1幕

序曲

第1場
パドヴァ。行政官の家のサロン 音楽が外から聞こえてくる ロレットが登場

トリオ

【ロレット】
変な音楽ね
誰が鳴らしてるの こんなに朝早く?
表の広場で
鳴らすなんて あんな騒音を?
(行政官とヴェロニクが登場)

【行政官とヴェロニク】
朝がやってきて
もうほんのわずかの間に
すでに窓の下には
歩き回っている 数人の色男たちが

【ロレット 行政官 ヴェロニク】
変な音楽…
なんてやかましい音
あれは待ち伏せて
人々を目覚めさせる
あんな響きで

【ロレット】
もっと近づいて窓から聞こえてくるのが
何なのか見てみましょう

【行政官】
もう立ち上がってるのか?
あ は!さあ捕まえてやる

【ヴェロニク】
どこに走るの みんな眠っているとき?

【行政官】
おお!耳傾けるつもりだな
優しい声に 色男どもの!

【ロレット】
あれ あれね!どこが優しい声なの!
あのひどい騒音が
あれは悪魔的な響きよ
鼓膜を破る!
あれは音楽だわ サタンの

【行政官】
あれは音楽だろ 恋する者たちの!

【ロレット】
違うわ お父さま…

【ヴェロニク】
それじゃ 可愛い娘や
何のためだい 窓辺に行ったのは?

【ロレット】
知りたかったのよ あの音がどこから来ているのか

【行政官】
お見通しだぞ たやすく!
誰が求愛しに来てるかは 夜中に
お前の窓の下に?奴の他に

【ロレット】
誰よ 奴って?

【行政官】
無論 あの大尉だ!

【ロレット】
あれは彼じゃないわ
いいえ 本当に彼じゃないのよ

【ロレットと行政官】
どうしてそれが分かる?

【ロレット】
彼の歌ならもっと素敵だわ
(音楽が外から聞こえてくる)

【行政官】
また始めたな!
待ってろ!少し静めてやろう お前の気持ちを
(窓のところへ行き)
何だ 伊達男じゃないぞ
わが娘は確かに正しかったのだ

【ロレットとヴェロニク】
あれは誰なの?

【行政官】
偽医者だ!

【ロレットとヴェロニク】
偽医者!

【ロレットとヴェロニク】
彼が ああ!驚いたわ!
笑ってしまう その間違いには
恋人と思うなんて
ただの偽医者を

【行政官】
わしが ああ!驚いたぞ!
笑ってしまう その間違いには
恋人と思うなんて
ただの偽医者を

【ロレット】
だから父さんは私を叱ったのね
私はそんなことしなかったのに

【行政官】
おい!それは先取りなのだ 娘よ
お前がそうした時のための!

【ヴェロニク】
この偽医者はパーティーに来て
そして忍び込むわ 今夜
だって兵舎からもう出かけているのだから
だけどそこには何て書いてあるの?
見えないわ 読んでちょうだい ロレット

【ロレット】
いいわ ここには書かれているの 「ドクター・ミラクルは何でも治します 古い病気も新しい病気も 彼にとって障害は何もなく すべて立ちどころに良くなります 独自の妙薬で 彼だけが作って売っている!」

【ロレットとヴェロニク】
彼が ああ!驚いたわ!…

【行政官】
わしが ああ!驚いたぞ!…

【行政官】
そうだな わしが間違っておった… あれは求婚者ではなかった.. だがこの騒ぎはやはり非常に不快だ わしは追い払うつもりだぞ あの偽医者ドクター・ミラクルを!… ああ!もしわしの不在中に新しい召使いが訪ねてきたら わしを待たせて置きなさい

【ロレット】
新しい召使い?

【行政官】
そうだ お前 そうだ あの悪党はクビにしたぞ シルヴィオ大尉からの手紙をお前に渡しおって! (音楽が再開する) ああ!なんて悪党だ!乞食だ!まだ終わってないぞ!待って!待っておれ
(急いで出て行く)


第2場

【ヴェロニク】
あなたの父さんがここに居ないから ロレット はっきり言うけど 私にはさっぱり理解できないわ あなたが愛してる理由を 軍人さんたちを

【ロレット】
「一人の」軍人だけよ!だけどこれ以上簡単なことはないわ 軍人さんたちは一番優しい男だし シルヴィオ大尉は一番優しい軍人さんなんだもの

【ヴェロニク】
まあ ロレット!夫にしたいの 月曜日に結婚しても火曜日にはどこに送られるかわからないような人と… 私の亡くなった最初の夫は知っての通り軍人だったわ…

【ロレット】
それはよく分かってるわ でも 皆が望むもの それは愛よ

ロマンス

【ロレット】
私を叱って
私の過ちだと 彼を愛するのは!
愛はやって来て そして愛は去って行く!
誰が知るの それがいつなのか?
私が知っていること
それは彼が好きだってこと!
私はどきどきするの 彼が現れるとすぐに
彼が居なくなると私の心は悲しくなるわ
でも彼が戻ってきたら、私は癒される!
その言葉の中だけよ 彼の語る
私が元気になれる
その視線だけよ 彼が私に投げかける
私が心動かされ 悩まされるのは
私を叱って…

【ロレット】
それに 敵対しちゃだめだわ シルヴィオ大尉には だって私 彼から何千回も聞いたんだから あなたは一番美しい女性だと言っているのを この世で…

【ヴェロニク】
誰が言うの 彼が魅力的でなくて 判断力と識別力にも欠けていると? あなたのお父さんでしょう この結婚に反対しているのは 私ではないわ

【ロレット】
私の従姉妹のフィロメーヌも将校と結婚したけど 彼女はそれに不満を抱いてないわ

【ヴェロニク】
でも違うでしょう ブルジョア民兵の将校は!


【ロレット】
全然違うわ 竜騎兵将校よ!

【ヴェロニク】
いいえ 娘や…彼は民兵の少佐だったわ

【ロレット】
間違ってるわ!

【ヴェロニク】
そうよ!

【ロレット】
いいえ 違うわ!

【ヴェロニク】
私は知る必要があるのよ 彼女の叔母として!

【ロレット】
…そして私は彼女の従姉妹としてね!


第3場

【行政官】
(入ってきて) :
奴を追い払ったぞ!…ああ!ヴェロニク 準備を頼む…


【ロレット】
…それにフィロメーヌだったのよ 教えてくれたのは!

【行政官】
ヴェロニク 準備を頼む…

【ヴェロニク】
いいえ いいえ…彼女があなたに言うはずがないわ…

【ロレット】
どうして 彼が民兵隊に所属してたら なぜフィレンツェへ出発せよという命令を受けたの?

【ヴェロニク】
お黙り ロレット… 何を言っているの?

【行政官】
頼んでいるのだ ヴェロニク 準備するように…

【ヴェロニク】
彼は命じられたのよ フィレンツェへ出発するように!彼は単に健康のために旅したんでしょ

【行政官】
だが ヴェロニク…

【ヴェロニク】
…ええ あなた…黙ってなさい 娘や!

【行政官】
わしはお前に頼んでおるのだが 準備をするようにと…

【ロレット】
まず 彼の制服は確か…

【行政官】
クソくらえ 彼の制服め!聞け わしの言うことを!

【ヴェロニク】
どうしてお父さんの話をさえぎるの! – ロレット:聞いてますわよ お父さん

【行政官】
良い時間だ 準備してくれ…

【ロレット】
… 青に赤い縁取りだったわ…

【行政官】
ロレット!…呼ぶのだからな 新しい召…

【ヴェロニク】
…青に黄色の縁取りなの!

【行政官】
ヴェロニク!…召使いが 例の…

【ヴェロニク】
それに 娘や とても不適切ですよ 義母に最後の言葉を言うなんて!お勉強なさい…


【行政官】
一緒に地獄に落ちろ 二人ともすぐに出て行け!


【ヴェロニク】
聞いたかい 娘や…

【行政官】
お前も出て行け お前もこいつと同じだ!

【ロレット】
言うけど あれは赤いわ!

【行政官】
またか!

【ヴェロニク】
でも私には黄色よ!
行政官は一人を左側に追い出し もう一人を右側に追い出す

【行政官】
ああ おしゃべり共め!彼らはベルを鳴らし続ける 一日中!あのおしゃべりな二人のクソは!ああ ようやく言えるぞ 自分の言いたいことが!…ヴェロニクよ ドクター・ジュレップが推薦してくれた召使を迎える準備をしてくれ…それから控えの間で待っている哀れな悪魔…さあ君 恐れることはない ここにもう女共はいない どちらも鍵をかけて締め出したぞ




第4場

パスカンが入ってくる 眼帯をしている

【パスカン】
参りました 閣下!

