DEUXIÈME PARTIE

SCÈNE IV
北ドイツ

FAUST
(ひとり 仕事部屋で)
笑いに満ちた田舎を離れたことに悔いはないが
そこで得たのは倦怠
気高い山々再び見上げることに喜びはなく
私はなじんだ街へ倦怠をかかえ戻ってきた
おお! 苦しい! 星のない夜
それは静けさとベールを敷き詰め

またもや 私のほの暗い苦悩は増すばかりだ
おお 地よ!
私ひとりに 手向ける花はないのか!
この世のどこで私の生に欠けているものを見いだしえよう?
私は無駄に探し求めていた 貪欲に追い求めてもすべてこぼれ落ちてしまう!

さあ! 終わりにせねば!... だが私は震えている...
なぜ目の前に開いた淵に震えているのか?
おお 私の欲望を長らく犠牲にしてきた杯よ
さあ 高貴なクリスタルよ 私に注ぎ込め この毒を
私の存在を輝かせるか さもなくば殺すに違いない

(彼は杯を唇へ運ぶ 鐘がなり 近くの教会から聖歌が聞こえてくる)

復活祭の合唱

CHŒUR
キリストは蘇りたもう!

FAUST
何が聞こえる ?

CHŒUR
墓の暗い
寝屋を出で
天の広間へ
主はとても美しくお昇りに
不滅の栄光へ
主がおおいなる歩みを進める間
忠実な弟子たちは
この地にて思いを深めます
ああ! 主はわたしたちのもとを離れたのはここ
不吉な燃えさかる矢の下
おお 主よ! 主の幸いは
わたしたちの悲しみの元
おお 主よ!主はわたしたちのもとを離れ
不吉な燃えさかる矢の下

FAUST
おお思い出よ!

CHŒUR
キリストは蘇りたもう!
ホザンナ!

ファウストと合唱
アンサンブル

FAUST
(合唱と)
おお 私の震える魂よ!
この合唱の翼に乗っておまえは天に昇るのか?
私のぐらついた信念は新たとなる
信仰の日々の平和をもたらすことで
子供のころの幸せ
祈りの喜び

CHŒUR
墓の暗い
寝屋を出で
天の広間へ
主はいっそう美しくお昇りに
不滅の栄光へ
主がおおいなる歩みを進める間

FAUST
(合唱と)
純粋な喜びは
思いまどい 夢見ながら
緑の牧場を抜け
春の太陽の
永遠の光のなかへ!

CHŒUR
忠実な弟子たちは
この地にて思いを深めます

FAUST
(合唱と)
おお 天上の愛の口づけ
それは 私の心を甘い予感で満たし
そして 宿命的な欲望をすべて消し去った!

CHŒUR
だが 永遠の御言葉を信じよう
いつの日にか主に付き従い
天上のすみかへ
主の声が我らを呼ばわるところへ
ホザンナ!ホザンナ!ホザンナ!

FAUST
(ひとり)
ああ! 甘美な天上の歌よ なぜ 塵のなかにある
この呪われた男を目覚めさせる? 祈りの歌よ
なぜ 私の目的を突然ゆるがせてしまうのか?
おまえの優しき調べは私の心を新たにする
歌は夜明けよりもかぐわしい
歌い続けよ
私は涙を流し 天は私を蘇らせた


SCÈNE V

MÉPHISTOPHÉLÈS
(突然現れ)
おお 無垢なる感動! 聖なる広間の子よ!
敬服いたしますよ 博士!
銀の鈴が敬虔になりわたり
すっかり魅了されちまったんですかい
あんたの濁った耳は!

FAUST
いったい何者だ おまえのその残忍な目つきは
短剣のきらめきのごとく貫く
そして炎のように
燃えさかり 魂をむさぼる

MÉPHISTOPHÉLÈS
まったく 博士ほどの方には 容易にお答えできましょう!
私こそ命の精 人の苦しみを癒すもの
すべてを与えましょう 幸福も 悦楽も
最も激しい欲望が夢見るものすべて!

FAUST
なるほど! あわれな悪魔め おまえの驚異とやらを見せてみろ!

MÉPHISTOPHÉLÈS
もちろん! あなたの目と耳を魅了してさしあげましょう 閉じこもるかわりに あんたの本を蝕む虫の悲しみのかわりに いらっしゃい! 私についてらっしゃい! 空気をかえましょうや!

