第1幕

前奏

(水車小屋の前にある、石が敷き詰められた広場。横にブドウ棚に覆われた広々としたあずまやがある。)


第1場
(隣人とルカス。ルカスは籠を持って、ブドウ棚の上に登ろうとしている。)


隣人
あんたは何をやっても上手くいく、
ティオ・ルカス!ブドウだって
あんたの所では早くも熟してる。
本当にもう今日摘むつもりか?

ルカス
尊敬すべき司教様は
多分、今日にでも水車小屋に
お立ち寄りになるだろう。

隣人
(いくらか鼻声で(上品ぶって))
こういうご馳走が1年で
いくらくらいかかるか、
一度でも計算したことあるか?

ルカス
(笑いながら)
そういう仕事なら俺は
もっと金勘定の得意な、
あんたとかに任せるよ。

隣人
しかしあんただって、何人かは
ブドウや他の旨いもののせいだけで
あんたの所に姿を見せるとは
思ってはいないだろう?

俺があんたの立場だったら、
フラスキータが美人、
ものすごい美人だということに
しっかり気を配るけど。

ルカス
では、それなら運命が
あんたを俺の場所に
置かなかったのは、幸いだな。
お隣さんよ、ごきげんよう。

(彼は上に登る。隣人は去る)


第2場
(ルカスはブドウ棚の上、フラスキータはテーブル掛けを持って家の前でテーブルの準備をしている。広場を掃いたり水をまいたり椅子を並べたりしながら、彼女は歌っている。)


フラスキータ
少年が道を歩いて来たら、
「かわいい坊や、お止まりなさい!
水車小屋の冷たい泉の水を
一杯飲まなくちゃいけないよ。」

あるいは騎士が馬に乗って
野を越えてやって来たら、
「水車小屋はお客様大歓迎、
料理もワインも準備万端。」

それが司教様や、大司教様や、
枢機卿猊下ならおしとやかに、
「樽の栓から出るものをあなた様に
粉屋がお勧めしてもよろしいでしょうか?」

ルカス
お前は考えなくていい、フラスキータ、
枢機卿猊下であろうと、
大司教や、司教であろうと、
幾つの少年であろうと、
粉屋の女房のフラスキータが
粉屋に代わってお勧めするとは?

フラスキータ
あんたはそこのブドウ棚の上で、
皮肉屋さん、落っこちないよう、
注意してればいい!でないと

ルカス
それでお前は、あの年寄りの
恰幅のいいお代官様が、
汗をかきかき毎週あれほど頻繁に
背中を丸めて水車小屋に来るのは、
何が目的だと、思ってるんだ?

フラスキータ
あらまあ、ドン・ルカスの旦那様、
もしかしてあんた焼餅やいてるの?

ルカス
あの年寄りに焼餅だと?
いいや、あの方のご執心を心から喜んでるよ。

フラスキータ
あら、それなら?

ルカス
罪を犯せば罰せられる!
だってフラスキータは俺のもの
全てのこの世の男たちの中から
永遠に唯一人の男を愛する、
永遠にその男だけのもの。

フラスキータ
この自惚れ屋ときたら!
でも私が他の男を好きにでも
なったら、どうするの?

ルカス
あぁ、その時はもうフラスキータじゃない、
全てのこの世の男たちの中から
永遠に唯一人の男を愛する、
俺の可愛い、大事なフラスキータ。

フラスキータ
(彼の言葉を遮って)
永遠にその男だけのものって?
そうね!この自惚れ屋の、善良な、誠実な
愚かなほど愛すべき、いとしいルカス、
そのブドウ棚から地上に
ちょっと降りてきてくれたら、
愛とはどうすることか、感じるはずよ。
(ルカスはブドウ棚から降りて、彼女の方に急いで行く。激しく抱き合う。)

ルカス
(その間に一度振り返って)
おい、フラスキータ!レペラと一緒に
お代官様が赤いマントを着て
こっちに来るのが見える。

フラスキータ
こんな早い時間にもう?何しに来るの?
何が目的でここに来るの?