【行政官】
ハンサムな若者だな 全く!ちょっと不器用…かなり間抜けに見えるが…しかしハンサムだ!さあ もっと近づいて…そこに…ここへ

【パスカン】
ああ そうします!習わなくても歩き方は分かってます

【行政官】
(彼をぐるぐる回らせ)
なんとしっかりした体!ああ なんとがっしりした!なんという足だ…なんという手だ!

【パスカン】
ああ、そんな風にぼくを扱わないで 倒れてしまいます!


【行政官】
倒れるぞ そら!…その素朴な訛りはなかなか良いぞ!
だがどうしたのだ一体 その目は?

【パスカン】
これは痣ですよ とある竜騎兵をぶちのめした時に受けた!

ぼくは奴の肋骨を13本砕き 歯を13本折ったんです!

【行政官】
だが 何でそんな喧嘩を?

【パスカン】
別に!ぼくは兵士の顔を見ると怒りがこみ上げて…顔が真っ青になって兵士を殴るんです!

【行政官】
ブラボー!シルヴィオ大尉に紹介してやろう!
(声を上げて)
それで君の名前は?

【パスカン】
パスカンです!

【行政官】
それで君は強いのかい?

【パスカン】
ええ 当然!ぼくがパンチすると あなたはくらくらしますよ ほら!

【行政官】
痛い…あぁ!なんだ そうだ 君は強いな!君はとても強いと思うよ!…ちょっと強すぎると思うよ!

【パスカン】
ぼくは一発で牛を殺せますよ!でも
(棍棒を見せびらかして)
棒で叩いてですけどね…

【行政官】
それはよかった 友よ よかった 信じるぞ ところで君は何ができるんだ?

【パスカン】
ああ!いろいろです さて…

クープレ

【パスカン】
ぼくは知ってます 階段の登り方を
そして知ってますよ 降り方もね!
靴磨きがとても上手です!
貰えないものをどうやって手に入れるかも知ってます
素晴らしい才能でやるんです
ジャガイモを煮ます 灰の中で
丸太については 誓って言いますが
ぼく以上に上手に切断する方法を知っている人はいません!
でもね!安心してもらうために
ぼくは言わなきゃいけないんですが
ぼくはずっと正直です
愚か者というよりも!
もしぼくがそんなに頑固じゃなかったら
ぼくは魅力的な性格だと言えるんですが
でもみんながぼくにそう言うと
ぼくはすぐに反対側へ行くんです
ああ!まだ使い果たしてはいない
すべての才能は ぼくが持っている
だってぼくは何でもできるだけじゃなく
でもぼくは知っています まだ他の多くのことをする方法を!
だけど安心してください
ぼくは言わなきゃいけないんですが
ぼくはずっと正直です
愚か者というよりも!

【行政官】
おいおい 君の知識は実に多岐にわたる…多岐に渡る…だが君の最後の議論でわしは決心した 君の愚かさを認める…つまり君の正直さを認めるんだ!ああ!あといくつか質問がある 君は自信があるかね 決して堕落しないという 賄賂を受け取って?


【パスカン】
わ い ろでですか?それは怪獣か何かですか?


【行政官】
感動的な愚かさだ!わしが言いたいのは 君は決して裏切ることはないのだな 金のために?

【パスカン】
ぼくが!ぼくが!

【行政官】
ああそうだ 君がだ!

【パスカン】
でも もしぼくに対してそんな風に思ってるなら ぼくを採用しない方が良いですよ 最初から…

【行政官】
よかろう!わしは君を信じよう

【パスカン】
初めてですよ ぼくはこんなこと言われたのは それはまた意地悪な褒め言葉ですね…ぼくは正直者なんです お分かりのように…

【行政官】
安心しろ 友よ わしは君を信じるぞ

【パスカン】
そしてもし誰かがぼくの正直さを疑ったら ぼくはすぐに何かを壊してしまいますよ!

【行政官】
落ち着け パスカン 君を怒らすつもりはなかったんだ…

【パスカン】
いいでしょう!じゃあ謝ってください。

【行政官】
君に謝る 友よ どうか許してくれ…
(独白)
純朴すぎるぞ この若造は 参ったな…
(声を上げて)
さて では聞いてくれ 最も重要な点についてのわしの指示を もしうろついているのを見たら この家のまわりを一人の軍人が…

【パスカン】
兵士!奴には気をつけた方が!

【行政官】
もし奴が入ろうとしたら君はどうするかね?

【パスカン】
棒を振り上げてぶちのめします!

【行政官】
それだけでなく万が一 大尉が君の警戒をかいくぐり わしの娘に近づいてきたら…

【パスカン】
すぐに駆け付けますよ!

【行政官】
もし奴が娘に話しかけたら…

【パスカン】
ぼくには分かります 奴が彼女に言うことは皆 まるでぼくが言ったかのように!
ぼくがこの家の中にいる限り奴はうろつけないでしょう ぼくが動くまで奴は動きません そしてもし奴の影を見たらぼくがすぐ近くにいると確信できます


【行政官】
ブラボー!よく分かっておるな!君の知能はかなりのものだ さて わしの妻と娘を紹介しようか



第5場

【行政官】
(扉を開けてヴェロニクに)
ここへ来なさい ヴェロニク わしらの新しい召使いを紹介しよう

【ヴェロニク】
私を閉じ込めるなんて!なんて屈辱かしら!そんなことあり得ないわ!私は法律を知っているのよ あなた!私の亡くなった二番目の夫は検察官だったわ!

【行政官】
(扉を開けてロレットに)
来なさい ロレットも

【ロレット】
…それでそれが赤いという証拠はね フィロメーヌのところで制服を着た旦那の肖像画を見たことよ…それだからね…

【ヴェロニク】
違うわ!私が思うに…

【行政官】
ああ!黙ってなさい とにかくお互いに!
静かに 右も!静かに 左も!静かに どこも!…パスカン こっちへ来なさい わしの妻と娘だ

【パスカン】
こんにちは 皆様
(ヴェロニクに)
こんにちは お嬢さま

【行政官】
いいや 君は間違っておるぞ こちらがわしの娘だ


【パスカン】
ああ?そうでない方のほうが奇麗ですけど

【ロレット】
やなヤツね!

【ヴェロニク】
彼はセンスが良いわね

【行政官】
さてパスカン 君の才能を披露する時が来たぞ

朝食の時間が来たとわしの腹時計が告げておる!
ロレット 彼に食卓のセッティングの仕方を教えてやってくれ

【ロレット】
はい お父さま… さあパスカン 来て手伝って 来て皿を取るのよ

【行政官】
よく分かるぞ 彼がうまくやりたいという願望に突き動かされていることは… (パスカンは皿の山を落とす)
ああ わしの哀れな陶器のセットよ!

【ロレット】
なんて不器用な人!

【ヴェロニク】
壊したわ…でも見事に壊したのね!

【パスカン】
ご主人さま 完璧に粉々です

【行政官】
気にするな 次は気をつけろ ところで何を食べようか 朝食は?

【ヴェロニク】
オムレツを作りましょう 私は卵をいくつか買いました キッチンにある

【行政官】
名誉挽回だ パスカン!オムレツ!おいしいオムレツだぞ!

ヴェロニク やり方を教えてやってくれ

【ヴェロニク】
行きましょう 新米さん!

【行政官】
そして何より 卵をわしの皿のように扱うでないぞ!


【パスカン】
ご心配なく ご主人様 卵は割りませんから!

(パスカンとヴェロニクは出て行く)


第6場

【行政官】
まったく 私は満足だ あらゆる点でこの採用の結果に


【ロレット】
ええそうでしょう…それは結構ね!悪魔のように醜いバカ 片目しかない!

【行政官】
ああ だが良い奴だ!お前を見守ってくれるんだ 悪戯娘!

【ロレット】
どういう意味なの お父さん?私を監視させようというの あの片目の召使に?

【行政官】
お前を監視してるのだ かわいい子よ!確かに!そしてシルヴィオ大尉が何か仕掛けて来たなら 報告してくることになっておる!

【ロレット】
でもなぜ そんなに拒むのですか お父さま 私が抗いがたい魅力に惹かれている男の方を?

【行政官】
約束しておるからだ お前を結婚させることを 薬剤師のベリーノと
そしてお前は彼と結婚することになる 明日!

【ロレット】
誘拐される方がマシよ 今日にでも!