FAUST
よろしい

MÉPHISTOPHÉLÈS
それじゃでかけましょう 人生を知るために
それから小難しい哲学は置いていきましょう!

(彼らは宙に消える)


SCÈNE VI
ライプツィッヒ、アウエルバッハの地下酒場

BUVEURS
もっと飲め! ワインを
ラインのワインを!

MÉPHISTOPHÉLÈS
どうだい ファウスト 狂った連中の穴蔵は
ここでは ワインと歌が人生の喜びさ

飲んべえの合唱

BUVEURS
おお! 天が轟くとき なんとすばらしい
真っ赤に染まる酒樽のそばに座るのは
そして大樽のように 煙った酒場の中に
身を沈めるのは!
俺は愛でる ワインを このブロンドの水を
飲めば悩みも忘れる
お袋が俺を産み落としたときには
名付け親に飲んだくれをよこしたもんさ

おお! 天が轟くとき なんとすばらしい etc.

QUELQUES BUVEURS
誰か笑える話をなにか知らねえか?
笑って飲めば ワインはさらにうまい

AUTRES BUVEURS
おまえはどうだ ブランデルr!

QUELQUES BUVEURS
やつはもう記憶がないぜ!

BRANDER
(酔っぱらって)
それならひとつあるぜ 俺の作だ

BUVEURS
そりゃいい! 早く!

BRANDER
そうとなったら
新しいやつをご披露しようか

BUVEURS
ブラボー! ブラボー!

ブランデルの唄(ねずみの唄)

BRANDER
あるとき ねずみの奴めが 台所に
巣くった まるでほんとの修道士
食い放題で やつの見てくれは
でぶのルターもうらやむほどだ
だがある日 この哀れな悪魔は
毒をもられて 外へ跳びだした
その悲しさは そのみじめさは
まるで恋煩いでもしてるかのようさ!

BUVEURS
まるで恋煩いでもしてるかのようさ!

BRANDER
奴は前へ後ろへ走りまわり
ひっかく 嗅ぐ 噛む
家じゅう 駆け回る
怒るほどに 悪くなる一方
とうとう 錯乱したとみえ
無駄な骨折りはしつくした
口の悪い連中ならこう言うね
あのねずみはかなり恋煩いだよ!

BUVEURS
あのねずみはかなり恋煩いだよ!

BRANDER
だが かまどの中ならと この能なしは
思った とても上手に隠れられると
だが うっかりだ 最悪だ
とうとう そこで焼かれちまったのさ
そのとき 女中の馬鹿娘は
奴の不幸に大笑い!
ああ! 奴が焼かれると こう言った!
これがほんとの恋に焦がれるってやつか!

BUVEURS
これがほんとの恋に焦がれるってやつか!
安らかに眠れ アーメン

BRANDER
アーメンのためのフーガを! フーガを 合唱で!
即興で鮮やかな一曲を!

MÉPHISTOPHÉLÈS
(低い声でファウストに)
こいつをよくお聞きなさい! 博士 これからはじまる
奴らのみんなの無邪気さにひそむ獣性さ

フーガ
ブランデルの唄の主題による

BRANDER et BUVEURS
アーメン アーメン アーメン etc.

MÉPHISTOPHÉLÈS
これはこれは みなさん フーガはとても美しく
まるで 聖なる場所で
聴いているとしか思えません!
いわせてもらえれば
その形式は巧妙で 真に宗教的でさえある
誰にもできやしません
これほどまでに敬虔な感情を表現するのは
教会が祈祷の最後を締めくくるための
一言に値しましょう さて
今度は私にお返しをさせてもらえますかな
あなたがたの歌と同様
感動的なお題による歌で?

BUVEURS
おい こいつは! 俺たちを小馬鹿にしとるんか?
この男は何者だ?
おお! なんて青白いんだ それに
髪は真っ赤だ!
かまうもんか! やってくれ! 別の唄を! あんたのを!

