第2幕
水車小屋の台所

(後方にこの家の入口がある。横の、数段高い所に、寝室のドア。暖炉では石炭がまだくすぶっている。)



第1場

(フラスキータとルカス、夕食時。)

フラスキータ
ねぇ、私のルカス、
あいつは全く本気で
私を手に入れたいと思ってる、
いいえ、私はそんなこと絶対にさせない!
私を、フラスキータを、あんたの女房を!
あんたの女房なのよ!

ルカス
何でダメだ?
あいつは年の割には
まだそれなりに健康そうだ。
そしておおよそ推察するに
あいつの背中は俺の背中ほど
曲がってはいない。

フラスキータ
とんちんかん!
だってあんたの、唯一の欠点の、
緩やかに反り返ったその背中こそ
私たち他の不完全な存在への
架け橋を成している。
だけどあいつは、最後の一滴を、
短所の限度を超えて
もう溢れさせている。

ルカス
(テーブル越しに彼女に手を延ばして)
お前はいいやつだ!

フラスキータ
(立ち上がって彼を抱いて)
大好きなあんた!

ルカスとフラスキータ
(同時に)
一日の終わりのこんな時間に、
心から何と幸せに感じることか!
フラスキータ(私のルカス)、俺(私)はお前(あんた)を見つけた、何と幸せな運命!

毎朝の最初の眼差し、
それは直ぐに俺(私)に語りかける、あいつ(あの人)は俺(私)の傍にいると。一日の心配事の終わりには、
こう語る、俺(私)は彼女(あんた)の傍にいると。

こうして毎日、時が過ぎてゆく
愛から愛へと幸福に。
フラスキータ(私のルカス)、愛する人、お前(あんた)に言わせて、俺(私)がどれほど幸せか、どれほど幸福か。
(入口のドアでノックの音。)

ルカス
しっ、何の音だ?

フラスキータ
今時、こんな時間に?
(立ち上がって)
開けようか?

ルカス
(彼女をとどめて)
そのまま!
(ドアの所に行く)
誰だ?


(外で)
当局です。

ルカス
どの当局?


当地の。
逆らわず開けなさい!

ルカス
(隠れた覗き穴から窺いながら)
飲んだくれのトヌエロに
開けないほうがいいかな!
(開ける。)


第2場
(前場の人々。トヌエロ、酔っているが陽気ではない。)

トヌエロ
手書きの命令だ、
今晩は、ティオ・ルカス。
失礼ながら
私と市長殿は(しゃっくり)
市長殿は(しゃっくり)

ルカス
爺さん、こっちにくれ、
見たところ、あんたはまた
朦朧として、ぐでんぐでんに
酔っぱらってるな、もう一杯飲め!

トヌエロ
兄弟よ、いい奴だ!
だが今はその時間がない!
俺の後に直ぐついて来るんだ!

ルカス
あんたの後をついてく?どうして?何であんたの後を?
俺が?フラスキータ、灯りを照らしてくれ!
(書類を掴み取る。)
(その間に横で何か忙しくしていたたフラスキータはそれを手から放って、灯りを掴む。ルカスはそれが自分の鉄砲だと気がついて、フラスキータの顎にやさしく触れる。)


お前は俺の宝物だ!

フラスキータ
私も一緒にその紙を読ませて!
(フラスキータとルカスは書類を一緒に読む。)


トヌエロ
粉屋の親父さん、賢くなれ、
俺たちのことを怖がる必要はない、
何故なら当局が投獄するのは
罪人だけだからだ。

そう、俺の言葉を信用しろ、
お前は心配せずに来たらいい。
この地で最も正直な男として
証人として尋問されるだけだ。

ルカス
よし、それなら俺は明日行くと、
村長に言ってくれ。

トヌエロ
おぉ断じてダメだ、明日だと!今日だ、
今すぐ、この場で即刻と、
俺は主人に厳しく言われた!

フラスキータ
では、あんたのご主人は頭がおかしいんじゃない?
あんたは正気なの?

トヌエロ
何、正気だと!いったい正気もまた
当局に必要なものか?
命令と服従があるだけだ、
議論の余地はない。
(より親密に)
そんなに心配するな!
俺が命じたら、俺について来るんだ、
何故なら俺がお前なしで家に帰れば、
それは食い物と職務に関わるんだ!

ルカス
それに何の関係がある?忌々しい!

フラスキータ
厭な予感がする。

ルカス
フン、仕方ないから行ってくるよ。

フラスキータ
あんたが行くなら、私も一緒に行くわ!

トヌエロ
女というやつは、困ったもんだ!
こいつは俺と一緒に行く、お前はここに残る、
この紙にそう書いてあるんだ。

フラスキータ
(ルカスに激しく)
でも私は?私は何をしたらいいの?

ルカス
俺を見るんだ、フラスキータ
(彼女の手を掴み、彼女の目を見て)
ここにいろ!

フラスキータ
(不満そうにうなだれ、それから彼の首にすがりつく。)
あぁ、私のルカス、行って!しっかりね!
(彼の肩にマントを掛ける。)
着てって、夜は冷える。
(ルカスとトヌエロ出て行く。)


第3場

フラスキータ
(一人で)
朝が明るくなるまで、寝ないでいよう。
(暖炉に行って、火をつける。)
揺らめく光よ、私が吹くと
お前は灰の中から飛びだす。
飛び散れ、飛び散れ、愛しい炎よ!
家中を心地よく照らしておくれ!
(鍋を取って、火に掛ける。)
煮え立つ、古い鍋、
お前は私の道連れ。
グツ、グツ、古いお鍋さん、
私の心配を歌で吹き飛ばしておくれ。
(暖炉の傍に糸巻棒を持って座る。それから手を休めて、頭を沈める。)
あの年寄りの飲兵衛を
朝までここに留め置くように、
私があの人を説得していたら!
(再び糸を紡ぎ始めて)
邪悪な思いが忍び寄り
家の周りでお前を脅す、
窓とドアを閉めて、
外を覗かないで。
でも女乞食が門の所で
おずおずとお恵みを求めたら、
おぉ、お前の心と耳を開けて、
もてなしの準備をするんだ。
(じっと前を見て、何回か大きなため息をつく。)

大急ぎで歩いて行けば、
もう家を後にしてから
道半ばくらい行ったはず。
(再び紡ぎ始めて深くため息をつく。それから立ち上がって、糸巻棒を不機嫌に投げ捨てる。)

サモラへ進軍、
要塞都市サモラへ!
戦士の軍勢は無数、
指揮官の計画は綿密だ。

空の下を雲が流れて行く、
嵐に巻き込まれた雲が、
そして星のない闇の中で
町は鈍く静まりかえる。

なのにドゥエロ河畔では
武器が音を立てる


(外から、叫び声)
助けて、助けて!
溺れる!おぉ、フラスキータ!