【行政官】
ああ 朝飯だ!
(パスカンとヴェロニクが入ってくる)


第7場

オムレツの四重唱

【全員】
ほら オムレツです!

【パスカン】
ええ オムレツです!
あなた方のためにぼくが作りました
とても 丁寧に
とても エレガントに

【他の人達】
オムレツです!
私たちのために彼は作ったのだ
とても 丁寧に
とても エレガントに

【パスカン】
これはできています
覚えておいてください このことを
バターと卵を
しっかり混ぜ合わせてる!

【他の人達】
それはできているのだ
覚えておこう このことを
バターと卵を
しっかり混ぜ合わせてる!

【行政官】
ではさっそく食べよう 朝食を!
テーブルへ さあ!
そして出してくれ 早く!
こいつに欠点が一つだけあるとしたら
それはちょっと小さいことだ
だはさっそくしてみよう 味見を!
わしはすでに数えてきた この人生で
ひとつならぬ喜びと ひとつならぬ幸せを!
優しい娘と美しい妻が
叶えてくれたのだ わが心の願いを
だがそれも何でもない わしは言い切るぞ
腹が減ったときには 朝に
ああ 比べられるものは何もないのだ
この神々しいほどの姿には
オムレツの
とても上手く調理され
わしに微笑みかけてくる
そしてわしに告げるのだ
ぼくはあなたの忠実な朝食です
さあ あなたを待ってます あなたを呼んでます!と

【ヴェロニク】
お願いだから 歌うのはやめて
朝食にしましょう 朝食に!

【行政官】
朝食にしよう そうだ 朝食にしよう!

【パスカン】
(独白)
ああ!今が正念場だぞ

【行政官】
なんとも奇妙でユニークな味だな!

【ヴェロニク】
でも 本当に刺すような味
そして喉を引き裂くわ

【行政官】
このオムレツに何を入れのだ?

【パスカン】
(独白)
いかん!冷静さを失わないようにするぞ
(声を上げて)
バターと卵は入れましたよ!

【行政官】
両方とも間違っていたことになる

【ヴェロニク】
愛する夫よ それは十分あり得ますわ

【行政官】
ああ!こりゃとんでもなく酷いぞ!

【ロレット ヴェロニク 行政官】
そう これは酷い!
これは不味い!
これはぞっとする
これはとんでもない
これはキモイ!
でもこのオムレツは
どうやって作ったのだ?
ひどい色
そしてひどい臭い!
こいつは酷い!
こいつはおぞましい!
こいつはとんでもない!

【パスカン】
でもこのオムレツ
それでもよく出来てますよ!
見て 感じてください 見てください その色を
なんともいい匂いだ!
これは素晴らしい
おいしい、
カワイイ!

【ロレット ヴェロニク 行政官】
ぞっとする!
不味い!


【行政官】
もう一度聞く この悪党 これに何を入れたんだ?

【パスカン】
ああ 申し上げましょう…それは秘密です

【行政官】
今度は作るなよ 秘密のオムレツは?頼むぞ…さあ しっかりしろ…

【ヴェロニク】
もっと頑張らないと!

【ロレット】
かなりかかりそうだから私は嫌よ!

【ヴェロニク】
私もよ!

【行政官】
わしは違うぞ…まずいオムレツはすぐに食えるぞ!飲み物を パスカン 飲み物を!…
(パスカンは彼にワインを注ぐが ロレットを見つめて全部テーブルにこぼしてしまう)
おい 溺れさせるのか!このド阿呆 自分が何をしているのか見てみろ!

【パスカン】
大丈夫です ご主人様 すぐ乾きます

【行政官】
乾くだろうさ…きっとな…長い目で見れば わしはお前と一緒に太陽の下を散歩したいんだが ヴェロニク 消化のために散歩に出かける必要があると思っておる…あのオムレツが腹にもたれて…食べたのを後悔し始めとるんだ…パーティーまで散歩に行こう

【ロレット】
連れて行って 私も お父さん

【行政官】
…シルヴィオ大尉がつけて来るぞ!お前は家に留まれ…パスカンと一緒に パスカンは皿を割った それは本当のことだ 不味いオムレツを作った 公正な罰を与えねばば 飲み物を注ぐのに非常に独特なやり方をするのも認めねばならぬ だがしかし 恋する若い娘たちを完璧に見守り 一瞬たりとも見逃さない… 聞いておるか パスカン!この若い娘を君に託すぞ!



【パスカン】
はい ご主人さま

【ロレット】
ああ このパスカン 嫌いだわ!

【行政官】
行くぞ 妻よ 行くぞ…
彼はヴェロニクと出て行く


第8場

【ロレット】
なんと楽しくて魅力的なご対面

デュオ

【ロレット】
あなたとのお友だちのお付き合いで
私は人生をかけることになりますので
お許しくださいね パスカンさん
私がこの椅子に座ることを
じっくりと見つめるために くつろいで
よろしくお願いいたしますわ 明日まで
ああ!神さま なんてブサイクな男!

【パスカン】
褒めてやって下さい 気に入ったなら!
でもぼくは知ってます ある女の子を
とてもやさしくて
ぼくへの愛のために死んでくれる人です

【ロレット】
畑仕事とかしてる人?

【パスカン】
いいえ 違いますよ お嬢さん
彼女はそんなんじゃありません

【ロレット】
それじゃ誰なの その美人さんは?

【パスカン】
行政官殿の娘さんです

【ロレット】
何て失礼な人!何て失礼な人!

【パスカン】
鎮めて その怒りを
そしてその後に
もっとやさしく
そしてもう少し近づいて
見てください ぼくの顔を
見てください ぼくの姿を!
ぼくはまだ醜いですか?

【ロレット】
ええ もちろんよ

【パスカン】
(変装を解く)
ぼくはまだ醜いですか?

【ロレット】
ああ、この顔は!
シルヴィオ あなたなの!
私が腕に抱きしめるのはあなたよ
そう あなたよ

【ロレット】
彼の腕の中で彼は抱いてる
彼の愛する恋人を
私のものよ 彼の優しさは
私のものよ すべて彼の心は

【シルヴィオ】
ぼくの腕の中でぼくは抱いてる
ぼくの愛する恋人を
君にぼくの優しさを
君にすべてのぼくの心を

【ロレット シルヴィオ】
長い不在の後に
愛と貞節が
ここに希望が
ここに幸せが
彼の/ぼくの腕の中で抱いている…
さあ行きましょう

行政官が入ってくる


第9場

三重唱

【シルヴィオ】
マズイ!彼女の父親だ!

【ロレット】
まあ!私のお父さま!

【行政官】
そうだ わがいとし子よ お前の父だ

【ロレット】
まあ!どうしましょう?
あなたを見たら 父は茫然自失よ?

【シルヴィオ】
ぼくを見たら 彼は茫然自失なのか?

【行政官】
何をわしは見たのだ? 誰が信じられようか?
まさか!

【ロレット】
ああ!

【シルヴィオ】
神さま!..

【行政官】
そこで何をしておった?
それが忠実な下僕か?

【シルヴィオ】
ぼくが?ぼくは…助けてました お嬢さまを
突然気を失った

【行政官】
これは!裏切りの匂いがするぞ
ここへ来るのだ パスカン
わしが君を詮索してやろう
おお!わしは知っておるぞ この顔は
それで目は治ったのか?
近づいてみろ もっとこっちに
おお !わしは気付いたぞ その特徴に
奴だ!なんて悪党だ!
わしに逆らうとは こうして!
出て行け!ここから出て行け!
私の正当なる怒りを受けて
裏切り者よ 去れ!

【ロレット】
彼をここから追い出せ!なんて
なぜそんなに怒るのですか?
落ち着いてください。

【シルヴィオ】
ぼくをここから追い出せ!なんて
なぜそんなに怒るのですか?
落ち着いてください。
シルヴィオは出て行く


第10場

【ロレット】
ああ、死んでしまう!死んでしまうわ!

【行政官】
わしは大公に手紙を書いて パドヴァの守備隊を撤退させるよう要請するつもりだ

【ロレット】
残酷な父親!あなたは泣くでしょう 私の亡骸を前に!

【行政官】
そしてあの偽パスカンを正直で素朴な田舎者としてわしに紹介してくれたドクター・ジュレップ…これからは誰を信用すればいいのだ!…明日わしの娘は修道院に居るぞ

【ロレット】
それだけだわ 私が願うのは

【行政官】
それでお前の願いは叶うのだな!誰を 誰を信頼すれば良いのだ? (ヴェロニクが現れる)


第11場

【行政官】
ああお前か 妻よ 聞いておったか…

【ヴェロニク】
行政官卿宛の手紙が…

【行政官】
手紙を読む気分ではないぞ!これを持ってきたのは誰だ?