メフィストフェレスの唄(蚤の唄)

MÉPHISTOPHÉLÈS
あるとき陽気な蚤が
王様の家に住みついた
自分の娘のように
この男は勇敢にもそいつを寵愛し
そして物語にあるとおり
ある日 王様の仕立屋を呼んで
そいつを採寸させて
宮廷服を仕立てたと

この虫は おおいに喜んだ
なにしろ着飾ったのは
金に ビロードに 絹ときたもんだ
おまけに 勲章つけまくり
田舎から呼び寄せたのは
やつの眷属
王の命令で そいつらは
大臣になっちまったとさ

ところが 最悪な事態に陥った
宮廷の連中たち
思い切って言うこともできず
一日中掻きまくる
酷なまつりごと!
ああ! なんとも気の毒な運命
それなら 噛まれたら
そいつをすぐさま押しつぶせ!

BUVEURS
ブラボー! ブラボー! ブラボー!
ハ! ハ! ブラボー!ブラビッシモ!
そうだ そいつをすぐさま押しつぶせ!

FAUST
たくさんだ! ここから逃れよう おしゃべりは下劣だし
卑しい喜びに 獣のような振る舞い!
他の楽しみはないのか
もっと静かなところは
貴様連れて行け 俺の地獄の案内人

MÉPHISTOPHÉLÈS
ああ! あれは不愉快でしたか  ついてらっしゃい!

(彼らは宙に飛び立つ)


SCÈNE VII
エルベ河畔の木立ちと大草原で

メフィストフェレスのアリア

MÉPHISTOPHÉLÈS
今宵 バラは ここに
花開き
このかぐわしき寝床のうえで
おお 私の愛すべきファウストよ
憩え!
官能的な眠りのなかで
緋色の口づけがおまえの上を滑り
花はおまえのしとねにその花冠を開く
おまえの耳は神の声を聞こう
聞け! 聞け! 地と空気の精は おまえの夢のために
甘い音楽を奏で始めよう

地の精と空気の精の合唱 - ファウストの夢

GNOMES ET SYLPHES
眠れ 眠れ 幸せなファウストよ
もうすぐ そう もうすぐ
金と群青のベールの下で幸せなファウストよ
おまえは目を閉じるであろう
天国の前で おまえの星は輝き
愛の夢がついにはおまえを魅惑しよう

うっとりするような風景が
平原をおおっている
そして目に映るのは
花々 木々 野原
そして生い茂る葉
そこで甘き恋人たちは
物思いに耽り歩く

MÉPHISTOPHÉLÈS
(合唱と)
幸せなファウストよ
もうすぐ金と群青のベールの下で
おまえは目を閉じるであろう

GNOMES ET SYLPHES
だがさらに遠くには
ぶどう棚の長い枝が
芽 緑のつる
そして赤いぶどうにおおわれている

FAUST
(合唱と)
ああ! 目の上には
すでにベールがかかっている...

MÉPHISTOPHÉLÈS
(合唱と)
天国の前で
おまえの星は輝き

GNOMES ET SYLPHES
見よ あの若い恋人たちを
時を忘れ
谷に沿って
生い茂る緑の陰に!
美しい娘が彼らの後を追う
無邪気に 物憂げに
彼女の輝く瞼には
人知れぬ涙が
ファウストよ 彼女はおまえを愛するだろう

MÉPHISTOPHÉLÈS
(合唱と)
美しい娘が彼らの後を追う
ファウストよ 彼女はおまえを愛するだろう

FAUST
(まどろみつつ)
マルガリータ!

MÉPHISTOPHÉLÈS, GNOMES et SYLPHES
湖では山の周りに
水があふれ
緑の山に
曲がりくねった小川となって流れ出す

GNOMES ET SYLPHES
河岸では 歓喜の歌が
響き渡る ハ!
そこではまた別の一団の
踊りは止むことなくわれらを魅了する
陽気な連中は 進み出る
緑の丘の周りに! ハ!
さらに大胆なものたちは身を投げ出す
苦い波間のただ中に

FAUST
(夢みながら)
マルガリータ! おお マルガリータ!

MÉPHISTOPHÉLÈS, GNOMES et SYLPHES
湖では山の周りに
水があふれ
緑の山に
曲がりくねった小川となって流れ出す

GNOMES ET SYLPHES
至るところで臆病な鳥が
影と涼を求めて
せわしない羽ばたきとともに飛び去る
沼地のただ中へ

MÉPHISTOPHÉLÈS
(合唱と)
魔力は効いている やつは俺たちのものだ!

GNOMES ET SYLPHES
人生を楽しむものはすべて
天に求める
最愛の星を
彼のためにそれに明かりがともるだろう
それが彼女だ とても美しく
彼女はおまえを愛するよう運命づけられている
眠れ眠れ眠れ 幸せなファウストよ 眠れ眠れ!