フラスキータ
(吃驚して)
ルカスだ!すぐ行くわ!
(ドアに突進して開ける。)


第4場
(フラスキータ、びしょ濡れで咳をして息たえだえの代官。)


代官
神様お許しを!最期の時が
もう目の前かと思った!

フラスキータ
(後ずさりしながら、憤慨して)
あなたが?あなたが?どういうこと?
こんな時間に?ここで何をしようと?

代官
静かに!全部話してやる。
あぁ、溺れるところだった!
川に落ちたんだ。

フラスキータ
(極めて激しく)
何も私に説明する必要はありません、
私はあなたという人をよく知っています!
溺れたら、私が心配するとでも?
おぉ、何て破廉恥!
(手を組んでウロウロしながら)
だからなのね、ルカス、だからなのね!
おぉルカス、私の夫!
そうやって私が自慢したせいで
愚かにもあなたに最悪のライバルを
作ってしまったのね。
私は大笑いしてからかった、
それであなたはその仕返しをするのね。

代官
(その間に赤いマントを脱いで、裾を絞り、髪を整える。)


聞くんだ!

フラスキータ
(激しく)
何も聞こえない!
あんたの言うことなんか何も聞きたくない!
ここからすぐ出て行って!
でないとこの手でもう一度
あんたを川に突き落としてやる!

代官
(媚びて)
お前の正直な亭主を
村長が誤って引っ張って行った、
私はただ亭主を解放してやろうと思って
やって来たのだ。

フラスキータ
(耳を塞いだまま)
何も聞きたくない!
私をここに一人にしておいて!

代官
聞きたくないって、フラスキータ?
おぉ、まさか本気じゃないだろう。
だって、今日あずまやでお前は
私に微笑みかけたじゃないか、
それで愛されてるという甘い確信が
私の心に燃え上がった。
この年寄りの私を
お前は心と体で虜にし、
深い傷を負わせたんだ
お前は!お前には単なる
暇つぶしだったのか?気晴らしだったのか?

フラスキータ
(ギクリとして)
よくなかった、軽率だったわ!

代官
だから賢明になれ、フラスキータ、
火の方へ来て私の傍に座れ、
私は骨の髄まで凍えてる。
(フラスキータは不愛想な態度で頑として動かない。)
したくない?おぉ、お前を誘い出す
手段を私は知ってる、見てご覧!
お前の甥の任命書だ
さて、どうする?

フラスキータ
(跳び上がって、彼からその紙を奪い取りながら)
神様!
私の甥の任命書を
本当に持ってきてくれたとは!
おぉ、この怪物は、このうすのろは、
私をどう思ったのかしら!

代官
(威厳に満ちて)
お忘れかな、奥さん。
私は代官ですぞ!

フラスキータ
あなたが王様だとしても!
邪悪な偽善者、冒涜者、お聞きなさい、
私は町に行きます、
そこで司教様の所に、いえ、
あなたの奥方様の所に行きます!

代官
(激しく)
そんなことは絶対にあってはならない!
これ以上抵抗するなら、
お前を撃つことになる。
そう、神かけて!私はやるぞ。
(ピストルを出す。)

フラスキータ
(この間に素早く鉄砲を取り出す。)
お代官様、悪くないわね!
片手にピストル、
もう片方に任命書とは
へぇ、なんて粋ですこと。
(鉄砲を構えて)
では、閣下はどうお考えで、
宜しければ、決闘とか?

代官
(驚いてテーブルの後ろに逃げて)
待て!私は弾を入れていない!
待て!断じてしない!
怒ったってお前はどんな災難も
引き起こすことはできまい!
私の脅しはただの冗談だ、
それに私はこの任命を
全く無償であげるんだよ、お前。

フラスキータ
それは家にちゃんと持ち帰って下さい、
その贈物には大変感謝いたしますが。
でも、あなたはお引き取りになるお時間です、
もうあなたには我慢がなりませんから。

代官
(ふらふらして、目を閉じて地面にへたり込む。)
あぁ、ずぶ濡れだ!あぁ、びっくりした!
神様、死にそうだ!おぉ、フラスキータ!
レペラを呼んでくれ、呼ぶんだ、呼ぶんだ!

フラスキータ
(彼の肩を揺すって)
そんなたわ言は信じないわ。
天の神様、これが真実!
この年寄りの体にはどんな悪魔がいるの?
(ドアに走って、外に呼びかける。)
聞いて、レペラ、聞いて!
(戻って来て)
私は頭がおかしくなって
この人に自分で戸を開けてしまった!
今ここでこの人が死んだりでもしたら、
そうなったら私は人々の前でどうしよう、
ルカスの前で恥ずかしくてどうしよう!
(代官の顔に水をかける。)


第5場
(前場の人々、レペラ)


フラスキータ
(代官を指して)
さあレペラ、共犯者め、
こういうならず者の仲間、
ここであんたの役目を果たしてね。

レペラ
この方は恋で頭に血が登ったのか?
心臓発作でもおこしたのか?

フラスキータ
すでに片足をお墓に入れてるのに、
まだ浮気をしたかったみたいね!
助けてあげて!その間に私は急いで
町に行って医者を呼んでくる。
(脇へ行って、肩にスカーフを巻く。)

代官
(正気に戻って)
あぁ、レペラ‼あぁ、私は死ぬ!

レペラ
へえ、あなたは生きてますけど。

フラスキータ
私はこの家から逃げ出そう。

代官
早くベッドに連れていってくれ!

レペラ
フラスキータのベッドに
ではお連れしますよ、いいですか?
でも今になって神様が一番好きなケーキを
くれても、もう食べられないのに!

代官
乾いた下着、暖かいタオルを
すぐに私に用意してくれ。
回復するとしたら私は、
しっかり汗をかかないといけない。

フラスキータ
ルカスの所に避難しよう、
そこで私の正当な権利を求めよう。
上手くここを逃れたら、
喜んで彼と牢獄を共にしよう。
(退場)


第6場
(フラスキータ以外の前場の人々)

代官
(自分の上着とベストを脱ぎながら)
今のうちに服を火の前に
広げて乾かそう。

レペラ
ご主人様、失礼ですが、情事で
そんなに汗をおかきで?