【ヴェロニク】
とある兵士です

【行政官】
兵士だと!燃やしてから突っ返してやろう!

【ヴェロニク】
でも読まければ! 「行政官 復讐するは甘美だぞ…」

【行政官】
誰に話しておる?
(ヴェロニクは気を失う)

【ロレット】
それは何ですか お母さん?
(手紙を手に取って読む)
「行政官 復讐するは甘美だぞ…」
今度はロレットも気を失う

【行政官】
だら これは何なのだ?
(続いて読む)
「行政官 復讐するは甘美だぞ…」
ああ!

【ヴェロニク】
かわいそうな夫!

【ロレット】
かわいそうなお父さま!

【行政官】
わしは正しく読めたのか?ああ そうだ 「あなたの娘に対するぼくの計画に失敗したので ぼくはあなたに復讐しました 不自然な父親よ! 今朝 ぼくはあなたのオムレツに強力な毒を混入するという栄誉と喜びを得たのです」

【ロレットとヴェロニク】
…強力な毒薬…

【行政官】
「治療法を求めても無駄です 医学の力は役に立たないでしょう」 今分かったぞ なぜあんな味がしたのかが!ああ君たち わしはとても気分が悪いぞ…そして助けを求めにも行かずにわしを見ているお前たちもな!医者を探して 医者を連れてきてくれ!


【ヴェロニク】
ああ あなた それをお読みになったでしょう 医学の助けはすべて無駄なんです あなたに必要なのは医者ではありません 必要なのは…公証人です…あなたの遺言書を確認する公証人なのです…その遺言書で私をあなたの遺産相続人として指定されるために必要な


【行政官】
医者を!医者を!医者を呼んでくれ!

【ヴェロニク】
あなたの声はとても弱っていて もう聞こえませんわ

【行政官】
もう音が出んのだ!ここに眠る パドヴァの行政官が!


【ヴェロニク】
あら!まあ!

【行政官】
なんと もう最後の審判のラッパが鳴っているのだ!

【ロレット】
心配しないで お父さま…偽医者なんでしょう あなたが追い払いたかった

【行政官】
その男が必要なんだ…呼んでくれ!そいつを呼んでくれ!


【ヴェロニク】
ここから数リーグ離れたところに優秀な医者がいますわ 明日頼めば明後日には来ますでしょう…

【行政官】
ヴェロニク あの偽医者を呼んで薬を作らせてくれ いくらでも払うから!

【ロレット】
私が彼に合図を送れば彼は来るわ お父さま

【行政官】
わしの財産は奴のものだ もしわしが助かるなら


第12場

ドクター・ミラクル登場

【ミラクル】
什麼?

【ヴェロニク】
お医者さま こちらに行政官が…

【行政官】
…そなたに命令するぞ この命を救うように!

【ミラクル】
(脈を測りながら):
中毒了!

【行政官】
さっぱり分からん ラテン語を話しておるぞ!

【ヴェロニク】
でも私はラテン語を知っていますわ 私の亡くなった3番目の夫は薬剤師でしたから

【行政官】
ならば訳してくれヴェロニク… 奴は何と言っておるのか?奴は何と?

【ヴェロニク】
ええ 彼はあなたが毒を盛られたと言っていますわ!

【行政官】
なんと素晴らしい診断だ!わしはもう分かっておるぞ

【ミラクル】
本身被無辜者的毒藥毒害,但在煎蛋捲中卻是墳墓。


【ヴェロニク】
…それ自体は無害な毒ですがオムレツに入れると猛毒になります…

【行政官】
オムレツに そうなのか!だがわしは生き残れるのか?

【ミラクル】
死亡即將來臨!

【行政官】
死が迫っているだと!

【ヴェロニク】
(独白)
私の亡くなった4番目の夫はパドヴァの行政官だったわ

【行政官】
だがその治療法とは 確実で普遍的な?

【ミラクル】
治療費用共五十萬法郎

【ヴェロニク】
この治療には5000ダカットもかかります!
(独白)
5000本のロープが必要ね 亭主を吊るす!

【行政官】
5000ダカットだと!人殺しめ!奴はわしを二度殺そうとしているぞ!

【ヴェロニク】
その通りね あなた 20回死んだ方がましよね そんな強欲の犠牲になるくらいなら!

【ミラクル】
(ロレットを見ながら):
這家人的父親快要死了嗎?

【行政官】
ああ 奴は新しい提案をしているのか?

【ヴェロニク】
いいえ、彼はあなたが父親かどうかを尋ねています そうです お医者さま 彼はこの娘の父親でしたわ 私も彼の娘にもなれたんですけど彼の未亡人ですの…

【ミラクル】
如此美麗!

【ヴェロニク】
彼はロレットが気に入ったようですわ

【ミラクル】
我將治愈垂死之人…

【ヴェロニク】
あなたを癒してくれるそうです…

【ミラクル】
如果…

【行政官】
もし ?…

【ミラクル】
如果他答應把你的女兒嫁給我!

【ヴェロニク】
もしあなたが彼とあなたの娘を結婚させてくれるのなら!

【行政官】
だが その願いはわしの願いを叶えてくれる!何という提案なのか?わしが癒されてわが子が片付く もしあの兵士に有利にならないでな…奴はその兵士ではない わしの娘は奴のものだ!


【ロレット】
何ですって!お父さま!


最後の四重唱

【行政官】
わが子よ もしお前がわしを愛しているなら
こいつをお前の夫として迎えてなさい
お前の幸せなどわしにはどうでも良いのだ
だが ああ わしは生き続けるのだ!

【ヴェロニク】
(義理の娘に)
何ですって 誓いを破るんですか?

【行政官】
静かにしてくれ 少しの間!

【ヴェロニク】
覚えてるでしょう あの誓いを
愛することは決してないと この世で
シルヴィオ以外を

【行政官】
静かにしてくれ
ああ!救ってくれ お前の父を
おお 我が子よ
お前に乞うているのだ 今この時

【ロレット】
私は救わなければいけないの あなたの命を
お父さま 忘れます この日
気高き不誠実で
私の誓いと私の愛を

【行政官】
そうだ わしの命を救ってくれ
ロレット 忘れて この日
気高き不誠実で
お前の誓いとお前の愛を!

【ヴェロニク】
えっ 救うために この人の命を?
忘れるというの この日に
気高き不誠実で
あなたの誓いを そう そしてあなたの愛を!

【シルヴィオ】
本当に 命を守るために
彼女はすべてを捧げるだろう この日に
そして この茶番劇のおかげで
すべてが微笑みかけるんだ ぼくの愛には!

【行政官】
この哀れな子は自らを犠牲にしているのだ!

【ロレット】
さあ あなた ここに ここに私の手がありますわ
私はこの残酷な運命に身を任せます

【行政官】
では寄こせ 処方箋を

【ヴェロニク】
あなたの同意を

【行政官】
喜ばしい!喜ばしい!
寄こせ!寄こせ!
(彼は処方箋を受け取り それを読む)
「この処方箋を読むことで あなたは急速に治癒することでしょう あなたの情深い義理の息子シルヴィオ大尉によって 彼は決してあなたの命を奪おうとはしていなかったのです」

何だって わしを担いだというのか!
わしは毒を盛られてはいないのだ!

【ヴェロニク】
まあ!彼は毒を盛られてないの!

【行政官】
お前はわしにとてもやさしくしてくれた
絶対お前をこいつとは結婚させないぞ

【ロレット】
もう怒らないで
そして叱らないで
落ち着いて
許して下さい 私たちを!

【シルヴィオ】
お聞きですね
お分かりでしょう
許してください ぼくたちを
落ち着いて!

【行政官】
どう思うかね?何をすべきだろうか?

【ヴェロニク】
愛しいあなた 許してあげて
耐えなくちゃいけないのよ 自分ではどうしようもないことは

【全員】
私たちの幸せに この日の
見つかりません これ以上の障害は
感謝しよう 賢いドクター・ミラクルに
感謝しよう 愛の奇跡に!

—幕—

ACTE UNIQUE

Ouverture

Scène 1
Padoue. Le salon de la maison d'un podestat. Une musique vient du dehors. Entre Laurette.

Trio

LAURETTE
La drôle de musique.
Qui donc vient si matin
Sur la place publique
Sonner un tel tocsin ?
(Entrent le Podestat et Véronique.)

LE PODESTAT et VÉRONIQUE
Le jour vient de paraître
Depuis quelques instants.
Déjà sous la fenêtre
Rôdent quelques galants.

