第3幕

(丘陵地。後ろの上方と前の下の方に道があり、小径で繋がっている。夜、曇り空、時々雲の合間から月明りがさす。)




第1場

フラスキータ
(上の道を来て、小径を下って行く。聞き耳をたてながら、辺りを見回す。)

奇妙な夜の喧騒が
転々として私につきまとう。
ずっと道を間違えているみたいに!
私は絶えず足音が聞こえる。

(ルカスが上の道を通り過ぎる。)

それとも私自身の血が、
私の耳でざわめいているのか?

(月が出て来る。)

好奇心旺盛なお月様、
お前は私たちを盗み聞きした、
私たちが愛の告白を
かわした時に。
燃えるような愛情を
最初に表わした時
お前は大事な心の友だった。

(レペラが下の道を歩いて来て、少し離れて立ち止まる。)


だから今私を忠実に助けて、
私を裏切らないで。
お前の輝く光を
今日は雲に隠して!
夜に忍び歩き、
密かに歩き回るなら
お前は大事な心の友じゃない。



第2場
(前場の人々、近づいて来るレペラ)

フラスキータ
(吃驚するが、すぐに気を取り直して)
誰?何をしようとしてるの?

レペラ
狼じゃない、おとなしい動物だ!

フラスキータ
あぁ、あんた!ここで何を探してるの?

レペラ
(つまんで、くしゃみする。)
きれいな女が支度して、
夜中に出掛けて行く時に、
騎士がお供するのを
はねつけたりはしないだろう!

フラスキータ
あんたの主人が私に遣わしたの?
私を連れ戻させるつもり、
あの破廉恥野郎、あの悪人?

レペラ
犠牲的精神に富む、お前の美徳の先触れだ、
何でお前は主人をけなすんだ?

フラスキータ
犠牲的精神ですって?ハ、ハ!あいつは
私の美徳を汚そうとする敵。

レペラ
試してもいないのに、美徳だって?
お前に試練を与え、
お前を勇敢な行為に誘う者は、
最高の友よりも尊い、
そのような敵は敬うものだ。

フラスキータ
あんたは私を嘲ってバカにするの?
それともあんたの主人と一体になった
悪徳や老衰と
私を和解させようとするの?
でもそんな説得の技術では、
レペラさん、私は動かされない。
私を連れ戻そうとしても
あんたは上手くいかない、
優しさでも、力でも!
(急いで去ろうとする。)

レペラ
(いわくありげに)
失敗か!お前には
まだ別の手がある。

フラスキータ
(振り返って)
ねぇ、お願い!

レペラ
お前が媚びると、怖くなる。
やっぱり高慢で野生でいろよ。

フラスキータ
(媚びるように)
優しいレペラ、何を考えてるの?

レペラ
抗い難いおべっか使いめ!

フラスキータ
(彼の手を掴んで)
レペラ、あんたは悪戯者。
真面目にあんたを理解しようと思ってはダメなのね。
だったらあんたは冗談でなら
口を滑らせることができるわね。
(彼を撫でながら)
何をこっそり企んでるの?
何なの、あんたの計画は、あんたの秘密は?

レペラ
自分が弱くなっていくのを、感じる、
秘密を漏らしてしまいそうだ?

それは

フラスキータ
ねぇ、教えて!

レペラ
それは

フラスキータ
ねぇ、教えて!

レペラ
それは

フラスキータ
(しつこく)
ねぇ、教えてったら!

レペラ
時間をかせぐこと!

フラスキータ
(怒って行こうとする。)
じゃあ一人で時間をかせぎなさい!

レペラ
ではお前はやっぱり医者に行くのか?

フラスキータ
私がどこに行くか、気になるの?

レペラ
違う、影のようにさりげなく
どこであろうと、お前についていく。

フラスキータ
では、お聞き、村長の所へ
うちの主人を探しに行くのよ!

レペラ
やめとくほうがいい、小難を逃れて
大難に会うようなことはするな!
お前も知ってるだろ、あの村長は
綺麗な女たちと見ると
理由をつけて自分の世話をさせるんだ。

フラスキータ
フン、それが今度は私の番だっていうの!
あんたとあんたの主人が結託して
私を堕落させそうとするのね!
ところが今、悪いことに
お代官様は死にそう。
あぁ、溢れんばかりの思いが
あいつから消えていくだろうよ!

