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あおいちゃんの弱みを握って痴漢(part13 222)

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匿名ユーザー

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通勤、通学ラッシュの満員電車、早川あおいは人ごみに揉まれながらそこで揺られていた。
流れる風景をぼんやりと見ていると、昨日あったことを思い出す。
(あのメール、何だったんだろ)
メールにはあおいのお尻について延々と思いが綴られていた。
送り主は誰なのか、知らないアドレスだったからわからなかった。
(だいたい失礼だよ、ボクのおしりのことばっかり……)
思い出したくもない卑猥な文章。しかし、それを忘れようとしても頭にこびりついて離れない。
頬擦りしたい、揉みたい、舐めたい……相手はよほどあおいのお尻を気に入ったみたいだった。
一方のあおいは、自分の大きなお尻に強いコンプレックスを抱いていた。
ウエストは比較的細いのだが、そのせいで張り出した豊かなお尻が余計に大きく見えてしまう。
ジャージをはいても、ウエストはゆるいのに、お尻が窮屈という恥ずかしい状態になることもあった。
さらに、男子がそのお尻をいやらしい目で見ているということを知ってからは、
ますます引け目に思う気持ちが強くなり、何とか小さくならないかといつも考えていた。
それでも、普段は極力意識しないように振舞うことはできた。
だが、昨日のメールみたいに、自分のお尻が大きいということを再確認させられると、
そのことが頭から離れなくなってしまうことがたまにあった。
(誰があんなこと……絶対に許さないから)
ぎゅうぎゅう詰めの車両の中、一人怒りの心を燃やしていると、
誰がが妙に押して来ることに気が付き、振り返るとスーツ姿の男がぴたっとくっついていた。
「もう……そんなに押してこないでよっ」
自分の肌が人の発する熱気で汗ばんでいることに気が付くと、汗臭くないかが気になり、
余計に後ろで密着している人を意識する。当然お尻も相手の股間に押し付けてしまっていた。
制服のスカートが皺になる気がして嫌だったが、ドアに押し付けられ逃げることはできない。
(偶然だよね……)
さっきの駅で人がたくさん乗ってきたから仕方がないと、あおいは自分に言い聞かせる。
そして後ろの男のことは考えないように、気持ちを切り替えようとしたところで……
「ひゃんっ!」
不意にお尻に覚えたくすぐったさ、意図せずに変な声を上げてしまった。
近くにいた別の男性が不思議そうな顔をしてあおいを見ていた。
恥ずかしさのせいで顔がかあっと一気に熱くなり、視線を落とし、何とか落ち着こうとする。
大きなお尻はすごく敏感で、ちょっと何かが当たっただけでもぞくっとしてしまう。
女の子に冗談で触られたりしただけで、気持ちよくなることもあるくらいだ。
(今のも偶然、だよね。混んでるから、ぶつかっちゃっただけかも)
周囲の注目を集めることがこんなに恥ずかしいものだなんて知らなかった。
心臓が高鳴るのを感じる……今までプレッシャーには強いタイプだと思っていたが、
思っていた以上に自分は無力だと思い知らされた。

――――――――――――――――――――――――
男が最初に、あおいの豊満なお尻に触れたのは単なる偶然だった。
お下げの髪がかわいらしい少女、手足は日に焼けていていかにも健康的といった雰囲気だ。
顔立ちも、あどけなさが残るものの目は大きく鼻筋も通っていた。
背はやや高めで胸はまだ小さかったが、人目を惹くのは、幅の広い肉付きのいいお尻だった。
引き締まったウエストとのギャップを感じさせる、後ろにぐっと張り出した出っ尻……
太もももむっちりとしているが、お尻の大きさは明らかに普通の女子高生とは異なっていた。
なぜ、あおいのお尻がここまで発育しているのか、男はその理由を全て知っている。
最初に見かけたときに、彼女に一目ぼれをしてしまい、後を散々付け回したからだ。
通学ルートも、交友関係も、トレーニングメニューも、住所も、何もかも全てお見通しだった。
さらに、男にとって幸運だったのはあおいが携帯電話を落とし、
しかも、落としたことに気が付くまでしばらくかかったことにあった。
その間に彼女と、その友人の連絡先を全てコピーし自分のものにすることができた。
(昨日のメールも、気が付いてるよな)
試しに送ってみたメールには返信はなかったが、あおいも自分のお尻を気にしているのか、
電車を待っているときもずっとどこか落ち着かない様子でスカートを押さえていた。
あおいが意識するのもわからないわけではない。
プリーツスカートの布地を大きなお尻が押し上げており、その丸い形ははっきり浮かんでいる。
さらに、あおいはかなりスカートを短くしており、風が吹けば下着が見えてしまいそうだった。
(……あんな尻見せ付けられて、我慢できる男がいるとは思えないな)
あおいの巨尻は、形や大きさだけではなく、感触もきわめて良好だった。
軽く手の甲をぶつけただけだったが、まずはとろけるように柔らかく手を沈ませてくれて、
次に程よい弾力が、ぽよんっと弾むように押し返してきた。
もっと触りたい、もっと揉みくちゃにしたい……男をどす黒い衝動が突き動かす。
目の前で背を向けたあおいを見る、こっちを怪しんでいる素振りはみられなかった。
身体を張り付かせたまま、今すぐ触ろうとする手を何とか押しとどめた。
男にも平気で手を上げそうなほど、彼女が気が強いということも把握していたからだ。
しかし、その反面人一倍自分のお尻にコンプレックスを抱いているということも知っている。
だから、うまい具合に羞恥心を煽らせることができればいいところまでいけるのではないか…
我ながら甘い計算だったが、眼前の極上の獲物を見ればそんなことはどうでもよくなっていく。
(恋々高校だから、時間は30分くらいか……)
身体を寄せつつ、まずは手の甲を一回、二回とあおいの大きなお尻に密着させる。
薄いスカートの奥に息づく立派なお尻の熱、そして下着のラインを感じ取る。
息が荒くなるのを感じつつ、男はいかにも偶然を装い、手の甲でお尻を撫で回す。
柔肉に沈みこむ、まるでマシュマロみたいな触り心地にペニスは早くも熱くなってしまった。