LAURETTE, LE PODESTAT et VÉRONIQUE
La drôle de musique… etc.
Quels accords perçants
C'est un guet-apens
D'éveiller les gens
Par de tels accents.

LAURETTE
Approchons et par la fenêtre
Voyons ce que ce peut être.

LE PODESTAT
Déjà sur pieds ?
Ah, Ah ! Je vous y prends.

VÉRONIQUE
Où courez-vous quand tout sommeille ?

LE PODESTAT
Oh ! Vous venez prêter l'oreille
Aux tendres accents de galants !

LAURETTE
Ça !, ça ! De tendres accents !
Ce tintamarre unique
C'est un bruit diabolique
À briser le tympan !
C'est la musique de Satan.

LE PODESTAT
C'est la musique d'un amant !

LAURETTE
Mais non, mon père…

VÉRONIQUE
Alors, ma chère,
En ces lieux que veniez-vous faire ?

LAURETTE
Je voulais voir d'où vient ce bruit.

LE PODESTAT
Cela se devine sans peine !
Qui viendrait roucouler la nuit
Sous vos fenêtres ? Sinon lui.

LAURETTE
Qui, lui ?

LE PODESTAT
Parbleu, le capitaine !

LAURETTE
Ce n'est pas lui,
Non, non, vraiment ce n'est pas lui.

LAURETTE et LE PODESTAT
Qu'en savez-vous ?

LAURETTE
Ces chants à lui sont bien plus doux.
(Musique du dehors.)

LE PODESTAT
Il recommence !
Attends ! Je vais un peu calmer tes sens.
(il va à la fenêtre.)
Tiens, ce n'est pas un galant.
Ma fille avait raison vraiment.

LAURETTE et VÉRONIQUE
Qu'est-ce donc ?

LE PODESTAT
C'est un charlatan !

LAURETTE et VÉRONIQUE
Un charlatan !

LAURETTE et VÉRONIQUE
Pour lui, ah ! quelle surprise !
Je ris de sa méprise.
Prendre pour un amant
Un simple charlatan.

LE PODESTAT
Pour moi, ah ! quelle surprise !
Je ris de ma méprise.
Prendre pour un amant
Un simple charlatan.

LAURETTE
Ainsi vous me grondiez, mon père,
Et je ne le méritais pas.

LE PODESTAT
Eh ! C'est une avance, ma chère,
Pour quand tu le mériteras !

VÉRONIQUE
Ce charlatan vient pour la fête
Et s'est installé cette nuit,
Car déjà sa baraque est prête.
Mais dessus qu'a-t-il écrit ?
Je ne puis voir. Lisez Laurette.

LAURETTE
Volontiers. Voici ce qu'on lit : « Le docteur Miracle guérit tous les maux, anciens et nouveaux. Pour lui point d'obstacles, tout cède à l'instant au remède unique, que lui seul fabrique et que lui seul vend ! »

LAURETTE et VÉRONIQUE
Pour lui, ah ! Quelle surprise !.. etc.

LE PODESTAT
Pour moi, ah ! quelle surprise !… etc.

LE PODESTAT
Et bien oui, là, je me trompais… Ce n'était pas un soupirant… Mais ce charivari n'en est pas moins fort dé-sagréable, et je vais le chasser, ce charlatan, ce docteur Miracle !… Ah ! si pendant mon absence il se présentait un nouveau domestique, qu'il m'attende.

LAURETTE
Un nouveau domestique ?

LE PODESTAT
Oui, mademoiselle, oui, pour remplacer ce coquin qui vous remettait des lettres du capitaine Silvio ! (La musique reprend) Ah ! Le misérabe ! Le gueux ! Il n'a pas fini ! Attends ! Attends un peu.
(Il sort en courant.)


Scène 2

VÉRONIQUE
Maintenant que ton père n'est plus là, Laurette, je puis te le dire : en vérité je ne comprends rien à ton amour pour les militaires.

LAURETTE
Pour « un » militaire ! Il n'y a pourtant rien de plus simple : les officiers sont les plus aimables des hommes, et le capitaine Silvio est le plus aimable des officiers !

VÉRONIQUE
Fi, Laurette ! Souhaiter pour un mari un homme qui vous épouse le lundi et le mardi est envoyé on ne sait où… Feu mon premier mari, tu le sais, était un militaire…

LAURETTE
Je le sais bien, mais, que voulez-vous, c'est l'amour.

Romance

LAURETTE
Me gronder pour cela,
Est-ce ma faute si je l'aime !
L'amour vient puis l'amour s'en va !
Sait-on jamais comment soi-même ?
Ce que je sais
C'est qu'il me plaît !
Je me trouble dès qu'il paraît ;
Il part et mon cœur se désole,
Mais s'il revient, je me console !
Ce n'est qu'aux paroles qu'il dit
Que je puis trouver de l'esprit.
Ce n'est qu'au regards qu'il me jette
Que je m'émeus et m'inquiète.
Me gronder pour cela,… etc.

LAURETTE
Et puis, d'ailleurs, vous ne devriez pas prendre parti contre le capitaine Silvio, car je lui ai entendu dire mille fois que vous étiez la plus belle femme du monde…

VÉRONIQUE
Et qui te dit qu'il ne soit pas charmant, plein de jugement et de discernement ? C'est ton père qui s'oppose à ce mariage et non pas moi.

LAURETTE
Ma cousine Filomène a pourtant bien épousé un officier, et elle n'en est pas plus malheureuse !

VÉRONIQUE
Mais quelle différence : un officier de la milice bourgeoise !

LAURETTE
Pas du tout : un officier des dragons !

VÉRONIQUE
Non, ma fille… il était major dans la milice.

LAURETTE
Vous vous trompez !

VÉRONIQUE
Point !

LAURETTE
Si fait !

VÉRONIQUE
Je dois le savoir, moi sa tante !

LAURETTE
… Et moi, sa cousine !


Scène 3

LE PODESTAT
(entrant.) :
Il va partir !… Ah ! Véronique, ma mie, apprêtez vous, je vous prie à…

LAURETTE
… D'ailleurs c'est Filomène qui me l'a dit !

LE PODESTAT
Véronique, ma mie, apprêtez…

VÉRONIQUE
Non, non, non… elle n'a pas pu te dire ça…

LAURETTE
Comment, étant dans la milice, aurait-il reçu l'ordre de partir pour Florence ?

VÉRONIQUE
Tais-toi, Laurette… Vous disiez, mon ami ?

LE PODESTAT
Je vous priais, Véronique, de vous apprêter à…

VÉRONIQUE
À lui, l'ordre de partir pour Florence ! Il a voyagé pour sa santé, tout simplement !

LE PODESTAT
Mais, Véronique…

VÉRONIQUE
… Oui, mon ami… Retenez votre langue, mademoiselle !

LE PODESTAT
Je vous priais donc de vous préparer à recevoir…

LAURETTE
D'abord, je suis sûre que son uniforme…

LE PODESTAT
Au diable son uniforme ! Voulez-vous m'écouter !

VÉRONIQUE
Comment oses-tu interrompre ton père !– Laure t t e : J'écoute, mon père.

LE PODESTAT
À la bonne heure. Préparez-vous donc…

LAURETTE
… Était bleu avec des parements rouges…

LE PODESTAT
Laurette !… À recevoir le domest…

VÉRONIQUE
… Bleu avec des parements jaunes !

LE PODESTAT
Véronique !… Le domestique que le doct…

VÉRONIQUE
D'ailleurs, mademoiselle, il vous convient for mal de prétendre au dernier mot avec votre belle-mère ! Apprenez donc…

LE PODESTAT
Allez à tous les diables, et sortez sur le champ l'une et l'autre !

VÉRONIQUE
Vous entendez, mademoiselle…

LE PODESTAT
Sortez aussi, ma mie, vous ne valez pas mieux qu'elle !

LAURETTE
Moi, je soutiens qu'ils sont rouges !

LE PODESTAT
Encore !

VÉRONIQUE
Et moi qu'ils sont jaunes !
Le Podestat enferme l'une à gauche, l'autre à droite.

LE PODESTAT
Ah, Les moulins à paroles ! Elles vont carillonner le reste du jour ! La peste soit des deux bavardes ! Ah, je pourrai enfin dire ma phrase !… Je vous prie, Véronique de vous apprêter à recevoir le domestique que le docteur Julep nous a recommandé… Et le pauvre diable qui attend là, dans l'antichambre… Allons, viens, mon garçon, ne crains rien, il n'y a plus de femmes ici. Toutes sous clef et à double tour.