レペラ
ノーと言うんじゃない、
我慢するんだ!どこにいても
いつでもお前についていけと
それが主人の命令だ。

藪に入り込んでも、
大急ぎで、早く、早く、野を越えて、
好きなように行け、俺は後についていく、
お前をひとりにしない。

俺らを見た人は多分、
カップルだと思うだろう、
愛の喜びを求めて
逃避行中のカップルだと。

それにしてもこの女は真剣だ!
夫婦の貞節が新たに二人を結びつける、
危険がまだ迫ってないのに・・・

フラスキータ
(同時に)
そういうことなら、我慢しよう!
どこにいてもいつでも私は
あんたを連れ歩こう
それがご主人の命令なら。

藪を通り抜けて、
大急ぎで、早く、早く、野を越えて
おかしな人!後についておいで、
私をひとりにしないで。

私たちを見た人は多分、
カップルだと思うだろう、
敵から助けを求めて
逃避行中のカップルだと。

でもあんたの妻を、ルカス、信じて!
毅然として誠実にあなたの味方よ!
ずっとあなたのもの、幸福な時も危険な時も!
(二人退場。)


場面転換
楽器演奏が次の場面に繋ぐ。

(第2幕の初めと同様に水車小屋の中の台所。代官の衣類が、殆ど消えかかっている火の前に掛かっている。ドアは開いたまま。)


第3場

ルカス
(入って来る。)
閉まってないのか?閉まってないとは!
(ドアをよく見る)
開けられるのはフラスキータだけなのに。
しかしどうして?何故?何のために?
命令されて?自分の意志でか?
(取り乱してドアの支柱に寄りかかる。)
何という死のような静けさ!
もしかして奴と一緒に逃げたのか?
それとも奴が略奪したのか?
それとも俺は、二人を
あのドアの向こうで見つけるのか?
一歩一歩が死への一歩だ!
いっそのことこの入口で
死んでしまいたい、確かめる前に、ハ!

(代官の服があるのを見て、駆け込んで確かめる。)


いやな予感、そう!
とんでもない、そんなことあるはずない!
この目はペテン師だ。
この手は嘘つきだ!
どこの悪魔がこのならず者に
不埒にもこの女を俺から
奪い取るような力を与えたんだ!
(テーブルの上の書類に気がついて)
甥っ子の任命状!
(冷笑的に)
分かったぞ!
いつも怪しいと思ってたんだ、
あいつは自分の夫よりも
親戚のほうが好きなんじゃないかと!
しかし返答は、俺の返答は、
俺はあいつに借りを返さないではいられない!
(鉄砲を掴んで装填する。)
誰も俺を見ていない、神様だけだ、
神様が、これを望んだんだ!
(寝室のドアに忍び寄り、階段の一段目で止まる。)

もし思い違いだったら?
思い違いではないのでは?
たくさんの可能性がある、
数多の可能性がある!
(階段を上がる。)
ひどいものを見せて俺を試すのが
神様の思し召しなら?
(鍵穴から覗いて、跳びすさる。)
奴の顔!
枕の上に奴の顔!
違う、見間違いだ!
嫉妬深い気持ち
邪悪な妄想だ!
(もう一度目をやり、絶望的な態度で、彼の疑惑が本当だったことを認識しようとする。それから黙って階段を下り、両手で顔を隠す。休止。)

見ろ、俺は裏切られた、
見ろ、俺は面目を失った、
しかし一番惨めなのは
俺が復讐を禁じられていることだ。

俺は二人を殺すことだってできる。
しかし二人が死んだところで、
人々は俺のことを
物笑いの種にするだけだ。

このせむし男を
あざけり、バカにするんだ、
結婚式の前にもっとよく
考えておくべきだったと。

笑うだろう、そう笑うんだ、
俺がせむしだから、なのに
美人の女房を持とうとしたから。
俺が復讐するなんて、
自分でも笑ってしまう。

ではどんな復讐なら、どんな?
もし俺が?いや、そうはいかない!
しかしその女房ときたら?
なかなかの美人だ!

それに対して俺はせむしだ!
(急に笑い出す。)
ハ、ハ!
そう、実に崇高!狂喜させる!
俺の復讐なんてそんなものだ!
ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ!