ルカス
それをちゃんと知るために、
俺はこのブドウ棚に隠れて、
お前らの会話を盗み聞きするとしよう。

フラスキータ
すばらしい考えだわ、ルカス!
あの年寄りは私と二人だけだと、
あのしわだらけの年とった、
汚らしい胸を広げ、
(優しくもったいぶって)
とても饒舌になるのよ。

(ルカスは笑いながらブドウ棚に登る。レぺラは、用心深く辺りを窺いながら、フラスキータに近づく。)


第3場
(前場の人々、レペラ)

レペラ
(嗅ぎタバコをひとつまみ取る・・・するとくしゃみが出そうになり、くしゃみをする。)

フラスキータ
ところで、あんたのご主人はどこ、レペラ?

レペラ
(滑稽なほど大仰に)
恐ろしい粉屋の女房め、黙れ!
恐ろしい粉屋の女房め、俺に顔を見せるな。

フラスキータ
おバカなレペラ、言いなさい!
あんたがご主人なしで来るなんて?

レペラ
(またくしゃみをする。)
俺が男だということが、あぁ悲しい!
お前は男たちの災いのもとだ、
俺の前から失せろ!

フラスキータ
あんたはそのへらず口の代わりに
ちゃんと私と話はできないの?

レペラ
(くしゃみをする。)
美女たる美女の、お前を見ると、
俺はぞっとして身の毛がよだち
怖くて圧倒されそうになる。
バラ色の頬にバラ色の唇、
あぁ、それはまるで危険な崖で
頭がおかしくなりそうだ!

フラスキータ
そういう味気ない分別は
もううんざりするほど聞いたわ。
それともあんたがご主人の指図でそう言うのなら、
それなら行ってお伝えしてね、私は大歓迎よと。

レペラ
本当に、粉屋の女将さん?お前は
この時間にひとりで待ってるのか、
高慢ちきなフラスキータ、本当にお代官を?
そしてお人好しのルカスは寝てるのか
人を信じやすい亭主は
部屋の中にいて
柔らかいソファの上で?

フラスキータ
厚かましい奴!もし寝てるとしたら?

レペラ
大急ぎでそれをお伝えしたら、
俺の任務は終了だ。
(退場)

フラスキータ
(ルカスに)
聞いた?あんたの昼寝の時間を
あいつは利用するつもりよ。

ルカス
哀れな奴!お笑い草だ!
(二人は笑う、遠くからレペラがくしゃみをするのがまだ聞こえる。)

フラスキータ
(カスタネットを取って、笑いながらファンダンゴを踊る。)

ラララララララ


第4場
(前場の人々、代官)

代官
(入口でちょっとの間、眺め、それから手を叩いて)

魅力的だ!すてきだ!すばらしい!
(近づいて来て)
ごきげんよう、フラスキータ!

フラスキータ
あら何て友好的、あら何てご親切、
閣下がもうここにお出でだなんて!
まだ陽が高いうちに閣下が
私の所に来られるとは!
他にはまだどなたも来られてません、
テーブルは空、椅子も空っぽ。
あなた様だけ、どうぞお掛けになって。
この陰の所が涼しいですよ。

代官
静かに、フラスキータ、そんなにお喋りしないで!
でないとルカスを起こしてしまう、
あのお人好しはまだ寝てるんだろう?

フラスキータ
(お茶目に自分の髪を弄りながら)
私の巻き毛の陰で
最愛の人は眠り込んでしまった。
起こそうかしら?あぁ、だめ!

毎日朝早く念入りに私は
縮んだ巻き毛を梳かす、
でも私の努力は無駄、
風が乱してしてしまうから。

巻き毛の陰が、風のざわめきが
最愛の人を眠り込ませた。
起こそうかしら?あぁ、だめ!

どんなに悲痛か、聞かされるんだわ、
あの人はもうずっと恋い焦がれてる、
あの人に命を与えるのも奪うのも
この私の小麦色の頬だと。

そしてあの人は私のことをヘビと呼び、
私の傍で眠り込んでしまった!
起こそうかしら?あぁ、だめ!

代官
眠らせておけ、休ませておけ!
私の傍に来て座りなさい。
沢山のことを、大事なことを
私はお前に打ち明けたいのだ。

フラスキータ
では、座ります、閣下!
お話しください!お聴きしますわ。
(脚を組み、膝に肘をついて、微笑みながら彼をじっと見る。)

代官
(フラスキータの誘惑的な態度に困惑して、暫く口もきけず彼女を見つめ、それから、深く息をついて、額の汗を拭い、恋い焦がれる態度で溢れんばかりの感情を表現しようとする。)


可愛い魔女フラスキータ、
お前の火のような眼差しの何が
これほど魔法をかけるみたいに
私という男の頑なな心を奪うのか?