FAUST
(合唱と)
マルガリータ!

MÉPHISTOPHÉLÈS
(合唱と)
結構 結構 若き精霊たちよ
おまえたちには満足だ
揺らせ揺らせ 彼の魔法の眠りを!

妖精の踊り

(空気の精霊たちは しばらくの間 眠るファウストの周りに 静かに浮かび やがて ひとつまたひとつと消える)


FAUST
(不意に目覚めて)
マルガリータ!
俺は何を見たんだ ! 何を見たんだ!
何という天の姿! 何という天使
死相が浮かんでいるl!
どこで彼女を見つけられる? どんな祭壇の方へ
彼女の足下に私の賛辞を捧げるには?

MÉPHISTOPHÉLÈS
よろしい! またついてらっしゃい
かぐわしい寝屋まで
そこではあんたの愛するひとが休んでいる
あんただけのものさ この神々しい宝は!
そこでは陽気な学生の一団が
彼女の戸口の前を通る
この若い馬鹿どもに紛れ彼らの歌の音にあわせ
あんたの美しいひとのところに至ろう
だがあまり有頂天にならずに あたしの言うことをよく聞いてくださいね

SCÈNE VIII

終曲

学生たちと兵士たちの合唱 行進しながら街へ

兵士たちの合唱

SOLDATS
壁や城壁に
囲まれた街も
賢そうな顔つきの
かわいい娘っ子も
俺たちにかかっちゃ
いちころさ
苦労が多けりゃ
戦果はずっとでかくなる
ラッパに合わせて
勇敢な兵士が突き進むは
祭りか
それとも戦か
娘っ子も街も
てこずらせやがるが
あっという間にどっちも陥落さ
苦労が多けりゃ
戦果はずっとでかくなる

学生たちの唄

ÉTUDIANTS
すでに夜のとばりは降りた
さあ酒と女の時間だ!
人生は短い 喜びははかない
されば楽しもうや!
月のお目こぼしがあるうちに
娘をさがしに街へ繰り出そう!
そして明日には幸いなるシーザーに告げよう
来た 見た 勝ったと!
楽しもうや!

兵士たちの合唱と学生たちの唄のアンサンブル

SOLDATS
囲まれた街も etc

ÉTUDIANTS, FAUST et MÉPHISTOPHÉLÈS
(学生とともに)

すでに夜のとばりは etc.
DEUXIÈME PARTIE

SCÈNE IV
Nord de l’Allemagne

FAUST
seul dans son cabinet de travail
Sans regrets j’ai quitté les riantes campagnes
Où m’a suivi l’ennui;
Sans plaisirs je revois nos altières montagnes;
Dans ma vieille cité je reviens avec lui.
Oh! je souffre! et la nuit sans étoiles,
Qui vient d’étendre au loin son silence et ses voiles,

Ajoute encore à mes sombres douleurs.
Ô terre!
pour moi seul tu n’as donc pas de fleurs!
Par le monde, où trouver ce qui manque à ma vie?
Je chercherais en vain, tout fuit mon âpre envie!


Allons! il faut finir!... Mais je tremble... Pourquoi
Trembler devant l’abîme entr’ouvert devant moi?
Ô coupe trop longtemps à mes désirs ravie,
Viens, viens, noble cristal, verse-moi le poison
Qui doit illuminer ou tuer ma raison.

Il porte la coupe à ses lèvres. Sons des cloches. Chants religieux dans l’église voisine

Chant de la Fête de Pâques

CHŒUR
Christ vient de ressusciter!

FAUST
Qu’entends-je ?

CHŒUR
Quittant du tombeau
Le séjour funeste,
Au parvis céleste
Il monte plus beau.
Vers les gloires immortelles
Tandis qu’il s’élance à grands pas,
Ses disciples fidèles
Languissent ici-bas.
Hélas! c’est ici qu’il nous laisse
Sous les traits brûlants du malheur.
Ô divin Maître! ton bonheur
Est cause de notre tristesse.
Ô divin Maître! tu nous laisses
Sous les traits brûlants du malheur.

FAUST
Ô souvenirs!

CHŒUR
Christ vient de ressusciter!
Hosanna!

