キン肉マンの第1話

宇宙怪獣襲来の巻

1979年地球は最大の危機をむかえていた。

大量の宇宙怪獣が地球に向かっていた。

地球防衛軍。
隊員「ム!長官たいへんです!」
長官「ン?なんだね」
隊員「百ぴき以上の宇宙怪獣が地球にむかってせめてきます!」
長官「な・・・なに!」
隊員「マッハ2のスピードですすんでいるので12時には日本到着です!」
長官「ヌヌ・・・あと1時間か・・・よし!すぐにウルトラ兄弟をよびなさい、それにアメリカのスーパーヒーローもだ」
隊員「ハイ」
隊員がスーパーヒーローたちと連絡を取ったが・・・

隊員「長官!!ウルトラ兄弟は温泉旅行にでかけていないそうです!」
長官「なに―っ!?ではピーピーマンは!?」

ピーピーマン「あのね、今ねマントをクリーニングに出してる最中なの。だから日本にはいけないの!」
隊員「ということです、長官!」
長官「じゃあスッパイダーマンは!?」
隊員「スッパイダーマンは壁からずり落ちて入院中だそうです!」
長官「では、ほかにもたくさんいるじゃろうがあ!!」
隊員「だめです。あとの者は里帰りしてお盆がおわるまで帰ってこないそうです!!」

長官「うお―っ、なにをやっとんじゃあ!!」
長官と隊員がプロレスの勝負を始めた。
実況「両者リングの中央でガッチリくんだ!」
「おお!チョップのうちあいです!」
「おっと足取り固めです、長官苦しそう!」
長官が足固めから逃れた。
隊員「あ!」
長官「わははは、おまえの技などまだまだあまいわぁ!!」
長官のチョップの連打を受け、隊員は倒れた。
実況「長官、60分3本勝負の1本目を先取しました!」

隊員2「長官!」
長官「エ?」
隊員2「この非常事態に60分3本勝負をやってる場合ですか!?」
長官「では・・・30分1本勝負で」
長官と隊員が再び組み合う。
隊員2「やめとけっちゅうとんのじゃあ!!」

長官「しかし・・・こまったことになったぞ・・・スーパーヒーローがひとりもいないとは・・・」
「ン!まてよ、たったひとりいたぞ!ウルトラマンにあこがれ地球を怪獣の手からまもろうとしているが、いつも負けてばっかしのドジなヒーローが!」

そのドジなヒーロー、キン肉マンは家で牛丼を食べている所を防衛軍に連れられた。
隊員2「キン肉マンをつれてきました!」
長官「オー!きたか牛丼野郎!」
「キミをよんだのはほかでもない。この地球を宇宙の侵略者からまもってほしいのだ」
キン肉マン「なに、わたしが!?なにもわたしをよばなくてもウルトラ兄弟やピーピーマンがいるではないか」
長官(ウウ・・・まさかこいつにウルトラ兄弟は温泉旅行にいっていないとはいえないし・・・)
「ウルトラ兄弟およびアメリカのスーパーヒーローたちはだな・・・あ・・・ある惑星の重要な会議に出席しておるのだ・・・・」
キン肉マン「重要な会議?スーパーヒーローはみんなある星の会議に出席・・・」
長官「ウ・・・ちょっとまずかったかな・・・この次のコマはパニック状態になる予感がする」
キン肉マン「なんでわたしは出席できんのじゃあ!!」
キン肉マンがジャイアントスイングで長官を振り回した。

長官「ハァハァ、わしの予感はあたった」
キン肉マン「よ~しやってやろうじゃねえか。宇宙怪獣がなんだってんだ」
長官「おお!やってくれるか!では怪獣の特徴をおしえておこう」

隊員2「まずはオカマラスです!」
キン肉マン「フフフ・・・オカマラスなどかるい!かるい!!」
隊員「おおすごい自信だ!」
(この自信は一度対戦して勝利を得ているところからうまれているんだな・・・)
隊員2「次はエネギラスです!」
キン肉マン「へのつっぱりはいらんですよ!
隊員「おお!ことばの意味は分からんがとにかくすごい自信だ!」
隊員2「次はアブドーラです!こいつは宇宙怪獣の中でもっとも凶暴なやつです」

キン肉マンは机の後ろに隠れた。
隊員2「コラ―ッ、なにやっとんじゃあ」
キン肉マン「こ・・・こわい・・・・」
隊員2「アホかあ!!」
長官「ところでキン肉マンくん!アブドーラがこうきたらどうする!?」
長官がキン肉マンにコブラツイストをかける。
キン肉マン「オオ・・・こうかえします!」
キン肉マンが長官を腰投げで投げる。
長官「ではこうきたら?」
長官がキン肉マンに卍固めをかける。
キン肉マン「うお~~~こうかえします!」
キン肉マンが長官を天井まで跳ね除けた。
長官「しかしやつは凶悪だ!こんな手でくるかもしれん」
長官が岩をキン肉マンの頭に叩きつける。
キン肉マン「オア!!」
隊員「凶器を使ったな!」
長官「ノ――ッ!ノ――ッ!