お前は私を臆病に、同時に大胆にする。
私は脅してやりたい、罵ってやりたい、
だがやっぱり静かな情熱の中で
望みを告白する勇気はない。

フラスキータ
それで閣下は何をお望みで?

代官
(情熱的に)
お前が望むならことなら、全部、愛しい人!

フラスキータ
私の望みなら、あなた様はご存知、
私の甥っ子を直ぐにも
エステラの法廷の秘書に
任命してください!
それが私の望み!

代官
ほう、フラスキータ!
全く無理なことをお前は望んでいる!
だってその危険を考えて見ろ、
もし高位の市参事会員がー

フラスキータ
(それを遮って)
あぁ、それにしても慣習は何と
嘆かわしく変わってしまったこと!
昔だったら女性の願いに
スペインの男はどう答えたでしょうか!
あぁ、ドン・エウヘニオ、昔なら騎士たるものは
危険のことなど口にせず、
行く手を遮るものあれば、
獅子や竜とでも戦ったものでした。

けれどあなたはもしかして騎士のことを、
市の参事会の前に震えることなく
進み出る者など誰もいないと、
言われるのですか?

代官
では、考えてみるとしよう。
お前がこの代償にお前の愛を
私にくれるというならば?

フラスキータ
それはないわ、だって私、報われることがなくても
あなた様が大好きなのですもの、閣下!

代官
ではお前は私が大好きだと?

フラスキータ
今だってもう、言ったでしょう、
今だってもうあなた様が大好きだって!

代官
しかし

フラスキータ
しかしはなし、
私の愛は誠心誠意よ!

代官
しかし

フラスキータ
私が閣下に忠実に身を
捧げるのを、あなた様はお疑いですの?

代官
しかし

フラスキータ
どんなお疑いも
私の哀れな心を深く傷つけます。

代官
しかし、可愛いフラスキータ!
その大きな美の魅力に対して
お前の愛は小さすぎる。

フラスキータ
それほど私はあなた様の気に入りまして?

代官
この世にお前ほど美しい女は
二人といない!
昼も夜もお前の美しい姿は
私から幸福と平安を奪う。

フラスキータ
でもあなたの奥方様は!とても優雅で天使のようで、
妻たちの鏡、善に満ち溢れて!

代官
あぁ結婚!それが邪悪な秘跡だということを、
神はご存知かもしれない。
最高の美女だって、自分のものだと、
見慣れてしまう!

フラスキータ
勿論他の人から聞いたんですが、
奥方様には厳しい掟があって、
ご自分の結婚相手を
厳重に監視してるとか。

代官
あぁ、他の人たちがお前に
幾つかの真実を言ったんだね。
私は、彼女の不機嫌に
責めさいなまれる哀れな男だ。

彼女は厳しくて、あらゆる情熱から
目をそむけている、分かってくれ。
お前には打ち明けるが、
彼女は冷たい女なんだ。

しかしフラスキータ、お前の眼差しが、
火花を散らしながら私を見る時、
おぉ、その時私は幸福に酔いしれ
深い魂の情熱を感じる。

一度お前を抱きしめて、お前を、
禁断の果実を、味見してもいいかな、
私の眼差しが激しく求めている
その口もとに触っていいかな。

(彼は、彼女を抱きしめようと、身を屈める。彼女は思わず後ずさりする。彼は、バランスを失って、椅子ごと地面に倒れる。)

フラスキータ
(笑いながら)
お代官様、ご免なさい

ルカス
(ブドウ棚から降りてきて)
どうした、何が起こった?

フラスキータ
この戯れは想定外!

ルカス
旦那様、つまずきでもしたんですか?

フラスキータ
それとも座っていた椅子が壊れたのかしら?
(ルカスに)
聞いて、ものぐさの粉屋さん!
高貴なお客様に、劣悪な椅子は
相応しくないわね!

ルカス
閣下にお怪我はありませんでしたか?

代官
(この間に、恨みをこらえて、やっとのことで立ち上がる。)

いや、私は大丈夫だ。
(不満げにシーと音を立て、しかしフラスキータにこっそり)
奥さん、この代償は払ってもらいますよ!