代官
冗談はよせ!
私の命じたことを、すればいい!
私は小道で滑って、
川に落ちたんだ。
助けを呼ぶ声が聞こえなかったか?

レペラ
(代官の靴を脱がせながら)
策略だろうと、思ってました、
粉屋の女将への策略だと。

代官
(フラスキータを探して見回しながら)
フラスキータは何処に隠れた?

レペラ
医者を呼びに、
町まで掛けたと、思います。

代官
(跳び上がって)
畜生!どうしてそれを知ってるんだ?

レペラ
ご主人様、女将が自分の口から。

代官
急げ、走れ、レペラ、飛んで行け!
あの女が町に行ったのは、
医者の所ではなく、うちの奥方の所だ。
神よ、神様、私はもうダメだ、
私の名誉、私の尊厳!
急げ、走れ、レペラ、飛んで行け!
捕まえろ、あの女より先に着くんだ!

レペラ
(自分のふくらはぎを確かめるような目つきで)
ご主人様!ご存知でしょう。この
ふくらはぎが、フラスキータの
ふくらはぎと競走して
勝つように見えますか?
(退場)

代官
(まだ火の傍で暖まりながら)
「心よ、すぐに弱気になるな、
女は女なんだから!
疑ってかかると教えてくれる、
女たちは自らを輝く星と呼び
火花のように燃えるのだ。
だからすぐに弱気になるな、
女は女なんだから。

心をかき乱されてはいけない、
女が甘い歌を歌っても、
策略を用いて言い寄ってきても、
陰謀で目をくらませようとしても、
女は女なんだから。

互いにいつも結託して
口では勇敢に戦い、
時が拒むものを、望み、
風の中に城を建てるだと、
女は女なんだから。

そんなふうにその感覚はひねくれて、
お前が、褒めるべきものを褒めると、
心ではそう思っていても、
口ではそれに対して激怒する、
女は女なんだから。」

(テーブルから灯りを取って、寝室に行く。)



場面転換ー間奏

(村長フアン・ロペスの家の一室)

第7場
(村長フアン・ロペス、書記ペドロ、女中マヌエラ)


村長
マヌエラ、マヌエラ、こん畜生!
主人が呼んでるんだぞ!
(マヌエラ来る。)
お前はドア横で何をポカンと見てるんだ?
見えないのか?どのグラスも空だ!

お前は村長に仕える中で
毎日どんどんバカになっている。
酒をつげ!さもなくば足蹴にするぞ!
お前をひん曲がるほどぶちのめすぞ。

ペドロ
酒をつげ、カスティーリャの花!
酒をついで寛いでもらうんだ!
喜ばれるのはユリだけではない、
茶色もまた食欲をそそる。

マヌエラ
(身を守って)
ええ、酒をつげ!老いぼれの大酒飲み!
水差しにはもう一滴も残ってなかった、
それでセニョーラはワイン倉庫の鍵を
ベッドに持って行った。

村長
こん畜生!ベッドに持って行っただと?
それなら行って取ってこい、
でなければ‐私が自分で取ってくる。
(尊大な態度をとる。マヌエラは怖くなって出て行く。)


ペドロ
僕と僕の可愛い子ちゃん
トラララリラ、トラララ ラ、
僕らは愛情細やかな鳩のように生きる、
トラララリラ、トラララ ラ、
至福の調和の中で結ばれて、
僕らは互いにキスするだけ、喧嘩はしない、
トラララリラ、トラララ ラ!

村長
どうやってあの粉屋に一杯食わせるか、
もう決めたか?

ペドロ
ああいう頑固者に一杯食わすのは
た易いことです。



第8場
(前場の人々、ルカスとトヌエロ)

村長
((困って)耳の後ろをかきながら)
今晩は、しっかり者の粉屋さん!
ご機嫌いかがで、フラスキータの様子は?
ますますお美しいことで?
座って、休んでください、
だって我々は急いでいませんから。

ルカス
あぁくそ忌々しい、急ぎの用でもあればなあ!
(寛いで)
にもかかわらず私は知りたい、
あんたが何をお望みか、村長さん、
だってあんたはこんな時間に
私を家から連れ出させた。

トヌエロ
(同時に)
ええ、彼は知りたがってる、
あんたが何をお望みか、村長さん、
彼と冗談を言うにはこの時間は
向いていないように、私には思える。

(マヌエラがワインの水差しを持ってやって来る。)

村長
ペドロ、秘書君、何だったんだ?
親爺、我々はお前を必要とした
我々の義務を果たすのに!
一杯飲め、ティオ・ルカス!
お前がここにいるなら、急ぐことはない。

ペドロ
(同時に)
あんたの義務を果たすのに
熱心に協力してくれた!
一杯飲め、ティオ・ルカス!
それ以外に急ぎのことはない。

ルカス
(横の方で、同時に)
俺の予感は的中した。
おぉ、あんたの義務は分かってる!
だがこのティオ・ルカスを、お前様、
長くとどめておくことはできないよ!
では、私に一杯ください!
村長さん、あんたの健康を祝して!
(グラスに少し口をつけて、それを村長に渡す。)

村長
お前たち、皆に乾杯!
(グラスを飲み干す。)
お前の女主人に言ってくれ、マヌエラ
我々の客のために部屋に
ベットの用意を

ルカス
(話を遮って)
とんでもない!
俺のことならお構いなく。
俺はここでも
ぐっすり眠れる。

村長
では、お好きなように。

ルカス
その前に歌を教えてやろうか、
私の故郷では歌いながらどうするか?
その歌は飲め、飲め、なんだ、
ナバラ人ならではの飲み方だ。

村長
教えてくれ、しっかり者の粉屋、教えろ!

ペドロ
さぁ歌を始めろ!

ルカス
マヌエラ、さっさと、おつぎしろ!
(マヌエラは彼に合図を送るが、彼は無視する。)
それではちゃんとその規則に従って、
「スペインのワイン」と言ったら
常に飲み干さなければならない!

村長、ペドロとトヌエロ
(繰り返す)
「スペインのワイン」と言ったら
常に飲み干さなければならない!