FAUST et CHŒUR
ensemble

FAUST
avec le chœur
Ô mon âme tremblante!
Sur l’aile de ces chants vas-tu voler aux cieux?
La foi chancelante
Revient, me ramenant la paix des jours pieux,
Mon heureuse enfance,
La douceur de prier,

CHŒUR
Quittant du tombeau
Le séjour funeste,
Au parvis céleste
Il monte plus beau.
Vers les gloires immortelles
Tandis qu’il s’élance à grands pas,

FAUST
avec le chœur
La pure jouissance
D’errer et de rêver
Par les vertes prairies,
Aux clartés infinies
D’un soleil de printemps!

CHŒUR
Ses disciples fidèles
Languissent ici-bas.

FAUST
avec le chœur
Ô baiser de l’amour céleste
Qui remplissais mon cœur de doux pressentiments
Et chassais tout désir funeste!

CHŒUR
Mais croyons en sa parole éternelle,
Nous le suivrons un jour
Au céleste séjour
Où sa voix nous appelle.
Hosanna! Hosanna! Hosanna!

FAUST
seul
Hélas! doux chants du ciel, pourquoi dans sa poussière
Réveiller le maudit? Hymnes de la prière,
Pourquoi soudain venir ébranler mon dessein?
Vos suaves accords rafraîchissent mon sein.
Chants plus doux que l’aurore
Retentissez encore,
Mes larmes ont coulé, le ciel m’a reconquis.


SCÈNE V

MÉPHISTOPHÉLÈS
apparaissant brusquement
Ô pure émotion! Enfant du saint parvis!
Je t’admire, docteur! Les pieuses volées
Des ces cloches d’argent
Ont charmé grandement
Tes oreilles troublées!

FAUST
Qui donc es-tu, toi dont l’ardent regard
Pénètre ainsi que l’éclat d’un poignard,
Et qui, comme la flamme,
Brûle et dévore l’âme?

MÉPHISTOPHÉLÈS
Vraiment pour un docteur, la demande est frivole!
Je suis l’esprit de vie, et c’est moi qui console.
Je te donnerai tout, le bonheur, le plaisir,
Tout ce que peut rêver le plus ardent désir!

FAUST
Eh bien! pauvre démon, fais-moi voir tes merveilles!

MÉPHISTOPHÉLÈS
Certes! j’enchanterai tes yeux et tes oreilles.
Au lieu de t’enfermer, triste comme le ver
Qui ronge tes bouquins, viens! suis-moi! change d’air!

FAUST
J’y consens.

MÉPHISTOPHÉLÈS
Partons donc pour connaître la vie.
Et laisse le fatras de la philosophie!

Ils disparaissent dans les airs


SCÈNE VI
La cave d’Auerbach à Leipzig

BUVEURS
À boire encor! du vin
Du Rhin!

MÉPHISTOPHÉLÈS
Voici, Faust, un séjour de folle compagnie.
Ici vins et chansons réjouissent la vie.

Chœur de buveurs

BUVEURS
Oh! qu’il fait bon, quand le ciel tonne,
Rester près d’un bol enflammé,
Et se remplir comme une tonne,
Dans un cabaret enfumé!
J’aime le vin et cette eau blonde
Qui fait oublier le chagrin.
Quand ma mère me mit au monde
J’eus un ivrogne pour parrain.

Oh! qu’il fait bon, quand le ciel tonne, etc.

QUELQUES BUVEURS
Qui sait quelque plaisante histoire?
En riant le vin est meilleur.

AUTRES BUVEURS
À toi, Brander!

QUELQUES BUVEURS
Il n’a plus de mémoire!

BRANDER
ivre
J’en sais une, et j’en suis l’auteur.

BUVEURS
Eh bien donc! vite!

BRANDER
Puis qu’on m’invite,
Je vais vous chanter du nouveau.

BUVEURS
Bravo! bravo!

Chanson de Brander

BRANDER
Certain rat, dans une cuisine
Établi, comme un vrai frater,
S’y traitait si bien que sa mine
Eût fait envie au gros Luther.
Mais un beau jour le pauvre diable,
Empoisonné, sauta dehors
Aussi triste, aussi misérable
Que s’il eût eu l’amour au corps!

BUVEURS
Que s’il eût eu l’amour au corps!

BRANDER
Il courait devant et derrière;
Il grattait, reniflait, mordait,
Parcourait la maison entière;
La rage à ses maux ajoutait,
Au point qu’à l’aspect du délire
Qui consumait ses vains efforts,
Les mauvais plaisants pouvaient dire:
Ce rat a bien l’amour au corps!