(辛辣な笑いの発作を中断して、代官の服を身につけ始める。)

代官夫人は美人だとか!
奴らはそんなことを考えたことがあるか?
代官夫人は美人だとか!
いい考えを思いついた!

(嘲りながらよく見て、杖と手袋を取り、三角帽子を額に深く被る。脅すような態度でもう一度寝室のドアの方を向き、ゆっくり去る。)



第5場

代官
(寝間着を着て、垂れ飾り付の帽子を頭に被り、用心深くドアを開けながら)
この家で亡霊でも騒いでいるのか?
ティオ・ルカスがちゃんと村長の所に
いないとしたら、誓って言うが、
奴のあの荒々しい声と
あの笑い声がここで聞こえた。
ともかく服が乾いたら、
夜が明ける前に、
この家を出て行こう。
(自分の服を探す。)
何だと、畜生?別のが?
おぉ忌々しい!私のは盗まれたのか?
浮浪者が自分の服をここに
置いていったのか?それなら、その方がいいかも!
見破られずに私は町に行ける。
(服を着ながら)
かつて神々もまた愛を求めて
すっかり変身して浮気をした、
悪魔が私をここに連れて来たということは、
最後には我慢が報われるということだ。

だから用心しろ、粉屋の女将!もう私は
お前の言うことを聞く愚か者じゃない!
この代官はご主人様に
支配者に戻るのだ。

(彼は粉屋の服を着て、別珍の帽子を被る。暖炉の火は消えている。)



第6場
前場の人。フラスキータ、レペラ、村長、トヌエロ


村長
(ドアの傍で、後ろを向いて)
役職では私が一番、
トヌエロ、お前は二番だ!
フラスキータ、お前は、外で待つんだ!
(代官を見て)
ハ、奴がここにいる!皇帝陛下の
名において!降伏しろ、
ティオ・ルカス!
(代官は寝室に逃げ戻ろうとする。)

トヌエロ
待て、裏切者!
地獄に落ちろ!
(彼は代官の背骨を突いて、地面に倒す。)


フラスキータ
(同時に、トヌエロに突進して、ひっぱたきながら)

犬め、私のルカスを放してよ!
放してよ、その場で!

村長
(同時に、代官のお腹に片足を置きながら)

今度こそお前の逃亡を
何としても阻止してやる!

レペラ
(寝室のドアの前に両腕を広げて立ち、同時に)

ひとつ言っておく、この入口を
生きて通れる者はいない!

代官
助けてくれ!助けてくれ、村長、まぬけ!
私だというのが、分からんのか?

全員
(吃驚して)
お代官様!

代官
(怒り狂って)
監獄行きだ、絞首刑だ!

村長
(跪いて)
あぁ、ご主人様、お許しを!
こんな格好をしていたら
誰が閣下だと分かりましょう?

代官
お前は分からんのか、
ティオ・ルカスの下で泥棒の一味が
私の服を盗んだのが?

フラスキータ
(極めて激しく怒って代官に歩み寄りながら)
嘘と裏切り!

レペラ
(代官が村長と更に話をしている間に)
女将さん、今のうちにお前の件に
かたをつけるのをお願いするんだな、
ご主人の好意が
お前とルカスから離れる前に。
あの方の額に悪い兆しがあるのが
俺には見える。

フラスキータ
ルカスは何かこの人に
頼みごとをする理由があるの?
無礼にも自分の家から追い出されて、
あの哀れな人が今どこをさまよっているか、
誰も知らない!

レペラ
ティオ・ルカスは目下、
代官の格好をして
町をうろついている。

フラスキータ
何の格好をしてるって?

レペラ
(肩をすくめて)
確かなのはただ、奴はここで
入口が開いているのを見たということ。
そこで俺の主人の服を見つけたということ

フラスキータ
あぁ神様!ではあの哀れな人は
自分の妻が乱暴されたと思っているの?
(代官に)
ドン・エウヘニオ・デ・スニガ!
私の不幸な夫が、
妻の恥辱を信じて、出て行ってしまった、
ここから出て行ってしまった!

代官
(冷たく)
もっと悪いことが奴に起こらないことを、祈るんだな!

