序曲

幕が上がる

第1場
舞台はとある村 畑が見渡せる

Nr. 1 - アリア

【バスティエンヌ】
大好きなカレったら あたしを捨てたのね
カレと一緒に眠りも安らぎも消えちゃったわ
悲しみのあまり何も考えらんないじゃん
苦しくって目もかすむし 頭もぼーっとしちゃうのよ
悲しみと痛みで心臓が固まって
この苦しさであたし 死んでしまうんだわ

あんたはあたしから逃げる気なの バスティアン?あんた恋人を捨てるつもり?おお!そんなのダメ あたし一筋だって言ってたじゃん 約束したでしょ 忘れたの? バスティアンはあたしを捨てたの?あたし何度もカレを呼び出したけどダメだった 考えるだけで泣けてくるわ カレのこと以外何も考えらんないのに ひどい奴!このカワイイ顔にカレはまた振り向いてくれるのかしら? ああツラいわ!かわいそうなこの愛よ…おやすみなさい!

Nr. 2 - アリア

【バスティエンヌ】
あたしは牧場に行くわ
めまいがして 心が空っぽで
あたしが喜んで見てられんのは
あたしの子羊たちの群れだけよ
ああ!たった一人で
目いっぱい苦しんで
いつものように
心にやってくるんでしょ
苦しみと痛みだけが

第2場

Nr. 3 - コーラの登場(オーケストラ)

コーラは丘からやって来てバグパイプを演奏する


Nr. 4 - アリア

【コーラ】
わしに聞いてくるぞ かわいい女の子が
自分の未来の幸福のことを
わしはその子の運勢を読み取るぞ たちどころに
その恋に焦がれたまなざしから
わしには見えるのだ 恋する者の気持ちだけが
喜びのためには打ってつけなのだ
わしには魔法をかけるなど造作もないぞ
ふたつの夢中になった瞳には

【バスティエンヌ】
おはよう コーラのおじさん!あたしのために相談に乗ってくんない?

【コーラ】
ああ喜んで 可愛いお嬢ちゃん!聞かせておくれ 何をお前はして欲しいんだい?

【バスティエンヌ】
あたしお薬が欲しいのよ あたしを苦しめてる悩みに効くのがね あなた魔法使いだからあたしに分けてくれるでしょ


【コーラ】
ああ もちろんだ お前にはこれ以上の良い相談相手はおらん 全くな! わしは持っているぞ 魔法の秘儀を そいつで二つのきれいな瞳に幸福を預言するんだ

【バスティエンヌ】
だけどね コーラのおじさん あたしお金持ってないのよ このイヤリングでガマンしてくれる これあげるから 本物の金でできてるのよ

【コーラ】
いらないよ お嬢ちゃん お前のイヤリングなんて

【バスティエンヌ】
どうしてよ?あなた バカにしてんの?

【コーラ】
お前のようなカワイイ子だったら ずっと好ましいのさ キスして貰う方がな

彼女に抱きつこうとする

【バスティエンヌ】
やめて やめてよ コーラのおっさん!あたしのキスは全部バスティアンにあげるんだから それより冷静にあたしの結婚のことをお話させてよ 何を教えてくれるの? あたし死んだ方がいいの?

【コーラ】
死ぬって 若いのに?おいそりゃあかんて とんでもない罪だぞ

【バスティエンヌ】
でもみんな言ってんのよ バスティアンがあたしを棄てたって

【コーラ】
おいおい そんなんで悲しむことはないぞ

【バスティエンヌ】
それじゃもしかして?ああうれしいわ!カレはあたしをまだカワイイって思ってくれてんのかしら?

【コーラ】
あいつは心の底からお前に惚れとるぞ

【バスティエンヌ】
でもそれなのにあたしに冷たいのよ?

【コーラ】
お前のバスティアンはほんの少し浮気なだけだ 心配いらんよ いとし子よ!お前の美しさはあいつをガッチリ捕えておる

【バスティエンヌ】
でももしカレがあたしのダンナになってもああなの?ああこん畜生め!あたしカレを誰にも渡さないわ 分かってるわよね?


【コーラ】
落ち着け!お前の好きな相手は決して浮気者じゃない ただ少しチャラいだけだ

【バスティエンヌ】
チャラいって?カレにいったい誰があたしよりいいものをあげたのよ?

Nr. 5 - アリア

【バスティエンヌ】
あたしのバスティアンがいつかふざけて
あたしに可愛い花を摘んでくれた時に
あたしの心は喜びで一杯になったわ
この心をカレも奪えたと感じたでしょ
なのにどうしてカレったら 贈り物を
別の女に貰ってデレデレしてんのよ?
全部 あたしが思いつく限り
カレに そう あたしからあげたものばかりよ
牧場も 野原も 羊の群れも
あたし カレにあげたのよ 喜び一杯に
今 あたしは軽く見られてんのね
あんなに尽くしすぎたものだから

【コーラ】
おお お城の貴婦人は知ってるのさ あいつにもっと感謝させることを あいつをもっと引きつけようとあいつの好意にものすごく高価なプレゼントで付け込んでいるぞ 恋人に不自由せんのだろうな もしも愛情が金で買えるのなら?


