第1景
(観客の左右)

舞台はほぼ真っ暗 男が前に顔を地面に付けて横たわる 彼の背中には猫のような神話上の生物(大きなコウモリのような翼を持つハイエナ)が乗っており首に噛み付いているようだ 舞台部分は非常に小さく少し丸い(平らなアーチ状) 背景は濃い紫色のベルベットで仕切られている その仕切りに開けられた小さな穴からは緑色に照らされた顔が見える 男六人 女六人である 照明はとても暗い 顔のうちはっきりと見えるのは目だけである 他はすべて繊細な赤みがかったベールで覆われており それもまた緑色の光によってかすかに照らされている





【六人の男と六人の女】
(非常に静かに語る 深い共感とともに):
静かに おお黙せよ
安らぎなき者よ! -
お前は知っているだろう
お前は知っていただろう
そしてなおもお前は盲目なのか?
お前にはできないのか 最後に安らぎを見出すことは?
何度も既に!そしてなおも再び?
お前は知っている なおも再び同じことが
いつも同じ結末が
お前は自らをなおも再び身を投じねばならぬのか?
思わぬのか お前は最後に信じようとは?
信じよ 現実を
それが現実だ そういうことなのだ
他の何でもないのだ
なおも再び 信じているのだ お前は夢を
なおも再びお前は執着している
満たされぬものへの憧れに
実現できぬものへの
なおも再び 身を委ねている お前は自らを
お前の感覚の誘惑に
空間をさまよい
この世のものでない
それなのに 地上の幸福を待ち望んでいる
地上の幸福を!
哀れな者よ! - 地上の幸福を! -
お前 超自然を内に秘めつつ
焦がれている 地上のものに!
そして 生き延びられぬのだ!
哀れな者よ!

彼らは消える(穴が暗くなる) 幻の獣もまた消滅する しばらくの間すべては静かで動かない そして、ゆっくりと黒い影(ヴェール)が男の上に降りかかる。突如舞台裏で鳴り響く 大音量で愉快な音楽が それは楽器の歓声で終わる 舞台音楽の最後の和音は群衆の荒々しい嘲りの笑い声にこだまする その瞬間 力強い音を立てて男は立ち上がる 同時に舞台奥の暗い壁が引き裂かれる 男は直立して立つ 彼は非常に分厚い嘔吐物のような素材で作られた汚れた茶色がかった黄色のジャケットを着ている 彼の黒いズボンは左足の膝の少し下までしか届かない そこからは切れ端が垂れ下がっている シャツは半開きになっておりそこから胸元が見える その足は靴下を履いておらず ひどく破れた靴を履いている 片方の靴は破れており裸足が見えるほどである その上部には釘で裂かれたかのような大きな傷口が開いている 彼の顔と胸には多くの血の付いた あるいは古い傷跡があった 髪は短く刈られている 彼は立ち上がった後 頭を下げてしばらく立ちつくし それから感慨深げにこう言った








【男】
そうだ おお そうだ!

変換
同時にステージが明るくなり 次のような情景が映し出される



第2景
少し大きめのステージの広がり 第1景よりも深く広い 背景には繊細な水色の空のような布地 下部の左側 薄茶色の地面のすぐ近くに、直径 1 1/2 メートルの円形の開口部があり そこから明るい黄色の太陽光がステージ全体に広がっている これ以外の照明はないが これは非常に強力でなければならない 側壁にはしわの寄り垂れ下がった繊細な黄緑色の布がかかっている



【男】
花開きゆく:
おお 憧れよ!

彼の後ろ、側壁の布の襞から左側より歩み出て来るのは一人の若く美しい女 彼女は繊細な薄紫の垂れた襞のドレスに身を包んでいる 黄色と赤のバラが彼女の髪に ほっそりした体型 男は震えている(振り返らずに)

女は数歩小さく歩いた後 舞台の4分の1ほどのところで立ち止まり 言葉では言い表せないほど同情のこもった表情で男を見つめる


【男】
おお あなた! あなた 善き人よ!
なんと美しいのだ あなたは!
何と心地よいのだ あなたを見て
あなたと話をするのは
あなたの声を聞くのは!
何とあなたはほほ笑んでいるのでしょう!
何とあなたの瞳は笑っているのでしょう!
あなたの美しい魂よ!