Scène 4

Pasquin entre, un bandeau sur l'oeil.

PASQUIN
Me v'là, Excellence !

LE PODESTAT
Beau garçon, vraiment ! Un peu pataud… l'air très bête… mais beau garçon ! Allons, avance donc plus près… là… ici.

PASQUIN
Ah, j'veux bien ! Je sais marcher sans avoir appris.

LE PODESTAT
(le faisant pirouetter.)
Comme c'est établi ! Ah, comme c'est construit ! Quels pieds… Quelles mains !

PASQUIN
Ah, faut pas me faire virer comme ça, parce que je tomberais, da !

LE PODESTAT
Il tomberait, da !… La rusticité de son langage m'enchante ! Mais que diable as-tu donc à l'œil ?

PASQUIN
C'est un horion que j'ai attrapé en donnant une danse à un dragon !
Je lui ai enfoncé treize côtes, brisé treize dents !

LE PODESTAT
Et pourquoi ce tournoi ?

PASQUIN
Pour rien ! Je ne peux pas voir un militaire en face sans entrer en fureur… Je deviens bleu et je cogne !

LE PODESTAT
Bravo ! Je lui présenterai le capitaine Silvio !
(haut)
Et comment te nommes-tu ?

PASQUIN
Je m'appelle Pasquin, donc !

LE PODESTAT
Et tu es fort ?

PASQUIN
Oh que oui ! Quand je donne un coup de poing, on le sent, da !

LE PODESTAT
Aïe… Ah ! Que diable, oui, tu es fort ! Je te trouve très fort !… Je te trouve même un peu trop fort !

PASQUIN
Je tue un bœuf du premier coup ! Mais
(remuant un gourdin)
quand je donne un coup de bâton…

LE PODESTAT
C'est bien, mon ami, c'est bien, je te crois. Or ça, maintenant, que sais-tu faire ?

PASQUIN
Ah ! Bien des choses, allez…

Couplets

PASQUIN
Je sais monter les escaliers
Et je sais aussi les descendre !
Je cire très bien les souliers !
Ce qu'on n'me donn' pas, j'sais le prendre.
Je fais avec beaucoup d'talent
Cuir' les pomms' de terr' sous la cendre.
Quant aux bûches, j'en fais serment,
Nul ne sait mieux que moi les fendre!
Mais ! pour vous rassurer
Je dois vous l'déclarer,
J'suis encore plus honnête
Que je n'suis bête !
Si j'n'étais pas très entêté,
J'aurais un charmant caractère.
Mais quand on m'dit : va d'ce côté
J'pars tout d'suite du côté contraire.
Ah! nous n'som's pas encore au bout
De tous les talents dont j'dispose.
Car non seul'ment je sais fair' tout
Mais j'sais encore fair' bien d'autr'chose !
Mais pour vous rassurer,
Je dois vous l'déclarer,
J'suis encor'plus honnête
Que je n'suis bête !

LE PODESTAT
Allons, tu as des connaissances très variées… trop variées même… mais ton dernier argument me décide : je te prends pour ta bêtise… je veux dire pour ton honnêteté ! Ah ! Quelques questions encore. Tu ne te laisseras jamais corrompre par des dons suborneurs ?

PASQUIN
Des dons su-bor-donneurs ? Qué que c'est que cette bête-là ?

LE PODESTAT
Touchante stupidité ! Je veux dire : tu ne trahiras jamais ton devoir pour de l'argent ?

PASQUIN
Moi ! Moi !

LE PODESTAT
Eh bien, oui, toi !

PASQUIN
Mais que si vous avez sur moi des idées pareilles, il vaut mieux ne pas me prendre, d'abord…

LE PODESTAT
Bon ! Je te crois.

PASQUIN
C'est la première fois qu'on me dit des choses comme ça ; et c'est tout de même un vilain compliment… Et que je suis un honnête homme, moi, voyez-vous…

LE PODESTAT
Console-toi, mon ami, je te crois.

PASQUIN
Et que si quelqu'un doutait de ma probité, j'aurais bientôt fait de lui casser quelque chose !

LE PODESTAT
Calme-toi, Pasquin, je ne voulais pas t'offenser…

PASQUIN
À la bonne heure ! Faites-moi des excuses, alors.

LE PODESTAT
Je te fais des excuses, mon ami, daigne les agréer…
(à part)
Il est trop honnête, ce garçon-là ; c'est gênant…
(Haut)
Écoute maintenant mes instructions sur le point le plus important : si tu vois rôder autour de la maison un certain militaire…

PASQUIN
Un soldat ! Il n'a qu'à bien se tenir !

LE PODESTAT
S'il cherche à entrer, que feras-tu ?

PASQUIN
Je prendrai mon bâton et je taperai dessus !

LE PODESTAT
Outre celà, si par hasard trompant ta vigilance, le capitaine approchait de ma fille…

PASQUIN
Je serai là !

LE PODESTAT
S'il lui parle…

PASQUIN
Je saurai tout ce qu'il lui dira, comme si je le disais moi-même !
Tant que je serai dans la maison, il ne rôdera pas alentour ; il ne bougera pas que je ne bouge, et si jamais vous apercevez son ombre, vous pouvez être certain que je suis là, tout près.

LE PODESTAT
Bravo ! Tu m'as compris ! Ton intelligence se développe. Il faut maintenant que je te présente à ma femme et à ma fille.


Scène 5

LE PODESTAT
(ouvrant à Véronique)
Venez ici Véronique, que je vous présente notre nouveau domestique.

VÉRONIQUE
M'enfermez, moi ! C'est une indignité ! Mais ça ne se passera pas ainsi ! Je connais la loi, Monsieur ! Feu mon second mari était procureur !

LE PODESTAT
(ouvrant à Laurette)
Venez aussi, Laurette.

LAURETTE
… Et la preuve qu'il sont rouges, c'est que j'ai vu chez Filomène un portrait de son ami en uniforme… et que…

VÉRONIQUE
Du tout ! Moi je soutiens…

LE PODESTAT
Ah ! Commencez par vous taire l'une et l'autre !
Silence à droite ! Silence à gauche ! Silence partout !… Avance ici Pasquin. Voici ma femme et ma fille.

PASQUIN
Salut, messieurs et dames et toute la compagnie.
(à Véronique)
Salut, Mamzelle.

LE PODESTAT
Non, tu te trompes, mon garçon. C'est celle-ci qui est ma fille.

PASQUIN
Ah ? L'autre est mieux.

LAURETTE
Le butor !

VÉRONIQUE
Il a du goût.

LE PODESTAT
Et maintenant, Pasquin, il s'agit de montrer tes petits talents.
L'heure du déjeuner vient de sonner à l'horloge de mon appétit ! Laurette, apprends-lui à mettre le couvert.

LAURETTE
Oui, mon père… Allons, Pasquin, venez m'aider. Venez prendre les assiettes.

LE PODESTAT
On voit bien qu'il est animé du désir de bien faire…
(Pasquin laisse tomber une pile d'assiette)
Ah, mon pauvre service de faïence !

LAURETTE
Grand maladroit !

VÉRONIQUE
Il casse… mais il casse avec grâce !

PASQUIN
Notre maître, les morceaux sont entiers.

LE PODESTAT
C'est égal, fais attention une autre fois. Qu'est-ce que nous avons pour déjeuner ?

VÉRONIQUE
Il fera une omelette : j'ai acheté des œufs qui sont dans la cuisine.

LE PODESTAT
Distingue-toi, Pasquin ! Une omelette ! Une bonne omelette !
Véronique, montre-lui le chemin.

VÉRONIQUE
Allons, venez, petit laquais !

LE PODESTAT
Et surtout, ne vas pas traiter mes œufs comme mes assiettes !

PASQUIN
Soyez tranquille, notre maître, les œufs, je ne les casserai pas !
(Pasquin et Véronique sortent.)


Scène 6

LE PODESTAT
Décidément, je me félicite sous tous les rapports de mon acquisition.

LAURETTE
Oui, parlons-en… Elle est jolie ! Un butor laid comme tous les diables, et qui n'a qu'un œil !

LE PODESTAT
Oui, mais un bon ! Un qui veillera sur toi, friponne !

LAURETTE
Que voulez-vous dire, mon père ? Me feriez-vous espionner par ce domestique borgne ?

LE PODESTAT
Te faire espionner, mignonne, toi ! Mais certainement ! Et si monsieur le capitaine Silvio tente quelque nouvelle entreprise, il trouvera à qui parler !