Nr. 6 - アリア

【バスティエンヌ】
あたしだって あのアバズレたちのように
知らない男を誘惑するのに手段を選ばなかったら
簡単にハートをゲットできるわよ
街で一番のイケメンの心をね
だけどあたしバスティアンに一途だから
他の男の愛に燃えることはないわ
行って!行って!行ってよ!さあ
行って あたしの若さに学びなさいよ
愛の美徳は
羊飼いの小屋にだってあるのよ

【コーラ】
気を静めなさい!わしは保証するぞ お前の風見鶏の代わりにな 奴は戻ってくる 間違いない だがお前は奴を扱うのに別のやり方にも慣れておかねばならんぞ 少し狡くて 楽しく 軽薄なやり方をだ 恋する男は抵抗しがたいのだ ふざけてイジってやるくらいで攻めるとな


【バスティエンヌ】
それは難しいわね だってあたしカレを見ると言葉も声も出なくなるんだもん あたしが気になるのは 自分の袖が白いかとか 靴と靴下が汚れていないかとか ひだ襟の折目が正しくなってるかどうかとか 胴着がきちんとくびれているかどうかとか スカートがちゃんと広がっているかとかだけなの


【コーラ】
そりゃダメだ お嬢ちゃん 浮気者をマトモに戻すには お前もちょっと浮気っぽく見せなきゃならん 恋人からは逃げるふりをするもんだ もしも本気で惚れてるならな そいつが正しいやり方なのさ 都会の女ならみなやっているぞ



Nr. 7 - デュエット

【コーラ】
わしの与えたアドバイス通りに
しなさい お嬢ちゃん 一生懸命な

【バスティエンヌ】
ええ あたしガンバってみる
ええ おじさん 昼も夜もね

【コーラ】
お前はわしに感謝しながら生きていくのかい?

【バスティエンヌ】
ええ おじさん 昼も夜もね

【コーラ】
おお無邪気な娘よ!幸せをゲットして
もう暗い目に囚われずに
元気に暮らしなさい

【バスティエンヌ】
ええ おじさん あたしのできる限りね!

彼女は退場

第3場

【コーラ】
この恋するふたりは 本当に愛の奇跡だ こんな無邪気さは田舎以外のどこでも見つけるのは難しいぞ 町じゃ男は妙な白いリボンなんぞ付けて 娘は自分の母親よりもませておる だがここの恋人たちときたら 全く気持ちの良い好対照で 人が詰まらないと思うものを好んでいるのだ 彼らの想像力豊かな心の勝利だ!気まぐれな乙女の下僕よ!これはお前たちへの有益なレッスンだぞ 美しき貴婦人方は羊飼いを追いかける一方で それと紳士諸君 はほとんど相手にされとらんようだからな




第4場
バスティアンが登場

Nr. 8 - アリア

【バスティアン】
あなたに大いに感謝するのが
コーラさん ぼくの義務なんです
あなたは疑いの影を晴らしてくださいました
賢明な教えによって
そう ぼくは妻に選ぶんです
人生の幸福を約束してくれるひとを
売りものに出された宝では
ぼくには何の喜びにもならない
バスティエンヌの愛らしさが
ぼくを黄金よりも幸せにするんです

【コーラ】
わしはうれしいぞ お前がようやく自分を取り戻したことが 空しいお世辞にうんざりしてわしの説得に耳を貸したことがな じゃがお前はわしのアドバイスに従うのが遅すぎた ブドウの収穫は終わったのだぞ

【バスティアン】
何ですって?ブドウの収穫は終わった?どういう意味ですか?

【コーラ】
つまりお前からあの娘がおさらばしたってことさ

【バスティアン】
帰ってください!あなたはぼくを馬鹿にしてるんですか ぼくのバスティエンヌがその可愛い恋心をぼくから離れさせるなんて?あり得ない 彼女はとても優しいんです 心を他の人に捧げるなんて考えられない

【コーラ】
彼女が心を捧げなくても それを奪われてしまうことはあるだろうが

Nr. 9 - アリア

【バスティアン】
まさか!あなたはぼくにデタラメを話してる
バスティエンヌは人を騙したりしないはずです
違う 彼女は絶対嘘つきなんかじゃない
考えてることと言うことが違ったりはしませんよ
ぼくの口があの子をカワイイと呼べば
あの子もぼくをカッコイイと思ってくれる
そしてあの子が愛に燃えるときには
ぼくの情熱も燃え上がるんです

【コーラ】
それはそうかも知れん だがお前の恋人は別の男を選んだぞ 上品で情にあふれ 金持ちで優しい男をな


【バスティアン】
チキショー!どうしてそんなことになっちゃったんだ?そしてどうしてあなたはそのことを知っているんですか?

【コーラ】
わしの術でな

【バスティアン】
あなたの術で?

【コーラ】
そうだ

【バスティエンヌ】
信じていいんですか?それは本当ですか?

【コーラ】
失礼な!すべてあまりにも真実じゃ 哀れな隣人め!すぐに思い知るぞ

【バスティアン】
ああ !ぼくはとっても不幸だ!

【コーラ】
お前も分かるだろう モテモテの少年であることが必ずしも良くはないことが 人は快適さや楽しさを目一杯持ちたいと思うが 唯一の良い日は多くの場合それ自体で悪いことを何百も引き寄せるのだぞ

【バスティアン】
こりゃひどいですよ ぼくにとっては ぼくはすっかり落ち込みました ねえコーラさん!あなた何か秘術をお持ちじゃありませんか もう一度ぼくの最愛のバスティエンヌを取り戻すことのできる?