ルカス
(無邪気に)
では、そうなると俺はこの件で
閣下に責任があるってことですね。
だってうちのブドウの中にいて
俺は眠気に勝てなかったんです。

閣下が大きな物音を立てて倒れて
俺を起こさなかったら、きっと
俺は後でこの石畳の上で
腕や足を骨折していたかもしれない。

代官
それでお前は?それなら、よかった、
粉屋さん、本当にとてもよかった。
(フラスキータに小声で)
そう、この代償は払ってもらうよ!

フラスキータ
(代官の埃をはらい、頼みながら)
おぉ旦那様、可哀想なあの人を赦して、
あの人は棒のように眠っていました。
(ルカスに)
こっちへ来て、寝坊助さん、
閣下の上着にブラシをおかけして!

代官
(フラスキータがエプロンで彼の耳を打つ間に)

この悪戯者、この強情っぱり!

フラスキータ
(媚びて)
それで閣下はもうお恨みではありませんか?

代官
可愛い子ちゃん、お前次第だよ、
許すかどうかは。

(ルカスはその間にブドウでいっぱいの籠を持って下りて来る。フラスキータは代官の背中の後ろで彼に投げキスをし、籠からブドウを二粒取って、代官の前で微笑みながら、ブドウを持った手を高く上げる)


フラスキータ
うちのブドウの木の初物は、
ご主人様、あなた様のものです、
だって最初の実りは
奇跡を行なう力を持っていますから。

友が友から受け取るように、
証(あかし)として受け取ってください、
それは友情の優しい絆を結ぶこと
間違いなしです。

(代官は、ブドウを取るのを、躊躇する。)


第5場
(前場の人々、レペラ)

レペラ
(その前にもう近づいて来ている。)
粉屋の女将さん、お前のブドウを
客に無理強いするものじゃない、
だってそれはお前同様に
酸っぱいと思われてるから。

フラスキータ
嫌な人ね!一体あんたは知ってるの、
私が酸っぱいか、甘いか?

レペラ
ブドウが壁の上まで
届かずに育ったなら、
それは酸っぱいと
賢い男なら予想する。
しかしお前の友情のブドウの
鑑定人がもう来ている。
粉屋、女将、門の前に来て、
高貴な客をお迎えするんだ。

フラスキータ
ウソでしょう、本気!司教様が来るの?
ルカス、来て!急いで門の前に、
しかるべくお迎えするため。

ルカス
(同時に)
ウソだろう、本気!司教様が来るのか?
早く、フラスキータ!門の前に来い、
しかるべくお迎えするため。
(フラスキータはルカスと共に去る。)

レペラ
ご主人様、水車小屋から
人知れず去るおつもりなら、
即刻、この道を
左に出てください。

代官
いや、私はここにいる!奴らには
私を侮辱した代償を払ってもらう、
私の受難は高くつくぞ!
(紙片に幾つかの言葉を書いて、それをちぎり取る。)

よく聞くんだ、レペラ!
お前はこれを村長の
フアン・ロペスに届けて、
私が怒っていると、至急伝えろ。
それからうちの奥方の所に行って、
私は今日は緊急の用事で
市庁舎に寝泊まりすると
伝えるんだ。
そこで9時頃に
お前の主人を待て!

レペラ
弱いお頭(つむ)と弱い脚に
あなたは重すぎる荷を背負わせる。
美徳のブドウ棚の上高く
登れない所に垂れているブドウは、
寓話の賢い動物のように、
酸っぱいと思って試さないほうが
よくはありませんか?

代官
いや、その前に奴らは代償を払うのだ!

(彼は尊大な態度でレペラに指示を続ける。レペラは左に去る。その間に旅回りの音楽家たちが後方に並んでいて、司教がお供を連れ、ルカスとフラスキータに伴われて、登場するのが見える。司教が前方に進み、代官が深々とお辞儀をする瞬間に、幕が降りる。)
ERSTER AKT

Vorspiel

Ein gepflasterter Platz vor der Mühle. Seitlich eine geräumige Weinlaube


ERSTE SZENE
Ein Nachbar und Lukas. Lukas ist im Begriffe, mit einem Korb auf die Weinlaube zu steigen


NACHBAR
Euch gelingt's in allen Stücken,
Tio Lukas! Selbst die Trauben
reifen früher hier bei euch.
Pflückt ihr heute wirklich schon?

LUKAS
Der hochwürd'ge Bischof wird
heute wohl so gnädig sein,
in der Mühle einzukehren.