女は杯を右手に持ちそして差し出す 自分の右腕を伸ばして(そこからドレスの翼が手首まで垂れ下がっている)男に 杯の上からは紫色の光が降り注ぐ 喜びを表す休止


突然、男は杯を手に持ち二人ともその場から動かず 男が女の方を向くこともなかった (男は女を見ることを決して許されていない 彼は常に前を見て、彼女は常に彼の後ろに立っていた)

男はその杯を右手に持ち腕を伸ばしている 見つめている 杯をうっとりと
それから彼は一瞬 非常に真剣に ほとんど悲しそうになる しばらく考え込む それから彼の顔は再び明るくなり 嬉しそうに決然と杯を口に当てゆっくりとそれを空にする

彼が酒を飲む間 女は興味を薄れさせながら彼を見ている 彼女の表情に冷たい一筋が浮かぶ 彼女はあまり美しいとはいえない身振りでドレスを纏め それを別の折り目に収めると 音が聞こえないようにステージの反対側に走り去る 右側の壁の近くに(常に彼の後ろに)立つ


男は飲みながらゆっくりと左に数歩進み 現在はほぼ中央に立っている

彼がその手を杯と一緒に下げるとき 彼女の顔には無関心が表れており それは時として敵意を露わにしている

彼はそこに立ち 深く考え込んで非常に感動して心ここにあらずである

【男】
なんと美しいのだ あなたは!
私はとても幸せだ
あなたが私と一緒にいるのだから!
私は生きるのだ 再び - -

彼は両腕を伸ばす
まるで彼女が自分の前に立っているかのように

【男】
おお あなたは美しい! - -

その間彼女はゆっくりと顔をそむけて行く 右側の壁の方まで向きを変えたとき彼女の表情は明るくなった


同時に右側の壁の近くに一人の紳士が 濃い灰色の外套を着てステッキを手に エレガントでファッショナブルな服を着て傑出した美しい姿をして現れる 彼は彼女に向かって少し手を伸ばし 彼女は微笑みながら彼に向かって歩く 穏やかに昔からの知人のように

彼はすぐに彼女をその腕に抱き 彼女と一緒に右側の壁に消える 彼女が紳士に微笑み始めるとその男は不安になった 彼はぎこちなく振り返り 匂いを嗅ぐかのように頭を数回振る 少し俯き加減 紳士が彼女に向かって手を伸ばすと男の左手は痙攣したように固まり 彼女が紳士の腕の中に飛び込むと彼はうめき声を上げる


【男】
おお

左に数歩走ると そこで崩れた姿勢で止まる だがしばらくすると女は素早く左側の壁から飛び出してきて 彼の前 足元にひざまずく 彼は彼女に気づく 見てはいないが(彼は上を向いている)すぐに 彼の顔が明るくなる 彼女の顔は謙虚さ示し 許しを求めている



【男】
あなたは甘美だ あなたは美しい!

彼女はゆっくりと立ち上がり、彼の左手を探ってキスをする 彼は彼女のところに行き 膝をつき彼女の両手に手を伸ばすがその手には触れない 彼女が立ちあがり彼がひざまずくと彼女の表情はわずかに変化し少し皮肉な感じになる 彼は幸せそうに彼女を見上げ 手を持ち上げてそっと彼女の手に触れる 彼が至福の感情のうちにひざまずき 自分の手を見つめている間に(腕を上げている)女は急いで左側の壁に逃げる 男は女がいなくなったことに気づいていない 彼は手を握っているつもりでずっと見つめている しばらくすると彼はとてつもない力で立ち上がり両腕を空高く突き上げ つま先立ちで巨大な姿勢で立つ




【男】
今 手に入れたのだ 私はあなたを
永遠に!

変容 一旦真っ暗になりすぐに明るくなる ステージの奥行きと幅を最大限に活用して次のような情景が見えて来る



第3景

荒涼とした岩だらけの風景 黒灰色で数本の針葉樹 (銀灰色の枝をしている) で覆われている岩がある ステージの奥のほぼ中央に岩のセクションがあり小さな台地を形成している そこは高くて急な岩(左右に斜面の正面にまで達している)に囲まれている その台地は前方で少し低くなる ステージ幅の中央より少し右に行くとそこは落ち込んでいる(わずかな角度で) そこには峡谷が見えているが それはふたつの岩の間に横たわりその端が見えているのである その前には低い台地があり 前方でより高い台地とつながっている 渓谷の先には人間大の岩がそびえ立っている 大地の背後 (ただし台地よりも高い) にはふたつの洞窟がありそれらは濃い紫色の布地で一時的に隠されている このシーンは上からのみ逆光で照らされているため岩はかなり明るくステージ全体に影を落としている 全体が自然のイメージを模倣するのではなく 色と形を自由に組み合わせなければならない 最初は照らされている (後方からのみ)灰緑色の光が舞台上に その後洞窟がライトアップされると正面から黄緑色の光が岩に 濃い青紫の光が峡谷に当てられる