【コーラ】
かわいそうな子供たちじゃ!気の毒に思うぞ わしは皆が仲良くできる以上に良いことを知らぬのじゃからな ちょっと待て!わしがこの魔法の書でまずはお前たちの運勢を見てみよう


彼は本をナップザックから取り出すと バスティアンを恐怖に陥れるようなあらゆる仕草をしながらそれを読む


Nr. 10 - アリア

【コーラ】
ディッギー ダッギー
シュリー マリー
ホルム ハルム
リルム ラルム
ラウディ マウディ
ギリ ガリ
ポジト
ベスティ バスティ
サロン フロ
ファット マット
クイド プロ クオ

【バスティアン】
(おびえて)
魔術は終わりました?

【コーラ】
ああ こっちに来なさい!元気を出せ お前はあの羊飼い娘にまた会えるぞ

【バスティアン】
じゃあまたあの子に触ってもいいんですか?

【コーラ】
当然だ お前がデクノボーでなけりゃあな 行け そして今まで以上に素晴らしいお前の本物の幸せを掴み取れよ

彼は退場する

第5場

Nr. 11 - アリア

【バスティアン】
ぼくの大好きな子のきれいな頬を
ぼくは喜んでもう一度見たいんだ
あの子に刺激されるだけで ぼくの心は蘇る
黄金だってあの子に比べりゃ下らない
豪華な暮らしも 宝物も要らないぞ!
お前たちの華やかさなど ぼくには何の意味もない
たった一人の女の子だけが喜びをくれるんだ
百倍以上も お前たちなんかよりたくさん

高利貸しが ゴーマンな欲望で
珍しい物ばかり有難がっていても
あの子の純真さにはきっと惚れ込むだろう
きっと思うだろう あの子のそばなら幸せだと
だけど無駄さ そこまでで終わりだから
あの子はぼくのためだけに生まれて来たんだから
冷やかな敬意で
あらゆる富は馬鹿にされるんだ

第6場

【バスティアン】
あの子が来たぞ…見つかんないとこに逃げようか?いや 逃げる間はない 完全にチャンスを失っちまった

【バスティエンヌ】
浮気者!カレったらあたしを見てるわ ああ!胸がドキドキする

【バスティアン】
チキショー!ぼくにはわからないや 何をしたらいいのかそれとも逃げるのか

【バスティエンヌ】
ああ!何も考えないうちにあたし カレの方に来ちゃったわ


【バスティアン】
こりゃヤバいぞ!ぼくは彼女に話しかけなくちゃいけない… ここで会えるなんて 奇遇だね?ほら ぼくもなんだ…けどどうしたの?具合でも悪いの?何て顔しているんだい?

【バスティエンヌ】
あんた誰よ?消えて!あんたなんか知らないわ

【バスティアン】
何言ってるんだ?ああ、バスティエンヌ!ぼくをもう想ってくれないの 君はもうバスティアンのことなんか知らないって言うの?

【バスティエンヌ】
あんたがあたしのバスティアン? いいえ違うわ もうそうじゃない

Nr. 12 - アリア

【バスティエンヌ】
カレはあたしに以前は誠実で献身的だったわ
あたしだけをバスティアンは愛してくれたのよ
あたしの心だけがカレの望むものだったの
あたしだけよ 他の誰もカレを奪えなかった
どれほどの美人もカレは気に入らなかったし
あたしだけに カレの目は釘付けで
あたしが他の人をさておいて
カレを興奮させ カレを喜ばせたのよ
貴婦人だってものの数じゃなかった
その目をカレに輝かせていた貴婦人どもだってね
その女たちの贈ったプレゼントを
あたしはカレから貰ったくらいよ
カレはあたしを愛してくれた あたしだけをね
だけど今 カレは別の女にその身を捧げようとしてるのよ
もうダメね 今あたしの恋は
あたしの愛したひとは あたしを捨てて
あの甘かったトキメキを苦いものにして
チャラい男になってしまったわ

【バスティアン】
もう分かってるぞ 何が君を不愉快にさせてるかは 君はぼくがすっかり変っちゃったと思ってるだろ 大間違いさ たしかにちょっとした悪い霊が邪まな術をかけてたけれど 勇敢なコーラさんがもう祓ってくれてるよ

【バスティエンヌ】
それはお気の毒ね!あんたが今まで魔法にかけられてたみたいに あたしが今かけられてんのよ あたしにはコーラさんの除霊も効かないわ そうなの バスティアン 私についた悪霊はどうしようもないのよ

【バスティアン】
結婚しようよ!結婚はすべての魔法を解くんだ 最高の除霊法は夫を持つことだよ

【バスティエンヌ】
おめでたいわね!結婚しても悩みが増えるだけじゃない こんな不実な男じゃ苦痛と悲しみには耐えられないわ そんなのが除霊になるの?