フラスキータ
ここで何が起こったか、
あんたの奥方に報告しに、
あの人は腹を立てて町に行ったのよ。

代官
(動転して)
作り話だ!
だがやっぱり奴を追い駆けよう、
醜聞をでっちあげて
うちの奥方に嘘を言ったりしないように。

レペラ
そうです、ルカスは話すことで
納得するよう、神がなされたのかも!
奴は変装していると思われます。

代官
(癇癪を起こして)
奴にそんなことできると、思うか?

フラスキータ
あら、あの人は何だってできます!
だって自分の名誉がかかってるのよ!

レペラ
(代官に)
私がとても吃驚したのは、
あなたの服の懐に
屋敷の鍵が入っていることです!
あの軽率な男が奥方様を狙っているとは、
お思いになりませんか?

代官
(かっとなって)
私の妻を?お前は何てことを考えるんだ?
代官夫人ともあろう者が?

フラスキータ
いいですか、あんたのせいで
粉屋が淫らなゴモラになったのよ。

代官
フアン・ロペス、トヌエロ、
逃亡者の追跡に行け!
お前らが奴をこの場に連れて来ないと、
私は恐ろしい罰を与えるぞ。

村長とトヌエロ
閣下、我々を信じてくださいますよう、
謹んでお願い申し上げます
我々の熱意は無限です、
当てにしてくださって結構です!

法の目がいつも監視するように
忠実に気を配りながら、
職務において我々は昼も夜も
休むことはありません。

そして我々は誓います!裏切者を
我々は大急ぎで捕まえます。
でも先ずもって、閣下、
我々は町に行かねばならない。

フラスキータ
(同時に)
そんな計画、可哀想なルカス、
あなたに復讐心が芽生えたとしたら!
あなたのやろうとしていることに、
私は暗澹たる気持ちで一杯になる。

妻の貞節に対して、
ルカス、あなたは疑念を抱き、
ライバルの服を着て
仕返しをするつもりなの?

でも私の心の中ではまだ
「ノー」と言ってる、そんなことあり得ない!
でも先ずもってためらわずに
我々は町に行かねばならない。

代官
(同時に)
お前の頭上の、私の好意という空は
今やもうこれからは青くはない、
怒り狂った気持ちになれば、フラスキータ、
お前だってすぐにライオンの爪になる。

お前が私を嘲笑うつもりだったら、
思い上がりだ、注意しろ!
私が恨みを抱けば、私が憤慨すれば、
私は滅ぼす力がある。

まずルカスを牢屋に入れろ、
そしたら、フラスキータ、お前は私のものだ!
でも先ずもって、私は命じる、
我々は町に行かねばならない。

レペラ
(同時に)
私は一度も美徳を疑ったことがない、
女の心を傷つけてはいけない、
だが暗闇の中では容易に
茶色と灰色を見間違える。

衣装が人を作るので、
この女たらしが結局、
陰でほくそ笑むということが
往々にして起こり得る。

それ故に私は目下のところ
代官夫人のようにはなりたくない。
でも先ずもって、確実なことは、
我々は町に行かねばならない。

代官
(高圧的な態度で)
でも先ずもって、私は命じる、
今我々は町に行くのだ!

(全員出発準備を整える。ひとりの従僕が粉屋のロバ2頭を開いた門まで連れて行き、フラスキータと代官が乗り込む。)
DRITTER AKT

Hügelland. Ein Weg im Hintergrund oben und ein Weg im Vordergrund unten, durch einen Pfad verbunden. Nacht; bewölkter Himmel mit manchmal durchbrechendem Mondschein.


ERSTE SZENE

FRASQUITA
kommt den oberen Weg und läuft den Pfad herunter; sieht sich lauschend um

Sonderbare Nachtgeräusche
folgen mir von Ort zu Ort.
Wie ich mich beständig täusche!
Schritte hör ich fort und fort.

Lukas lauft auf dem oberen Wege vorüber

Oder ist's mein eignes Blut,
das mir in den Ohren saust?

Der Mond kommt hervor

Neugier'ger Mond,
du hast uns belauscht,
als wir der Liebe
Geständnis getauscht.
Erster Bezeigung
Glühender Neigung
warst du ein lieber Vertrauter.

Repela kommt auf dem untern Weg und bleibt in einiger Entfernung stehen

So hilf mir nun treu,
verrate mich nicht.
Birg heute in Wolken
dein strahlendes Licht!
Nächtlich sich Schleichenden,
heimlich Hinstreichenden
bist du kein lieber Vertrauter.