シーンが明るくなるとすぐに男が峡谷から這い出てくるのが見える(したがって峡谷の端はステージの床の上に突き出ていなければならない) 彼は難なく登って行く それが一見難しそうに見えるのだが 彼は最初のシーンと同じような服装をしているが 体にベルトとしてロープを巻いており そこから二人のトルコ人の首がぶら下がっていて 手には剥き出しの血まみれの剣を持っている 男が頂上に立つ直前にふたつの洞窟のうちのひとつ (左側) がゆっくりと点灯し 濃い紫色の光から茶 赤 青 緑を経て明るい薄い黄色 (レモンイエロー) へと急速に変化してゆく(あまり明るくないようにせねばならぬ!) 洞窟の中には機械工の作業場と金細工の作業場の中間のような工房があり リアルな作業着を着た作業員たちが働いているのを見ることができる  (一人はやすりがけをしている 一人は機械の前に座っている 一人はハンマーを打っている等) 洞窟内の照明は今は主に作業台の上にぶら下がっているランプから照らされているようである(夕暮れの雰囲気) 中央には金床があり その隣には重い鉄のハンマーがある 男は頂上に立つと、岩塊を通り過ぎて中央に向かって歩いて立ち止まり作業員たちを思慮深く見つめる ある考えが彼の中に生じたようだ 彼は荒い息をしている それから彼は更に明るく 更に楽しげになり 穏やかにそしてシンプルに言った






【男】
あれならもっと簡単にできる!

金床に向かって歩きサーベルを落とすと 地面に落ちている金塊を拾い上げて金床の上に置き 右手で重たいハンマーを掴む 彼が打ち下ろそうとする前に労働者たちは飛び起きて彼に襲いかかる準備をしている その間彼は見つめる まるで脅威に気付かないかのように自分の持ち上げた右手を その指先は上から水色に照らされている 彼は最初に深い感情を込めて彼女を見つめ 次に晴れやかな表情で力に満ちた表情で彼女を見つめる 作業員たちの動きは実際に彼に飛び掛かるようなところまでは達してはいけないが その意図が顕著になるまでは近づかなければならない 彼らがそこに近づく前に彼は両手でハンマーを掴み軽く振り上げて強力な打撃を加える ハンマーが振り下ろされると作業員たちの顔が驚きに凍りついた 金床は真ん中で割れて生じた隙間に金が沈み込んだのだ 男はかがんで左手でそれを拾った ゆっくりと持ち上げる それは宝石をふんだんにあしらった王冠だ








【男】
(平板に 感情を込めず)
こうやって作るのだ 宝飾は!

作業者たちの顔は再び険しいものとなる そして軽蔑したように 彼らは互いに話し合っており 今はその男に対する攻撃を計画しているように見える 男は笑いながら宝飾を彼らに投げつける 彼らは男に襲い掛かろうとしている 彼は振り向いたが彼らの姿を見ない 身を屈めて剣を拾おうとする 左手で剣に触れると洞窟は再び暗くなる 暗い布地は工房の痕跡を消してしまう 暗くなると同時に風が強くなる 最初はかすかな囁きであるが次第に威圧的になって行く この風が最高潮になるのと同時に照明もまた最高潮に明るくなる それはかすかな赤みがかった光から始まり(上からの)、茶色から汚れた緑色へと変わって行く そして濃い青灰色に変化し その後紫へと続く これにより強烈な暗赤色が発せられ 血のような赤色に達した後ますます明るく大きくなり さらにオレンジそして明るい黄色が混ざり最後には黄色の鮮烈な光となって二つ目の洞窟の上に四方から放射される 光の戯れが始まったとき洞窟はすでに開いていてクレッシェンドに同期する (ステージの他の部分よりも弱いが) 内側から照らされてシンクロする 今や洞窟も輝く 黄色の光で







男は光と嵐のこのクレッシェンドをあたかもその両方が自分から発せられているかのように描写しなければならない 彼はまず眺める(赤みがかった光の中で)自分の手を その後手はゆっくりと沈み明らかに疲れ果てていた 彼の目は興奮している(汚れた緑色の光) 彼の興奮はさらに高まり手足は痙攣し 両腕を伸ばして震え(血が赤い)目を大きく見開き恐怖で口を開ける 黄色のライトが点灯しているとき彼の頭は爆発しそうな表情をしていなければならない 男は洞窟の方を振り向かずに目を逸らした 完全に明るくなると嵐は止み黄色の光はすぐに淡い青みがかった穏やかな光に変わる この照明の下では洞窟は一瞬空になるがその後女が素早く軽い足取りで左側から飛び込んで来る 彼女は第2景と同じ服装をしているがドレスの左上半分が失われており上半身は尻まで完全に裸になっている 女は洞窟の真ん中を越えたところで立ち止まりしばらく周囲を見回して探している それから彼女は同時に洞窟の右側に見える紳士に向かって腕を伸ばす 紳士は右手に彼女の欠けているドレスの一部を持っておりそれを彼女に向かって振る 男の絶望はますます大きくなった 彼は指を鉤爪のように丸めて両腕を体に押し付け両膝を前に曲げ上体を後ろに反らす 紳士が衣服の切れ端を振ると男は激しく体を揺さぶって身を投げ出し膝から崩れ落ちて次に両手をついて倒れ 四つん這いで洞窟に入ろうとした登ることができない











【男】
あなたは - - あなたは!あなたは私のものだ! - -!
あなたは私のものだった - -!
彼女は私のものだったのだ - -!