【バスティアン】
いいよ 君が強情でいたいなら 君の好きなようにすればいい

Nr. 13 - デュエット

【バスティアン】
行っちゃえよ!
君の強情なんてぼくはちっとも怖くないぞ
ぼくはあのお城にいっちゃうんだ
ほんとだからね
そしてぼくは例の貴婦人を見つけて
ぼくの心をみんなそのひとにあげちゃうんだ
もしそのひとが前と同じようにやさしいと分かったなら
ぼくはそのひとと結ばれてしまいたいな

【バスティエンヌ】
あたしだって!
あたしだって町に行ってやるわ
恋人を見つけるのなんて簡単よ
貴婦人みたいに そこであたしは暮らすの
大勢の男を悩殺してやるわ

【バスティアン】
ぼくは 金銀 ひけらかししてやるぞ
目いっぱい着飾った恋人は
きっと優しくしてくれるだろう
ぼくのまなざしで彼女を幸せにするんだ
ぼくに宝物を貢いでくれるだろう
ぼくをなかなか悪くない男だと思ってね

【バスティエンヌ】
美人なら宝物は
都会では簡単に手に入るわ
それを手に入れるのに必要なのは
何にもないわ ただ媚びることの他は

二人とも去って行こうとするがすぐに戻ってくる


【バスティエンヌ】
あらまあ!あんたまだここにいるの?ずっと遠くに行っちゃったと思ったのに

【バスティアン】
たった今おさらばしようとしてたとこさ

【バスティエンヌ】
あんたにはちょっと努力がいるみたいね あたしから離れるのには ひどいひと!

【バスティアン】
そして君は満足なんだろう ぼくが行っちゃうことを決心したら

【バスティエンヌ】
まあね あんた!あんたの都合に合わせて決めたらいいわ


【バスティアン】
本気なのかい?… さあ言ってみろよ!ぼくに居て欲しいんだろ?

【バスティエンヌ】
ええ…いいえ 違うわ!

Nr. 14 - レチタティーヴォとアリオーソ

【バスティアン】
君の強情さは絶好調だね ぼくが悲しんでるのに?
分かったよ! 今すぐ
君を喜ばしてあげるよ
死んじゃうからね 剣か縄で

【バスティエンヌ】
いいんじゃない!

【バスティアン】
首を吊ろうかな
今すぐに 駆けて行って
小川に飛び込んで溺れちゃおうかな

【バスティエンヌ】
頑張ってね 冷水浴!

【バスティアン】
(独白)
それじゃぼくをそんなバカだと言うのか
冷水に飛び込むような?

【バスティエンヌ】
どうしたのよ?どうしてここに残ってんのよ?

【バスティアン】
何でもない ちょっと考えてるだけさ そういやぼく泳げないんだって それにぼくが死んじゃう前に ちょっと君と話しなくちゃならないんだ

【バスティエンヌ】
あたしと話を?いやよ あんたの言うことなんかもう聞かないわ

Nr. 15 - デュエット

【バスティエンヌ】
行ってよ!浮気者!
別の人を探したらいいわ
やさしく愛に耳傾けるひとをね
だってあんたなんか あんたなんかあたし
あたしもう愛してないんだから

【バスティアン】
いいさ ぼくは死んじゃうよ
だって 死んでしまうほど
ぼくに君の憎しみを見せつけるんだから
ぼくは村や田畑を捨ててしまうのさ

【バスティエンヌ】
嘘つき!あんた行っちゃうの?

【バスティアン】
そうさ 見ての通りだよ
君を別の男が選ぶんだから
それは間違いなくぼくを死なせるのさ
ぼくは苦しんでるんだ
恋敵の召使いなんかじゃない

【バスティエンヌ】
バスティアン!バスティアン!

【バスティアン】
何だって?君はぼくを呼ぶのかい?

【バスティエンヌ】
あんたの勘違いだわ
見つめられたって
もうあたしの幸せは
見つからなんだから

【バスティアン】
あの甘い時間はどこに行ったんだろう
君がぼくのジョークを楽しんでくれていた?

【バスティアン、バスティエンヌ】
そんな時はもう消えてしまった
行ってしまえ!偽りの魂よ!
どっか行って!選んだのだから
この繊細な手は
別の結婚の相手をね
愛を変えれば
苦しみは消えて
そして誘われるのだ 見ての通りに
満たされたい望みに

【バスティアン】
だけどもし君が望むなら…

【バスティエンヌ】
だけどもしあんたがしたいのなら…

【バスティアン】
宝物とぼくのことを呼びたいと…

【バスティエンヌ】
この心を知りたいと…

【バスティアン、バスティエンヌ】
この愛情は
またあなたに捧げてもいい

【バスティアン】
ぼくは君だけのものだよ

【バスティエンヌ】
あたしは永遠にあんたのものになるわ

【バスティアン】
ぼくにおくれよ 幸せのために
君の心をもう一度
ぼくを抱きしめておくれよ
君だけをぼくは愛してるんだ

【バスティエンヌ】
おお喜びよ おお喜びよ
この燃え上がる胸の

【バスティアン、バスティエンヌ】
さあ また新しく交わしましょう
愛と誠を
誓いましょう 心変わりはせず
そして墓まであなたを愛し続けると
さあ仲直りしましょう
愛は冠をかぶせてくれる
私たちに このケンカのあとで
本当の愛情の

第7場
コーラが登場

Nr. 16 - 三重唱

【コーラ】
子どもたち!子どもたち!
ご覧 風と雨の後
美しい日がやってくるのだ
お前たちの幸せを 何も邪魔するものはない
わしの魔法の力でな
さあ!さあ!手を差し出して!
魂と心を結び合うのだ!
悩み事はもう何も
お前たちは知ることはないのだ

【バスティアン、バスティエンヌ】
すばらしい!すばらしい!
魔法を讃えよう
コーラさん この賢者の!
悲しみから私たちを解放するために
彼は今日 奇跡を起こしたのです
さあ!さあ!彼の賞賛をいたしましょう!
私たちの結婚披露宴を開いてくれる人の
おお全く 何て素晴らしい人でしょう!