ルカス
私はお前を助手に選んだ、
おぁ、お前、良き、気品あるスペインのワイン!

私を苦しめる、いかなる苦難の時も、
おぁ、お前、良き、気品あるスペインのワイン!

たとえ社会がどんなに悪くても、
おぁ、お前、良き、気品あるスペインのワイン!

お前は私を慰めてくれる、お前は本物、
おぁ、お前、良き、気品あるスペインのワイン!

本物で強い、そしてお前の力は、
おぁ、お前、良き、気品ある、甘いスペインのワイン!

しばしば愚か者どもを屈服させた、
おぁ、お前、良き、気品ある、甘い

トヌエロ
(彼を遮って)
べらぼうめ!何番まで、
ティオ・ルカス、この歌はあるんだ?

ルカス
短いので13番まで、
長いのだと25番まで!

村長
トヌエロ、まぬけ、黙れ!
25番まで歌っても、粉屋、
我々はいっこうに構わないぞ。

ルカス
いやもうやめておくよ!
(ものすごいあくびをしながら)
横になってもいいかな?

村長
分かった!横になれ、
権力に負けたナバラ人!

カノン

ペドロ、村長、マヌエラ、トヌエロ
ドン・ロドリーゴは、ドン・ロドリーゴは
7時に眠りにつく。
ドン・ロドリーゴは、ドン・ロドリーゴは
耳まで布団を掛ける。
ドン・ロドリーゴは、ドン・ロドリーゴは
体を伸ばし、あっという間にいびきをかく。
ドン・ロドリーゴ、ドン・ロドリーゴ
お休みなさい、寝坊助さん!

(マヌエラは再び彼に合図するが、彼は蔑むかのように気がつこうとしない。全員退場。)


第9場

ルカス
(ひとりで)
出て行ったか?やっと行ったか?
フン、ならず者どもめ!あの忌々しい、
酔っ払いの老悪党め!
夜中に俺を呼び出して、
ワインで俺をもてなすだと。
おぁ、これほどはっきりしたことがあるか!
俺がいない間に、
あの老人は忍び込むんだ。
フラスキータ、とんでもない!
にもかかわらず、にもかかわらず!
恋に狂ってあの代官は
いかなる策略を思いついたか、
神のみぞ知る!
(彼は聞き耳を立てる。)
全く静かだ!
(用心深く窓辺に忍び歩き、注意深く窓を開けて、外を見る。)
地上まで7フィート、
村長さん、お休みなさい!
(跳び出て行く。舞台はちょっとの間、誰もいなくなる。)


第10場

マヌエラ
(暗闇の中を手探りで前に進みながら)
ティオ・ルカス、ちょっと話しがあるの!
私を雇ってくれると、
あんたが約束してくれるなら、
大事なことをあんたに教えてあげる。
この家で、あぁ分かって、
一番惨めな私はどれ程虐められているか!
女主人は𠮟りつけて罵り、
ご主人は、殴ってガミガミ言う。
(その間に長椅子に近づく。)
ティオ・ルカス、聞こえる?
ティオ・ルカス!
(長椅子を手探りする。)
神様!ティオ・ルカス!
彼がいない!
(ドアの方に走り、外に向かって叫ぶ。)
ペドロ、トヌエロ、ペドロ!
ティオ・ルカスが脱走した。
(戻って来ながら)
それがご主人に報告されたら、
また平手打ちされ、
脇腹を殴られる!


第11場
(前場の人々、ペドロとトヌエロ)

ペドロ
(まだ遠くから、酔っぱらっていて)
誰かがお前にキスしょうしても、
可愛い子ちゃん、静かにしてなさい。
慌てて君の秘密を
家じゅうにばらさないように。
(舞台に現れて)
可愛い子ちゃん、静かにして、
誰かがお前にキスしょうとしても、
ばらさないように

マヌエラ
(彼を遮って)
おバカさん、聞いて、
ティオ・ルカスが、いない!


(びっくりして互いに顔を見合わせながら)
いない?

ペドロ
この事件は癪に障る!

トヌエロ
誰でもいいから奴を捕まえろ、
この事件のティオ・ルカスを!

マヌエラ
さあ、お二人さん!
逃亡者を大急ぎで追いかけろ!
でも先ずご主人に知らせに、
上の寝室へ。

ペドロ
この報告を俺がするのか?
神様、この哀れな男をお守りください!
これは英雄のすることだ、
トヌエロ、先にどうぞ!

トヌエロ
(同時に)
この報告を俺がするのか?
神様、この哀れな男をお守りください!
これは英雄のすることだ、
勇敢なペドロ、先にどうぞ!

マヌエラ
(同時に)
さあ、お二人さん!
トヌエロ、男でしょ!
この報告をあんたがするのよ!
勇敢なペドロ、先にどうぞ!

ペドロとトヌエロ
この報告を俺がするのか?
神様、この哀れな男をお守りください!
これは英雄のすることだ、
マヌエラ、先にどうぞ!

マヌエラ
(同時に)
さあ、お二人さん!さあ、ご報告!
お先にどうぞ!私はその後で!

使用人たち
(その間に出て来ている。)
さあ、お二人さん!さあ、ご報告!
お先にどうぞ!我々はその後で!
(彼らが互いに前へ押しやろうとする間に、幕が下りる。)
ZWEITER AKT
Küche in der Mühle

Im Hintergrund befindet sich die Eingangstür des Hauses; seitlich, einige Stufen höher, die Tür des Schlafzimmers. Im Kamin glimmen noch die Kohlen


ERSTE SZENE

Frasquita und Lukas beim Abendbrot

FRASQUITA
Aber sage mir, mein Lukas:
Dass er mich in allem Ernste
zu gewinnen hoffen sollte -
Nein, ich kann es gar nicht fassen!
Mich, Frasquita, deine Gattin!
deine, deine!

LUKAS
Und warum nicht?
Ist er doch für seine Jahre
noch ganz leidlich wohlerhalten;
und nach ungefährer Schätzung
wölbt sein Rücken sich nicht höher
als der meine.

FRASQUITA
Fehlgeschossen!
Denn bei dir, als einz'ger Makel,
eine Brücke zu uns andern
unvollkomm'nen Wesen bildet
dieser Rücken sanft gewölbt.
Doch bei ihm als letzter Tropfen,
macht er überfliessen schon
schlechter Eigenschaften Mass.

LUKAS
ihr über den Tisch die Hand reichend
Du Gute!