BUVEURS
Ce rat a bien l’amour au corps!

BRANDER
Dans le fourneau le pauvre sire
Crut pourtant se cacher très bien;
Mais il se trompait, et le pire,
C’est qu’on l’y fit rôtir enfin.
La servante, méchante fille,
De son malheur rit bien alors!
Ah! disait-elle, comme il grille!
Il a vraiment l’amour au corps!

BUVEURS
Il a vraiment l’amour au corps!
Requiescat in pace. Amen.

BRANDER
Pour l’Amen une fugue! une fugue, un choral!
Improvisons un morceau magistral!

MÉPHISTOPHÉLÈS
bas à Faust
Écoute bien ceci ! nous allons voir, docteur,
La bestialité dans toute sa candeur.

Fugue
sur le thème de la chanson de Brander

BRANDER et BUVEURS
Amen, amen, amen etc.

MÉPHISTOPHÉLÈS
Vrai Dieu, messieurs, votre fugue est fort belle,
Et telle
Qu’à l’entendre on se croit aux saints lieux!
Souffrez qu’on vous le dise:
Le style en est savant, vraiment religieux;
On ne saurait exprimer mieux
Les sentiments pieux
Qu’en terminant ses prières l’Église
En un seul mot résume. Maintenant,
Puis-je à mon tour riposter par un chant
Sur un sujet non moins touchant
Que le vôtre?

BUVEURS
Ah ça! mais se moque-t-il de nous?
Quel est cet homme?
Oh! qu’il est pâle, et comme
Son poil est roux!
N’importe! Volontiers! Autre chanson! À vous!

Chanson de Méphistophélès

MÉPHISTOPHÉLÈS
Une puce gentille
Chez un prince logeait.
Comme sa propre fille,
Le brave homme l’aimait,
Et, l’histoire l’assure,
À son tailleur, un jour,
Lui fit prendre mesure
Pour un habit de cour.

L’insecte, plein de joie,
Dès qu’il se vit paré
D’or, de velours, de soie,
Et de croix décoré,
Fit venir de province
Ses frères et ses sœurs
Qui, par ordre du prince,
Devinrent grands seigneurs.

Mais ce qui fut bien pire,
C’est que les gens de cour,
Sans en oser rien dire,
Se grattaient tout le jour.
Cruelle politique!
Ah! plaignons leur destin,
Et, dès qu’une nous pique,
Écrasons-la soudain!

BUVEURS
Bravo! bravo! bravo!
Ha! ha! bravo! bravissimo!
Oui, écrasons-la soudain!

FAUST
Assez! fuyons ces lieux, où la parole est vile,
La joie ignoble et le geste brutal!
N’as-tu d’autres plaisirs,
un séjour plus tranquille
À me donner, toi, mon guide infernal?

MÉPHISTOPHÉLÈS
Ah! ceci te déplaît? suis-moi!

Ils partent dans les airs


SCÈNE VII
Bosquets et prairies du bord de l’Elbe

Air de Méphistophélès

MÉPHISTOPHÉLÈS
Voici des roses,
De cette nuit écloses.
Sur ce lit embaumé,
Ô mon Faust bien-aimé,
Repose!
Dans un voluptueux sommeil
Où glissera sur toi plus d’un baiser vermeil,
Où des fleurs pour ta couche ouvriront leurs corolles,
Ton oreille entendra de divines paroles.
Écoute! écoute! Les esprits de la terre et de l’air
Commencent pour ton rêve un suave concert.

Chœur de gnomes et de sylphes - Songe de Faust

GNOMES ET SYLPHES
Dors, dors, heureux Faust;
Bientôt, oui, bientôt, sous un voile
D’or et d’azur, heureux Faust,
Tes yeux vont se fermer,
Au front des cieux va briller ton étoile,
Songes d’amour vont enfin te charmer.

De sites ravissants
La campagne se couvre,
Et notre œil y découvre
Des fleurs, des bois, des champs,
Et d’épaisses feuillées,
Où de tendres amants
Promènent leurs pensées.

MÉPHISTOPHÉLÈS
avec le chœur
Heureux Faust,
Bientôt, sous un voile
D’or et d’azur, tes yeux vont se fermer.

