fluidsynthの.libをVisual Studioでコンパイルする

FluidSynth
https://www.fluidsynth.org/

こちらに FluidSynth という、サウンドフォント シンセサイザーがあるので使わせて頂こうと思います。
2023年9月18日現在、最新版の FluidSynth 2.3.2 をダウンロードします。

fluid_1.png

Recent News の Released FluidSynth 2.3.2 をクリックしてページを移り、
https://github.com/FluidSynth/fluidsynth/releases/tag/v2.3.2 となっている所を
クリックします。

fluid_2.png

64bitは fluidsynth-2.3.2-win10-x64.zip
32bitは fluidsynth-2.3.2-winXP-x86.zip

fluid_3.png

を、ダウンロードして解凍し、Cドライブ C:\ に移動させます。

FluidSynth
https://www.fluidsynth.org/
のページに戻り、Documentation をクリックします。

Building FluidSynth with CMake をクリックします。

fluid_4.png

Building with MinGW on Windows をクリックします。
その下の Building with Visual Studio on Windows ではありません。
MinGW です。

fluid_5.png

64bitの場合は

glib-2.26
glib-dev-2.26
pkg-config-0.23
proxy-libintl
gettext-runtime-0.18

を全部ダウンロードして解凍して下さい。

32bitの場合は

glib-2.28
glib-dev-2.28
pkg-config-0.26
proxy-libintl
gettext-runtime-0.18

を全部ダウンロードして解凍して下さい。

fluid_6.png

Cドライブにfreeswというフォルダを作り、更にその中にbinフォルダを作ります。

そして、freeswフォルダに先ほど解凍したglibとかを全部移動させます。
64bitの場合は64bitのセット、32bitの場合は32bitのセットを使います。

fluid_7.png

そこまで出来たら、パスを通します。
Windowsボタンを右クリックして、システムを選択。

fluid_8.png
システムの詳細設定をクリックします。

fluid_9.png
環境変数ボタンを押します。

fluid_10.png
システム環境変数のPathをクリックして編集ボタンを押します。

fluid_11.png
新規ボタンを押して、
c:\freesw\bin
を入力してOKボタンを押します。

fluid_12.png
これでパスが通りました。

 

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GitHub のソースコードから FluidSynth の .lib を作る場合(ダウンロードした場合は要りません)
*ダウンロードしたZIPではできませんでした。。。
*GitHub のソースコードから FluidSynth の .lib を作るのが良いようです。。。

FluidSynth - GitHub
https://github.com/FluidSynth

こちらで FluidSynth のリポジトリをクローンします。
fluidsynth のリンクを右クリックしてリンクのアドレスをコピーします。

fluid_13.png

Visual Studio 2022 を起動して起動ウィザードのリポジトリのクローン(C)を押します。

fluid_14.png
リポジトリの場所の所に先ほどのリンクアドレスをペーストします。
そしてクローンボタンを押します。

fluid_15.png
するとFluidSynthのGit リポジトリをパスの場所にクローンしてくれます。
なにやらユーザー名とメールアドレスの入力を求められますが無視して下さい。

fluid_16.png
メニューの表示、ソリューションエクスプローラーを選択します。

fluid_17.png
ソリューションエクスプローラーのフォルダービューをダブルクリック、fluidsynth を選択しメニューのビルド、すべてビルドを選択します。

fluid_18.png

fluid_19.png

これで FluidSynth の CMAKE 用の構造ができました。
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CMAKE
https://cmake.org/

上記のサイトのダウンロードからCMAKE GUIをダウンロードします。
こちらも64bitのx64 インストーラーかZIP、32bitのi386 インストーラーかZIPがあります。
使う方をインストールして起動します。
*CMAKE のバージョン 3.27.4 はバグが有り、正常なファイルが生成されません。
*CMAKE の安定板 3.27.5 を使って下さい。
*インストーラー版よりZIP版を解凍した方が良いようです。

fluid_20.png

CMAKE を起動したら、Browse Source でダウンロードした fluidsynth のフォルダか、先ほど Visual Studio 2022 で
作った fluidsynth のフォルダを指定します。
Browse Build で CMAKE の出力先を指定します。
Configure ボタンを押して Configuring done となったら設定完了。
Generate ボタンで Generating done となったら念願の FluidSynth の .lib が出来上がりです。

fluid_21_2.png

fluid_22.png

2023/9/19追記
まだできてませんでした。。。
ここまでの事をやって Visual Studio 2022 用のソリューションファイル、 FluidSynth.sln が出来上がっているので
CMAKEの出力先の FluidSynth.sln を開きます。

fluid_23.png
そして、構成設定をDebugのまま、メニューのビルド、ソリューションのビルドを選択します。

fluid_24.png

fluid_25.png
すると fluid(CMAKE出力先)\src\Debug にデバッグ版の fluidsynth.lib その他が出来上がっています。

fluid_28.png
続け様に構成設定を Release にします。

fluid_26.png
そして、メニューのビルド、ソリューションのビルドを選択します。

fluid_27.png
すると fluid(CMAKE出力先)\src\Release にリリース版の fluidsynth.lib その他が出来上がっています。

fluid_29.png

これでやっと念願の FluidSynth の .lib が出来上がりです。


良いですね。(・∀・)
意外にもCMAKEの使い方がわからなくて詰んでる初心者の方が結構居るのではないかと思います。

 

 

最終更新:2023年09月19日 23:53