NACHBAR
etwas näselnd
Habt ihr schon einmal berechnet,
was euch diese Gastereien
wohl im Jahre kosten mögen?

LUKAS
lachend
Diese Arbeit überlass ich
arithmetisch mehr Geübten,
euch zum Beispiel, guter Freund.

NACHBAR
Aber glaubt ihr nicht, dass mancher
nicht allein der Trauben wegen
oder andrer Leckerbissen
seine Gegenwart euch schenkt?

Wäre ich an eurer Stelle,
dann bedächte ich genau,
dass Frasquita eine schöne,
eine wunderschöne Frau.

LUKAS
Nun, dann ist's ein Glück,
dass euch das Geschick
nicht an meinen Platz gesetzt.
Lieber Nachbar, guten Tag.

Er steigt hinauf. Nachbar ab


ZWEITE SZENE
Lukas auf der Weinlaube, Frasquita mit einem Tischtuch, das sie auf den Tisch vor dem Hause breitet; sie singt, wählend sie den Platz fegt und besprengt und die Stühle zurechtstellt

FRASQUITA
Kommt ein Knabe her des Weges:
"Lieber Knabe, bleibe stehn!
Magst den Trunk aus kühlem Brunnen
an der Mühle nicht verschmähn."

Oder kommt ein Caballero
angeritten über's Feld:
"Gastlich ist die Mühle offen,
Küch und Keller wohlbestellt."

Ist's der Bischof, sind's Prälaten,
Eminenzen mildgesinnt:
"Darf der Müller euch kredenzen,
was bei ihm vom Zapfen rinnt?"

LUKAS
Denkst du aber nicht, Frasquita,
lieber sei's den Eminenzen,
den Prälaten, Caballeros,
allen Knaben jung und alt,
wenn die Müllerin Frasquita
an des Müllers Statt kredenzt?

FRASQUITA
Du dort oben in der Laube,
böser Spotter, gib nur acht,
dass du nicht herabfällst! Sonst -

LUKAS
Und was denkst du, sucht der alte
stattliche Corregidor,
wenn er schwitzend nach der Mühle
seinen hochgewölbten Rücken
wöchentlich so oft herausträgt?

FRASQUITA
O der Tausend, Herr Don Lukas,
wären Sie wohl eifersüchtig?

LUKAS
Eifersüchtig auf den Alten?
Nein, ich freue mich von Herzen seiner Liebe.

FRASQUITA
Ei, das wäre?

LUKAS
In der Sünde liegt die Strafe!
Denn die Meine, denn Frasquita
wird von allen Erdenmännern
ewig nur den Einen lieben,
ewig ihm nur angehören.

FRASQUITA
Seht einmal den eitlen Mann!
Aber wie, wenn ich es lernte,
einen Zweiten noch zu lieben?

LUKAS
O, dann wärst du nicht Frasquita,
meine süsse, holdeste Frasquita,
die von allen Erdenmännern
ewig nur wird einen lieben.

FRASQUITA
ihn unterbrechend
Ewig ihm nur angehören?
Ja! Du eitler, guter, treuer
närrisch lieber Herzenslukas,
steige nur aus deiner Laube
endlich auf die Erde nieder,
dass du fühlst, wie Liebe tut.
Lukas steigt von der Laube herunter und eilt auf sie zu. Stürmische Umarmung

LUKAS
der sich inzwischen einmal umgesehen hat
Ho, Frasquita! Mit Repela
seh' in seinem roten Mantel
den Corregidor ich nah'n.

FRASQUITA
Schon so früh? Was mag er wollen?
Welche Absicht führt ihn her?

LUKAS
Dass wir es genau erfahren,
will ich hier im Laub versteckt,
lauschen eurem Zwiegespräch.

FRASQUITA
Köstlicher Gedanke, Lukas!
Trifft der Alte mich allein,
wird er mir sein runzlig altes,
garst'ges Herz beredsam öffnen,
mit affektierter Zärtlichkeit
wird er sehr gesprächig sein.

Lukas besteigt lachend die Laube. Repela, vorsichtig umherspähend, nähert sich Frasquita


DRITTE SZENE
Die Vorigen, Repela

REPELA
nimmt eine Prise Schnupftabak … es reizt ihn zu niesen, er niest

FRASQUITA
Nun, wo blieb dein Herr, Repela?

REPELA
mit komischem Pathos
Schreckliche Müllerin, schweige!
Schreckliche Müllerin, zeige mir dein Antlitz nicht.