――――――――――――――――――――――――
(もう、くすぐったいなぁ……)
お尻の辺りを這い回る男の手、だが、触っているようには感じられなかった。
混んでいるから、ちょっとくらい当たっても仕方がない。あおいは自分に言い聞かせる。
それでも、お尻にしっかりとくっついて離れない手の甲を強く意識してしまうが。
(早くどけてほしいけど……わざとじゃないんだよね)
痴漢は手のひらで触ってくる、だから後ろの男は痴漢じゃない。
あまりに短絡的な考えだが、痴漢経験のないあおいはそう信じ込んでいた。
後ろを振り向くと、男と目が合った、申し訳なさそうな顔をして手を動かしていた。
必死に手を引き抜こうとしているのだろうが、そうすれば手の甲が余計にお尻に食い込んだ。
(ううっ、恥ずかしいよぉ……この人、ボクのお尻、どう思ってるんだろ)
人に押されたのか、さらに男があおいの背中や腰、お尻に身体を押し付けてくる。
異性と密着していると思うと、心臓の鼓動が早くなり、身体が強ばってしまう。
特に、お尻がむぎゅっと相手の身体を押し返していて、こんなところでも、
自分のお尻が邪魔になっているのかも……と、どうでもいいことで落ち込んでしまった。
(やっ、お願い、早く離れて……)
あおいの願いとは裏腹に、今度は男が手のひらでお尻をそっと包み込んできた。
片手では掴みきれないお尻の山を、今度は5本の指がへこませ始める。
(うそっ、この人……でも、混んでるから、事故、なんだよね)
あおいは、もう一度おそるおそる男を見る、今度は無表情だった。
痴漢かどうか、よくわからなかったが、後ろの男はお尻を触っている。
これは止める必要があるだろうと、さりげなく手でむっちりしたお尻をガードした。
にもかかわらず、男はその手をくぐり抜けて、あおいの尻の膨らみに触れ続ける。
最初は手のひらを当てるだけだったが、だんだんとその手が左右に動き始めた。
(……もしかして、ボクのお尻、わざと触ってる?)
もう一度振り返って男を見る。視線がぶつかったにもかかわらず手を離してくれない。
試しに身体を前にやり男から距離を置いても手はお尻を追いかけて撫で続けていた。
(ちょっと、やだっ……)
蠢く手のせいで、くすぐったくなり、やがて頭がぼーっとするような変な気分に……
この人も自分のお尻に興味がある…そう思うと全身がむずむずしてきた。
早くやめさせたかったが、声を出して注目を集めるのだけは避けたかった。
そこで、そっと手を後ろに回し、男の手を強く振り払った。
「……やめてください」
さらに、男にだけ聞こえるように小声で警告する。
すると、触っていた男の手がすっと引き下がる、あおいは手を戻してほっと息をついた。
「こんなでかいケツなのにか?」
耳元で男がささやく、予定外の反応に、驚き戸惑ってしまった。
男はあおいの気持ちを見透かしたように、お尻に手を添え、また触りだした。
「でかいんだから、触られて当たり前だろ? この尻見せ付けられたら、誰だってな……」
でかいでかい言われると、怒りを覚えるが、それ以上に恥ずかしくなってしまう。
身体中の毛穴が開くような、湯気でも立っているのはというくらいに身体が熱くなった。
大きいから触られて当たり前、そんなはずないというのはあおいにもわかっていた。
「嫌なら、警察に突き出してみろよ。まあ、俺は無実だろうけどね。
警官だって、あんたのお尻見たらなぁ……」
「それに、周りの奴らだって、一度でいいから痴漢してみたいって思ってるはずだぞ。
助けてって、言ってみろよ……逆にケツ揉まれるぞ」
「っ……そ、そんなこと」
あおいと男の周りの乗客はみんな背を向けていた。だから今は見つかる心配はない。
しかし、もし少しでも声を出して見つかってしまったら……
前にいる大学生風の男性、斜め右にいる中年の男性、左にいる老人……
みんなが痴漢に変わるかもしれない。そうなったらお尻を触られるどころではないだろう。
男の言葉なんて信じられない…そう思いたいが、なぜか心は否定してくれない。
もはや抵抗どころではない、見つからないようにやり過ごすことしか考えられなくなっていた。
窓から流れるいつもの景色、みんな同じなのにあおいだけが非日常に引きずり込まれていく。
それが羞恥を煽り、そして何よりも不安だった。

――――――――――――――――――――――――
柔らかく指を受け止めてくれるお尻を触っても、何も反応しなくなった。
「無視しようって思ってるんだろ? そりゃありがたいね」
男は手のひらを目いっぱいに広げて、荒々しくあおいのなだらかな尻山を揉みしだく。
指先が食い込むにつれて、ダイレクトに伝わってくる肉の厚みと程よい温かさ。
二枚の布を隔てているにもかかわらず、まるで直に触っているような気持ちよさだった。
「本当にいいケツだな……これをふりふり振って、誘ってたのか」
「……違う、誘ってなんか……ううっ」
あおいは否定しようとするが、お尻を抓るほどに強く揉めば言葉も途中で途切れる。
男は手を揺り動かし、溢れんばかりにいっぱいになっている尻肉をタプタプ弾ませた。
畳み掛けるように尻をおもちゃにするが、今度はあおいも何も言わない。
「大声出したら、もっと痛い思いするかもな」
手のひらで波打つお尻の重たさが何とも心地いい、まるで水風船のようだった。
「ひうっ……あ、んっ…………」
あおいを見れば、真っ赤な顔をしてうつむいている、さらに肩を小刻みに震わせていた。
むぎゅっとデカ尻を一回揉み潰したところで手を離し、今度は優しく慈しむように尻を撫でる。
尻山の頂点から谷間の外側、張り出した尻と腰の境目から、太ももの付け根まで……
面白いのは、男の手の動きに合わせて、あおいの背筋が伸びたり縮こまったりすることだった。
もう一度彼女の表情を窺うと、おびえの色が浮かんでおり、目はうっすらと潤んでいる。
「気持ち悪いのか? それとも……」
不規則に尻の上を這わせていた指先を、不意に割れ目の中にねじ込んだ。
谷間の奥は、お尻の表面よりも熱く、程よく引き締まったお尻の肉が左右から押し寄せてくる。
お尻の肉付きが良すぎるからか、少し指を侵入させただけでは尻穴まで届かなかった。
「……気持ちいいんじゃないのか?」
「うっ……んんっ………」
あおいの睨む目を見ると、さすがに男もたじろぐ。気が強いだけあってなかなかの迫力だった。
だが、それ以上の反撃はなく、潜らせた指を曲げて伸ばしても声を上げたりはしなかった。
時折苦しそうに声を漏らし、脱力したかのように息をつくが、頬が赤く染まっていた。
痴漢されて恥ずかしいのだろう、男はさらにあおいを辱めようと耳元に息を吹きかける。
そして、指先を尻谷間から引き抜いて、一気にスカートを捲り上げた。
「んふっ……あ、や……ボクのスカート…………めくるなぁ」
視線を落とし、あおいの今はいている下着を見る。
白とオレンジのストライプの下着が、色の白い大きなお尻に食い込んでいるのが見えた。
小麦色に近い手足とは違い、あおいの尻肌は抜けるように白い。
その豊満な張りのある尻に見入りつつ、男は生尻をぎゅっとわしづかみにする。
「はぁ……っ、このっ…………!」
直接触れられることで不快感が倍増したのか、あおいは首を左右に振り拒絶の意思を示した。
スカート越しに触れるのとはまた違い、むっちりと重みのある、
それでいて吸い付くようなきめの細かい肌をたっぷりと味わった。
満員電車の熱気で蒸れてしまったのか、あおいの生尻は汗ばんでいた。
汗でしっとりと潤う素肌は、指触りもよく引っかかるところがまるでなかった。
「ん、ふっ……う……やめ、てっ…………ああ……っ」
食い込んだパンツから覗く尻肉を指でくすぐっていると、あおいが身をよじらせた。
上がる声も、少しずつ落ち着きのないものに変わっている。
「……やっぱり気持ちいいんじゃないか、何だったら周りの奴にも触ってもらうか?」
むにゅっと大きな尻を揉み、沈ませた指先を尻肉の中で虫が這うように進ませる。
あおいの尻は赤ん坊のほっぺたみたいに柔らかく、肌が指に絡みつく感触に男は満足していた。
手がお尻に飲み込まれ、離したくなくなってしまうほどの極上の触り心地、
触っているだけでも、理性が奪われていくのがわかった。
「だめ…………ひゃうんっ!」
あおいの首筋に浮かぶ汗、それを舌ですくい取ると程よい塩味がした。
さらに、長い髪からはリンスのいい匂いがした、柑橘類のさわやかな香りが男の鼻をくすぐる。
「あ、ちょっと……んんっ」
そして、うなじの辺りからはふわりと女子高生らしい若々しい匂いが感じられた。
本能をダイレクトに刺激する生の体臭に男は煽られ、お尻を揉み潰してしまう。

