「前進あるのみ！美奈子ちゃん！」
ちびうさ「まもちゃん。」
衛「よっ！」
亜美「衛さんも大学生か。あたしも頑張らなくちゃ。」
うさぎ「じゃあ、あたし達ちびうさを送ってから行くね。」
まこと「そうか、今日３０世紀の未来に帰るんだっけ、ちびうさ？」
美奈子「どうせまたすぐこっち来るんでしょ？今度は３０世紀のお土産買って来てよ。」
亜美「待ってるわ、ちびうさちゃん。」
まこと「今度はあたしん家泊まりにおいで、絶対だよ。」
レイ「パパとママによろしくね。」
ちびうさ「うん、またね、皆。」
レイ「帰り道、気をつけて。」
亜美「また来てね。」
まこと「約束だよ。」
美奈子「じゃあね、ちびうさ。」
衛「よし、じゃあ一の橋公園に行くか。」
うさぎ・ちびうさ「うん。」
ダイアナ「プリンス、プリンセス。本当に色々とありがとうございました。」
衛「また来いよ、ダイアナ。」
ダイアナ「はい。」
うさぎ「あっ、そういえばルナとアルテミスは？」
ダイアナ「お別れが辛いからって司令室に。」
アルテミス「ダイアナ！」
ルナ「早く帰って来て。」
うさぎ「もうルナってば、またすぐ会えるって。」
衛「だな。」
うさぎ「なんか、凄い人！」
衛「そういえば、今日は今世紀最大の皆既日食の日だったよ。朝、テレビでやってたな。」
ちびうさ「皆既日食？」
衛「太陽の前を新月が横切って太陽を覆い隠す現象だよ。こんなフィクションを三人で一緒に見られるなんてついてるな。」
うさぎ(太陽を新月が覆い隠す？)
「よろしかったら、日食グラスをどうぞ。よく見えますよ。」
ちびうさ「ありがとう。」
グラスを通して太陽を見る
ちびうさ「本当に太陽が欠け始めた。」
うさぎ「何だか薄暗くなって来たわね。」
ちびうさ(鈴の音？なんて澄んだ綺麗な音。)
うさぎ「？」
うさぎ・ちびうさ「？」
最終更新：2017年12月27日 17:44