FRASQUITA
aufstehend und ihn umarmend
Du Lieber!

LUKAS und FRASQUITA
gleichzeitig
In solchen Abendfeierstunden,
wie fühl ich innig unser Glück!
Frasquita (mein Lukas), dich hab ich gefunden,
Welch seliges Geschick!

Der erste Blick an jedem Morgen,
er sagt mir gleich: sie (er) ist bei mir.
Der letzte nach des Tages Sorgen,
Er sagt: ich bin bei ihr (dir).

So fliesst die Zeit an allen Tagen
von Lieb zu Liebe selig hin.
Frasquita, Liebste, (Mein Lukas, Liebster,) lass dir sagen,
wie ich so glücklich, so selig bin.
es pocht an der Eingangstür

LUKAS
Horch, was war das?

FRASQUITA
Jetzt zu dieser Zeit?
aufstehend
Soll ich öffnen?

LUKAS
sie zurückhaltend
Bleib!
geht zur Tür
Wer ist da?

STIMME
draussen
Die Obrigkeit.

LUKAS
Welche Obrigkeit?

STIMME
Des Ortes.
Öffnet ohne Widerstand!

LUKAS
durch ein verstecktes Guckloch spähend
Dass ich nicht dem Trunkenbold
Tonuelo öffnen sollt'!
öffnet


ZWEITE SZENE
Die Vorigen. Tonuelo, betrunken aber nicht heiter

TONUELO
Ein geschriebener Befehl -
Guten Abend, Tio Lukas.
Mit Verlaub setzt sich
Ich und der Herr Bürgermeister Schlucken
Der Herr Bürgermeister - Schlucken

LUKAS
Lieber Alter, gib nur her;
denn ich sehe, einer deiner
schwermutsvollen, schweren Räusche
hat dich wieder. Trink noch eins!

TONUELO
Bruderseele, Ehrenmann!
Jetzt ist keine Zeit dazu!
Musst mir folgen und sogleich!

LUKAS
Ich dir folgen? Wie? Und dir?
Ich -? Frasquita, leuchte mir!
ergreift das Schriftstück
Frasquita, die sich indessen seitwärts mit einem Gegenstande beschäftigt hat, wirft denselben aus der Hand und ergreift das Licht. Lukas erkennt in dem Gegenstande seine Donnerbüchse und nimmt Frasquita zärtlich beim Kinn
Du goldner Herzensschatz!

FRASQUITA
Lass das Blatt mit dir mich lesen!
Frasquita und Lukas lesen zusammen in dem Schriftstück

TONUELO
Lieber Müller, sei gescheit,
brauchst vor uns nicht zu erschrecken,
denn es pflegt die Obrigkeit
nur die Schuld'gen einzustecken.

Ja, vertraue auf mein Wort,
ohne Sorge darfst du kommen.
Wirst als bravster Mann im Ort,
wirst als Zeuge nur vernommen.

LUKAS
Gut, so sage dem Alkalden,
dass ich morgen kommen will.

TONUELO
O Beileibe - morgen! Heute,
jetzt sofort, gleich auf der Stelle,
hat der Herr mir eingeschärft!

FRASQUITA
Nun, dein Herr ist wohl von Sinnen?
Bist du selber bei Vernunft?

TONUELO
Was Vernunft! Gehört Vernunft sich
denn auch für die Obrigkeit?
Nur befehlen und gehorchen
gibt es, darum keinen Streit.
vertraulicher
Macht euch nicht so viel daraus!
Folgt mir jetzt, wenn ich befehle,
denn es geht um Brot und Stelle,
komm ich ohne euch nach Haus!

LUKAS
Was ist da zu tun? Verdammt!

FRASQUITA
Schlimme Dinge ahn' ich da.

LUKAS
Pah, ich geh in Gottes Namen!

FRASQUITA
Gehst du fort, so geh ich mit!

TONUELO
Weibervolk, das fehlte noch!
Dieser geht mit mir, ihr verbleibet hier,
also steht's geschrieben da auf dem Papier.

FRASQUITA
zu Lukas ungestüm
Aber ich? Was soll ich tun?

LUKAS
Sieh mich an, Frasquita -
fasst sie bei den Händen und sieht ihr in die Augen
Bleib!

FRASQUITA
senkt unmutig den Kopf, dann fällt sie ihm um den Hals
Ach, mein Lukas, geh! Doch halt!
zieht ihm den Mantel über die Schultern
Hüll dich ein, die Nacht ist kalt.
Lukas und Tonuelo ab


DRITTE SZENE

FRASQUITA
allein
Wache will ich halten, bis der Morgen graut.
geht zum Kamin und macht Feuer an
Flackerschein, ich blase
aus der Asche dich heraus.
Sprühe, sprühe, liebe Flamme!
Leuchte traulich durch das Haus.
nimmt den Kessel und hängt ihn über das Feuer
Brodeltopf, du alter,
sollst mir auch Gefährte sein.
Summe, summe, lieber Alter,
singe meine Sorgen ein.
setzt sich mit dem Spinnrocken neben den Kamin; dann hält sie inne und lässt den Kopf sinken
Hätt ich ihn doch überredet,
hier bis morgen zu behalten
diesen alten Trunkenbold!
beginnt wieder zu spinnen
Schleichen die bösen Gedanken
drohend dir um das Haus,
schliesse Fenster und Türen,
blicke nicht spähend hinaus.
Pocht die Bettlerin Hoffnung
aber schüchtern ans Tor,
O, da bereite dich gastlich,
öffne dein Herz und dein Ohr.
starrt vor sich hin und seufzt einige Male auf

Wenn sie schnellen Schrittes gehn,
haben sie des Weges Hälfte
jetzt beinahe hinter sich.
beginnt wieder zu spinnen seufzt tief auf. Dann steht sie auf und wirft unmutig den Spinnrocken fort

Auf Zamora geht der Feldzug,
auf die feste Stadt Zamora!
Zahllos ist das Heer der Krieger,
wohlbedacht des Feldherrn Plan.

Unterm Himmel jagen Wolken,
Wolken hingepeitscht vom Sturm,
und im sternenlosen Dunkel
dumpf und schweigend ruht die Stadt.

Doch am Ufer des Duero
waffenklirrend -

STIMME
von aussen, schreiend
Hilfe, Hilfe!
Ich ertrinke! O, Frasquita!