――――――――――――――――――――――――
身体を動かしたとき、不審に思ったのか前にいる男性が軽く振り向いてきた。
このとき助けを求めれば、痴漢から逃げることもできたかもしれない。
しかし、自分が痴漢されていることを相手に知らせるのはやはり恥ずかしかった。
男性の視線がある間、男の手はずっと止まっていた。
動かない手に安心したが、男性が前に向き直った途端、手が再び動き出した。
「ぁ……ん、はああぁ…………」
「ケツは感じやすいのか? でかくて感度もいいんじゃ、触られて当然だよな」
見つからないように、声を押し殺す。しかし、どうしても口から喘ぎが漏れてしまう。
大半は列車の騒音に紛れるが、たまに高い声が出て、聞こえているのでは……と不安になった。
不自然にならないように、あおいは四方に目を配る。
みんな背を向けているため、声を出さなければ見つかることはないだろう。
だが、お尻をおもちゃにしている手に、いつまでも我慢できるとは思えなかった。
「………っ、ふうっ…………んん、っ」
お尻を触る手も、最初はくすぐったくて気持ち悪いだけだった。
しかし、お尻が敏感ということもあり、あおいの不快感は徐々に薄れつつあった。
ただ、それは絶対に認めたくはなかった。痴漢に気持ちよくさせられるなんて考えられない。
「っ……う、ぅ…………」
男の指先が、またお尻の穴のほうにまで進んできた。
左右のむっちりとしたふくらみより、お尻の中心の方が指先の動きを強く感じてしまう。
下着越しのお尻の谷間に潜り込む指、触れた瞬間はくすぐったさを、
そして、触れた後には、むず痒さと気持ちよさの混じった感覚を残していった。
「~っ、あ…………くうっ」
指の動きに気をとられると、声が出そうになってしまい、慌てて口をふさいだ。
「んむっ……んぅ」
「無理しないで、声出せばいいんじゃないのか? 男が寄ってくるぞ」
そんなはずはない、あおいは男の言葉を内心で否定する。
それでも、この男はあおいの大きなお尻に執着して、痴漢行為を行っている、
そう考えると、周りに痴漢されていることがばれたら、痴漢が増えるかもしれない。
「ん、う……っ、はあ、ああ……っ」
今すぐ電車を降りて、男を警察に突き出したかったが、こっちのドアは30分以上開かない。
駅まで着けば追いかけてこないはず、今は祈ることしかできなかった。
「はうっ……! ん、むぅ……っ」
「いいケツしてるよな……独り占めして、周りの奴らに申し訳ないな」
あおいが頭の中であれこれ考えている間も、男はお尻を触り続けていた。
後ろに目をやると男はニヤニヤしたまま、視線を落としお尻を触り続けていた。
お尻の割れ目に深く沈みこむ指、まっすぐになったり曲がったりを繰り返し谷間で暴れる。
男の指がお尻の穴のほうにまで進むと、背筋をびりっと電気のようなものが走った。
「んあっ……や、だ…………」
瞬間、あおいは背筋を跳ねさせ、よろけてしまい足を一歩前に出す。
そのとき、右側にいた男性に身体をぶつけ、こっちを振り向かれてしまう。
「…………すみません」
男性は小さく笑う、もしかして自分が痴漢されていることに気がついたのだろうか……
ただでさえ、クーラーの効かない満員電車は熱いのに、あおいの身体はさらに熱を帯びた。
見つかったらどうしよう……という気持ちのせいか、脇や首筋、内股から汗が噴き出す。
汗で濡れる不快感に耐えていると、男がまたあおいの首の辺りに顔を近づけてきた。
「汗かいてるぞ……こんなにいい匂いさせて、やっぱり誘ってたんだな」
騒音の中で、男が鼻を鳴らしてあおいの匂いを嗅いでいた。
「んっ……はあ、っ…………やめて……っ」
自分の匂いを他人に嗅がれる、汗をかいていたから余計に羞恥を煽られてしまう。
身体をくねらせて男から逃げようとしても、お尻をつかまれれば距離をとることさえできない。
「今見つかりそうだったな……助けてもらわなくてよかったのか?」
「っ…………ぅ……」
今のあおいにできるのは、手を後ろに回し大きなお尻をガードすることだけだった。
もちろんそのガードも、男の手はあっさりとくぐり抜け、お尻を揉みくちゃにしているのだが。
「……助けを呼ばなくて、正解だろうな。フェロモン垂れ流してるんだ、周りの奴らも……」
男の言葉は、あおいに周囲の状況を意識させる。
右の男性が首を動かしただけで、左の男性が手を動かしただけで、いちいち目が行ってしまう。
男の言うとおり、匂いにも気がついているかもしれない。
それを意識するだけで、顔や手足がますます暑くなってしまった。

――――――――――――――――――――――――
あおいは男が思っていた以上に快楽に弱いようだった。
デカ尻をダイレクトに触っただけで、顔を真っ赤にして何も言えなくなる……
当初は気の強さを警戒していたが、ここまで無抵抗になるのは予想外だった。
「ひゃっ…………!」
ぴっちりとした、大きなお尻を押し込めている下着を半分ずらす。
白桃のような清らかなヒップが姿を露にすると、思わず生唾を飲み込んでしまった。
「こうやって見ると、すごい迫力だな」
あおいのコンプレックスを刺激するように、彼女のお尻がどれだけ大きいか教えるために、
男は両手をいっぱいに広げて、五指を不規則に動かしつつ、あおいのお尻を揉み解した。
「わかるだろ? どれだけでかい尻してるか……」
あおいは目を閉じて唇を噛んでおり、苦痛に耐えているようにも見える。
しかし、頬まで真っ赤に染まっていて、日焼けした肌はうっすらと汗ばんでいた。
「んっ……ふ、う……っ、やだぁ……」
さらに、効いている男の性欲を刺激する、甘く甲高い喘ぎ……
むちむちと豊かに張り詰めたお尻を責められて気持ちよくなっているのは明らかだった。
「……っ、んぅ…………」
下着の奥で熱を含んでいた桃尻は、しっとりとしていて、手が吸い付きそうだった。
瑞々しさを残しながらも、たっぷりとしたお尻は十二分に熟れていて、
あおいのお尻は明らかに女子高生離れしていた。
その一級品の感触は、男の興奮をピークにまで高めさせ、股間は大きくテントを張っていた。
「………………」
そのみなぎるペニスを、そっとあおいのお尻の谷間に押し付ける。
「ひあっ……! や……っ……」
手とは全く違う硬い何かに、あおいも驚いたのか、不安そうに後ろに目をやってきた。
そして、膨らんだ股間を目の当たりにして、弱弱しく睨みつけている。
潤んだ瞳、小さく開いた桃色の唇、そこから漏れる切なげな吐息、震える肩、
触られて気持ちよくなっているんじゃないかと疑わせるには十分だった。
「これが何だか……わかってるみたいだな」
押し付けたペニスがあおいの尻に優しく沈む、柔らかな肉が四方八方から亀頭を包み込んだ。
「知らない……んっ」
亀頭をお尻の中心に向かわせながら、男は下着を全部脱がし、あおいのお尻を揉み続ける。
さらに、お尻と太ももの境目の辺りから、大きなお尻の山を揉み上げてみる。
「すごいな、これ……重すぎだろ」
耳元で息を吹きかけささやくと、あおいは小さく首を振りその後背筋をきゅっと反らせた。
いちいち敏感に反応する相手に、男は喜びを覚えつつ、持ち上げた尻たぶを手の中で弾ませる。
まろやかな曲線を描く半球は、手に余るほどのボリュームで、
すくい上げた膨らみを上に持っていこうとすると、あまりの柔らかさに指先が深くめり込んだ。
さらに、水風船のようなたぷんたぷんとした感触に、手が言うことを聞かなくなり、
手のひらを上下に動かして、のしかかる重たい柔肉を波打たせてしまう。
「んぅっ、や、あ……っ、いい加減に…………!」
やりたい放題したからか、あおいの語気が少し険しいものへと変わった。
「別にいいだろ……すごい重いな、少しダイエットしたらどうだ?」
顔を紅潮させながらも、あおいは目を吊り上げて拳で男の手を振り払おうとしてきた。
これが男にとっては好都合で、揺れ動く身体に合わせて弾む巨尻がペニスを圧迫する。
むにゅ、むにゅぅっと左右から押し寄せる尻山、ズボンとトランクスを隔てたその奥では、
そそり立つペニスが早く射精させろと涎を垂らしていた。
「そんなに動くなって……チンポが気持ちよくなるだろ?」
抵抗を再開したあおいの動きが途端に止まった、そして腰を前に出そうとする。
「そっちにいくと他の奴に気づかれるかもな……」
またあおいの動きが止まった、そしてつり革に捕まったままお尻の位置を戻した。
それでいいんだ……と言わんばかりに、男はあおいのお尻を揉み込む。
今にも突き破らんばかりにズボンを押し上げるペニスをしっかりとお尻の割れ目に挟んだまま。
亀頭をめり込ませて、とろけそうなお尻の奥まで一気に突き上げてみる。
あおいのお尻は大きい分、谷間も深く、ペニスが半分くらい埋もれてしまった。
「や、あんっ…………」
一番奥までたどり着くと、今度は腰を引いて、前後運動でペニスを刺激した。