【コーラ、バスティアン、バスティエンヌ】
さあ!さあ!彼の賞賛をいたしましょう!
私たちの結婚披露宴を開いてくれる人の
おお全く 何て素晴らしい人でしょう!
Ouvertüre

Der Vorhang geht auf.

ERSTER AUFTRITT
Die Bühne stellt ein Dorf dar, mit der Aussicht aufs Feld.

Nr. 1 - Arie

BASTIENNE
Mein liebster Freund hat mich verlassen,
Mit ihm ist Schlaf und Ruh' dahin.
Ich weiss vor Leid mich nicht zu fassen;
Der Kummer schwächt mir Aug und Sinn.
Vor Gram und Schmerz erstarrt das Herz,
Und diese Not bringt mir den Tod.

Du fliehest von mir Bastien? Du verlast deine Geliebte? Oh! das ist keine Art. Deine Treue gehöret mir. Ich habe dein Wort; und du vergisst dein Versprechen? Mein Bastien verlässt mich? Ich rufe ihn ohne Unterlass aber vergebens. So oft ich an in denke muss ich weinen; und ich denke an nichts als an ihn. Der Treulose! um eines hübschen Gesichtes willen kehrt er mir den Rücken? O Schmerz! Arme Liebe … gute Nacht!

Nr. 2 - Arie

BASTIENNE
Ich geh jetzt auf die Weide,
Betäubt und ganz gedankenleer.
Ich seh zu meiner Freude
Nichts als mein Lämmerheer.
Ach! ganz allein
Voller Pein
Stets zu sein,
Bringt dem Herz
Nur Qual und Schmerz.

ZWEITER AUFTRITT

Nr. 3 - Auftritt des Colas (Orchester)

Colas kommt von einem Hügel und spielt auf dem Dudelsack.

Nr. 4 - Arie

COLAS
Befraget mich ein zartes Kind
Um sein zukünft'ges Glücke,
Les' ich das Schiksal ihm geschwind
Aus dem verliebten Blicke.
Ich sehe, bloss des Liebsten Gunst
Kann zum Vergnügen taugen.
Wie leicht wird mir die Zauberkunst
Bei zwei verliebten Augen.

BASTIENNE
Guten Morgen, Herr Colas! Wollest du mir vohl einen Gefallen erweisen?

COLAS
Ja, mit Freuden, mein Herzchen! Lass hören was verlangst du von mir?

BASTIENNE
Ich wunsche ein Mittel gegen den Kummer, der an mir nagt. Du, als Zauberer, kannst mir sicher ein unfelbares rathen.

COLAS
Ja, ganz gewiss. Du hattest dich an keinen besser wenden konnen. O potz Stern! ich besitze wunderbare Geheimnisse, zwei schönen Augen Glück zu prophezeien.

BASTIENNE
Aber Herr Colas, ich habe kein Geld. Du musst dich schon mit diesen Ohrringen begnügen, die ich dir schenke. Sie sind von klarem Golde.

COLAS
Geh', meiner Tocher, mit deinen Ohrringen.

BASTIENNE
Wie? Du willst sie verschmähen?

COLAS
Bei einem so hübschen Kinde, wie du bist, nehme ich mit ein paar Busserln vorlieb.

Er will sie umarmen.

BASTIENNE
Nicht, nicht, Herr Colas! Alle meine Busserl sind für den Bastien aufgehoben. Sei so gut und erlaube, dass ich von meiner Heirath mit dir rede. Was rathest du mir? Soll ich sterben?

COLAS
Sterben, su jung? Ei, bei Leibe nicht; das wäre ewig schade.

BASTIENNE
Aber alle Leute sagen, dass mich Bastien verlassen hat.

COLAS
Ach, mach dir desswegen keinen Kummer.

BASTIENNE
Sollte es moglich sein? O Glück! so hält er mich noch für schön?

COLAS
Er liebt dich vom Grunde der Seele.

BASTIENNE
Und doch ist er mir untreu?

COLAS
Dein Bastien ist nur ein wenig flatterhaft. Sei ohne Sorgen, mein liebes Kind! Deine Schönheit halt ihn fest.

BASTIENNE
Aber wenn er einmal mein Mann werden sollte? O, zum Geier! so will ich mit keiner andern theilen, weisst du das?

COLAS
Sei ruhig! Dein gelieber Gegenstand ist gar nicht ungetreu. Er leibt nur den Aufputz.

BASTIENNE
Den Aufputz? Hat ihn wohl jemand besser ausstaffirt als ich?

Nr. 5 - Arie

BASTIENNE
Wenn mein Bastien einst im Scherze
Mir ein Blümchen sonst entwand,
Drang mir selbst die Lust durchs Herze,
Die er bei dem Raub empfand.
Warum wird er von Geschenken
Einer andern jetzt geblendt?
Alles, was nur zu erdenken,
Ward ihm ja von mir gegönnt.
Meiereien, Feld und Herden
Bot ich ihm mit Freuden an.
Jetzt soll ich verachtet werden,
Da ich ihm so viel getan.

COLAS
O, die Edelfrau vom Schlosse weiss ihn noch besser zu verpflichten. Um ihn an sich zu ziehen, erwidert sie seine Höflichkeiten mit den köstlichsten Geschenken. Kann es wohl an Liebhabern fehlen, wenn man die Neigungen bezahlt?