隊員2「次はシーク星人です!」
長官「うーームこの姿・・・そしてラクダにまたがっている。さては中近東出身のレスラーだな!」
隊員「レスラーではありません、宇宙怪獣です!」
長官「おお・・・そうだった!」
隊員2「次はアクロバット星人です!こいつはどこから攻撃してくるかわからないのです」
長官「おお・・・すごい!」
キン肉マン「どこから攻撃してくるかわからんヤツには、どこへとぶかわからないフィンガーポップスだ!!」
キン肉マンが飛ばしたフィンガーポップスは、全て長官の顔に当たった。
長官「ウーム・・・たしかにすばらしい武器だ・・・しかしこれだけでは宇宙怪獣をたおすことはできん!キン肉マンくん、キミには必殺技というものがないのかね!」
キン肉マン「ウ・・・!」

キン肉マン(その日からわたしの特訓がはじまった)
キン肉マンがタイヤを引く。
キン肉マン(キン肉フラッシュ以上の必殺技をつくるために・・・・)
キン肉マンがたき火を背中にブリッジする。
キン肉マン「ヌオオ・・・なんのこれしき」
(わたしはどんな試練にも耐えた・・・・)
キン肉マンが背中のかゆみを我慢する。
キン肉マン(せなかがかゆいのにも、耐えた)
「そしてついに完成した!」

キン肉マン「ちょ・・・長官!」
長官「オ―!キン肉マン!」
キン肉マン「ひ・・・必殺技が完成しました」
長官「でかしたぞ、星!」

キン肉マンは必殺技の発表会を開いた。
キン肉マン「この必殺技を完成させるのに4年の歳月がかかりました」
長官「ウソつけ、たったの四コマではないか」
キン肉マン「では、まいります」
キン肉マンがポーズをとる。
長官「どうでもいいが時間がかかるのう」
キン肉マン「いくぞ、トリャー!」
キン肉マンは組んだ脚から光線を撃った。
長官「わ!すごい!」
しかし、撃ったキン肉マンがよろける。
額の「肉」の文字が、半分以上白くなっていた。
キン肉マン「ウウ・・・この技はニンニクエネルギーの消もうがはげしい・・・こんな時はジャンプ特製のライターでこんがり焼いたニンニクをたべるのだ・・・」
キン肉マンが焼いたニンニクを食べると、「肉」の文字が元の色に戻っていく。
キン肉マン「よし!もうだいじょうぶだ!」
長官「わ――っ、シャレたもんつけちゃて――っ!」
隊員「おもしろいですね長官!」
キン肉マン「さわるな!」

地球最大の危機まであと5分とせまっていた・・・

子供「なに――っ、宇宙怪獣がせめてくるんだって!?」
キン肉マン「だいじょうぶ、だいじょうぶ。ウルトラ兄弟がすぐくるから!」
大人「そうだ!そうだ!」
キン肉マン「いっておくがウルトラ兄弟はこない」
人々(!)
「オア――にげろ――っ!日本からはなれるんだ!!」
人々は、日本から逃げていった。

キン肉マン「みなさん、にげなくてもだいじょうぶです!このわたしがついています!」
キン肉マンが引き留めるも、人々は逃げ出していった。
キン肉マン「・・・・・」

まだ2人の男が残っていた。
キン肉マン「おお!キミたちはわたしを信用してくれるのだな!」
男たち「「ちがうわあ、船にのりおくれたんだ――!!」」
キン肉マン「だいじょ―ぶ、わたしにまかせなさい!」
キン肉マンが3個のニンニクを食べた。
キン肉マン「お・・・ひとつおとしたではないか」
キン肉マンは落としたニンニクを拾おうと腰をかがめたが、
それと同時に巨大化してしまった。
男「そんなことだからみんなにげるんだよ、バカ!」
キン肉マン「ウウ!」

キン肉マン「地球の善良なる諸君!体調は万全だ、宇宙怪獣などいつでもこい!!」
しかし、時刻は「12:10」だった。
キン肉マン「アラ・・・もう12時すぎとるではないか」
隊員「長官たいへんです。宇宙怪獣が・・・」
長官「なに、やってきたか!」
隊員「ちがいます、キン肉マンなどアホらしくて相手にできないといって、ひきかえしました」
長官「アラ~~~」
男たち「「シュワッチ!」」
キン肉マン達が一斉にずっこけた。


(つづく)

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最終更新:2020年02月27日 18:57