――――――――――――――――――――――――
(こいつ、何やってるの……?)
大きなお尻に押し当てられた硬い物、これがペニスだということにはすぐに気がついた。
だが、腰を振ってペニスを前後に動かす意味が分からず、お尻で押し返してしまう。
「うっ…………」
腰をひねって、大きなお尻をぶつけるように身体を後ろに突き出すと男がうめき声を上げた。
こうされると苦しいんだとあおいは勝手に勘違いして、もう一度お尻を突き出した。
これで身体を引いてくれるはず、変なものを押し付けてこなくなるはずと思っていたが……
「っ……何か勘違いしてるみたいだけど、気持ちいいだけだぞ。
でっかいケツだからな、そんなことされても全然痛くないんだよ」
男の言葉で、単にペニスを気持ちよくしていただけだと気がついた。
腰を引こうと思っても、他の男性に気づかれてしまうかもという思いがあおいを躊躇させた。
男に痴漢されたくなかったが、それ以上に周りに痴漢されていることを気づかれたくなかった。
「っ、はう……っ」
まだ、降りる駅までは20分近くある。その間ずっと男にお尻を触られなければならない。
お尻の上を這い回り、飲み沈む手指、この不快感が続くなんて想像したくなかった。
「あぁっ……ひゃ、うっ…………」
男の指はお尻の山を上ったり下りたり、そして摘み上げたりへこましてきたり……
完全にあおいのお尻をおもちゃにしていた。
ただ、唯一の救いはお尻ばかり触ってくることだった。
大きいお尻はコンプレックスで、そこを狙われるのは恥ずかしかったが、まだ我慢できる。
だから、あと20分……何とか耐えられるのではないか、そう考えていた。
「…………きゃっ!」
そのとき、列車がカーブに差し掛かり、あおいは大きく後ろによろけてしまった。
その上、偶然空いたスペースから男が手を回し、あおいの身体を反転させた。
さっきまでお尻を触り続けていた男と視線が交差すると、とっさに目を外し、視線を落とした。
これを服従の証と判断したのか、潜り込んだ手が太ももや股間の方をまさぐり始めた。
「う、うそ…………」
お尻だけだと思っていたから、とっさのことに手で接触を拒むことさえできなかった。
「ケツだけだと思ってたのかよ、こっちもむちむちしてるからな」
お尻同様に肉付きのいい脚を、そのラインに沿ってなぞってくる。
あおいは手を動かし、身体を暴れさせて、男の指が進むのを防ごうとした。
「……後ろ見てみろよ、こっち向いてるぞ」
男の声に従い、ちらりと背後に視線を向けると、男性の顔があった。
今のところは痴漢に気がついていないみたいだったが、
もし見つかったら……と思うと、あおいの背中に寒いものが走った。
それと同時に、見つかりたくないという思いが、一つ一つの感覚をさらに敏感にさせる。
「ちゃんと大人しくしてろよ、痴漢を増やしたくなかったらな」
太ももの上で、蛞蝓が這う……そして、這った後にはむずむずとする何かが残った。
「っ……! ぁ……んっ……」
内股の方に指が滑り込むと、小さく声を漏らしてしまった。
みっちりと肉の詰まった太ももは、神経も集まってい敏感になっているのか、
羽でくすぐるようなタッチでも、喉の辺りまで喘ぎがせり上がってきてしまう。
つんつんっと、指先が膝の上辺りからうっすらと淡い茂みに包まれた秘所にまで歩き出す。
指先を押し付けながら進む人差し指と中指は、あおいの隙を突こうとしているのか、
不意に素肌の上を滑ったり、ボリュームのある肉に沈み込もうとしていた。
「こっちも弱いのか? それなら、たっぷりと触ってやらないとな」
下から上、外から内に指が入り込むにつれて、指の動き、熱がはっきりと伝わってくる。
皮膚の薄くなっている陰部のすぐ下あたりで、指先は円を描き始めた。
「ひうっ、や、ぁっ……お願い、もう…………」
じりじりと擦り動く指に、腰をくねらせてしまうが、
そうすれば周囲の乗客に身体をぶつけてしまい、慌ててその場に踏みとどまった。
「ふあっ……ん、んんっ」
特に、あおいの背中に目をやっている後ろの男性の動きは常に気にしていた。
少しでも変な動きをすれば、多分自分が痴漢されていることを知る可能性が高い、
助けてくれればいいが、一緒になって痴漢してきたら……
少し考えただけで、体温が急上昇し、身体が強ばってしまう。
とにかく、見つからないように声を殺して平静を装う必要がある……
そう考えて、あおいは口をきゅっと真一に結んで、目立たないようにうつむいた。

――――――――――――――――――――――――
男は、太ももに手のひらを添えて、むっちりと太めの脚を指紋でべたべたにする。
お尻とは違う、硬く引き締まった感触……しかし、指先を沈ませる柔らかさも兼ね備えている。
上半身はスレンダーだったが、下半身は豊満そのもので、動く手も自然と荒っぽくなった。
「太い脚だな……」
大きすぎるお尻同様気にしているからか、あおいはうつむいたまま目を合わせようとしない。
だが、割れ目近くに指を忍ばせれば、はっとした顔で男の方を向く。
正面から見ると、スポーツばかりで飾り立てることを知らない純朴そうなあおいの顔が。
おそらく、素材としては一級品だろう……幼さの残る中にも顔立ちは整っていた。
その、かわいらしい顔が恥ずかしさと気持ちよさの間で小さく歪みつつあった。
引っかかるところのない肌上を滑らせた指に眉をひそめるあおい。
それが苦痛によるものか、快楽によるものか……赤みを差した肌と、
うっすらと潤んだ瞳、湿っぽい息を漏らすつややかな唇を見ればすぐにわかった。
「……割れ目の具合はどうかな?」
スカートをめくっても、ここからではあおいの濡れ口を見ることはできない。
そこで、うまくスペースを空けて、小さな手鏡をスカートの中に差し込んだ。
「~やっ、やめて……そこはっ…………!」
あおいの目が険しくなるが、ぼんやりとしたもので本気で嫌がっているようには見えなかった。
「あんまり毛は生えてないんだな」
鏡の位置を調整すると、あおいの割れ目の形、毛の生え具合が鮮明に写し出された。
ひっそりとした淡い茂みは、毛も細く柔らかそうで、
その奥にある土手も、むちむちとした下半身にふさわしく、肉付きのよさそうなものだった。
もう少し鏡をくぐらせると、今度は鮮やかな桃色をした粘膜が見える。
まだ経験はないのか、そこはぴったりと閉じており一本の筋にしか見えなかった。
「やあっ……見ない、で……」
「……見なければ何してもいいんだな?」
男の返事に、あおいは目を瞑ったままぶんぶんと小さく首を左右に振る。
しかし、男はためらうことなくあおいのピンク色の入り口に指をなぞらせた。
指先に、傷つきやすそうな柔らかい粘膜の触り心地が広がる。
肉ビラがはみ出しているということはなく、見た目通り初心な秘裂だった。
「は……うっ、んんんっ……」
あおいが開きかけた口を手で押さえる、目も口も閉じたまま無表情を装おうとしているが、
よく見れば、肩を震わせ、鼻で荒く息をついており、興奮しているのは丸わかりだった。
ガタン、ガタンとうるさく揺れる車内、だがあおいの悲しげなうめきだけは男の耳に入る。
周りももしかしたらあおいの様子がおかしいことくらいは気がついているかもしれない。
しかし、侵入を拒む薄襞はわずかに潤っており、あおいの心はともかく、
身体は快楽を覚えたことを知ってしまえば、いまさら引き下がりたくはなかった。
「やああんっ……はあ、はあ……ぁっ」
あおいの淫口は、触れるとやけどしそうなくらいに熱を持っていた。
そして、指先で模様を刻むようにゆっくりと指を動かしていると、
蜜を内側に湛えていたのか、じわっと花びらから潤いが滲み出してきた。
「いやいや言ってる割には、しっかり濡れてるじゃないか」
あふれ出た愛液を指先ですくい、下の唇にリップを塗るように絡ませる。
そのたびに、表情は苦悶と羞恥の色が浮かばせたあおいは、背筋を反らせ腰を泳がせた。
男は、人差し指の第一関節までを壺穴にねじ込んで、ゆっくりを入り口をかき混ぜる。
処女穴は、ちょっと指を動かすだけでも、ぎゅうっと噛み付いてきた。
指先を押し戻す圧迫感に負けじと、優しくもしっかりと雫をこぼす膣内に指を潜らせる。
「ん、んぁ……ぅ、う、あああんっ」
あおいの喘ぎは高音域に達しつつあった、これ以上高くなると回りに聞こえるかもしれない。
「ほら、ちゃんと静かにしてろ。見つかるぞ……」
「っ………ふ、ぅ……」
最初に言い含めておいたのがよく聞いたみたいだ、あおいは息を押し殺し黙り込んでしまう。
声が聞こえなくなったのを確認して、男は人差し指と中指で、
来るものを拒むように閉じきった入り口をくちゅりと割り開く。
あおいの肩がこれまで以上に大きく震えると、気づかれると思ったのかきょろきょろし始めた。
男も手を止めて、周りの様子を観察するが、特に変わった動きはなかった。
「はうっ、んん、っあ……だ、だめ…………」
こじ開けられた扉に指を潜り進ませる、中は襞が折り重なっており、やはり指先を拒絶する。