GNOMES ET SYLPHES
Mais plus loin sont couverts
Les longs rameaux des treilles
De bourgeons, pampres verts,
Et de grappes vermeilles.

FAUST
avec le chœur
Ah! sur mes yeux
Déjà s’étend un voile...

MÉPHISTOPHÉLÈS
avec le chœur
Au front des cieux
Va briller ton étoile.

GNOMES ET SYLPHES
Vois ces jeunes amants,
Le long de la vallée,
Oublier les instants
Sous la fraîche feuillée!
Une beauté les suit
Ingénue et pensive;
À sa paupière luit
Une larme furtive.
Faust, elle t’aimera.

MÉPHISTOPHÉLÈS
avec le chœur
Une beauté les suit.
Faust, elle t’aimera.

FAUST
endormi
Margarita!

MÉPHISTOPHÉLÈS, GNOMES et SYLPHES
Le lac étend ses flots
À l’entour des montagnes;
Dans les vertes campagnes
Il serpente en ruisseaux.

GNOMES ET SYLPHES
Là, de chants d’allégresse
La rive retentit. Ha!
D’autres chœurs là sans cesse
La danse nous ravit.
Les uns gaiement s’avancent
Autour des coteaux verts! Ha!
De plus hardis s’élancent
Au sein des flots amers.

FAUST
rêvant
Margarita! ô Margarita!

MÉPHISTOPHÉLÈS, GNOMES et SYLPHES
Le lac étend ses flots
À l’entour des montagnes;
Dans les vertes campagnes
Il serpente en ruisseaux.

GNOMES ET SYLPHES
Partout l’oiseau timide,
Cherchant l’ombre et le frais,
S’enfuit d’un vol rapide
Au milieu des marais.

MÉPHISTOPHÉLÈS
avec le chœur
Le charme opère; il est à nous!

GNOMES ET SYLPHES
Tous, pour goûter la vie,
Tous cherchent dans les cieux
Une étoile chérie
Qui s’alluma pour eux.
C’est elle, si belle,
Qu’Amour te destina.
Dors, dors, dors, heureux Faust, dors, dors!

FAUST
avec le chœur
Margarita!

MÉPHISTOPHÉLÈS
avec le chœur
C’est bien, c’est bien, jeunes esprits,
Je suis content de vous.
Bercez, bercez son sommeil enchanté!

Ballet des sylphes

Les esprits de l’air se balancent quelque temps en silence autour de Faust endormi et disparaissent peu à peu

FAUST
s’éveillant en sursaut
Margarita!
Qu’ai-je vu ! qu’ai-je vu!
Quelle céleste image! quel ange
Au front mortel!
Où le trouver? Vers quel autel
Traîner à ses pieds ma louange?

MÉPHISTOPHÉLÈS
Eh bien! il faut me suivre encor
Jusqu’à cette alcôve embaumée
Où repose ta bien-aimée.
À toi seul ce divin trésor!
Des étudiants voici la joyeuse cohorte
Qui va passer devant sa porte;
Parmi ces jeunes fous, au bruit de leurs chansons,
Vers ta beauté nous parviendrons.
Mais contiens tes transports et suis bien mes leçons.


SCÈNE VIII

Final

Chœur d’étudiants et de soldats marchant vers la ville

Chœur de soldats

SOLDATS
Villes entourées
De murs et remparts,
Fillettes sucrées,
Aux malins regards,
Victoire certaine
Près de vous m’attend;
Si grande est la peine,
Le prix est plus grand.
Au son des trompettes,
Les braves soldats
S’élancent aux fêtes
Ou bien aux combats;
Fillettes et villes
Font les difficiles;
Bientôt tout se rend.
Si grande est la peine,
Le prix est plus grand.

Chanson d’étudiants

ÉTUDIANTS
Jam nox stellata velamina pandit;
Nunc, nunc bibendum et amandum est!
Vita brevis fugaxque voluptas.
Gaudeamus igitur, gaudeamus!
Nobis subridente luna,
per urbem quaerentes puellas eamus!
Ut cras, fortunati Caesares, dicamus:
Veni, vidi, vici!
Gaudeamus igitur!

Chœur de soldats et chanson des étudiants ensemble

SOLDATS
Villes entourées, etc

ÉTUDIANTS, FAUST et MÉPHISTOPHÉLÈS
avec les étudiants

Jam nox stellata, etc.


最終更新:2009年09月24日 11:40