彼は立ち上がって、洞窟まで登ろうと必死に努力する 彼は成功しない その壁が大理石のように滑らかなためである 男が歌うと紳士は男に気づくが そのことは紳士がその男を冷静に見ていることによってのみ分かる それから男が登ろうとすると紳士は冷静かつ冷酷な動きで衣服の切れ端を彼に投げつけ表情を変えることなく極度の無関心で立ち去った 舞台はすぐに完全に暗くなりその後再び明るくなる:淡い緑がかった灰色の光である  洞窟は最初と同じように再び暗くなる 明るくなるとすぐに、女が洞窟から台地に飛び降り衣服の切れ端を探す 彼女はそれが男の近くに落ちているのを見て駆け寄り拾い上げて纏う 男は暗くなるとき 壁に頭を凭せ掛け女に背を向けた 彼女が衣服の切れ端を纏うと彼は振り返りひざまずいて(懇願するように)歌った







【男】
美しい人よ、私と一緒に! -

変容 岩が男に圧し掛かった瞬間に辺りは暗くなり 大音量の音楽と嘲笑(最初のシーンのような)が響き渡る



第4景

すぐに再び明るくなる 最初の場面の情景 6人の男と6人の女 彼らの顔は今や灰青色の光で照らされ 神話上の生物は再び男の首に噛みついている 男は岩が襲い掛かったのと同じ場所で地面に横たわっており それによって襲い掛かった岩が幻の生き物であるという考えが強化される



【六人の男と六人の女】
(厳しく非難して)
もう一度経験する必要があったのか
お前が何度も経験してきたことを?
そうする必要があったのか?
できぬのか それなしでは?
最後に謙虚にはなれぬのか?
平和はないのか お前のうちには?
今もなお! - -
掴もうとしているのだ お前には
滑り落ちるしかないものを
たとえ持っていても
だがお前の中にあるものが
そしてお前のまわりに どこにお前が居ようとも
感じぬのか お前は自らを?
聞こえぬのか お前は自らを?
掴むのだ お前が掴めるものだけを!
感じるのだ お前が触れるものだけを
お前の傷は最初にお前の肉体にあり
お前の痛みは最初にお前の身体の上か?
そして探している 今もなお!
そして苦しめるのだ お前を!そしてお前には安らぎがない!

(顔を照らす灰青色に赤が少し混じる)

哀れな者よ!

徐々に暗くなり、幕が下りる。
I. Bild
(Links und rechts vom Zuschauer.)

Die Bühne ist fast ganz finster. Vorn liegt der Mann, das Gesicht am Boden. Auf seinem Rücken sitzt ein katzenartiges Fabeltier (Hyäne mit fledermausartigen großen Flügeln), das sich in seinen Nacken verbissen zu haben scheint. Der Bühnenausschnitt ist sehr klein, ein wenig rund (ein flacher Bogen). Der Hintergrund wird durch dunkelvioletten Samt abgeschlossen. In dem sind kleine Luken, aus denen grün beleuchtete Gesichter schauen: sechs Männer, sechs Frauen. Die Beleuchtung sehr schwach. Von den Gesichtern sieht man fast nur die Augen deutlich. Alles übrige ist mit zart rötlichen Schleiern verhüllt, die aber von dem grünen Licht ebenfalls etwas erhellt werden.

DIE SECHS MÄNNER UND DIE SECHS FRAUEN
(Sehr leise gesprochen, mit tiefstem Mitleid):
Still, o schweige;
Ruheloser! -
Du weißt es ja;
du wußtest es ja;
und trotzdem bist du blind?
Kannst du nicht endlich Ruhe finden?
So oft schon! Und immer wieder?
Du weißt, es ist immer wieder das Gleiche.
Immer wieder das gleiche Ende.
Mußt du dich immer wieder hineinstürzen?
Willst du nicht endlich glauben?
Glaub der Wirklichkeit;
sie ist so; so ist sie
und nicht anders.
Immer wieder glaubst du dem Traum;
immer wieder hängst du
deine Sehnsucht ans Unerfüllbare;
ans Unerfüllbare;
immer wieder überläßt du dich
den Lockungen deiner Sinne;
die das Weltall durchstreifen,
die unirdisch sind,
aber irdisches Glück ersehnen!
Irdisches Glück!
Du Armer! - Irdisches Glück! -
Du, der das überirdische in dir hast,
sehnst dich nach dem irdischen!
Und kannst nicht bestehn!
Du Armer!

