「綺麗!」
「お花一杯!」
「今日どうする?」
「やっぱり。」
「いちごメロンパン!」
「モフー。」
「よーし!いちごメロンパン目指して、走ろう!」
「はー!」
「あー!みらい、はーちゃん!」
「いちごメロンパン。」
「はー。久しぶり!」
「新しい」
「みらい、ずっと喋り放しだったからね。」
「じゃ、次はリコの番だね。」
「私? 私はこの春から魔法学校の先生になったのよ。」
「ええっ!?」
「凄いモフー。」
「リコ先生か…。」
「キュアップ・ラパパ!」
「リコ先生、魔法を教えてください。」
「もう、今日は昔みたいに楽しみましょう。」
「キュアップ・ラパパ!いちごメロンパン!」
「魔法学校2年、朝日奈みらい!」
「魔法学校2年、十六夜リコ!」
「魔法学校2年、花海ことは!」
「凄い!」
「懐かしいモフ。」
「どうなってるの?」
「いちごメロンパンにぎゅーっと込められてた思い出を力に代えて魔法をかけたの。」
「今よりさらに凄いわ。」
「うん。はーちゃんは今、何してるの?」
「私は魔法界とナシマホウ界の向こう側のそのまた向こう側から普く命が笑顔になりますようにってお祈りしてるの。」
「凄い!そうなんだ。」
「きっととても大切な事をしているのね。」
「さっ、食べよ!」
「モフルン!」
いちごメロンパンと杖が吸い込まれる
「私の杖!」
「え?」
「ヤミー。」
「これって…。」
穴に飛び込む
「行っちゃったモフ。」
「取り返さないと!」
穴に飛び込む三人
「ここは? ! 魔法学校! 久しぶりだ。」
「?」
食べ物が吸い込まれる
「生徒を安全な所へ!」
「皆さん! こちらへ!」
「ヤミー、ヤミー。」
「食後のデザートが…」
「お母様! 大丈夫ですか?」
「リコ?」
「!?」
「リコ!」
「可愛い。」
「え?」
「リズ先生、リコさーん!」
「ドロシー、ナンシー、シシー!駄目よ、こっちに来ちゃ。先生方が誘導されていたでしょ?」
「?」
「リコ、その背格好じゃ生徒にしか見えないけど…。」
「リコ先生!?」
「可愛い!」
「教師としての威厳が…。」
「リコ!」
「杖、見つかった?」
「また逃げられたわ。」
「みらいさん?」
「ことはさん。」
「久しぶり!」
「人魚の里の皆!」
「留学してたんだ。」
「リコ先生が誘ってくれたの。」
「ペガサスの森との学校生活、わくわくもんだよって。」
「皆、リコ先生が誘ったんだよ。」
「へえ、リコ、凄いね。」
「それ程でもないわよ。」
「どうしてその姿になったの?」
「それは…」
「何とことは君も魔法で?」
「はい!」
「わしはまた災いかと。」
「え?」
「新しいお告げが出たのです。世界を大きく変えようとするとてつもない力が目覚めようとしていると、そしてプリキュアが光輝くとも。」
「…。」
「いや、そうと分かればわしもやって貰いたいものじゃ。」
「それが、さっきのヤミーって言うのに杖を取られちゃって…。」
「あれは何ですか?」
「ドクロクシー様の忘れ形見。」
「え!?」
「あなたは?」
「バッティー君、校長室の天井にぶら下がってはいけません。」
「え?」
「先生、すみません。」
「はい。彼は新しい目標を探して、悩んでいたの。」
「その時、リコ先生の体験を行い、入学を勧めていたのであります。」
「凄い!凄いよ、リコ!」
「それ程でもないわよ。」
「バッティー、続きを。」
「ドクロクシー様は甘いものをとてもお好きでして、」
「クシーもそうじゃった。」
「所が、ある日虫歯になってしまいます。ヤモーは抜きましたが、恐らくあの者は虫歯より生まれし者。それ以後スイーツを求めて暴れているのでしょう。」
「闇って言うの?」
「闇ではなく、ヤミーです。恐らく、狙いはスイーツ独り占め。」
「ヤミー?」
「ヤミー!英語でおいしいって意味だよ!」
「甘いものを狙っているとなると…。」
「きっと魔法商店街モフ。」
「うむ、この事はわしからも皆に伝えておこう。では、頼むぞ。」
「はい!」
「冷凍蜜柑が!」
「どうしたの?」
「毎日お化けにスイーツを食われたらしい。」
