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"ドイツ・レクイエム"

対訳

全曲(動画対訳)










訳者より

  • ブラームスのドイツリートが好きで、けっこうたくさんの訳詞を梅丘歌曲会館の方でも取り上げています。ドイツリートの手練れであったシューベルト、シューマン、ブラームス、ヴォルフと並べてみると、ドイツ語の響きと情感を実に見事に音楽に結び付けていて、みなオペラはほとんど書かなかった人たちですが、ひとつひとつの歌曲がドラマティックな小宇宙を作っています。そんなブラームスの取り上げた死者のためのミサ曲・レクイエムも彼がプロテスタントであったことも関係してでしょう、マルティン・ルター翻訳のドイツ語聖書より語句を取り上げています。通常のカトリックのレクイエムはラテン語の詩句につけられていますので、ある意味で言葉の意味が分からなくても有難いお経を聞いているようなもので、言葉の醸し出す情感はあまり気にしなくても良いのに対し、こちらのレクイエムは少なくともドイツ語ネイティブの聴衆にとっては歌詞の意味を音楽がしっかりと伝えてくることが大事なのですね。宗教音楽らしくポリフォニックに歌詞の言葉が音楽の中で入り乱れ、対訳を見ながら聴いていてもこれまではすぐに迷子になってしまって追いかけるのを諦めてしまっていてそこまでの境地に達することはできなかったのですが、今回自分なりの訳を作りながらこの緻密な音楽を聴き込んでみると、ドイツ語ネイティブのレベルとまでは行きませんがこの曲の素晴らしさを2倍3倍と味わえるようになった気がします。そして自分の訳を見ながらじっくりと色々な録音を聴き込んで見ると、フルトヴェングラーやケンペ、カラヤンといった世評の高い大指揮者たちの録音よりも、ヘルムート・コッホ、ヘルベルト・ケーゲル、ヘルムート・リリングのようなドイツの名合唱指揮者たちの演奏の方が一層感動的な音楽を紡ぎ出していることに気づきました。よく考えてみるとこれは当たり前の話で、「般若波羅蜜多」とか「色即是空」とか意味の分からない文句を唱えるのではなく「幸いである こうして苦悩を負う者は」であったり「われは待ち望む 御身を」であったり聴き手にも意味の分かる言葉で語りかけているのですから、音楽のその場所で紡ぎ出される言葉の表現にセンシティブな表現者の作り出す音楽の方が圧倒的に心に響くのです。今回動画対訳に取り上げて頂いたクレンペラー/フィルハーモニアの録音も快速なテンポの中緻密でもちろん素晴らしいのですが、言葉の情感の引き出しという点では複数あるクレンペラーのこの曲の録音の中では、1956年のケルン放送響/合唱団とのものがその意味では遥かに素晴らしいことに気づかされました。確かに音楽的には1961年のフィルハーモニア合唱団の方が圧倒的に巧いんですけれども、それを超えた表現意欲が1956年のケルン放送合唱団 から伝わってきて、全曲通して聴いたあとの感動はこちらの方がずっと大きいです。こちらの演奏、ソリストもヘルマン・プライとエリーザベト・グリュンマー の二人。教養をつけるためのお勉強としてではなく、心動かされる体験を求めるにはこのコンビが打ってつけではないでしょうか。この動画対訳をご覧いただいて、このドイツレクイエムに心惹かれるものを感じられた方はこの1956年のクレンペラー/ケルン放送響の録音、そして先に挙げたドイツの名合唱指揮者たちの録音もぜひ聴いてみてください。

Wikiの対訳について

  • CDにリブレットに添付されている宗教曲の対訳って、実際に歌われる流れに沿って表記されているケースはほとんどなくて、これを見ながら聴いていてもまず間違いなく迷子になります。同じ迷子になるという点ではオペラの重唱曲や合唱曲のアンサンブルも一緒なので、最近気がついた迷子になりにくいテクニックを駆使してWikiの対訳を構成してみました。紙のリブレットでは全部で200行くらいのところ、繰り返しを忠実に拾ってみると優に1700行を超える膨大な対訳となりましたが、とにかくまず音楽の流れに歌詞の流れに合わせることが必要です。ただこの膨大な行、順番に流れていく訳ではなくて並行して複数の流れが入れ替わり立ち替わり流れて行きますので必死で目で追わないといけませんし、ちょっと気を抜くとやっぱり迷子になってしまいます。言葉を必死で追いかけるために耳の方が疎かになってしまうのは本末転倒であり、これをどうしたものかと考えた結果、流れの途中で聴こえてくる特徴的なフレーズ、これの現われるタイミングを示してやってはどうかと考えました。もっともこのドイツ・レクイエム、演奏者によって設定するテンポが極端に異なり、クルト・マズア指揮のニューヨークフィルが1時間そこそこなのに対し、もっとも遅いチェリビダッケ指揮のミュンヘンPOの演奏はなんと1時間30分近くかかります。レファレンスとしては中庸のテンポのものが良く、また訳者よりでお示ししたドイツの合唱指揮者の名録音から取り上げようということで、タイミング表示はヘルムート・リリング指揮のシュトゥットガルト・バッハ・コレギウムの演奏(1時間13分)を取り上げました。録音が新しく各声部がクリアに聴こえてくるのもポイント高いです。

Blogs on ドイツ・レクイエム

ドイツ・レクイエムとは

  • ドイツ・レクイエムの59%は波動で出来ています。
  • ドイツ・レクイエムの38%は怨念で出来ています。
  • ドイツ・レクイエムの3%は濃硫酸で出来ています。
最終更新:2026年06月26日 12:28