LAURETTE
Mais pourquoi repousser ainsi, mon père, un homme vers lequel m'entraîne un charme irrésistible ?

LE PODESTAT
Parce que j'ai promis ta main à monsieur Bellino, le droguiste.
Et tu l'épouseras demain !

LAURETTE
Je me ferais plutôt enlever aujourd'hui même !

LE PODESTAT
Ah, voici le déjeuner !
(Pasquin et Véronique entrent.)


Scène 7

Quatuor de l'omelette

TOUS
Voici l'omelette !

PASQUIN
Voici l'omelette !
Pour vous je l'ai faite
Bien soigneusement,
Bien élégamment.

LES AUTRES
Voici l'omelette !
Pour nous il l'a faite
Bien soigneusement,
Bien élégamment.

PASQUIN
Elle se compose,
Notez bien la chose,
De beurre et puis d'oeufs
Bien battus entre eux !

LES AUTRES
Elle se compose,
Notons bien la chose,
De beurre et puis d'oeufs
Bien battus entre eux !

LE PODESTAT
Mais sans plus tarder, déjeunons !
A table, allons !
Et sers-nous vite !
Elle n'a qu'un défaut,
C'est d'être un peu petite.
Mais, sans plus tarder dégustons !
J'ai déjà compté dans ma vie
Plus d'un plaisir, plus d'un bonheur !
Fille tendre et femme jolie
Ont comblé les voeux de mon coeur.
Mais il n'est rien, je le déclare,
Quand j'ai bien faim sur le matin,
Non il n'est rien que je compare
À ce tableau presque divin
D'une omelette
Aussi bien faite
Qui me sourit
Et qui me dit :
Je suis ton déjeuner fidèle,
Viens je t'attends, viens je t'appelle !

VÉRONIQUE
De grâce, laissez-là vos chansons
Et déjeunons, déjeunons !

LE PODESTAT
Déjeunons, oui déjeunons

PASQUIN
(à part)
Ah ! voici le moment critique.

LE PODESTAT
Quel goût bizarre et singulier !

VÉRONIQUE
Mais en effet cela vous pique
Et vous déchire le gosier.

LE PODESTAT
Qu'as-tu mis dans cette omelette ?

PASQUIN
(à part)
Diable! Ne perdons pas la tête.
(haut)
Mais j'ai mis du beurre et des oeufs !

LE PODESTAT
Nous nous serons trompés tous deux.

VÉRONIQUE
Mon cher époux c'est bien possible.

LE PODESTAT
Non ! Décidément, c'est horrible !

LAURETTE, VÉRONIQUE, LE PODESTAT
Oui c'est horrible !
C'est abominable !
C'est épouvantable,
C'est exécrable,
C'est effroyable !
Mais cette omelette,
Comment l'as-tu faite ?
L'atroce couleur
Et l'affreuse odeur !
Elle est pitoyable !
Elle est détestable !
Elle est exécrable !

PASQUIN
Mais cette omelette
Est pourtant bien faite !
Voyez, sentez. Voyez sa couleur,
Sentez quelle odeur!
C'est admirable,
Délectable,
Adorable !

LAURETTE, VÉRONIQUE, LE PODESTAT
Épouvantable !
Abominable !


LE PODESTAT
Encore un coup, malheureux, qu'as-tu mis là dedans ?

PASQUIN
Ah, je vais vous dire… c'est un secret

LE PODESTAT
Une autre fois, ne me fais plus d'omelette à secret, hein ? je te prie… Allons, du courage…

VÉRONIQUE
il en faut !

LAURETTE
Il en faut tant que j'y renonce !

VÉRONIQUE
moi aussi !

LE PODESTAT
Moi pas… une mauvaise omelette est bientôt mangée ! À boire, Pasquin, à boire !…
(Pasquin lui verse du vin, mais regarde Laurette, et verse tout sur la table)
Ah, je suis noyé ! Mais, malheureux, regarde donc ce que tu fais !

PASQUIN
C'est rien, notre maître, ça sèchera.

LE PODESTAT
Ça sèchera… je l'espère… à la longue. Je vais aller faire un tour au soleil avec vous, Véronique. J'éprouve d'ailleurs le besoin de promener ma digestion… Cette omelette me pèse… Je commence à avoir des regrets… Allons faire un tour à la fête.

LAURETTE
Emmenez-moi, mon père.

LE PODESTAT
… Pour être suivis par le capitaine Silvio ! Vous resterez à la maison, seule… avec Pasquin. Pasquin qui casse les assiettes, c'est vrai ; qui fait mal les omelettes, rendons lui cette justice ; qui a une manière toute particulière de verser à boire, il faut le reconnaître ; mais qui veille parfaitement sur les jeunes filles amoureuses et qui ne vous quittera pas une minute… Tu entends, Pasquin ! je mets cette jeune personne sous ta garde !

PASQUIN
Oui, notre maître.

LAURETTE
Ah, ce Pasquin, je le déteste !

LE PODESTAT
Venez, ma mie, venez…
Il sort avec Véronique.


Scène 8

LAURETTE
Quel agréable et charmant tête-à-tête.

Duo

LAURETTE
En votre aimable compagnie
Puisqu'il me faut passer ma vie,
Permettez-moi, Monsieur Pasquin,
De me placer sur cette chaise
Pour admirer tout à mon aise
Vos grâces jusqu'à demain.
Ah ! mon Dieu que vous êtes laid !

PASQUIN
Admirez si cela vous plaît !
Pourtant, je sais une fille
Assez gentille
Qui pour moi se meurt d'amour.

LAURETTE
En soignant sa basse-cour ?

PASQUIN
Non, non vraiment Mademoiselle
Ce n'est pas là son état.

LAURETTE
Et quelle est donc cette belle ?

PASQUIN
La fille d'un Podestat.

LAURETTE
L'insolent ! L'insolentv!

PASQUIN
Calmez cette colère,
Et puis après,
D'un œil moins sévère
Et d'un peu plus près,
Voyez ma figure,
Voyez ma tournure !
Suis-je toujours laid ?

LAURETTE
Oui, je vous le jure.

PASQUIN
(enlevant son déguisement.)
Suis-je toujours laid ?

LAURETTE
Dieu, cette figure !
Silvio, c'est toi !
C'est toi qu'en mes bras je presse,
Oui c'est bien toi.

LAURETTE
Dans ses bras il presse
Sa chère maîtresse.
À moi sa tendresse,
À moi tout son cœur.

SILVIO
Dans mes bras je presse
ma chère maîtresse.
À toi ma tendresse,
À toi tout mon cœur.

LAURETTE, SILVIO
Après longue absence,
Amour et constance.
Voilà l'espérance,
Voilà le bonheur.
Dans ses/mes bras je presse etc.
Partons.

Entre le Podestat.


Scène 9

Terzetto

SILVIO
Dieu ! son père !

LAURETTE
Dieu ! mon père !

LE PODESTAT
Oui, ma chère, c'est ton père.

LAURETTE
Ciel ! que faire ?
Il t'a vu, qu'il l'eût cru ?

SILVIO
Il m'a vu, qui l'eût cru ?

LE PODESTAT
Qu'ai-je vu ? qui l'eût cru ?
Ciel !

LAURETTE
Ah !..

SILVIO
Dieu !..

LE PODESTAT
Que faisais-tu donc là,
Serviteur si fidèle ?

SILVIO
Moi ? je… secourais Mademoiselle
Prise soudain de pâmoison.

LE PODESTAT
Ouais ! Cela sent la trahison.
Approche ici Pasquin,
Pour que je t'examine.
Oh ! Je connais cette mine.
Ton œil est donc guéri ?
Approchez encore plus près.
Oh ! je reconnais ces traits.
C'est lui ! Le misérable !
M'oser braver ainsi !
Sortez ! Sortez d'ici !
À mon juste courroux,
Traître, dérobez-vous !

LAURETTE
Le chasser d'ici !
Pourquoi tant de courroux ?
De grâce apaisez-vous.

SILVIO
Me chasser d'ici !
Pourquoi tant de courroux ?
De grâce apaisez-vous.
Silvio sort.


Scène 10

LAURETTE
Ah, j'en mourrai ! J'en mourrai !

LE PODESTAT
Je vais écrire au Grand Duc pour le prier de supprimer la garnison de Padoue.

LAURETTE
Père cruel ! Vous pleurerez sur mes mânes !

LE PODESTAT
Et le docteur Julep qui me présente ce faux Pasquin pour un honnête et naïf campagnard… À qui se fier désormais !… Demain, ma fille sera au couvent.

LAURETTE
C'est tout ce que je demande.