FRASQUITA
entsetzt
Das ist Lukas! Ja, ich komme!
stürzt zur Tür und öffnet


VIERTE SZENE
FRASQUITA, der CORREGIDOR, von Wasser triefend, hustend und atemlos

CORREGIDOR
Gott verzeihe mir! Ich glaubte
schon mein letztes Stündchen nah!

FRASQUITA
zurückweichend, mit Entrüstung
Ihr? Ihr? Was soll des sein?
Um diese Zeit? Was wollt ihr hier?

CORREGIDOR
Stille! Alles sollst du wissen.
Ach, beinah wär ich ertrunken!
In den Bach bin ich gefallen.

FRASQUITA
mit äusserster Heftigkeit
Nichts braucht ihr mir zu erklären,
ich versteh euch nur zu gut!
Kümmert's mich, wenn ihr ertrinkt?
O, welch eine Schändlichkeit!
mit gerungenen Händen herumirrend
Deshalb also, Lukas, deshalb!
O Lukas, mein Gatte!
So hab ich mit Prahlen
geschaffen dir töricht
den schlimmsten Rivalen.
Ich lachte und scherzte -
und du musst das Spiel bezahlen.

CORREGIDOR
der indessen seinen roten Mantel abgelegt, seine Rockschösse ausgewunden und seine Haare geordnet hat
Hör mein Kind!

FRASQUITA
ungestüm
Ich höre nichts!
Will von euch auch gar nichts hören!
Fort von hier und sogleich!
Sonst mit eignen Händen wieder
werfe in den Bach ich euch!

CORREGIDOR
schmeichelnd
Nur um deinen braven Mann,
den der Bürgermeister fälschlich
eingezogen, zu befrei'n,
kam ich her.

FRASQUITA
sich die Ohren zuhaltend
Ich will nichts hören!
Geht und lasst mich hier allein!

CORREGIDOR
Hören willst du nicht, Frasquita?
O, das kann dein Ernst nicht sein;
denn - war's heut nicht in der Laube,
dass du dort mich angelacht,
bis ein süsser Liebesglaube
mir im Herzen ward entfacht;
bis mich alten Mann gebunden
du an dich mit See!' und Leib,
bis geschlagen tiefe Wunden
du! - Und nur Zeitvertreib
war dir's? Spass, den du gemacht?

FRASQUITA
betreten
Unrecht war's und unbedacht!

CORREGIDOR
Darum sei gescheit, Frasquita,
setz ans Feuer dich zu mir,
denn mich friert bis in das Mark.
Frasquita in ihrer abweisenden Stellung verharrend
Willst nicht? O, ich weiss ein Mittel
dich zu locken, - sieh nur her!
Die Ernennung deines Neffen -
nun, was sagst du?

FRASQUITA
aufspringend und ihm das Blatt entreissend
Heil'ger Gott!
Die Ernennung meines Neffen
hat er wirklich mitgebracht!
O, was hat dies Ungeheuer,
dieser Tropf von mir gedacht!

CORREGIDOR
würdevoll
Du vergisst dich, gute Frau.
Ich bin der Corregidor!

FRASQUITA
Und wenn ihr der König wärt!
Schlechter Heuchler, Frevler, hört:
In die Stadt find ich hinein,
dort zum Bischof will ich - nein,
will zu eurer Gattin gehn!

CORREGIDOR
heftig
Nichts von alldem wird geschehn!
Denn ich werde dich erschiessen,
wenn du länger widerstehst.
Ja, bei Gott! Das werd ich tun.
zieht eine Taschenpistole

FRASQUITA
hat indessen rasch die Donnerbüchse hervorgeholt
Herr Corregidor, nicht übel!
Das Pistol in einer Hand,
In der andern die Ernennung -
Ei, das nenn ich doch galant.
die Büchse anlegend
Nun, wie denken euer Gnaden:
Ein Duell, wenn's euch gefällt?

CORREGIDOR
erschrocken hinter den Tisch flüchtend
Halt! Ich hab ja nicht geladen!
Halt! Um alles in der Welt!
Was könntest du im Zorn
für Unheil nicht verschulden!
Mein Drohn war ja nur Scherz,
und die Ernennung schenk ich
dir ganz umsonst, mein Herz.

FRASQUITA
Tragt sie nur wieder hübsch nach Haus;
für solche Gaben dank ich sehr.
Doch Zeit ist's, dass ihr euch entfernt,
denn länger duld ich euch nicht mehr.

CORREGIDOR
wankt und sinkt mit geschlossenen Augen zu Boden
Ach, die Nässe! Ach, der Schrecken!
Gott, ich sterbe! O, Frasquita!
Ruf Repela, rufe, rufe!

FRASQUITA
ihn an der Schulter rüttelnd
Solchen Flausen glaub ich nicht.
Herr im Himmel, das ist Wahrheit!
Welchen Satan hat der Alte denn Im Leibe!
läuft zur Tür und ruft hinaus
Höre mich, Repela hör'!
wieder zurückkommend
Und ich habe hirnverblendet
ihm selbst aufgemacht!
Wenn er nun hier sterben sollte,
wie stünd' ich dann vor den Leuten,
wie vor Lukas schimpflich da!
sprengt dem Corregidor Wasser ins Gesicht


FÜNFTE SZENE
Die Vorigen, Repela


FRASQUITA
auf den Corregidor zeigend
Da Repela, Spiessgeselle,
Helfershelfer solcher Strolche,
trage deinen Anteil hier.

REPELA
Stieg die Liebe ihm zu Kopfe?
Ist's ein Herzschlag, der ihn traf?

FRASQUITA
Schon mit einem Fuss im Grabe,
musst' er noch auf Liebe sinnen!
Hilf ihm! In die Stadt zum Arzte
will indess' ich eilends gehn.
geht beiseite und bindet ein Tuch über die Schultern

CORREGIDOR
zu sich kommend
Ach, Repela! Ach, ich sterbe!

REPELA
Ei, ihr werdet ja lebendig.

FRASQUITA
Ich entfliehe diesem Hause.

CORREGIDOR
In ein Bette bring mich schnell!

REPELA
in das Bette der Frasquita
kommt ihr also - ist's euch recht?
gibt doch Gott am liebsten Kuchen
dem, der nichts mehr essen kann!

CORREGIDOR
Trockne Wäsche, warme Tücher
mache mir sogleich zurecht.
Soll ich jemals noch genesen,
tüchtig schwitzen muss ich dann.