FRASQUITA
Närrischer Repela, sprich!
Kommst du ohne deinen Herrn?

REPELA
niest wieder
Dass ich ein Mann bin, o wehe!
Unheil der Männer du, gehe
mir aus dem Gesicht!

FRASQUITA
Möchtest du statt solcher Possen
endlich mir nicht Rede stehn?

REPELA
niest
Seh' ich dich, schönste der Frauen,
fühl' ich von Schauder und Grauen
bang mich übermannt.
Rosige Wangen und Lippen,
ach, wie gefährliche Klippen
sind sie dem Verstand!

FRASQUITA
Solche abgeschmackte Weisheit
hab' ich schon genug gehört.
Oder bringst du sie im Auftrag deines Herrn,
dann geh und sag ihm, dass er mir willkommen ist.

REPELA
Wirklich, Müllerin? Erwartest
du allein zu dieser Stunde,
übermütige Frasquita, wirklich den Corregidor?
Und der gute Lukas schläft wohl den Schlaf
vertrauenssel'ger Gatten
drinnen in der Kammer
auf dem weichen Kanapee?

FRASQUITA
Frecher Wicht! Und wenn er schliefe?

REPELA
Sput ich mich, es zu vermelden,
und mein Auftrag ist vollbracht.
ab

FRASQUITA
zu Lukas
Hörst du wohl? Dein Schlummerstündchen
will er sich zu Nutze machen.

LUKAS
Armer Schelm! Es ist zum Lachen!
Beide lachen, man hört Repela noch aus der Ferne niesen

FRASQUITA
nimmt die Castagnetten und tanzt lachend den Fandango
La la la la la la la


VIERTE SZENE
Die Vorigen, der Corregidor

CORREGIDOR
beim Eingang einige Zeit zusehend und dann in die Hände klatschend
Reizend! Himmlisch! Wunderbar!
näherkommend
Gott behüte dich, Frasquita!

FRASQUITA
O wie freundlich, o wie gütig,
Euer Gnaden sind schon hier!
Noch im Sonnenbrand begeben
euer Gnaden sich zu mir!
Niemand sonst ist noch erschienen,
leer der Tisch, leer das Gestühl.
Ihr allein - doch lasst euch nieder.
Hier im Schatten ist es kühl.

CORREGIDOR
Still, Frasquita, nicht so wortreich!
Weckest sonst den Lukas auf -
denn der Gute schläft wohl noch?

FRASQUITA
indem sie schalkhaft mit ihren Haaren spielt
In dem Schatten meiner Locken
schlief mir mein Geliebter ein.
Weck ich ihn nun auf? Ach, nein!

Sorglich strählt' ich meine krausen
Locken täglich in der Frühe;
doch umsonst ist meine Mühe,
weil die Winde sie zerzausen.

Lockenschatten, Windessausen
schläferten den Liebsten ein.
Weck ich ihn nun auf? Ach, nein!

Hören muss ich, wie ihn gräme,
dass er schmachtet schon so lange,
dass ihm Leben gäb und nähme
diese meine braune Wange.

Und er nennt mich seine Schlange,
und doch schlief er bei mir ein!
Weck ich ihn nun auf? Ach, nein!

CORREGIDOR
Lass ihn schlafen, lass ihn ruhen!
Komm und setz dich her zu mir.
Viele Dinge, grosse Dinge
möcht ich anvertrauen dir.

FRASQUITA
Nun, ich sitze, euer Gnaden!
Sprecht! Ich höre zu.
schlagt die Beine übereinander, stützt den Ellbogen auf das Knie und sieht ihn lächelnd an

CORREGIDOR
durch Frasquitas verführerische Haltung verwirrt, starrt sie eine Weile sprachlos an, dann - tief aufatmend und sich den Schweiss von der Stirn wischend - sucht er durch schmachtende Gebärden seinen überschwänglichen Empfindungen Ausdruck zu verleihen
Süsse Zauberin Frasquita,
was in deinen Feuerblicken
mag den männlich harten Sinn
doch so magisch mir bestricken?

Scheu machst du mich, kühn zugleich.
Drohen möcht' ich, möchte schmähen -
und doch wag in stillem Glüh'n
keinen Wunsch ich zu gestehen.

FRASQUITA
Und was wünschen euer Gnaden?

CORREGIDOR
feurig
Alles, was du willst, mein Herz!