――――――――――――――――――――――――
男の指が、割れたところをくすぐり、そして中に入り込もうとしていた。
指が少し触れただけでも、全身が痺れ、それが収まれば、こんどは指先までじーんと熱くなる。
とっさに声が出そうになってしまうが、爪を腕に食い込ませ、痛みで気持ちよさを紛らわせる。
(やだ、っ……今までと、全然違う)
お尻や太ももを触られていたときは、じわっとした染み込むような不思議な感覚を覚えていた。
しかし、割れ目に触れられると、刺されたような鋭い刺激があおいの全身を駆け巡った。
指が前後左右するにつれて、これまで感じたことのない強烈な気持ちよさが頭まで上り詰める。
自分でもほとんど触ったことのない場所、そこがそんなに気持ちいいなんて全く知らなかった。
「んふっ、う……んっ……」
(だめ、気持ちよくなっちゃだめ……相手は痴漢なのに)
指が動くと、頭や背中が反り返ってしまう。鳥肌が立つくらいに嫌なのに……
不快に感じているにもかかわらず、男の手を振り払うだけの力が出なかった。
それは多分、全身を気だるく包み込む気持ちよさのせいだろう。
男の指は、的確にあおいの気持ちよくなる部分を探り当てて、ピンポイントで攻めてくる。
どこをどんな風に触っているのか、気をそらそうと思っても、意識が秘密の部分に集まる。
筋を開いた指は、楕円を描きながら奥へ……そして、溢れる液体を指先で掻き出す。
男は爪を切っていたので、指先の頂点が柔らかく中の穴に触れ、そこをソフトに擦る。
お尻を触っていたときよりも、触り方はずっと穏やかなものだった。
それなのに、身体は潤滑油を垂れ流しにするほどに気持ちよくなっている。
「う……っ、だめ…………いやぁ」
騒音の中に、くちゅくちゅというぬかるみを踏むような音が聞こえた。
周りに聞こえているのでは……と、あおいは疑心暗鬼になる。
他の男性が軽く首を動かしたり、背中を揺らしたりするのも、いちいち気になってしまう。
「顔はだめって言ってないみたいだけどな」
今の自分がどんな顔をしているか、あおいにはまったくわからない。
ただ、顔や手足は火照っていて、額のあたりは汗でびっしょりだった。
「ふあっ……ああんっ」
人差し指が少し潜り込むと、強い異物感を覚え、それから逃れるために腰を軽くひねる。
こうすることで、かえって指の形を潤いきった襞で感じ取ってしまったが。
(だめ、入ってこないで……)
窮屈な穴の中を指が押し進んできた、頭の中では絶え間なく火花が飛んでいて、
押し入ろうとする指に身体の熱は増していく。本当に燃えてしまいそうだった。
(や、やだああっ)
さらに、電車が大きく揺れると、あおいは男に背を向ける姿勢に戻された。
再び、お尻の谷間に硬いものが差し込まれる。ペニスは大きなお尻の間を縦横無尽に動く。
無意識のうちに、お尻の谷間で竿をくわえ込むと、相手のペニスの脈動を感じた。
お尻を引こうと思っても、男が手を前に回しているのでそれもできなかった。
前からは指が、後ろからはペニスが……それぞれあおいの弱いところを攻め立てる。
蠢く指は、穴の中で関節を曲げながら、蛇のように奥まで進み、潤う膜に指腹を浸らせた。
前後にピストンするペニスは、お尻の谷間という一番皮膚の薄いところを、
シャベルで掘るように亀頭で擦り続け、大きなお尻をべとべとした液体で汚す。
「だいぶ濡れてきたな……デカ尻の女はスケベだって聞いたが……ここまでとはな」
「違うっ……ボクは……ん、んふっ」
指が入ってくると、神経を走り回る気持ちよさに反論すらできなくなっていた。
痴漢なんて気持ち悪いだけ、触られても嫌なだけ……なんとかあおいは理性を保とうとする。
(どうして……おかしいよ、こんなの)
しかし、身体は全く言うことを聞いてくれなかった。
目の前は少しずつぼやけていき、脱力した手足の感覚もどこか遠のきつつあった。
「ん、あっ……ふ、うぅっ……」
にゅるっ、ちゅぷっと入り口を浅くかき混ぜる指が発する水音が粘っこく、大きくなっていく。
人前なのに、気持ちよくなってしまっている。誰かに見つかったら……
あおいは寒気を覚え、身の引き締まる思いをしながらも、ぞくぞくっと小さく震えた。
見つかったらと想像したとき、言いようのない何かが頭のてっぺんから爪先まで広がった。
そして、つつっと太ももを伝って、陰部から染み出した液体が垂れていくのを感じる。
「……気持ちいいだろ? 太ももまでマン汁でべっとりしてるぞ」
「………………違う」
ただ、気持ちいいとは認めたくはなかった。だからあおいは理性を総動員して首を振った。