LE PODESTAT
Tes vœux seront comblés, alors ! À qui, à qui se fier ?
Entre Véronique.


Scène 11

LE PODESTAT
Ah, c'est vous, tendre amie. Apprenez…

VÉRONIQUE
Une lettre pour le seigneur Podestat…

LE PODESTAT
J'ai bien la tête à lire des lettres ! Qui a apporté celle-ci?

VÉRONIQUE
Un soldat.

LE PODESTAT
Un soldat ! Qu'on la lui rende après l'avoir brûlée !

VÉRONIQUE
Mais il faut lire ! « Podestat, la vengeance est douce… »

LE PODESTAT
À qui le dit-il ?
(Véronique défaille.)

LAURETTE
Qu'est-ce donc ma mère ?
(ramassant et lisant la lettre)
« Podestat, la veangeance est douce… »
Laurette défaille à son tour.

LE PODESTAT
Mais qu'est-ce donc ?
(lisant à son tour)
« Podestat, la vengeance est douce… »
Ah !

VÉRONIQUE
Mon pauvre mari !

LAURETTE
Mon pauvre père !

LE PODESTAT
Ai-je bien lu ? Hélas, oui. « Déçu dans mes projets sur votre fille, je me suis vengé sur vous, père dénaturé ! J'ai eu l'honneur et le plaisir de vous administrer, ce matin, dans votre omelette, une forte dose de poison. »

LAURETTE et VÉRONIQUE
… Une forte dose de poison…

LE PODESTAT
« Ne cherchez pas de remède, les secours de la science seraient inutiles. » Je m'explique maintenant le goût qu'elle avait ! Ah, mes enfants, je me sens bien mal… Et vous qui restez là à me regarder au lieu de courir chercher du secours ! Trouvez un médecin, amenez un médecin !

VÉRONIQUE
Ah, mon ami, vous l'avez lu : tous les secours de la science seraient inutiles. Ce n'est pas le docteur qu'il vous faut, c'est… le notaire… le notaire, pour lui confirmer votre testament… ce testament que vous avez toujours dû faire pour m'instituer… votre légataire universelle.

LE PODESTAT
Un docteur ! Un docteur ! Je veux un docteur !

VÉRONIQUE
Votre voix est si sourde que l'on vous entend plus.

LE PODESTAT
Je ne rends déjà plus aucun son ! Ci-gît le Podestat de Padoue !

VÉRONIQUE
Hélas ! Hélas !

LE PODESTAT
Quoi, déjà les trompettes du jugement dernier !

LAURETTE
Rassurez-vous, mon père… C'est ce charlatan que vous vouliez chasser.

LE PODESTAT
C'est l'homme dont j'ai besoin… Qu'on l'appelle ! Qu'on l'appelle !

VÉRONIQUE
Il y a à quelques lieues d'ici un excellent médecin. En le faisant demander demain, il viendra après-demain et…

LE PODESTAT
Véronique, appelez ce charlatan, qu'il monte avec sa musique, je paierai tout ce qu'il faudra !

LAURETTE
je lui ai fait signe et il vient, mon père.

LE PODESTAT
Ma fortune est à lui si j'en réchappe…


Scène 12

Entre le docteur Miracle.

MIRACLE
Quid ?

VÉRONIQUE
Charlatan, le podestat que voici…

LE PODESTAT
… Vous ordonne de le sauver !

MIRACLE
(prenant le pouls) :
Poisonatus !

LE PODESTAT
Nous sommes perdus, il parle latin !

VÉRONIQUE
Mais je sais le latin, moi. feu mon troisième mari était apothicaire.

LE PODESTAT
Alors traduisez, Véronique… Que dit-il ? Que dit-il ?


VÉRONIQUE
Eh bien, il dit que vous êtes empoisonné !

LE PODESTAT
La belle malice ! Je le sais bien.

MIRACLE
Poisonatus per poisonem innocentum in seipso, sed graven in omeletta..

VÉRONIQUE
… Par un poison anodin en lui-même, mais pernicieux dès qu'il est servi en omelette…

LE PODESTAT
En omelette, c'est bien cela ! Mais en réchapperai-je ?

MIRACLE
Mors imminens !

LE PODESTAT
Mort imminente !

VÉRONIQUE
(à part)
feu mon quatrième mari était podestat de Padoue.

LE PODESTAT
Mais son remède infaillible, universel ?

MIRACLE
Remedium coutat quinque centa millia francatos.

VÉRONIQUE
Ce remède coûte cinq mille ducats !
(à part)
Cinq mille cordes plutôt pour le pendre !

LE PODESTAT
Cinq mille ducats ! À l'assassin ! Il veut me faire mourir deux fois !

VÉRONIQUE
Vous avez raison, cher trésor, mourrez vingt fois plutôt que d'être victime d'une telle avidité !

MIRACLE
(regardant Laurette) :
Moribundus est pater familias ?

LE PODESTAT
Ah, il fait de nouvelles propositions ?

VÉRONIQUE
Non, il demande si vous êtes père de famille. Oui, charlatan, il était père de la jeune personne que voici. Moi, je pourrais être sa fille, mais je suis sa veuve…

MIRACLE
Pulcherrima !

VÉRONIQUE
Il trouve Laurette à son goût.

MIRACLE
Moribundum gueribo…

VÉRONIQUE
Il vous guérira…

MIRACLE
Si…

LE PODESTAT
Si ?…

MIRACLE
Si mihi filiam tuam accordat in matrimonium !

VÉRONIQUE
Si vous lui accorder la main de votre fille !

LE PODESTAT
Mais ce souhait comble mes vœux ! Qu'est-ce que je demande ? Guérir et me débarrasser de mon enfant, pourvu que ce ne soit pas en faveur d'un soldat… Il n'est pas soldat : ma fille est à lui !

LAURETTE
Quoi ! mon père !


Quatuor final

LE PODESTAT
Mon enfant, si tu m'aimes bien,
Prends-le pour époux je te prie.
Ton bonheur ne me touche en rien,
Mais, hélas, je tiens à la vie !

VÉRONIQUE
(à sa belle-fille)
Quoi, tu trahirais ton serment ?

LE PODESTAT
Voulez-vous vous taire un moment !

VÉRONIQUE
Rappelle-toi donc ton serment.
De n'aimer jamais sur la terre
Que Silvio.

LE PODESTAT
Voulez-vous bien vous taire.
Ah! sauve ton père,
Ô mon enfant,
Il t'en supplie en cet instant.

LAURETTE
Je dois pour vous sauver la vie,
Mon père, oublier en ce jour,
Par une noble perfidie,
Et mes serments et mon amour.

LE PODESTAT
Oui, tu dois pour me sauver la vie,
Laurette, oublier en ce jour,
Par une noble perfidie,
Tes serments et ton amour!

VÉRONIQUE
Eh quoi, pour lui sauver la vie
Tu vas oublier en ce jour,
Par une telle perfidie,
Et tes serments, oui, et ton amour !

SILVIO
Vraiment, pour conserver la vie
Il donnerait tout en ce jour
Et, grâce à cette comédie,
Tout va sourire à mon amour !

LE PODESTAT
La pauvre enfant se sacrifie !

LAURETTE
Tenez, Monsieur, tenez, voici ma main,
Je me résigne à ce cruel destin.

LE PODESTAT
Et maintenant donnez votre ordonnance.

VÉRONIQUE
Votre consentement.

LE PODESTAT
Très volontiers ! Très volontiers !
Donnant ! Donnant !
(Il prend l'ordonnance et lit.)
« En lisant cette ordonnance, vous êtes guéri radicalement par votre affectionné gendre, le capitaine Silvio, qui n'a jamais eu l'intention d'attenter à vos jours. »
Comment, de moi l'on s'est joué !
Je ne suis pas empoisonné!

VÉRONIQUE
Ciel ! Il n'est pas empoisonné !

LE PODESTAT
Vous me le paierez je le jure,
Jamais vous ne l'épouserez !

LAURETTE
Plus de colère
Et, moins sévère,
Apaisez-vous.
Pardonnez-nous !

SILVIO
Vous entendez,
Vous comprenez,
Pardonnez-nous,
Apaisez-vous !

LE PODESTAT
Qu'en penses-tu ? Que faut-il faire ?

VÉRONIQUE
Cher trésor, laissez-vous toucher,
Il faut souffrir ce que l'on ne peut empêcher.

TOUS
À notre bonheur en ce jour
Nous ne trouverons plus d'obstacles,
Grâce au savant docteur Miracle,
Grâce au miracle de l'amour !

— rideau —
最終更新:2025年06月03日 10:30