Sie verschwinden (die Luken werden finster); auch das Fabeltier verschwindet. Es bleibt eine Weile alles still und bewegungslos. Dann senken sich langsam schwarze Schatten (Schleier) auf den Mann. Plötzlich erklingt hinter der Szene laute gemein-lustige Musik, die in einem Jubel der Instrumente ausklingt. In den Schluß-Akkord der Bühnenmusik hinein schallt grelles, höhnisches Lachen einer Menschenmenge. Im selben Moment erhebt sich der Mann mit einem kraftvollen Ruck. Gleichzeitig zerreißen hinten die dunklen Abschlußwände des Bühnenabteils. Der Mann steht aufrecht da. Er trägt eine schmutzig-braungelbe Jacke aus kotzenartigem, sehr dickem Stoff. Seine schwarze Hose reicht auf dem linken Bein nur etwas unter das Knie; von da an hängen Fetzen herunter. Das Hemd ist halboffen, so daß die Brust zu sehen ist. Die Füße, ohne Strümpfe, sind mit sehr zerrissenen Schuhen bekleidet: der eine Schuh ist so zerrissen, daß man den bloßen Fuß sieht, der oben eine große offene Wunde, wie von einem Nagel herrührend, zeigt. Gesicht und Brust sind von vielen teils blutigen, teils alten Narben entstellt. Das Haar ist fast ganz kurz geschoren. Nachdem er sich erhoben hat, bleibt er einen Augenblick mit gesenktem Kopf stehen, dann sagt er mit tiefer Ergriffenheit:

MANN
Ja; o ja!

Verwandlung
Im selben Augenblick wird die Bühne hell, und zeigt nun folgendes Bild:


II. Bild
Ein etwas größerer Bühnenausschnitt; tiefer und breiter als der erste. Im Hintergrund eine zartlichtblaue, himmelartige Leinwand. Unten, links, ganz nahe dem hellbraunen Erdboden ein 1 ½ Meter durchmessender kreisförmiger Ausschnitt, durch den grelles gelbes Sonnenlicht sich über die Bühne verbreitet. Keine andere Beleuchtung als diese, aber die muß äußerst intensiv sein. Die Seitenwände werden durch faltige, herabhängende zart gelbgrüne Tücher gebildet.

MANN
Das Blühen:
o Sehnsucht!

Hinter ihm, links, tritt aus einer Falte der Seitenwand ein jugendliches, schönes Weib hervor, sie ist in ein zart hellviolettes, hängendes, faltiges Kleid gehüllt; gelbe und rote Rosen im Haar, zarte Figur. Der Mann erschauert (ohne sich umzusehen).
Das Weib bleibt nach einigen kleinen Schritten etwa im Viertel der Bühnenbreite stehen und schaut mit unsäglich mitleidsvollem Ausdruck den Mann an.


MANN
O du! Du Gute!
Wie schön du bist!
Wie wohl es tut, dich zu sehen,
mit dir zu sprechen,
dir zuzuhören!
Wie du lächelst!
Wie deine Augen lachen!
Deine schöne Seele!

Das Weib nimmt einen Becher in die rechte Hand und bietet, indem sie den rechten Arm vorstreckt (an welchem bis zum Handgelenk die Flügel ihres Kleides hängen), ihn dem Mann. Auf den Becher fällt von oben violettes Licht. Pause, die Entzücken ausdrückt.
Plötzlich hat der Mann den Becher in der Hand, ohne daß sich einer von beiden vom Platze gerührt, ohne daß der Mann sich nach ihr umgesehen hat. (Der Mann darf nie zu ihr hinsehen; er blickt immer nach vorn, sie steht immer hinter ihm.)
Der Mann hält den Becher in der rechten Hand, den Arm vorstreckend. Betrachtet ihn mit Entzücken.
Dann wird er einen Augenblick tief ernst, fast traurig; sinnt eine Weile; dann hellen sich seine Mienen wieder auf, und mit einem fröhlichen Entschluß setzt er den Becher an den Mund und leert ihn langsam.
Während er trinkt, sieht das Weib mit abnehmendem Interesse auf ihn; ein kalter Zug kommt in ihren Gesichtsausdruck. Sie rafft mit einer wenig schönen Gebärde ihr Kleid, legt es in andere Falten und läuft unhörbar auf die andere Seite der Bühne. Bleibt in der Nähe der rechten Seitenwand (immer hinter ihm) stehen.
Der Mann ist während des Trinkens langsam einige Schritte nach links vorn gegangen, so daß er jetzt ungefähr in der Mitte steht.
Wenn er die Hand mit dem Becher sinken läßt, drückt ihr Gesicht Gleichgültigkeit aus, über die manchmal ein feindlicher Zug schlüpft.
Er steht in tiefem Sinnen da, aufs äußerste ergriffen; hingerissen.