――――――――――――――――――――――――
「ずいぶんと強情だな……気持ちよさそうな顔してるくせに」
男が目をあおいの方に向けると、あおいはとっさにそっぽを向いた。
「あんまり派手に動くと気づかれるぞ」
指先に淫水を絡ませながら、あおいの表情を窺えば、
顔は耳まで真っ赤になっていて、目はとろんとしており、息も荒くなっている。
単に嫌悪しているだけでは、到底ありえない顔をしていた。
「大人しくしてれば、もっと気持ちよくしてやるよ……」
耳元でささやき、人差し指を第二関節まで滑り込ませ、未開発の襞に指を押しつける。
固く縮こまった襞だったが、男が指でなぞると、息を吹き返したかのように動き始めた。
あおいの息遣い、腰の動きに応じて、膣壁に刻まれた模様は動き出し、男の指に食らいつく。
「ひうっ、あ、ああぁ…………」
奥へ行けば行くほどに敏感になっているのか、あおいの声がソプラノに変わっていく。
複雑に折り重なった襞を広げたり、押しつぶしたりしながら、指をさらに沈ませる。
ねっとりと内頬に近い感触の粘膜は、進むほどに口が狭くなり、指への締め付けも強くなった。
「や、んっ……はあ、あう…………」
源泉部へと続く肉の洞穴が、男の指に圧着する、むちむちとした豊満なお尻とは裏腹に、
中はあどけなさの残る顔立ちどおりにまだまだ幼いものだった。
官能を引き出してやるたびに、あおいの表情はメスのそれへと変わっていく。
異性に媚びるような、性交をせがむ目つき……本人はおそらく気づいていないだろう。
「ここまでやらしいとは思ってなかったよ、いっそみんなに触ってもらうか?」
涎を垂らさんばかりにぼんやりと口を開いていたあおいの顔が、ふっと元に戻りかけた。
そこで、男は人差し指に加えて、中指も淫穴にねじ込み、浅く上下に動かした。
「は……あ、っ……ううっ…………!」
あおいが眉間に皺を寄せる、初穴に指二本は窮屈なのかもしれない。
もっとも、男は構わずに指を秘められた奥にまで進ませる。
膣内で指を広げたり、ぬかるんだ媚膜に浮かぶ乳白色の液体を攪拌しているうちに、
狭隘な通路は少しずつ拡張されていく。それとともに、あおいの苦しそうな声もトーンが変わる。
「ん、ん……っ、ふあっ……」
元の、鼻にかかった喘ぎに戻ったところで、二本の指での抽送を開始する。
ゆっくりとしたピストン運動で、指先から付け根の辺りまで、出して入れてを繰り返した。
突き込むような指の動きは、ぬたついた膣襞から粘度のある液体をすくい上げた。
「……ひゃんっ! う、ううっ…………」
指先を一気に引き抜くと、花蜜で付け根までべとべとになっていた。
ローションを薄めたような、わずかに色のついた液体が、手のひらを伝い手首の方までこぼれる。
それを、指でくちゃくちゃと糸を引かせるくらいに弄びながらあおいに見せ付けた。
「見てみろよ、こんなに濡らして……気持ちよかったのか?」
あおいは、男の呼びかけにわずかに首を向けてきたが、すぐに前を向き直ってしまう。
「……ん、んんぅ……………」
あおいは、必死な様子で首を横に振っている、おそらく自分に言い聞かせたいのだろう。
痴漢に気持ちよくさせられるなんてありえない……と。
あくまで理性を保とうとするあおいに、男は加虐心を強く煽られた。
「別にいいけどな……もっとたっぷりいじってやるよ」
濡れた指をにゅるりと花弁の奥に差し込み、半透明のクリームを潤滑油に、子宮への路を遡らせる。
傷一つない、温められたゼリーに近い触り心地を確かめつつ、指はひだの形にそって動く。
あおいの中は、今までのどの女よりも具合がよさそうだった。
ぬめ光る湿地帯は、胎内に進むにつれて、襞が集まり深く刻み込まれていた。
穴も狭く、輪ゴムで締め付けるように指を圧迫し、粘膜が糊付けされたみたいに貼り付いてきた。
「ん、はあぁ……ん、っ……」
あおいがもじもじとすれば、腰の泳ぎに合わせて、膣内も収縮を開始する。
「一人で気持ちよさそうにしやがって……こっちも気持ちよくしてくれよ」
指先を粘液塗れの通路に押しこめたまま、男は残りの指で肉ビラをそっとくすぐる。
清楚なたたずまいの、しかし蜜を含み淫靡にきらめいているであろう羽の形、触り心地を確認する。
さらに、ガチガチに勃起したペニスをお尻の谷間に進め、豊穣な丸みに竿を押しつぶさせた。
重たい、水のたっぷり詰まった風船のような、それでいてゴムボールのように、
程よく反発してくるあおいのお尻……秘穴を弄るのを忘れてしまいそうだった。
ペニスに意識を向けさせつつ、親指ではぷくっと膨らんだ小さなクリトリスを軽く弾く。

――――――――――――――――――――――――
「お互い、気持ちよくならないとな………」
「いや、ぁ……ああんっ!」
今まで手付かずだったクリトリスに指が伸びると、その部分に電流が走った。
甘く痺れる小さな突起、さらに触れようとする指……そこから逃げようとすれば、
今度はむっちりと肉のついたお尻でペニスを押しつぶしてしまう。
何とかして男と距離をとろうと、あおいは前にも後ろにも進むことができず、身を捩じらせる。
もっとも、そうすれば今度は他の男性にぶつかりそうになり、完全に追い詰められていた。
(どうすればいいの……)
理性の残っているうちに逃げないと、頭も身体もおかしくなってしまう。
下の口ををくつろげられ、穴の中を解されて、未知の感覚が容赦なく思考能力を奪う。
「ん、あ……っ、はうっ……」
”気持ちよくなりたい”という気持ちがあおいの中に芽生え、身体をがんじがらめにする。
”声を出してはいけない”という思いが、感情を異常に昂ぶらせていく。
そして、声を押し殺そうとすればするほど、平静を装うとすればするほどに、
我慢しすぎた反動なのか、思う存分喘いで、乱れたくなってしまう。
「クリトリスの方が弱かったか?」
「はあ、ああ……んっ、う、っ…………」
男の親指は、何度もクリトリスを弾き飛ばし、揉み転がし、押しつぶす。
そこがスイッチになっているのではと思うくらいに、あおいの身体は刺激に塗りつぶされていく。
やがてその刺激は、気持ちよさへと変わっていく。
膣穴の中を触られるのとは異なる甘い痺れ、性質の違う快楽にあおいは翻弄されつつあった。
お尻で敷き潰しているペニスのこともだんだんと意識しなくなる。
経験したことのない気持ちよさに振り回されて、理性も勢いを失う。
「だんだんとよくなってきただろ……いきたいんじゃないのか?」
クリトリス、入り口、穴の中と、巧みに動く指にいっぺんに責められると、
それによってもたらされる快感も合わさって増幅され、めまぐるしく脳内を侵して進む。
さらに、穴の中で止まっていた指も動き出し、身体の奥にある粘膜は、
ぐちゃぐちゃと音を立てて、動きを歓迎するように、粘膜をじわっと液体を満たし始めた。
源泉から溢れる潤いは、決して枯れ果てることはなく、男の指に絡みついていった。
「はあ、はあ……やめ、てぇ…………」
「本当にやめてほしいのか?」
やめてほしい……はずだった。頭ではそう考えても、身体はそれに従わない。
絶頂を迎えたことがないあおいの身体は、まだ知らない世界を渇望しているようだった。
「ふあっ、あん……ふ、うぅっ」
漏れる吐息、押し殺した喘ぎ、ぬかるみを弄くられる音……全て周りに聞こえているのではないか、
うるさいくらいにあおいの頭の中では身体から発せられる音が響いていた。
他の男性に痴漢されていることがばれたら……だから、静かにしていないといけない。
理性すら、快楽を引き立てるためのスパイスとして使われていた。
(お願い……もう、やめて)
こりこりと硬くなったクリトリスを、指で摘まれ、引っ張り上げられる。
穴の中は、いっぱいになった液体が泡立つのではと思うくらいに勢いよくかき混ぜられている。
全く経験のないあおいの膣穴であったが、じわじわと指先で嬲られたことで、
否応なく感じさせられ、少なくとも身体は男を受け入れだしていた。
「……そろそろいかせてやるよ」
男の指の動きがさらに激しくなり、前後のストロークも大きなものになる。
刺激が強くなれば、つり革に捕まっていないと、立っていられないほどに気持ちよくなってしまう。
「ああ……ん、ああぁっ…………っく」
身体の中心に向かう穴は、絶頂を間近に迎え、蜜を薄い花びらから零す。
それは、滝のように太ももからふくらはぎのあたりまで流れ、床にまで滴り落ちた。
やめてほしいはずなのに、思考は真っ白いペンキで塗りつぶされ、何も考えられない。
手足の感覚もどこかぼんやりと薄れ、しかし土手の奥にある秘められた入り口は、
神経に直接触れられていると勘違いするほどにはっきりと感覚が残っていた。
むき出しになった部分から脳に強烈な快楽が浴びせられ、立ちくらみを起こしてしまいそうになる。
「は、あ、ああっ、ん、あんっ……だ、だめ……!」
男の指が、穴の中で暴れる。ぐちゅぐちゅと浅く、深く往復する動きに、
あおいはそれに合わせて肩をすくめたり、背中を反らしたり……明らかに不自然に動きをしてしまう。
こんなことをしたら気づかれるかもしれない、しかし、快楽で支配された身体は、
操り人形みたいに、右へ左へと揺れ、周りに身体をぶつけてしまう。
「はあ、あっ、あん、んんっ……んあ……っ」
痴漢されていることを知られたくない、頭ではどうすべきかわかっていたにもかかわらず、
入り口を、中の通路を、クリトリスをいっぺんに触られて、動く力を奪われてしまう。
そして、身体の芯から胸、喉を伝って何かがせり上がってきた。
”それ”は頭の中でぐるぐると渦を巻きながら、今度は指の先まで染み出していく。
「や、あ、っ……何、これ……やだ、やだぁっ…………!」
直後、身体がふわふわと浮かび上がりそうになり、つり革を強く握り締めた。
いったことのないあおいであっても、自分の身体に何かが起ころうとしているのはなんとなくわかる。
「ほら、さっさといっちまえよ……」
頭がぐらぐらとする中、ゆっくりと後ろを向くと、男が口の端を歪ませ笑っていた。
さらに、顔を戻せば別の男性があおいの方を見ていた。
不審な動きをしたり、息が荒くなったりすれば、注目されるのも仕方のないことだった。
(見られてる、見られてるのに……)
陰部をグラインドし、ごく浅い入り口から中まで、指先が粘膜をいたぶる。
自分の意思とは関係なく、身体がひくひくと痙攣を始めた。
前にいた男性は、心配そうにあおいを見ている……もし痴漢されていると知ったら……
一緒になって触ってくるかもしれない、しかしそんなことは今となってはどうでもよかった。
それどころか、知られてしまうかもしれないと思えば、ますます気持ちよくなってしまう。
荒波のように押し寄せる刺激、それを捌くこともできず、ただされるがままで、
「ん、んぅ、は……あっ、んんっ……あああ……っ」
気持ちよさに身を浸らせたまま、男の指によって高みにまで導かれていく。
「だめ、だめっ、いや……ぁ…………!」
スカートの裾をきゅっと掴みながら、身体中を走り回る快感にひたすら耐える。
何が何だかわからないが、気持ちいいということだけはわかっていた。
「はあ、ああん、ん、んんうっ……あ、ああ……ぁ……!!」
人差し指が、狭くなったところをぐりぐりと穿ると、びくっびくっと身体が大きく跳ねる。
男が触れたところから、背筋を電流が貫いて、そのまま頭を痺れさせた。
身体はすーっと落ちていくような感覚に囚われ、あおいは意識を失ってしまいそうになる。
周りに聞こえるような大きな声は出さずにすんだ、しかし……
声を出さなかった分だけ身体の中には発散されなかったエネルギーがこもっており、
それがあおいにより強い快感をもたらしてしまった。
「……いけたみたいだな」
遠くから男の声が聞こえると、これがいくということだとわかった。
かろうじて意識は残っていたが、立っているだけの力は無く、あおいは男にもたれかかってしまう。