FRASQUITA
Was ich will, ihr wisst es ja:
Die Ernennung meines Neffen
allsogleich zum Sekretär
beim Gerichte zu Estella!
Dieses will ich!

CORREGIDOR
Ha, Frasquita!
Ganz Unmögliches verlangst du!
Denn bedenke die Gefahr,
Wenn der hohe Stadtrat gar -

FRASQUITA
ihn unterbrechend
Ach, wie haben die Sitten
sich doch betrüblich verwandelt!
Einst auf weibliche Bitten
wie hätt' ein Spanier gehandelt!
O, Don Eugenio, einst sprachen
Ritter nicht von Gefahren,
kämpften mit Leuen und mit Drachen,
wenn sie im Wege waren.

Aber vielleicht von den Rittern,
werdet ihr sagen, träte
Keiner ohne zu zittern
vor die städtischen Räte?

CORREGIDOR
Nun, ich will es überlegen.
Würdest du um diesen Preis
schenken deine Liebe mir?

FRASQUITA
Ganz gewiss nicht, denn ich liebe
ja umsonst euch, gnäd'ger Herr!

CORREGIDOR
Also wirst du dann mich lieben?

FRASQUITA
Jetzt schon, sagt' ich doch soeben,
jetzt schon lieb ich euch gar sehr!

CORREGIDOR
Aber -

FRASQUITA
Ohne aber, ehrlich
ist und herzlich meine Liebe!

CORREGIDOR
Aber -

FRASQUITA
Dass ich euer Gnaden
treu ergeben, könnt ihr zweifeln?

CORREGIDOR
Aber -

FRASQUITA
Jeder Zweifel würde
kränken tief mein armes Herz.

CORREGIDOR
Aber, süsseste Frasquita!
Deine Liebe ist zu klein
für so grosser Schönheit Reiz.

FRASQUITA
So gefall' ich euch so sehr?

CORREGIDOR
Keine zweite Frau der Erde
ist so schön wie du!
Tag und Nacht raubt deiner Schönheit
Bild mir Glück und Ruh'.

FRASQUITA
Doch eure Frau Gemahlin! So hold und engelgleich,
der Ehefrauen Krone, an Güte überreich!

CORREGIDOR
Ach die Ehe! Gott mag's wissen,
ist ein böses Sakrament.
Auch die schönste Frau gewöhnt man,
wenn man sie die Seine nennt!

FRASQUITA
Von andern hört ich freilich,
dass strenge Zucht sie hält,
mit Argusaugen hütet
den Mann, der ihr vermählt.

CORREGIDOR
Ach, es haben diese andern
manches Wahre dir gesagt;
sehr von ihren schlimmen Launen
bin ich armer Mann geplagt.

Hart ist sie und abgewendet
aller Glut, versteh genau.
Dir will ich es anvertrauen:
Sie ist eine kalte Frau.

Aber wenn dein Blick, Frasquita,
feuersprühend auf mir ruht,
o, da ahn' ich wonnetrunken
eine tiefe Seelenglut.

Dürft ich einmal dich umfassen,
kosten dich, verbot'ne Frucht,
dürft ich diesen Mund berühren,
den mein Blick begehrlich sucht -

Er beugt sich stark über, um sie zu umarmen. Sie weicht unversehens zurück. Er fällt, das Gleichgewicht verlierend, mit dem Stuhl der Länge nach auf den Boden

FRASQUITA
lachend
Herr Corregidor, ich bitte -

LUKAS
aus der Weinlaube hervorkommend
Was ist los, was ist geschehen?

FRASQUITA
Dieser Scherz kam unerbeten!

LUKAS
Herr, ihr seid wohl fehlgetreten?

FRASQUITA
Oder wäre unter euch gar der Stuhl zerbrochen?
zu Lukas
Höre, fauler Müller!
Hohe Gäste, schlechte Stühle
taugen für einander nicht!

LUKAS
Euer Gnaden haben sich doch nicht verletzt?

CORREGIDOR
der indessen mühsam aufgestanden ist, mit verhaltenem Ingrimm
Nein, ich bin ganz heil geblieben.
zischend, aber leise zu Frasquita
Frau, das sollst du mir bezahlen!

LUKAS
unbefangen
Nun, dann bin ich euer Gnaden
hoch verpflichtet für dies Stückchen;
denn inmitten meiner Trauben
hat der Schlaf mich übermannt.