MANN
Wie schön du bist!
Ich bin so glücklich,
weil du bei mir bist!
Ich lebe wieder - -

Er streckt beide Arme vor,
als ob sie vor ihm stände.

MANN
O du Schöne! - -

Inzwischen hat sie sich langsam abgewendet. Wenn sie sich so weit gedreht hat, daß sie ganz auf die rechte Seitenwand blickt, nehmen ihre Mienen einen hellen Ausdruck an.
Gleichzeitig erscheint dicht vor der rechten Seitenwand ein Herr in dunkelgrauem Überzieher, Spazierstock in der Hand, elegant-modisch gekleidet, vornehm-schöne Figur. Der streckt ihr ein wenig die Hand entgegen; sie geht lächelnd auf ihn zu; ruhig wie auf einen alten Bekannten.
Er nimmt sie rasch in die Arme und verschwindet mit ihr in der rechten Seitenwand. Wie sie beginnt, dem Herrn zuzulächeln, wird der Mann unruhig. Er dreht ruckweise, wie witternd, einige Male den Kopf. Leicht vorgebeugt. Wie der Herr ihr die Hand entgegenstreckt, erstarrt des Mannes Linke krampfartig, und wie sie dem Herrn in die Arme eilt, stöhnt der

MANN
O -

Läuft einige Schritte nach links vorn, wo er in gebrochener Haltung stehen bleibt. Aber nach einigen Augenblicken kniet das Weib, rasch aus der linken Seitenwand hervoreilend, vor ihm, zu seinen Füßen. Er bemerkt sie, ohne hinzusehen (er blickt aufwärts), sofort; sein Gesicht hellt sich auf. Ihr Gesicht drückt Demut aus, bittet um Verzeihung.

MANN
Du Süße, du Schöne!

Sie erhebt sich langsam, sucht seine linke Hand, um sie zu küssen. Er kommt ihr zuvor, indem er sich auf die Knie niederläßt und nach ihren Händen greift, ohne sie aber zu berühren. Wie sie steht und er kniet, ändert sich ihr Mienenspiel ein wenig und nimmt einen leicht sarkastischen Zug an. Er blickt selig zu ihr auf, hebt die Hand und berührt leise die ihre. Während er, den Blick auf seine Hand gerichtet (mit erhobenem Arm), selig ergriffen kniet, entflieht sie rasch in die linke Seitenwand. Der Mann achtet nicht darauf, daß sie fort ist. Er hat sie an seiner Hand, auf die er ununterbrochen hinsieht. Nach einer Weile erhebt er sich mit kolossaler Kraft, wirft die Arme hoch in die Luft und bleibt auf den Zehenspitzen riesengroß stehen.

MANN
Nun besitze ich dich
für immer!

Verwandlung Es wird ganz finster und sofort wieder hell. Nun ist bei vollständig ausgenützter Bühnentiefe und -breite folgendes Bild zu sehen:


III. Bild

Wilde Felsenlandschaft; schwärzlichgraue, mit wenigen Nadelbäumen (die silbergraue Äste haben) bewachsene Felsen. Ungefähr von der Mitte der Bühnentiefe an sind Felsenpartien aufgebaut, die hier ein kleines Plateau bilden. Dieses ist von hohen, steilen Felsen (die rechts und links bis vorne an die Rampe reichen) umschlossen. Das Plateau senkt sich vorne ein wenig. Etwas rechts von der Mitte der Bühnenbreite stürzt es steil ab (etwas schräg gestellt). Hier ist eine Schlucht anzudeuten, die zwischen zwei Felsstücken liegt und deren Rand sichtbar ist. Vor ihr liegt ein niedrigeres Plateau, das vorn mit dem höheren zusammenhängt. Vor der Schlucht ragt ein mannsgroßes Felsstück in die Höhe. Hinter dem Plateau (aber höher als dieses) liegen zwei Grotten, die durch dunkelviolette Stoffe vorläufig verborgen sind. Die Szene darf nur hinten von oben beleuchtet werden, so daß die Felsen über die sonst ziemlich helle Bühne Schatten werfen. Das ganze soll nicht die Nachahmung eines Naturbildes, sondern eine freie Kombination von Farben und Formen sein. Anfangs fällt (bloß von hinten) graugrünes Licht auf die Szene. Später, wenn die Grotten beleuchtet werden, wird von vorn auf die Felsen gelbgrünes und auf die Schlucht dunkelblauviolettes Licht geworfen.
Sowie die Szene erhellt ist, sieht man den Mann aus der Schlucht heraussteigen (deren Rand soll deshalb über den Bühnenboden hervorragen). Er steigt mühelos, obwohl es anscheinend schwierig sein müßte. Er ist so gekleidet wie im ersten Bild, nur hat er um den Leib einen Strick als Gürtel, an dem zwei Türkenköpfe hängen, und er hält ein entblößtes, blutiges Schwert in der Hand. Knapp bevor der Mann oben ist, erhellt sich langsam die eine der beiden Grotten (links), indem von dunkelviolettem Licht ziemlich rasch über Braun, Rot, Blau und Grün zu hellem, dünnen Gelb (Zitronengelb) übergegangen wird. (Nicht sehr hell!) In der Grotte, die ein Mittelding zwischen einer Mechaniker- und einer Goldschmiedewerkstatt darstellt, sieht man einige Arbeiter in realistischen Arbeitskostümen an der Arbeit. (Einer feilt, einer sitzt an der Maschine, einer hämmert usw.) Die Beleuchtung der Grotte scheint nunmehr hauptsächlich von den über den Arbeitstischen hängenden Lampen auszugehn (Zwielichtstimmung). In der Mitte steht ein Amboß, neben diesem liegt ein schwerer eiserner Hammer. Wenn der Mann ganz oben ist, geht er hinter dem Felsstück vorbei gegen die Mitte zu, bleibt stehen und betrachtet nachdenkend die Arbeiter. Ein Gedanke scheint in ihm zu werden; er atmet schwer. Dann wird er heller, freudiger und sagt ruhig und schlicht:

MANN
Das kann man einfacher!

Geht auf den Amboß zu, läßt den Säbel fallen, hebt ein Stück Gold, das am Boden liegt, auf, legt es auf den Amboß und ergreift mit der Rechten den schweren Hammer. Ehe er zum Schlag ausholt, springen die Arbeiter auf und machen Miene, sich auf ihn zu stürzen. Unterdessen betrachtet er, als ob er die Drohung nicht bemerkte, seine erhobene linke Hand, deren Fingerspitzen von oben hellblau beleuchtet werden. Er blickt sie erst in tiefer Ergriffenheit an, dann strahlend, kraftgeschwellt. Die Bewegungen der Arbeiter dürfen nicht bis zu jenem Punkt gelangen, daß sie sich wirklich auf ihn stürzen könnten, sollen aber so weit gehen, daß man ihnen diese Absicht anmerkt. Ehe sie dazu kommen, hat er mit beiden Händen den Hammer ergriffen und zu einem gewaltigen Schlage mit leichtem Schwung ausgeholt. Wie der Hammer niederfällt, erstarren die Gesichter der Arbeiter vor Staunen: der Amboß ist in der Mitte geborsten, das Gold in den dadurch entstandenen Spalt gesunken. Der Mann bückt sich und hebt es mit der linken Hand auf. Hebt es langsam hoch empor. Es ist ein Diadem, reich mit Edelsteinen geschmückt.

MANN
(schlicht, ohne Ergriffenheit)
So schafft man Schmuck!

Die Mienen der Arbeiter werden wieder drohend; dann verächtlich; sie reden aufeinander ein und scheinen neuerdings einen Anschlag gegen den Mann zu planen. Der Mann wirft ihnen lachend das Geschmeide zu. Sie wollen sich auf ihn stürzen. Er hat sich umgedreht und sieht sie nicht. Bückt sich, um sein Schwert aufzuheben. Wie er es mit der linken Hand berührt, wird die Grotte wieder dunkel. Die dunklen Stoffe lassen jede Spur der Werkstatt verschwinden. Sowie es finster wird, erhebt sich Wind. Erst schwach säuselnd, dann immer drohender anschwellend. Gleichzeitig mit diesem Crescendo des Windes geht ein Crescendo der Beleuchtung. Es beginnt mit schwach rötlichem Licht (von oben aus), das über Braun in ein schmutziges Grün übergeht. Daraus entwickelt sich ein dunkles Blaugrau, dem Violett folgt. Dieses spaltet ein intensives Dunkelrot ab, das immer heller und schreiender wird, indem sich, nachdem es Blutrot erreicht hat, immer mehr Orange und dann Hellgelb hineinmischt, bis das gelbe schreiende Licht allein bleibt und von allen Seiten auf die zweite Grotte geworfen wird. Diese war bei Beginn des Lichtspiels schon geöffnet und macht dieses Crescendo mit, indem sie (schwächer als die übrige Bühne) von innen heraus nach der gleichen Skala beleuchtet wird. Nun strahlt sie ebenfalls in gelbem Licht.
Der Mann hat dieses Crescendo des Lichts und des Sturmes so darzustellen, als ginge beides von ihm aus. Er sieht erst (beim rötlichen Licht) auf seine Hand; die sinkt dann, sichtlich ermattet, langsam; seine Augen werden aufgeregt (schmutzig-grünes Licht). Seine Aufregung wächst; die Glieder spannen sich krampfartig er streckt zitternd beide Arme von sich (Blutrot), reißt die Augen weit auf und öffnet entsetzt den Mund. Wenn das gelbe Licht da ist, muß sein Kopf so aussehen, als ob er platzen würde. Der Mann dreht sich nicht zur Grotte um, sondern sieht nach vom. Wenn es ganz hell ist, hört der Sturm auf, und das gelbe Licht geht rasch in ein schwach bläuliches, mildes Licht über. Die Grotte ist in dieser Beleuchtung einen Augenblick leer, dann hüpft mit schnellen, leichten Schritten das Weib von links in den Raum. Sie ist wie im zweiten Bild gekleidet, nur fehlt die linke obere Hälfte ihres Kleides, so daß diese Hälfte des Oberleibes bis zur Hüfte vollständig nackt ist. Wenn das Weib über die Mitte der Grotte hinaus ist, bleibt sie stehen und blickt eine Weile suchend um sich. Dann streckt sie die Arme dem Herrn entgegen, der im gleichen Augenblick auf der rechten Seite der Grotte sichtbar wird. Er hat das Stück ihres Kleides, das ihr fehlt, in der rechten Hand und winkt ihr damit. Des Mannes Verzweiflung nimmt inzwischen immer mehr zu. Er krümmt die Finger zu Krallen, preßt die Arme an den Leib, biegt die Knie nach vorn aus und beugt den Oberkörper nach hinten. Wie der Herr mit dem Kleiderfetzen winkt, wirft er sich mit einem heftigen Ruck herum, fällt auf die Knie, dann auf die Hände und trachtet, auf allen Vieren in die Grotte zu gelangen, kann aber nicht hinauf.