――――――――――――――――――――――――
男はあおいの肩を抱きつつ、彼女の降りるべき駅のホームまで連れて行った。
しばらくはよろめいていたあおいだったが、力が戻ったのか、男の手を強く払いのけてきた。
「おいおい、いかせてやったのに……それはないんじゃないのか?」
「ふざけないでっ! 絶対に許さないから……警察に……」
あれだけ気持ちよくしてやったのに、恩を仇で返そうとしている……
男はそれが許せずに、強引にあおいを抱きすくめ、耳元でささやいた。
「……あおいちゃん、今……大事な時期なんだろ?」
これだけ言えば十分なはず、事実あおいは小さく震えたまま、男の手を離し逃げようとする。
大会に出れるかどうか微妙なところでトラブルを起こしたくない……ごく当たり前の心情だろう。
「心配しなくても、ちょっと触らせてくれればそれでいいんだからさ
あおいちゃんが警察に突き出したり、余計なことをしなければそれですむ、悪くない話だろ?」
「………………」
「……わかってるよな、逃げたりすれば……俺はあおいちゃんの事なら何だって知ってるんだ」
普段の快活な様子はどこにも見られなかった。
肩を落としたまま歩き出すあおいを見送り、男は今後あおいにできるであろうことを想像する。
考えただけで、収まりかけたペニスが熱く屹立してしまった。


あおいは、いつものように満員電車に揺られていた。
電車に乗れば思い出すのは、1週間前に男に痴漢されてしまったことで、そのときは男の巧みな指遣いにいかされてしまった。
あの日からは幸いにも痴漢されていない、しかし、いつ来るかわからない男のことを考えると、背中に冷たい汗をかいてしまった。
「はあ…………」
かばんで大きなお尻を押さえたまま痴漢を警戒していると、不意に肩を叩かれた。
「っ…………! あ……はるか…………」
「あおい、おはよう」
振り向くと、そこにははるかがいた。男ではないことがわかりほっと安心する。
「珍しいね、電車通学なんて」
「うん、ちょっと気分変えたくて……」
はるかは家がお金持ちということもあり、普段は車で学校まで来ていた。
(はるかが一緒なら、痴漢されないかも……)
満員電車に慣れていないはるかは、少しつらそうな顔をしている。
「大丈夫?」
「平気、このくらいだったら……いつもこんなに混んでるの?」
「うん、でも、今日はましな方かな」
「大変なのね……」
普段は、朝早いということもありひとりで通学することが多い。
そこにはるかが来てくれたということもあり、あおいはいつもより明るい気持ちになる。

――――――――――――――――――――――――
「まずいな……もう一人増えるなんて」
あおいとはるかの様子を見ながら、人を挟んで後ろに立つ男は軽くつぶやいた。
もう一人の少女は、あおいよりもずっと美人で、さらに巨乳だ。
つややかな長い髪に、抜けるように白い肌、何も知らなければ痴漢していただろう。
あおいの方は何とかなる、ここ数日はあえて手を出さずにメールでのやりとりにとどめておいた。
今までに集めた情報を元に、彼女を脅迫し、自分の言うことを聞かせることにはすでに成功している。
「あの子は……たぶん、七瀬はるか、だよな……」
人を掻き分け、あおいの方に向かいながら男は記憶を手繰り寄せる。
あおいを付回していたときに、何度か一緒にいた子で、かなりガードが固く勘も鋭かった。
そのせいで、二人で一緒にいるときは、男は引き下がらざるを得なかった。
しかし、今は違う……男はあおいの弱みを完全に握っている。
あおいは今が一番大事な時期であり、トラブルを起こしたくないと考えていること。
はるかも、あおいが選手として試合に出れるように奔走しているということ……
「よし…………」
男ははるかと少し離れた場所にいるあおいの真後ろに立つ、相変わらずリンスのいい匂いがする。
この前とは違い様子を見る必要はない。いきなりスカートをめくってお尻をわしづかみにした。
「っ…………!!」
「どうしたの、あおい……?」
心配そうな目で見るはるか、あおいはうろたえたような顔をしている。
男は混雑の中、身体を密着させつつ、今日の下着の色柄を確認した。
むっちりとした豊かなお尻を包むのは、水色の下着で、大きなお尻に押し込められているため、
生のお尻が3分の1くらい見えるほどに食い込んでいた。
「何でも、ないっ……ちょっと、足踏まれただけだから」
親しい友人とはいえ、痴漢されていることを悟られたくはないのだろう。
あおいの心境を推し量りつつ、男は手を開いて閉じて……あおいのお尻を揉み続ける。
声を出されることはないとわかっていたので、大胆に責めることができた。
「相変わらずでかい尻だな……」
「ん、あっ……はるかが、いるのに…………」
あおいは、はるかのほうをちらちらと見始める、人が間にいるため、まだはるかは気が付いていない。
「別に、助けを求めてもいいんだぞ、何かできるとは思えないけどな」
揺れるお下げ、首筋と男は視線を移す。うなじにはうっすらと汗が浮かんでいた。
次に、前の方に目をやれば、あおいはあくまで無表情を保ちつつも、眉をひそめ、唇を噛んでいる。
そこからは狼狽、苦痛、不快……さまざまな感情が読み取れた。
嫌がっているのは明らかだったが、男は構わずに下着の上からお尻に指を食い込ませる。
一週間ぶりのあおいの巨尻……指先を飲み込むように柔らかい尻たぶ、ほんのりと温かく熱を帯びた肌、
コットン生地なのか、お尻の柔らかさを引き立てる指ざわりのよい下着……
全てが極上品といっても差支えがなく、男のペニスには急速に血液が集まった。
「あおいちゃん、試合に出たいだろ……だったら大人しくしてるんだな」
「はあぅ…っ、だめ、お願い……今日は……ああんっ」
あおいの懇願を無視し、男は続けてあおいのお尻をむにゅりむにゅりと揉みたくる。
サイズの合っていない下着から覗く生尻にも触れれば、水を含ませたシルクのような触り心地が。
汗で滑り、手のひらから逃げるお尻を、指先でプルプルと弾ませた。
「しかし、こうやって見ると本当に大きいよな……やっぱり野球やってるからか?」
「くっ……そんなこと、あなたには関係ない……ん、んんっ」
お尻が敏感だということはすでに把握している、片手では到底掴みきれない肉のついたお尻を、
男は揉んで、叩いて、撫でて、指を押し沈めて、持ち上げて……バリエーションを変えながら嬲りものにしていく。
「んあっ、ああ……っ、ちょっと、や、だ…………っ」
あおいはうつむき加減のまま、腰をわずかに動かし、男の手から逃れようとしてきた。
もちろんそれを許すほど甘い男ではなく、引き締まったウエストの方に手を回し、あおいを捕まえてしまう。