ZWEITE SZENE
Die Vorigen, Repela näherkommend

FRASQUITA
erschrickt, fasst sich aber gleich
Wer ist's? Was wollt ihr?

REPELA
Kein Wolf, ein zahmes Tier!

FRASQUITA
Ach du! Was suchst du hier?

REPELA
nimmt eine Priese, niest
Wenn sich schöne Frauen rüsten,
nächtlich über Land zu gehn,
sollten sie doch die Begleitung
eines Ritters nicht verschmähn!

FRASQUITA
Hat dein Herr nach mir geschickt?
Will er zurück mich holen lassen,
der Schändliche, der Bösewicht?

REPELA
Deiner Tugend opferfreud'gen Herold,
warum schmähst du ihn?

FRASQUITA
Opferfreudig? Ha, ha! Er ist meiner
Tugend sittenloser Feind.

REPELA
Unerprobt, wär sie denn Tugend?
Der die Prüfung dir bereitet,
dich zu mut'ger Tat verleitet,
höher als der Freunde besten
schätze einen solchen Feind.

FRASQUITA
Willst du spottend mich verhöhnen?
Oder suchst mich auszusöhnen
mit den Lastern und Gebrechen,
die dein Herr in sich vereint?
Aber die Künste der Überredung,
lieber Repela, lassen mich kalt.
Mich zurück zu bringen
wird dir nicht gelingen,
weder mit Güte, noch mit Gewalt!
will davoneilen

REPELA
geheimnisvoll
Schlecht geraten! Andre Pläne
führ ich gegen dich im Schild.

FRASQUITA
umkehrend
Sag sie mir, ich bitte dich!

REPELA
Wenn du schmeichelst, fürcht ich mich.
Sei doch wieder stolz und wild.

FRASQUITA
schmeichlerisch
Herzens-Repela, was hast du im Sinn?

REPELA
Unwiderstehliche Schmeichlerin!

FRASQUITA
ihn bei der Hand fassend
Repela, du bist ein Schelm.
Nicht darf man im Ernste dich fassen.
So kannst du dir ja im Scherz
ein Wörtchen entschlüpfen lassen.
ihn streichelnd
Was führest du heimlich im Schild?
Was ist dein Plan, dein Geheimnis?

REPELA
Ich fühl es, ich werde schwach
plauder' ich aus mein Geheimnis?

Es ist -

FRASQUITA
O, sprich!

REPELA
Es ist -

FRASQUITA
O, sprich!

REPELA
Es ist -

FRASQUITA
dringend
O, sprich nur!

REPELA
Zeitversäumnis!

FRASQUITA
sich ärgerlich zum Gehen wendend
So versäume denn deine Zeit allein!

REPELA
Also gehst du doch zum Arzt?

FRASQUITA
Kümmert's dich, wohin ich geh?

REPELA
Nein, so wenig wie den Schatten,
der dir folgt, wohin es sei.

FRASQUITA
Nun, dann höre: Zum Alkalden
geh ich suchen meinen Mann!

REPELA
Lass das lieber sein und laufe
nicht vom Regen in die Traufe!
Weisst du auch, dass der Alkalde
schönen Frauen seine Dienste
nicht umsonst zu Füssen legt?

FRASQUITA
Ha, der sollte mir nur kommen!
Ihr und euer Herr im Bunde
wolltet alle mich verderben!
Und nun liegt zur bösen Stunde
der Corregidor im Sterben.
Ah, die üppigen Gedanken
werden ihm da wohl vergeh'n!

REPELA
Sage nicht nein,
schicke dich drein! Dort oder hier
immer bei dir bleibe ich gern
nach dem Befehl des Herrn.

Schlüpf in den Busch,
eilig, husch, husch, über das Feld,
wie's dir gefällt, ich hinterdrein,
lasse dich nicht allein!

Sähe uns wer von ungefähr,
hielt er wohl gar uns für ein Paar,
das auf der Flucht
Freuden der Liebe sucht.

Doch diese Frau nimmt es genau!
Ehliche Treu' knüpft sie auf's Neu,
ehe Gefahr noch im Verzuge war....