「何ですって!?」
「遅かったわ。みらいさん、ここはもう去った後よ。」
「ありがとうございます!」
「リコ!」
「お父様!」
「奴はあそこだ!」
「私は他の被害状況を見に行く。奴を頼む!」
「任せて!」
「ヤモ、ヤミー。」
「やっと追いついたわ。」
「見つけたぞ、プリキュア。このガメッツといざ勝負!」
「え!?」
「?」
「今の内に闇の本を。」
「?」
「………」
本が光り出す
「ドクロクシー様!」
「おおっ!」
「何と!」
「ヤモー!」
「ドクロクシー様! 移動!」
「ドクロクシー様!ヤモーです!」
「お待ちください!」
「また逃げられる!」
「ちょっと!」
「またいない。」
「ここはナシマホウ界?」
「甘い匂いがするモフ。」
「え?」
「お店? こんな所にあったっけ?」
「不思議なお店だね。」
「もしかしてこの中に!?」
「いらっしゃいませ!特製スイーツはいかがですか?」
「今、特製スイーツって言いました?」
店に入る三人
「わあ、凄い!」
「素敵なお店ね。」
「ありがとうございます。可愛いぬいぐるみ。」
「モフルンです。」
「モフルンもいらっしゃい。」
「ごめん、お腹空いちゃって。」
「お腹が空いた… 可愛いぬいぐるみ… キラっと閃いた!」
材料を用意する
「レッツラー、クッキーング!」
「え?」
「お待たせいたしました!」
「はー、もうお腹ペコペコ。」
「はい、どうぞ!」
「モフルンりケーキだ。」
「紅茶淹れて来ますね。」
「モフー、嬉しいモフ。」
「何だか食べるのが勿体な…」
「いっただきまーす!」
「ええっ!?」
「最高!」
「リコも食べるモフ?」
「モフルンがそこまで言うのなら…。」
「紅茶持って来ました。あれ?」
「とってもおいしかったわ。」
「食べるの早!」
「ごちそうさまでした!」
「喜んで貰えて嬉しいな。」
「もうさ、いちごメロンパンと同じくらいおいしかったよ。」
「いちごメロンパン?」
「甘くておいしいのよ。」
「皆で食べるとまた最高なんだ。」
「そして、私達の思い出のスイーツなの。」
「?」
「リコが初めて会った時に、はーちゃんが戻って来た時に皆で食べたよね?」
「うん!」
「思い出のスイーツ! 私も食べて人が元気になるスイーツを作りたいって思ってるんだ。」
「その思い、感じたよ。」
「ほんと?」
「うん!」
「人目で元気に出て、食べてまた元気が出たわ。」
「私もまた食べたい。」
「ありがとう!私、宇佐美いちか!だったらまた食べに来て!」
「いちかちゃん、おいしいケーキありがとう。またね!」
「うん!またね、ありがとう!」
店を後にする三人
「いいよね、やっぱり出会いって。私に目標ができたのも皆のお陰なんだよ。」
「みらい…」
「リコとはーちゃんとモフルン、わくわくの出会いがあったから、もっと色んな所へ行って、色んな人に出会いたいと思ったの。」
「みらい…」
「私もよ。皆のおかげで分かったの。私が思う立派な魔法つかい。立派な魔法って人と人を繋ぐもの。」
「…」
「…」
「私、生徒達に教えてあげたいの。世界には素敵な出会いがたくさんあって、素敵な出会いが新しい自分にも出会わせてくれるって。」
「リコ…。」
「私も皆のおかげ。」
「モフルンもモフ。」
「うん。やっぱり今日は絶対いちごメロンパンで乾杯しなくちゃ!」
「はー、早く杖を取り返さなくちゃ!」
「ほんとに来るかな?」
「きっと来るよ、いちごメロンパンだもの。」
「!」
接近するみらい
「!」
「落ちたよ。」
「?」
「! あ!」
「はい!」
「ありがとう。」
「怪物だ!」
「ドクロクシー様がそのスイーツをお望みです。素直に渡せばよし、さもないと…。」
「ヤミー。」
「やっと来たわね!」
「私の杖、返して!」
「プリキュア!」
「ヤミー!」
「わあああああっ!」
「!」
「チクルンモフ!」
「モフルン!」
「キュアップ・ラパパ! チクルン、こっちに来なさい!」
事なきを得るチクルン
「大丈夫?」
「助かったビー。後これ見つけたぜ。」
