かつて、Visual Studio 2015 をインストールしようとしてできなかった人が結構居るのではないでしょうか?
何故かインストールに失敗してできなかった人が結構居ると思います。(当サイト管理人もその一人です。。。)
Ж できました。。。
Visual Studio 2017 や Visual Studio 2019 、果ては Visual Studio 2022 まであるのに今更何故 2015 なのか?
と、思う方は要ると思います。
結論から言うと PhysX の最新版 ver 5.0.2 や ver 4.1 をコンパイルするには Visual C++ 2015でないとコンパイルできないからです。
と、いう訳で Visual Studio 2022 から Visual C++ 2015 を使えれば Visual Studio 2015 が無くても OK ではないかな?
という発想の下での、このページです。
Ж 2023年10月5日現在、PhysX ver 5.0.2 は Visual Studio 2017、2019、2022でないとコンパイルできないようです。
Ж 古い情報を記載しておりました。すみません。
しかしながら最新の Visual Studio で過去のビルドツールを使う事は今後もあるかもしれないので覚えておくと良いかもしれません。
実は案外簡単にできます。
さすがに同じ製品のバージョン違いなだけはあります。
Visual Studio のダウンロードページに以前のバージョンの Visual Studio があるので、2015 を選択します。
ダウンロードの All Downloads を選択すると非表示になっていた Visual Studio Community 2015 が現れますが、
Not available(利用不可)となっています。
利用不可なのでは無く完全にありません。他の C# や Visual Basic にはあるようですが。。。
Visual Studio 2015 Shell(Isolated) の Japanese の DVD を選択して Download します。
ダウンロードしたファイルを右クリックしてマウントします。
開くボタンを押して仮想 DVD ドライブの vs_isoshell.exe を実行してインストールします。
続いて、Visual C++ Build Tools for Visual Studio 2015 の Japanese の X64 の DVD を選択して Download します。
先ほどと同じように、ダウンロードした ISO イメージをマウントして開き、VisualCppBuildTools_Full を実行してインストールします。
今度は、Visual C++ Build Tools for Visual Studio 2015 の Japanese の X86 の DVD を選択して Download します。
また同じように、ダウンロードした ISO イメージをマウントして開き、VisualCppBuildTools_Full を実行してインストールします。
ここまで出来たら、仮想 DVD ドライブが増えているのでエクスプローラーの PC のデバイスとドライブにある仮想 DVD ドライブを
右クリックして取り出しを選択します。
仮想 DVD ドライブがアンマウントされて無くなりましたね?
同様にすべての仮想 DVD ドライブを取り出して無くします。
Visual Studio 2022 を起動します。
プロジェクトを作成します。(今回はC++/CLI編の基本プロジェクトを元にしています。)
メニュー プロジェクト プロパティ の 構成プロパティの全般 プラットフォーム ツールセット を
Visual Studio 2022(v143) から Visual Studio 2015(v140) に変更して適用ボタンを押します。
この項目が無い方は、メニュー ツール ツールと機能を取得 を押してください。
Visual Studio 2022 インストーラーが起動して機能を追加できます。
個別のコンポーネントの
MSVC v140 - VS 2015 C++ ビルドツール(v14.00)
Windows 10 SDK (10.0.20348.0)
この2つをチェックして下さい。他にも沢山チェックされてますが、他のチェックは外さないで下さい。
閉じるボタンを押してから Visual Studio Community 2022 の更新ボタンを押して下さい。
これで先ほどの項目が出てくると思います。
さて、 Visual C++ 2015 は Windows 10 SDK の特定のバージョン(10.0.10586.212)より新しい物だとエラーが出るようです。
なので Windows 10 SDK ver 10.0.10586.212 をインストールしましょう。
Microsoft の Windows デベロッパーセンターに Windows 10 SDK のアーカイブがあるので探してダウンロードしてインストールします。
ここまで出来たらソリューションエクスプローラーでプロジェクトを右クリックして、プロジェクトの再ターゲットをします。
ソリューション操作の再ターゲットダイアログが出てくるので
Windows SDK バージョン を 10.0.10586.0
プラットフォームツールセット を アップグレードなし
にします。
メニュー ビルド の ソリューションのリビルドをします。
これで C++/CLI編の基本プロジェクトを Visual C++ 2015 でコンパイル出来ました。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
と、言っても Visual C++ 2022 でコンパイルしたのと見た目は何ら変わりませんが。。。
それでも Visual C++ 2015 を Visual Studio 2022 で使えているのでOKでーす。
使った後は元のコンパイラ Visual Studio 2022(v143) に戻しておきましょう。