FRASQUITA
Zuflucht suche ich bei Lukas,
suche dort mein gutes Recht.
Sein Gefängnis teil ich gerne,
wenn ich glücklich hier entrann.
ab


SECHSTE SZENE
Die Vorigen, ohne Frasquita

CORREGIDOR
sich seines Oberrocks und seiner Weste entledigend
Vor dem Feue breit' indessen
meine Kleider aus.

REPELA
Herr, verzeiht, setzt euch die Liebe
denn so sehr in Schweiss?

CORREGIDOR
Lass die Spässe sein!
tu, wie ich dich heiss'!
In den Bach bin Ich gefallen,
ausgeglitten auf dem Steg.
Hörtest nicht mein Hilferufen?

REPELA
dem Corregidor die Schuhe ausziehend
Eine Kriegslist, dacht ich, wärs,
Kriegslist für die Müllerin.

CORREGIDOR
sich nach Frasquita umsehend
Wo versteckte sich Frasquita?

REPELA
Einen Arzt zu holen,
ging sie, glaub' ich, in die Stadt.

CORREGIDOR
aufspringend
Höll' und Teufel! Woher weisst du's?

REPELA
Herr, aus ihrem eignen Mund.

CORREGIDOR
Eile, lauf, Repela, fliege!
Nicht zum Arzt - zu meiner Frau
ist sie in die Stadt gegangen.
Gott, mein Gott, ich bin verloren'
Meine Ehre, meine Würde!
Eile, lauf, Repela, fliege!
Hol sie ein, komm ihr zuvor!

REPELA
mit einem prüfenden Blick auf seine Waden
Herr! Ihr seid ein Kenner. Haben
diese Wadenmuskeln Aussicht,
jene der Frasquita siegreich
auf der Rennbahn zu bestehn?
ab

CORREGIDOR
während er sich noch beim Feuer wärmt
"Herz, verzage nicht geschwind,
weil die Weiber Weiber sind!
Argwohn lehre dich sie kennen,
die sich lichte Sterne nennen
und wie Feuerfunken brennen.
Drum verzage nicht geschwind,
weil die Weiber Weiber sind.

Lass dir nicht den Sinn verwirren,
wenn sie süsse Weisen girren,
möchten dich mit Listen kirren,
machen dich mit Ränken blind,
weil die Weiber Weiber sind.

Sind einander stets im Bunde,
fechten tapfer mit dem Munde,
Wünschen, was versagt die Stunde,
bauen Schlösser in den Wind -
weil die Weiber Weiber sind.

Und so ist ihr Sinn verschroben,
dass sie, lobst du, was zu loben,
mit dem Mund dagegen toben,
ob ihr Herz auch Gleiches sinnt,
weil die Weiber Weiber sind."

nimmt das Licht vom Tisch und geht in das Schlafzimmer


Verwandlung - Zwischenspiel

Ein Zimmer im Hause des Alkalden Juan Lopez

SIEBENTE SZENE
Der ALKALDE Juan Lopez, PEDRO, sein Schreiber, die Magd MANUELA

ALKALDE
Manuela, Manuela, zum Henker!
Es ruft der gnädige Herr!
Manuela kommt
Was stehst und gaffst du an der Tür?
Siehst nicht? Die Gläser sind leer!

Du wirst im Dienst des Alkalden
ja täglich dümmer als dumm!
Schenk ein! Sonst mach ich dir Beine!
Ich schlage dich bucklig und krumm.

PEDRO
Schenk ein, du Blume von Castilien!
Schenk ein und sei gemütlich!
Schätzbar allein sind nicht nur Lilien,
auch braun ist appetitlich.

MANUELA
sich erwehrend
Ja, schenk ein! Du alter Weinschlauch!
Nicht ein Tropfen blieb im Krug,
und den Kellerschlüssel nahm
die Señora mit ins Bett.

ALKALDE
Zum Henker! Mit ins Bett?
Dann geh und hol ihn nur,
sonst - hol ich ihn mir selbst.
macht eine gebieterische Gebärde; Manuela geht verschüchtert ab

PEDRO
Ich und mein holdselig's Weibchen
trallalalira, trallala la,
Wir leben wie zärtliche Täubchen,
trallalalira, trallala la,
verbunden in seliger Harmonie,
wir küssen uns nur, wir prügeln uns nie,
trallalalira, trallala la!

ALKALDE
Hast schon ermittelt, welcher Bär
dem Müller aufzubinden wär?

PEDRO
Auf einen solchen breiten Rücken
ist leicht ein Bär hinaufzuschicken.



ACHTE SZENE
Die Vorigen, Lukas und Tonuelo

ALKALDE
sich hinter den Ohren kratzend
Guten Abend, wackrer Müller!
Wie geht's euch, und wie Frasquita?
Ist sie immer noch so schön?
Setzt euch nieder, ruht euch aus,
denn wir haben keine Eile.

LUKAS
Ja verflucht, wenn ich sie hätte!
es sich bequem machend
Dennoch möcht ich wissen gern,
was ihr wünscht, Senor Alkalde,
da ihr mich um diese Zeit
habt von Hause holen lassen.

TONUELO
gleichzeitig
Ja, er möchte wissen gern,
was ihr wünscht, Señor Alkalde.
Und mir scheint, um diese Zeit
ist nicht gut mit ihm zu spassen.

Manuela kommt mit dem Weinkrug

ALKALDE
Pedro, Sekretär, was war es?
Herr, wir haben euch benötigt
in Erfüllung unsrer Pflicht!
Trinkt ein Gläschen, Tio Lukas!
Da ihr hier seid, eilt es nicht.

PEDRO
gleichzeitig
Eifer habt ihr brav bestätigt
in Erfüllung eurer Pflicht!
Trinkt ein Gläschen, Tio Lukas!
Alles andere eilet nicht!

LUKAS
beiseite, gleichzeitig
Meine Ahnung ist bestätigt.
O, ich kenne eure Pflicht!
Doch ihr habt den Tio Lukas,
werte Herrn, noch lange nicht!
Gut denn, gebet mir ein Glas!
Herr Alkalde, euer Wohl!
nippt an dem Glas und reicht es dem Alkalden

ALKALDE
Auf das eure, werter Freund!
leert das Glas
Sage deiner Frau Manuela,
dass ein Bett für unsern Gast
in der Kammer -

LUKAS
ihn unterbrechend
Gott bewahre!
Sorget meinetwegen nicht.
Ich schlaf auch hier
wie ein Murmeltier.