「私の杖、ありがとう。」
「ヤミー。」
「よくもドクロクシー様のスイーツを!」
「スイーツは皆大好き!」
「それを独り占めするなんて!」
「そんなの駄目モフ!」
「いちごメロンパンの恨みは。」
「恐ろしいのよ!」
「皆!」
「うん!」
「キュアップ・ラパパ! ダイヤ! ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」
「エメラルド! フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」
「二人の奇跡、キュアマジカル!」
「二人の魔法、キュアマジカル!」
「普く命の祝福を、キュアフェリーチェ!」
「魔法つかいプリキュア!」
「久しぶりね。」
「またプリキュアになれるなんて。」
「スイーツの他に興味はないとの事。」
「ドクロクシー様!」
「!」
「皆の思い出のスイーツを奪うなんて、許せないんだから!」
「ヤミ。」
「おおっ!」
「誰?」
「ヤミー!」
「リンクル・ピンクトルマリン!」
「ダイヤ!」
「永遠の輝きよ、私達の手に! フル・フル・リンクル!」
「プリキュア・ダイヤモンド・エターナル!」
「ヤミー。」
浄化されるヤミー
「ドクロクシー様!」
「虫歯を治したのです。」
「おおっ!」
「これでスイーツをちゃんと味わって食べられるから。」
「ヤミ?」
「ドクロクシー様!」
「ヤミ。」
「スイーツをお望みですか?」
「ヤミ。」
「それならオイラの蜂蜜をやるよ。」
「ほんと?」
「甘くてうめえぞ。」
「おおっ!」
「ヤーミ。」
「ドクロクシー様。」
「ヤミー。」
「借りができてしまいました。」
「ねえ。よかったら、あなたも来ない、魔法学校に?」
「私はドクロクシー様に従うのみ。ですが、何れお目にかかる時もあるかも知れません。その日、覚えて。」
走り去るいちか
「いっただきまーす!」
「おいしい!」
「ほんと懐かしいわ!」
「モフ。」
「クリーム乗せも食べて見てよ。」
「やっと食べられる。」
「それにしても会えて早々大変な目に遭ったわ。」
「でも、久しぶりに魔法界に行けて、色んな人に会えて楽しかった。」
「あれは驚いたわ。私、持ちにくて色々大変だったんだから。」
「やっぱりそうなんだ。また皆と一緒に仲良しに繋がり、広げたいな。」
「うんうん。」
「へへっ、簡単に言いやがるぜ。」
「…。」
「何、見てんだ?」
「モフ。」
「?」
「?」
「はい、どうぞ。」
「ありがとう。」
「私、皆ともっと仲良くできるようにしたい!」
「じゃ、私も魔法界とナシマホウ界が前みたいに近くなれるように頑張る!」
「校長!先程のお告げにあった強大な力が生まれつつあります!」
「何じゃと?」
「その上!」
「じゃ、私は魔法界の皆と纏める為に校長先生になるわ!」
「新たなる校長も生まれつつあります!」
「な、何じゃとー!? それは誰じゃ!?」
「ドクロクシー様!」
「それより、まだ続きがあります。」
「ん?」
「リコもはーちゃんもわくわくもんだよー。」
「じゃ、今から皆に迎えに行こう!」
「レインボーキャリッジモフ!」
「何だい、いきなり!あいつら、元に戻って忘れているんじゃ…」
「どうしたの?」
「いい事でもあったんですか?」
「うふふ、まあね。」
「空飛ぶ馬車!?」
「それ、最高過ぎ!」
「でしょ?」
「いちごメロンパン?」
「中学の時と同じ?」
「魔法の馬車?」
「帰って来たんだ。」
「あれ、いちごメロンパン? いつの間に?」
「素敵な髪型のモデルさんが一杯!」
「記録は任せて! ドアがで書いておくよ!」
「ついに来たぜ! 憧れの紐育!」
「皆、それぞれの場所で輝いてる。」
「私達も負けてられないわ。」
「はー、頑張ろう!」
「モフー。」
「私の占いでもこの先どうなるか見えません。ですが、確かな事が一つ。」
「ああ、わしにも見えるぞ。彼女達の未来を、光輝いておる。」
「キュアップ・ラパパ! 今日もいい日になあれ!」
最終更新:2019年11月21日 12:35