Nr. 6 - Arie

BASTIENNE
Würd ich auch wie manche Buhlerinnen
Fremder Schmeicheleien niemals satt,
Wollt ich mir ganz leicht das Herz gewinnen
Von den schönsten Herren aus der Stadt.
Doch nur Bastien reizt meine Triebe,
Und mit Liebe wird ein andrer nie belohnt.
Geht, geht, geht! sag ich,
Geht und lernt von meiner Jugend,
Dass die Tugend
Auch in Schäferhütten wohnt.

COLAS
Gieb dich, zufrieden! Ich bin Bürge für deinen Wetterhahn. Er wird zurückkehren, ich stehe dir, fafür. Aber du musst dir eine andre Art angewöhnen, ihn zu behandeln. Du musst ein wenig arglistig, spasshaft und leichsinnig werden. Ein Liebhaber wird zur Beständigkeit nicht leichter, als durch Scherz und Fopperei gebracht.

BASTIENNE
Das wird schwerhalten. Wenn ich ihn sehe, verliere ich gliech Sprache und Stimme. Ich schau'nur ob meine Aermel weiss sind, ob Schuh und Strümpfe sauber sind und ob das Kräuschen recht in die Falten gelegt und das Mieder gerad' eingeschnürt ist, ob mein Rock sich wohl ausbreitet.

COLAS
Das taught nichts mein Kind. Einen Unbeständigen zurecht zu bringen, muss man selbst ein wenig flatterhaft scheinen. Man muss sich stellen vor dem Liebsten zu fliehen, wenn man sich gleich herzlich nach ihm sehnt. Schau', das ist die rechte Art; so machen es die Damen in der Stadt.

Nr. 7 - Duett

COLAS
Auf den Rat, den ich gegeben,
Sei, mein Kind, mit Fleiss bedacht.

BASTIENNE
Ja, ich werde mich bestreben,
Ja, mein Herr, bei Tag und Nacht.

COLAS
Wirst du mir auch dankbar leben?

BASTIENNE
Ja, mein Herr, bei Tag und Nacht.

COLAS
O die Unschuld! dir zum Glücke
Meide jetzt die finstern Blicke,
Nimm ein muntres Wesen an.

BASTIENNE
Ja, mein Herr, so gut ich kann!

Sie geht ab.

DRITTER AUFTRITT

COLAS
Dieses Liebhaberpaar ist wahrlich ein rechtes Wunderwerk. Dergleichen Unschuld wird man schwerlich anderswo als auf dem Lande finden. In der Stadt ist man schon im Weissbändel witziger und die Tocher weiss oft mehr als die Mutter. Doch da kommt unser Liebhaber, dieser angenehme Gegenstand, welchen man den Junken vorzieht. Ihr eingebildeten Herzensbezwinger! Ihr gespreitzten Jungfernknechte! Das ist eine treffliche Lection für euch. Eure Schönen laufen den Bauer nach, da man euch, gnädige Herren, kaum über due Achsel anschaut.

VIERTER AUFTRITT
Bastien tritt auf

Nr. 8 - Arie

BASTIEN
Grossen Dank dir abzustatten,
Herr Colas, ist meine Pflicht;
Du zerteilst des Zweifels Schatten
Durch den weisen Unterricht.
Ja, ich wähle die zum Gatten,
Die des Lebens Glück verspricht
In den angebot'nen Schätzen,
Ist für mich kein wahr Ergötzen,
Bastiennes Lieblichkeit
Macht mich mehr als Gold erfreut.

COLAS
Es freut mich, dass du endlich zu dir selber kommst, dass du der leeren Schmeicheleien satt bist und meinem Zureden einmal nachgiebst. Doch du folgst meinem Rath zu spät; das Weinlesen ist schon vorbei.

BASTIEN
Wie? Das Weinlesen ist vorbei? Was will das heissen?

COLAS
Man hat dir den Abschied gegeben.

BASTIEN
Geh! du hast Lust mich zu foppen. Meine Bastienne sollte mir ihr kleines liebes Herz enziehen? Nein, dazu ist sie zu zärtlich. Sie gibt es gewiss keinem Andern.


COLAS
Wenn sie es nicht giebt, so lässt sie sichs doch nehmen.


Nr. 9 - Arie

BASTIEN
Geh! Du sagst mir eine Fabel.
Bastienne trüget nicht.
Nein, sie ist kein falscher Schnabel,
Welcher anders denkt als spricht.
Wenn mein Mund sie herzig nennet,
Hält sie mich gewiss für schön,
Und wenn sie vor Liebe brennet,
Muss die Glut von mir entstehn.

COLAS
Das kann sein; aber genug, dass deine Geliebte einen andern Ambeter hat. Er ist höflich, artig, reich und leibenswürdig.

BASTIEN
Ei der Henker! Wie sollte das zugegangen sein? Und woher weisst du das?

COLAS
Aus meiner Kunst.

BASTIEN
Aus deiner Kunst?

COLAS
Freilich.

BASTIENNE
Soll ich es glauben? Ist das wahr?

COLAS
Leider! es ist nur allzuwahr. Armer Nachbar! Du wirst es schon enfahren.

BASTIEN
O potztausend! wie bin ich so unglücklich!

COLAS
Du siehst, dass es nicht allezeit gut, ein schöner Knabe zu sein. Man will Annelmlichkeiten und Rechthürmer, alles um Ueberfluss haben; und ein einziger guter Tag zieht oft hundert böse nach sich.