Hätte seiner Gnaden lauter
Fall mich nicht erweckt, gewiss
hätt ich auf den Fliesen später
mir gebrochen Arm und Bein.

CORREGIDOR
Also du? Nun, das freut mich,
Müller, freut mich wirklich sehr. -
leise zu Frasquita
Ja, das sollst du mir bezahlen!

FRASQUITA
den Corregidor abstäubend, bittend
O Herr, vergebt dem Armen,
er hat geschlafen wie ein Stock!
zu Lukas
Herbei, du Siebenschläfer,
und bürste seiner Gnaden Rock!

CORREGIDOR
während Frasquita ihm ihre Schürze um die Ohren schlägt
Du Schelm, Du böser Trotzkopf!

FRASQUITA
schmeichelnd
Und euer Gnaden hegen doch länger keinen Groll?

CORREGIDOR
Mein Schatz, es hängt von dir ab,
ob ich verzeihen soll.

Lukas ist indessen mit dem Korb voll Weintrauben herabgestiegen. Frasquita, ihm hinter dem Rücken des Corregidors Kusshände zuwerfend, nimmt zwei Trauben aus dem Korb und stellt sich die Hände mit den Trauben hoch erhoben, lächelnd vor den Corregidor

FRASQUITA
Unsres Weinstocks erste Gaben
seien, Herr, euch zugedacht;
denn die Erstlingsfrüchte haben
eine wundertät'ge Macht.

Nehmet sie gleich einem Pfande,
wie's ein Freund von Freunden nimmt,
das der Freundschaft zarte Bande
zu besiegeln ist bestimmt.

Der Corregidor zögert, die Trauben anzunehmen


FÜNFTE SZENE
Die Vorigen, Repela

REPELA
der schon vorher nähergekommen ist
Müllerin, deine Trauben
mute dem Gaste nicht zu,
denn es stehet zu glauben:
sauer sind sie so wie du.

FRASQUITA
Grober Schlingel! Weisst du denn,
Ob ich sauer bin, ob süss?

REPELA
Wachsen die Trauben auf Mauern
unerreichbar hinan,
wird sie unter die sauern
rechnen der weise Mann.
Aber deinen Freundschaftstrauben
kommt ein Schätzer schon des Wegs.
Müller, Müllerin vor's Tor,
hohe Gäste zu empfah'n.

FRASQUITA
Nein, im Ernste! Kommt der Bischof?
Lukas, komm! Geschwind vor's Tor,
ihn gebührend zu empfah'n.

LUKAS
gleichzeitig
Nein, im Ernste! Kommt der Bischof?
Schnell, Frasquita! Komm vor's Tor,
ihn gebührend zu empfah'n.
Frasquita mit Lukas ab

REPELA
Herr, sofern ihr noch gesonnen,
ungesehn euch aus der Mühle
zu entfernen, nehmet den Weg hier
links hinaus, doch ohne Säumen.

CORREGIDOR
Nein, ich bleibe! Und bezahlen
soll sie mir den Spott, soll teuer
meine Leiden mir bezahlen!
schreibt einige Worte in seine Brieftafel und reisst das Blatt heraus
Höre und versteh, Repela!
Dies hier bringst du dem Alkalden
Juan Lopez und gebiete
Eile ihm bei meinem Zorn.
Dann nach Hause zur Señora
geh und melde, dass ich heute
dringender Geschäfte wegen
auf dem Rathaus übernachte.
Dorten um die neunte Stunde
Harre deines Herrn!

REPELA
Schwachen Kopf und schwache Beine
überbürdet ihr da schwer.
Möchtet ihr nicht lieber Trauben,
die auf dem Spalier der Tugend
hoch und unersteiglich hangen,
gleich dem weisen Tier der Fabel,
unversucht für sauer halten?

CORREGIDOR
Nicht, eh' sie das Spiel bezahlten!

Er weist Repela mit einer gebieterischen Gebärde fort. Repela geht links ab. Im Hintergrunde, wo sich indessen herumziehende Musikanten aufgestellt haben, sieht man den Bischof mit Gefolge, von Lukas und Frasquita begleitet, auftreten. In dem Augenblick, als der Bischof in den Vordergrund tritt und der Corregidor ihm eine tiefe Verbeugung macht, fällt der Vorhang.


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@ Aiko Oshio
最終更新:2025年04月04日 10:25