FRASQUITA
gleichzeitig
Muss es denn sein, schick ich mich drein!
Dort oder hier immer mit mir
nehm ich dich gern
Auf den Befehl des Herrn.

Komm durch den Busch,
eilig, husch, husch, über das Feld,
schnurriger Held! Geh hinterdrein,
lasse mich nicht allein!

Sähe uns wer von ungefähr,
hielt er wohl gar uns für ein Paar,
das auf der Flucht
Rettung vor Feinden sucht.

Doch deiner Frau, Lukas, vertrau!
Standhaft und treu steht sie dir bei!
Dein immerdar, so im Glück wie in Gefahr!
Beide ab


Verwandlung
Ein Instrumentalsatz leitet zur nächsten Szene über.

Küche in der Mühle wie zu Anfang des zweiten Aktes. Die Kleider des Corregidors hängen noch vor dem Feuer, welches beinahe niedergebrannt ist. Die Tür steht offen


DRITTE SZENE

LUKAS
tritt herein
Nicht geschlossen? Nicht geschlossen!
besieht die Tür
Nur Frasquita konnte öffnen.
Aber wie? Warum? Wozu?
Auf Befehl? Aus freier Wahl?
lehnt sich fassungslos an den Türpfosten
Welches Todesschweigen!
Ist sie wohl mit ihm gefloh'n?
Oder hat er sie geraubt?
Oder werd ich - werde beide
finden hinter jener Tür?
Jeder Schritt ein Schritt zum Tode!
Lieber möcht ich an der Schwelle
sterben, eh' Gewissheit, - ha!

erblickt die Kleider des Corregidors, stürzt auf sie hin und untersucht sie

Grässliche Gewissheit, ja!
Aber nein, es ist nicht wahr!
Meine Augen sind Betrüger.
Lügner meine Hände!
Welcher Teufel hat dem Schurken
Macht gegeben, dieses Weib,
freventlich mir zu entreissen!
Das Dokument auf dein Tisch bemerkend
Die Ernennung ihres Neffen!
sardonisch
Ich verstehe! -------
Hab ich immer doch geargwohnt,
dass sie ihre Anverwandten
mehr als ihren Gatten liebt!
Aber Antwort, meine Antwort
will ich ihr nicht schuldig bleiben!
ergreift die Donnerbüchse und ladet
Niemand kann mich sehen - Gott nur,
Gott - und der hat dies gewollt!
schleicht zur Tür des Schlafzimmers, auf der ersten Stufe hält er inne
Wenn es dennoch Täuschung wäre?
Muss es denn nicht Täuschung sein?
Viele Möglichkeiten gibt es,
tausend Möglichkeiten gäb es!
schleicht die Stufen hinauf
Wenn es Gott gefallen hätte,
mich durch schlimmen Schein zu prüfen?
schaut durch das Schlüsselloch und prallt zurück
Sein Gesicht!
Auf dem Kissen sein Gesicht!
Nein, ich habe mich getäuscht!
Eifersüchtiger Gedanken
böse Hirngespinste sind's!
sieht noch einmal hin, Mit einer verzweiflungsvollen Gebärde gibt er zu erkennen, dass sein Verdacht sich bewahrheitet. Dann geht er stumm die Stufen herab und verbirgt sein Gesicht in den Händen. Pause
Da sieh ich betrogen,
da sieh ich entehrt,
und doch ist mir Ärmsten
die Rache verwehrt.

Ich könnte sie töten.
Doch wären sie tot,
so hätten die Leute
mit mir ihren Spott.

Verlachten, verhöhnten
den buckligen Mann,
der sich vor der Hochzeit
nicht besser besann.

Lachen würden sie, ja lachen,
weil ich bucklig war und wagte,
eine schöne Frau zu haben.
Lachen aber will ich selbst,
wenn ich meine Rache fand.

Aber welche Rache, welche?
Wenn ich -? Nein, so geht es nicht!
Aber seine Frau? Auch sie
ist ja eine schöne Frau!