ALKALDE
Nun, wie's euch beliebt.

LUKAS
Soll ich vorher ein Lied euch lehren,
wie man's in meiner Heimat singt?
Da aber heisst es trinken, trinken,
wie nur ein Navarrese trinkt.

ALKALDE
Lehr uns, wackrer Müller, lehre!

PEDRO
Heraus mit eurem Lied!

LUKAS
Manuela, flink, schenk ein!
Manuela macht ihm Zeichen, die er nicht beachtet
Und befolgt genau die Regel:
Bei dem Worte "spanischer Wein"
muss stets ausgetrunken sein!

ALKALDE, PEDRO und TONUELO
wiederholen
Bei dem Worte "spanischer Wein"
muss stets ausgetrunken sein!

LUKAS
Ich hab dich zum Beistand erwählt,
o, du guter, edler spanischer Wein!

In jeder Drangsal, die mich gequält,
o, du guter, edler spanischer. Wein!

Ist die Gesellschaft auch noch so schlecht,
o, du guter, du edler spanischer Wein!

Du tröstest mich, du bist ja echt,
o, du guter, du edler spanischer Wein!

Bist echt und stark, und deine Macht,
o, du guter, du edler, du süsser spanischer Wein!

Hat oft schon Narren zu Fall gebracht,
o, du guter, edler, süsser -

TONUELO
ihn unterbrechend
Schwerenot! Wieviele Zeilen,
Tio Lukas, hat das Lied?

LUKAS
Schwache bringen's nur auf dreizehn,
stärkere auf fünfundzwanzig!

ALKALDE
Tonuelo, Schwachkopf, schweige!
Unter fünfundzwanzig, Müller,
tuen wir's um keinen Preis.

LUKAS
Dann geb ich mich überwunden!
fürchterlich gähnend
Darf ich jetzt mich niederlegen?

ALKALDE
Zugestanden! Legt euch nieder,
überwundner Navarrese!

Canon

PEDRO, ALKALDE, MANUELA, TONUELO
Don Rodrigo, Don Rodrigo
geht um sieben Uhr zur Ruh.
Don Rodrigo, Don Rodrigo
deckt bis über's Ohr sich zu.
Don Rodrigo, Don Rodrigo
streckt sich aus und schnarcht im Nu.
Don Rodrigo, Don Rodrigo -
Gute Nacht, Schlafmütze Du!

Manuela hat wieder dem Lukas Zeichen gemacht, die dieser verächtlich nicht bemerken will. Alle ab


NEUNTE SZENE

LUKAS
allein
Sind sie gegangen? Sind sie nun fort?
Ha, die Schurken! Der verdammte,
angetrunkne alte Schuft!
Nächtlich her mich zu bescheiden,
um mit Wein mich zu bewirten.
O, es kann nichts klarer sein!
Indes ich ferne bin,
schleicht sich der Alte ein.
Frasquita - aber nein!
Dennoch, dennoch!
Gott mag wissen,
welche List die Liebestollheit
dem Corregidor verlieh!
Er lauscht
Alles ruhig!
schleicht vorsichtig zum Fenster, öffnet es behutsam und sieht hinaus
Bis zum Boden sieben Schuh,
Herr Alkalde, gute Ruh!
springt hinab; die Bühne bleibt einige Augenblicke leer


ZEHNTE SZENE

MANUELA
sich in der Dunkelheit vorwärtstastend
Tio Lukas, auf ein Wort!
Wenn ihr mir versprechen wollt,
mich in euren Dienst zu nehmen,
könnt' ich wicht'gen Wink euch geben.
In diesem Haus, o begreift,
wie bin ich Ärmste gefoltert!
Die Herrin schmälet und keift,
der Herr, er prügelt und poltert.
hat sich indessen der Bank genähert
Tio Lukas, hört ihr mich?
Tio Lukas!
tastet auf die Bank
Heil'ger Gott! Tio Lukas!
Er ist fort!
läuft zur Tür und ruft hinaus
Pedro, Tonuelo, Pedro!
Tio Lukas ist entsprungen.
zurückkommend
Mögen sie's dem Herrn berichten.
Backenstreiche, Rippenstösse
setzt es wieder ab!


ELFTE SZENE
Die Vorige, Pedro und Tonuelo

PEDRO
noch aus der Ferne, weinselig
Wenn dich einer küssen will,
liebes Schätzchen, bleibe still.
Schreie nicht durch's ganze Haus
dein Geheimnis eilig aus.
erscheint auf der Szene
Liebes Schätzchen, schweige still,
wenn dich einer küssen will.
Schreie nicht -

MANUELA
ihn unterbrechend
Du verliebter Esel, höre:
Tio Lukas, er ist fort!

PEDRO und TONUELO
einander erstaunt ansehend
Er ist fort?

PEDRO
Dieser Casus ist verdriesslich!

TONUELO
Hol ihn dieser oder jener,
diesen Casus Tio Lukas!

MANUELA
Also auf, ihr beiden Helden!
Setzt dem Flüchtling schleunig nach!
Doch es erst dem Herrn zu melden,
geht hinauf ins Schlafgemach.

PEDRO
Diese Nachricht soll ich melden?
Gott bewahr mich armen Mann!
Das ist eine Tat für Helden,
Tonuelo, geh voran!

TONUELO
gleichzeitig
Diese Nachricht soil ich melden?
Gott bewahr mich armen Mann!
Das ist eine Tat für Helden,
tapfrer Pedro, geh voran!

MANUELA
gleichzeitig
Also auf, ihr beiden Helden!.
Tonuelo, sei ein Mann!
Diese Nachricht sollt ihr melden!
Tapfrer Pedro, geh voran!

PEDRO und TONUELO
Diese Nachricht soll ich melden?
Gott bewahr mich armen Mann!
Das ist eine Tat für Helden,
Manuela, geh voran!

MANUELA
gleichzeitig
Auf, ihr Helden! Auf, zu melden!
Geht voran! Ich folge dann!

GESINDE
des Alkalden, das sich inzwischen eingefunden hat
Auf, ihr Helden! Auf, zu melden!
Geht voran! Wir folgen dann!
während sie sich gegenseitig vorzuschieben suchen, fällt der Vorhang


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@ Aiko Oshio
最終更新:2025年04月04日 10:25