BASTIEN
Das is schrecklich für mich. Ich bin darüber ganz ausser mir. Liebster Herr Colas! weisst du kein Geheimniss, meine geliebte Bastienne wieder zu bekommen?


COLAS
Arme Kinder! ihr dauert mich, Ich sehe nichts lieber, als wenn die Leute sich gut mit einander vertragen. Warte einen Augenblick! Ich will mich in meinem Zauberbuche nach deinem Schicksal erkundigen.

Er zieht aus seinem Schnappsack ein Buch hervor und macht während des Lesens allerlei Gesten, worüber Bastien in Furcht gerät.

Nr. 10 - Arie

COLAS
Diggi, daggi,
schurry, murry,
horum, harum,
lirum, larum,
raudi, maudi,
giri, gari,
posito,
besti, basti,
saron froh,
fatto, matto,
quid pro quo.

BASTIEN
furchtsam
Ist die Hexerei zu Ende?

COLAS
Ja, tritt nur näher! Tröste dich, du wirst deine Schäferin wieder sehen.

BASTIEN
Aber darf ich sie auch anrühren?

COLAS
Ohne Zweifel, wenn du kein Hackstock bist. Geh' und nimm dein wahres Glück besser in Acht als bisher.

Er geht ab.

FÜNFTER AUFTRITT

Nr. 11 - Arie

BASTIEN
Meiner Liebsten schöne Wangen
Will ich froh aufs neue sehn;
Bloss ihr Reiz stillt mein Verlangen,
Gold kann ich um sie verschmähn.
Weg mit Hoheit, weg mit Schätzen!
Eure Pracht wirkt nicht bei mir.
Nur ein Mädchen kann ergötzen
Hundertmal noch mehr als ihr.

Wuch'rer, die bei stolzen Trieben
Bloss das Selt'ne sonst entzückt,
Würden ihre Unschuld lieben,
Schätzen sich durch sie beglückt.
Doch umsonst, hier sind die Grenzen,
Sie ist nur für mich gemacht,
Und mit kalten Reverenzen
Wird der Reichtum hier verlacht.

SECHSTER AUFTRITT

BASTIEN
Da ist sie… Soll ich ihre Blicke fliehen? Nein, wennich davon laufe, verliere ich sie ganz und gar.

BASTIENNE
Der Undankbare! Er hat mich gesehen. Ah! wie klopft mir das Herz.

BASTIEN
Potztausend! Ich weiss nicht, was ich thun oder lassen soll.

BASTIENNE
O weh! ohne daran zu denken, laufe ich ihm ion den Weg.

BASTIEN
Es sei gewagt! Ich will fei mit ihr reden…Sieh' da, bist du zügegen? Schau, ich bin auch da… Aber wie? Warum so betreten? Was fehlt dir? Was machst du für Gesichter?

BASTIENNE
Wer bist du? Geh! ich kenne dich nicht.

BASTIEN
Was sagst du? Ach, Bastienne! betrachte mich doc; kennst du denn deinen Bastien nicht mehr?


BASTIENNE
Du wärest mein Bastien? O nein, der bist du nimmer.


Nr. 12 - Arie

BASTIENNE
Er war mir sonst treu und ergeben,
Mich liebte Bastien allein,
Mein Herze nur war sein Bestreben,
Nur ich, sonst niemand nahm ihn ein.
Das schönste Bild gefiel ihm nicht,
Auf mich nur war sein Blick gericht,
Ich konnt vor andern allen
Ihm reizen, ihm gefallen.
Auch Damen wurden nicht geschätzt,
Die oft sein Blick in Glut gesetzt.
Wenn sie Geschenke gaben,
Musst ich dieselben haben;
Mich liebte er, nur mich allein.
Doch nun will er sich andern weihn,
Vergebens ist jetzt meine Liebe.
Mein Liebster, der sich mir entreisst,
Verbrittert die sonst süssen Triebe
Und wird ein Flattergeist.

BASTIEN
O sich sehe schon, was dich verdriesst. Du glaubst, ich habe mich verandert; allein du irrst. Es war ein kleiner Hexenschuss von einem gewissen Poltergeiste, aber der wackere Colas hin schon vertrieben.

BASTIENNE
Leere Entschuldigung! Wenn du verhext warst, so bin ich verzaubert, und bei mir ist alle Kunst des guten Colas vergebens. Ja, Bastien für ein Uebel wie das meinige, giebt es gar kein Mittel.

BASTIEN
Heirathe! Der Ehestand heilt alle Zaubereien. Das beste Mittel ist ein Mann.

BASTIENNE
Ein schöner Rath! Der Ehestand allein macht schon viel Sorgen. Kommt nun noch ein treuloser Mann dazu, so werden Noth und Kummer unerträglich. Und das sollte ein Heilmittel sein?

BASTIEN
Gut, wenn du eigensinnig bist, so thue, was du willst.

Nr. 13 - Duett

BASTIEN
Geh hin!
Dein Trotz soll mich nicht schrecken.
Ich lauf aufs Schloss,
Das schwör ich dir,
Und will der Edelfrau entdecken,
Mein Herz gehöre gänzlich ihr.
Lässt sie wie sonst sich zärtlich finden,
Will ich mich gleich mit ihr verbinden.

BASTIENNE
Ich will!
Ich will mich in die Stadt begeben,
Anbeter treff ich da leicht an:
Wie eine Dam' will ich dort leben,
Die hundert Herren fesseln kann.

