空き地。
のび太としずかの前にロボットが立っていた。
しずか「すごいわ……」
のび太「どこが? たかがラジコンだよ」
しずか「でも、あんなの売ってないわよ?」
のび太「作ったんだろ?」
しずか「よくできてるわね。誰が作ったのかしら?」
のび太「スネ夫の従兄弟に決まってるよ……」
そこへジャイアンとスネ夫がやってくる。
スネ夫「ははは! よくわかったな」
しずか「私、本物のロボットかと思ったわ……」
スネ夫「えっ? 本当!? しずかちゃん、驚いた!?」
ジャイアン「のび太、驚いただろう?」
のび太「別に……」
ジャイアン「別に? お前、素直じゃねぇな……」
スネ夫「羨ましいんだろう?」
のび太「いいや……」
スネ夫「羨ましいんだろう? はっきり言えよ!」
のび太「だって羨ましくなんかないもん」
ジャイアン「スネ夫、やれ」
スネ夫「アタック!」
ロボットの指がのび太に当たる。
のび太「うわああっ!」
ジャイアン、スネ夫「ははは!」
のび太「な、なんだい。そんなおもちゃ! 僕なんか、乗れるようなでっかいの作るぞ!」
ジャイアン「本当かなぁ?」
スネ夫「嘘に決まってらぁ。いくらドラえもんだって無理さ」
のび太「今に見てろ。テレビアニメみたいなでっかいの作る!」
スネ夫「面白い。決闘させてやろうじゃん!」
のび太「なんだい、あんなちっちゃなロボット! ちっとも羨ましくなんか……」
野比家
のび太「羨ましい!」
ドラえもん「えっ?」
のび太「ドラえもん、お願い……」
ドラえもん「アイスクリームはもうないの!」
のび太「そんなもんじゃないんだよ。ねぇ……」
ドラえもん「ええっ? ビルみたいなロボットを出せ!?」
のび太「スネ夫やジャイアンをぎゃふんと言わせてやりたいんだ……」
ドラえもん「もう。気軽に言ってくれるなぁ…… いいかい? そんなでっかいロボット、どこに置くんだ? ただじゃないんだぞ。いくらすると思ってるんだ!」
のび太「ケチ!」
ドラえもん「ケチとはなんだ!」
のび太「ケチだからケチ猫!」
ドラえもん「ああっ、それを言っちゃあおしまいだよ……」
のび太「ああっ、おしまいさ。頭でも冷やしてこい!」
ドラえもん「ああっ、わかりましたよ。冷やしてきますよ。冷やしてくればいいんでしょ!」
ドラえもんは怒って「どこでもドア」を潜ってします。
のび太「ドラ……! 何もそんなに怒んなくったっていいじゃないか…… ねぇ、ドラえもん!!」
最終更新:2016年12月03日 15:44