Und auch ich hab einen Buckel!
lacht auf
Ha, ha!
Ja, das ist sublim! Entzückend!
Das soll meine Rache sein!
Ha, ha, ha, ha, ha, ha, ha!

beginnt, von Anfallen sarkastischen Gelächters unterbrochen, die Kleider des Corregidors anzuziehen

Schöne Frau Corregidora!
Hätten Sie das wohl gedacht?
Schöne Frau Corregidora!
Guter Rat kommt über Nacht!

besieht sich mit Hohnlachen, ergreift Stock und Handschuhe, stülpt den Dreispitz tief in die Stirn. Mit einer drohenden Gebärde wendet er sich noch einmal der Tür des Schlafzimmers zu und geht langsam ab


FÜNFTE SZENE

CORREGIDOR
im Nachtkleid, eine Zipfelmütze auf dem Kopfe, vorsichtig die Türe öffnend
Welcher Spuk tobt hier im Haus?
Sässe nicht bei dem Alkalden
Tio Lukas fest, ich schwüre,
dass desselben rauhe Stimme
und sein Lachen hier erscholl.
Sind die Kleider erst getrocknet,
so verlass ich dieses Haus,
eh' der Morgen graut.
sucht seine Kleider
Was, zum Henker? Fremdes Zeug?
Oh verdammt! Ward ich bestohlen?
Liess ein Vagabund die Kleider
hier zurück? Nun, um so besser!
Unerkannt komm ich zur Stadt.
Während er sich ankleidet
Einst haben in toller Verwandlung
auch Götter um Liebe gebuhlt,
doch hol' mich der Teufel, es lohnte
sich ihnen zuletzt die Geduld.

Drum hüte dich, Müllerin! Länger
nicht bin ich dein williger Tor!
Es wandelt zum Herrn und Gebieter
zurück sich der Corregidor.

Er hat des Müllers Kleider angezogen und die Felbelmütze aufgesetzt. Das Feuer im Kamin ist erloschen


SECHSTE SZENE
Der Vorige. Frasquita, Repela, der Alkalde, Tonuelo


ALKALDE
an der Tür, nach rückwärts gewendet
Ich als Amtsperson der Erste,
Tonuelo, du der Zweite!
Ihr, Frasquita, wartet draussen!
den Corregidor erblickend
Ha, da ist er ja! Im Namen
Seiner Majestät! Ergebt Euch,
Tio Lukas!
Der Corregidor will in das Schlafzimmer zurückflüchten

TONUELO
Halt, Verräter!
Fahren sollst du nun zur Hölle!
Er versetzt dem Corregidor einen Stoss ins Rückgrat und wirft ihn auf die Erde

FRASQUITA
gleichzeitig, sich auf Tonuelo stürzend und ihn ohrfeigend
Hund, lass meinen Lukas los!
Lass ihn los, und auf der Stelle!

ALKALDE
gleichzeitig, seinen Fuss dem Corregidor in den Magen pflanzend
Dein Entkommen dieses Mal
hindre ich auf alle Fälle!

REPELA
der sich mit ausgebreiteten Armen vor der Schlafzimmertür aufgestellt hat, gleichzeitig
Eines sag' ich: Es betritt
lebend keiner diese Schwelle!

CORREGIDOR
Hilfe! Hilf, Alkalde, Schaf!
Siehst du nicht, dass ich es bin?

ALLE
entsetzt
Der Corregidor!

CORREGIDOR
wütend
Ins Gefängnis, an den Galgen!

ALKALDE
niederkniend
Ach, hoher Herr, verzeiht!
Wer hätte euer Gnaden
erkannt in diesem Kleid?

CORREGIDOR
Weisst du nicht, dass eine Bande
Räuber unter Tio Lukas
meine Kleider mir geraubt?

FRASQUITA
mit äusserster Heftigkeit auf den Corregidor zutretend
Lüge und Verrat!

REPELA
während der Corregidor weiter mit dem Alkalden spricht
Liebe Müllerin, nun trachte
deine Sache beizulegen,
ehe des Gebieters Gunst
sich von dir und Lukas wendet.
Denn auf seiner Stirne seh ich
schlimme Wetterzeichen stehn.

FRASQUITA
Hätte Lukas etwa Grund,
diesen Mann um Gunst zu bitten?
Weiss der Himmel, wo der Ärmste
jetzt herumirrt, frech vertrieben
aus dem eignen Haus!

REPELA
Tio Lukas geht zur Stunde,
als Corregidor verkleidet,
in der Stadt umher.

FRASQUITA
Was mag er verkleidet wollen?