MANN
Du - - - du! du bist mein! - -!
du warst mein - -!
sie war mein - -!

Er erhebt sich und macht verzweifelte Anstrengungen, zur Grotte hinaufzuklettern. Es gelingt ihm nicht, denn die Wand ist marmorartig glatt. Wie er singt, bemerkt ihn der Herr, gibt das aber nur dadurch kund, daß er ruhig den Blick auf den Mann richtet. Wie dieser dann versucht hinaufzuklettern, wirft der Herr ihm den Kleiderfetzen mit einer ruhigen, kalten Bewegung zu und geht mit höchster Gleichgültigkeit, ohne die Miene zu verändern, ab. Sofort wird die Bühne ganz finster und gleich darauf wieder hell. Halbhell: fahles grünlich-graues Licht. Die Grotte ist wieder dunkel, wie zu Anfang. Sowie es hell ist, springt das Weib aus der Grotte auf das Plateau, um den Kleiderfetzen zu suchen. Sie sieht ihn in der Nähe des Mannes liegen, eilt hin, nimmt ihn auf und legt ihn um. Der Mann hat, wie es dunke! wurde, den Kopf an die Wand gelehnt und dem Weib den Rücken gekehrt. Wie sie den Kleiderfetzen anlegt, dreht er sich um, wirft sich auf die Knie und singt (flehend):

MANN
Du Schöne - bleib bei mir! -

Verwandlung Im Augenblick, in dem der Stein den Mann begräbt, wird es finster, und die laute Musik und das höhnische Lachen (wie im ersten Bild) ertönen.


IV. Bild

Es wird sofort wieder hell. Das Bild der ersten Szene: Die sechs Männer und die sechs Frauen. Deren Gesichter sind nun graublau erleuchtet, das Fabeltier hat sich wieder in den Nacken des Mannes verbissen, der an derselben Stelle auf dem Boden liegt, auf die ihn der Stein hingeschleudert hat, wodurch die Vorstellung verstärkt wird, daß der Stein das Fabeltier ist.

DIE SECHS MÄNNER UND DIE SECHS FRAUEN
(anklagend streng)
Mußtest du's wieder erleben,
was du so oft erlebt?
Mußtest du?
Kannst du nicht verzichten?
Nicht dich endlich bescheiden?
Ist kein Friede in dir?
Noch immer nicht! - -
Suchst zu packen, was dir
nur entschlüpfen kann,
wenn du's hältst.
Was aber in dir ist
und um dich, wo du auch seist.
Fühlst du dich nicht?
Hörst du dich nicht?
Fassest nur, was du greifst!
Fühlst du nur, was du berührst,
deine Wunden erst an deinem Fleisch,
deine Schmerzen erst an deinem Körper?
Und suchst dennoch!
Und quälst dich! Und bist ruhelos!

(In das Graublau, das auf die Gesichter fällt, mischt sich etwas Rot.)
Du Armer!

Es wird langsam ganz finster und der Vorhang fällt.


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@ 藤井宏行
最終更新:2024年12月13日 14:22