BASTIEN
Ich werd in Gold und Silber prahlen,
Und eine Liebste voller Pracht
Wird die Gewogenheit bezahlen,
Wodurch mein Blick sie glücklich macht.
Mir ihre Schätze zu verbinden,
Soll sie mich gar nicht spröde finden.

BASTIENNE
Den Schönen sind die Kostbarkeiten
In Städten zu erwerben leicht.
Es braucht, um selbe zu erbeuten,
Nichts, als dass man sich freundlich neigt.

Beide thun, als wollten sie fortgehen, kommen aber immer zurück.

BASTIENNE
Sieh' da! bist du noch hier? Ich dachte, du wärest schon über alle Berge.

BASTIEN
Ich bin eben im Begriff, meinen Abschied zu nehmen.

BASTIENNE
Allem Anschein nach kostet es dir wenig Mühe, mich zu fliehen, Treuloser!

BASTIEN
Und allem Anschein nach bist du sehr vergnügt, dass ich entschlossen bin fortzugehen.

BASTIENNE
Allerdings mein Herr! Sie können ganz nach ihrem Belieben handeln.

BASTIEN
Ist dass dein Ernst?…Geh', sag! Sollich ich blieben?


BASTIENNE
Ja…Nein, nein!

Nr. 14 - Rezitativ und Arioso

BASTIEN
Dein Trotz vermehrt sich durch mein Leiden?
Wohlan! den Augenblick
Hol ich zu deinen Freuden
Mir Messer, Dolch und Strick.

BASTIENNE
Viel Glück!

BASTIEN
Ich geh mich zu erhängen.
Ich lauf, ohn' alle Gnad,
Im Bach mich zu ertränken.

BASTIENNE
Viel Glück zum kalten Bad!

BASTIEN
für sich
Und sollte ich wohl ein solcher Narr sein mich in's Wasser zu stürzen?

BASTIENNE
Was ist's? Was hält dich denn auf?

BASTIEN
Nichts. Ich überlege nur, dass ich ein schlechter Schwimmer bin; und dann, dass ich vor meinem Ende noch mit dir reden muss.

BASTIENNE
Mit mir redem? Nein, ich höre dich nicht mehr.


Nr. 15 - Duett

BASTIENNE
Geh! Herz von Flandern!
Such nur bei andern
Zärtlich verliebt Gehör,
Denn dich, denn ich
Lieb ich nicht mehr.

BASTIEN
Wohl, ich will sterben;
Denn zum Verderben
Zeigt mir dein Hass die Spur;
Drum lass ich Dorf und Flur.

BASTIENNE
Falscher! Du fliehest?

BASTIEN
Ja, wie du siehest.
Weil dich ein andrer nimmt,
Ist schon mein Tod bestimmt.
Ich bin mir selbst zur Qual,
Kein Knecht von dem Rival.

BASTIENNE
Bastien! Bastien!

BASTIEN
Wie? du rufst mich?

BASTIENNE
Du irrest dich.
In deinem Blick
Wird nun mein Glück
Nicht mehr gefunden.

BASTIEN
Wo ist die süsse Zeit,
Da dich mein Scherz erfreut?

BASTIEN, BASTIENNE
Sie ist anjetzt verschwunden,
Geh! falscher Seele!
Fort! ich erwähle
Für meine zarte Hand
Ein andres Eheband.
Wechsel im Lieben
Tilgt das Betrüben
Und reizet, wie man sieht,
Zur Lust den Appetit.

BASTIEN
Doch wenn du wolltest…

BASTIENNE
Doch wenn du solltest…

BASTIEN
Schatz mich noch nennen…

BASTIENNE
Dies Herz erkennen…

BASTIEN, BASTIENNE
Wär meine Zärtlichkeit
Aufs neue dir geweiht.

BASTIEN
Ich bliebe dein allein.

BASTIENNE
Ich würde dein auf ewig sein.

BASTIEN
Gib mir zu meinem Glück
Dein Herz zurück,
Umarme mich,
Nur dich lieb ich.

BASTIENNE
O Lust, o Lust
Für die entflammte Brust!

BASTIEN, BASTIENNE
Komm, nimm aufs neue
Neigung und Treue!
Ich schwör dem Wechsel ab
Und lieb dich bis ins Grab.
Wir sind versöhnet,
Die Liebe krönet
Uns nach dem bangen Streit
Durch treue Zärtlichkeit.

SIEBENTER AUFTRITT
Colas tritt auf

Nr. 16 - Terzett

COLAS
Kinder! Kinder!
Seht, nach Sturm und Regen
Wird ein schöner Tag gebracht,
Euer Glück soll nichts bewegen;
Dankt dies meiner Zaubermacht.
Auf! Auf! gebt euch die Hand!
Knüpft die Seelen und die Herzen!
Nichts von Schmerzen
Werd euch je bekannt.

BASTIEN, BASTIENNE
Lustig! lustig!
Preist die Zaubereien
Von Colas, dem weisen Mann!
Uns vom Kummer zu befreien,
Hat er Wunder heut' getan.
Auf! auf! stimmt sein Lob an!
Er stift' unsre Hochzeitsfeier.
O, zum Geier, welch trefflicher Mann!

COLAS, BASTIEN, BASTIENNE
Auf! auf! stimmt sein Lob an!
Er stift' unsre Hochzeitsfeier.
O, zum Geier, welch trefflicher Mann!


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@ 藤井宏行


最終更新:2015年06月14日 15:36