REPELA
zuckt die Achseln
Sicher ist nur, dass er hier
offen fand die Eingangstür.
Fand die Kleider meines Herrn -

FRASQUITA
Jesus! Also hält der Ärmste
seine Gattin für entehrt?
zum Corregidor
Don Eugenio de Zuniga!
Fort ging mein unselger Mann,
glaubend an die Schmach der Gattin,
ging er fort von hier!

CORREGIDOR
kalt
Wünscht, dass ihm nichts Schlimm'res droht!

FRASQUITA
Eurer Gattin zu berichten,
was sich hier ereignet hat,
ging er zürnend in die Stadt.

CORREGIDOR
bestürzt
Eingebildete Geschichten!
Dennoch wollen wir ihm nach,
dass er mit erfundner Schmach
meine Gattin nicht belüge.

REPELA
Ja, und gebe Gott, dass Lukas
mit Erzählen sich begnüge!
Die Verkleidung gibt zu denken.

CORREGIDOR
aufbrausend
Glaubst du, dass er fähig wäre -?

FRASQUITA
O, zu allem ist er fähig!
Geht es doch um seine Ehre!

REPELA
zum Corregidor
Was mich auch so sehr erschreckt,
dass in eures Rockes Schössen
eures Hauses Schlüssel steckt!
Glaubt ihr nicht, der Unbedachte
strebt nach der Gebieterin -?

CORREGIDOR
auffahrend
Meiner Frau? Wo denkst du hin?
Ist sie nicht Corregidora?

FRASQUITA
Seht ihr's - euer Beispiel machte
aus der Mühle ein Gomorrha.

CORREGIDOR
Juan Lopez, Tonuelo,
Auf den Flüchtling geht zu fahnden!
Bringt ihr ihn mir nicht zur Stelle,
fürchterlich werd' ich es ahnden.

ALKALDE und TONUELO
Euer Gnaden, untertänigst
bitten wir, uns zu vertraun.
Unbegrenzt ist unser Eifer,
Häuser dürft ihr auf uns baun!

Treulich sorgend, dass das Auge
des Gesetzes immer wacht,
gönnen wir in unserm Amte
Ruh uns weder Tag noch Nacht.

Und wir schwören's! Den Verräter
holen wir in Eile ein.
Doch vor allem, euer Gnaden,
müssen wir zur Stadt hinein.

FRASQUITA
gleichzeitig
Solche Pläne, armer Lukas,
mochte Rachsucht in dir braun!
Deine Wege, deine Pläne,
sie erfüllen mich mit Graun.

Gegen deines Weibes Treue,
Lukas, schöpftest du Verdacht,
und Vergeltung willst du üben
in des Nebenbuhlers Tracht?

Aber noch in meinem Herzen
sag ich "nein", es kann nicht sein!
Doch vor allem ohne Säumen
müssen wir zur Stadt hinein.

CORREGIDOR
gleichzeitig
Uber dir soll nun der Himmel
meiner Gunst nicht länger blaun;
fühlen grimmiglich, Frasquita,
wirst du bald des Löwen Klaun.

Die du mich verspotten wolltest,
Ubermütige, gib acht!
Wenn ich grolle, wenn ich zürne,
hab ich zu verderben Macht.

Steckt nur Lukas erst im Kerker,
dann, Frasquita, bist du mein!
Doch vor allem, ich befehl es,
müssen wir zur Stadt hinein.

REPELA
gleichzeitig
Tugend hab ich nie bezweifelt,
schmähe nicht das Herz der Fraun,
doch verwechselt ist im Dunkeln
leicht der Braune mit dem Graun.

Und es kann gar wohl geschehen,
da das Kleid die Leute macht,
dass sich dieser Schwerenöter
schliesslich noch ins Fäustchen lacht!

Deshalb möchte ich zur Stunde
nicht Corregidora sein.
Doch vor allem, das ist sicher,
müssen wir zur Stadt hinein.

CORREGIDOR
mit gebieterischer Gebärde
Doch vor allem, ich befehl' es,
Gehn wir nun zur Stadt hinein!

Alle rüsten sich zum Aufbruch, Ein Knecht führt vor dem offenen Tor zwei Mülleresel herbei, die von Frasquita und dem Corregidor bestiegen werden


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@ Aiko Oshio
最終更新:2025年04月04日 10:24