「ひっ…………」
お腹に宛がった手を男はそのまま上に進め、乳房の膨らみを指で捉えた。
「なんだ、ケツと違って、こっちは小さいんだな」
あおいの乳房は、手のひらに収まるほどの小ぶりなサイズで、お尻とはあまりに対照的だった。
周囲の目を盗みつつ、小さな胸の感触を確かめるように手のひらに包み込んだ。
発育途上ともいえる両方のふくらみであったが、お尻とはまた違った、頼りなくも感じられるような柔らかさが指先から伝わってくる。
「あ、んっ……だめ、そっちは…………んうぅっ」
お尻も敏感だが、胸も感度がいいということなのか、あおいはぴくっと肩を揺らし、頬を赤く染めながら小さく息をつき始める。


――――――――――――――――――――――――
「やあ、ぁ……触るな、ん、む……っ」
胸にまで手を伸ばされると、男の手の動きが見えそうになってしまう。
もし、はるかに見つかったらきっと心配するに違いない、あおいはそう考えて、持っていた学校指定の鞄で男のうごめく手を隠した。
それに気分をよくしたのか、男は右手であおいの大きなお尻を揉みしだき、左手では小さな胸をこね回していた。
「はあっ、ん、あ……っ……やめて…………」
前に痴漢されていたときは、胸には指一本触れられていない。あおい自身も、胸を触られた経験は一度もなかった。
男の指は、生地の薄い夏服越しに控えめな膨らみを押しつぶし、指先でなぞってくる。
小さな山を上るように、指先は円を描きながら頂点のほうに向かう。
そして、一番上の乳首があるところまで指が到達した瞬間、あおいの身体にいいようのない刺激が走った。
痛みにも似たそれはすぐに収まったが、神経が集まっているであろう乳首には、
じんじんと甘い疼きのようなものが残り続けていた。
「や、あん……触らないで……っ!」
スポーツブラの奥にある小さなピンク色の乳首は、布を隔ててもたらされる刺激に、
早くも反応を見せ始めていた、少しずつ、ブラを押し上げるように硬さを増していく。
それとともに、あおいの顔も脱力したものに変わっていった。
(だめ、気持ちよくなっちゃだめ……はるかに、見つかっちゃう)
胸の鼓動が高鳴る中、あおいははるかの様子をさりげなく窺った。
人ごみに押されながら、流れる風景を見ており、ひとまず安心した。
「んぅっ、そこは……や…………っ」
はるかに見つからないといっても、男の魔の手から逃げられるわけではない。
あおいが胸を鞄で隠しているのをいいことに、男は制服をたくし上げてブラに包まれた淡い胸の膨らみを露にしていく。
それに合わせて、スカートも上までしっかりとまくられてしまい、男の手の中で溢れそうになっている大きいお尻も丸見えにさせられてしまった。
(やだ、見えちゃう…………)
さすがに、あおいも許せなく思い、男の手を払って、スカートを戻し、胸を隠そうとした。
しかし、男は耳元に顔を寄せて、小さく息を吹きかけてくる。
「わかってるのか……今の立場、何だったら警察に自首してやってもいいんだぞ」
「っ、ああん……っ………………好きに、すれば」
うなじの辺りに鼻を近づけて、ゆっくりと、大きく深呼吸している男。
あおいはもう諦めるしかなかった、されるがままになるしかない、と…………
「……そうそう、それでいいんだよ」
あおいの動きが止まったことで、男も察したのか、お尻を揉む力が強くなった。
胸のほうも、ブラ越しに乳首の辺りを引っかき、押し揉むように指先を這わせる。
蠢く指をどうすることもできず、頭では無視し続けるが、身体はついてきてくれない。
それどころか、じわじわと身体の力が抜けていき、嫌悪感すらも薄れ始めていた。
薄皮を剥くように、一枚、一枚……男に対する否定的な感情を打ち消されてしまう。
(どうして…………お願い、気持ちよくならないで)
首を小さく振りながら、男を拒絶する気持ちだけは、何とか持ち続けようとする。
「可愛いおっぱいじゃないか、Bカップくらいか?」
「……っ、う、くうっ…………あ、ん……」
ぱんぱんに張り詰めたお尻や太ももと同様に、小さな胸もあおいのコンプレックスだった。
「小さい分だけ敏感そうだな……」
それを刺激するように、男はささやきながら、あおいの乳房を優しく揉み解し、
一方で、お尻は荒々しく、爪が食い込みそうになるくらいにまで揉み潰した。
「ふ……うっ、あ…………っ」
お尻も胸も、あおいが気持ちよくなってしまうポイントだった。
それを証明するかのように、身体はぞくっと震え、日焼けした腕には鳥肌が浮かんでしまう。
そして、小さな乳首もぷっくりと膨らんできて、ブラの奥で存在をアピールし始める。
「気持ちいいなら気持ちいって、素直に言えよ」
男が形を見せ始めた乳首に目をつけると、その部分を指で摘み転がし、集中的に攻め始めた。
さらに、乳首を弄びながら、緩急をつけるように乳輪にも指を這わせ、あおいを翻弄させる。
(だめ、そこばっかり……)
呼吸のペースが少しずつ早くなる、それとともにあおいの官能は引き上げられ、男の指使いを強く意識してしまう。
指は渦を巻きながら小さな先端とその周囲を的確になぞり、その気持ちよさから、あおいの身体は熱に浮かされたようにぼんやりとしていく。
ここで思い出すのは、前に痴漢され、絶頂まで導かれてしまったこと……
あの時はたまたま見つからなかったが……あおいは首を動かし、周囲の様子を確認する。
今のところ、あおいに目を向けている人はいなかったが、それもいつまで続くかはわからない。
「くっ、んんっ……あ、う……っ」
だが、声を出し続けていれば、いずれは見つかってしまうかもしれない。
(やめて……もう許して…………ボクが何をしたっていうの?)
心ではやめてもほしいと願っても、身体は違うみたいだった。
乳首を引っ張り上げられ、それを指腹で軽く押しつぶされ……集中的に刺激されるたびに、
あおいの身体は、力が入らなくなり、鎖で縛られたように動きも封じられる。

――――――――――――――――――――――――
「この、でっかい尻もちゃんと触ってやるからな……」
喘ぎを押し殺すあおいの表情は、かわいらしさの中に艶やかさを含むものであり。
男は生唾を飲みながら、手のひらの中でぽよんぽよんと弾むお尻をぎゅっと揉み締める。
「すごいな、指が食われてるみたいだ……これだけでかい尻だと、男子からもじろじろ見られるだろ」
「ん、あ……そんなこと、ないっ」
鞄でもっとしっかり隠すよう無言で促し、男はブラもめくり上げてしまった。
外気に晒されるあおいの桃色の先端……指先で覆い隠しながらダイレクトに触れると、
歯ごたえのある果肉に近いものを思わせた。硬いようでむにむにと柔らかい。
「……ひあっ! だ……っ、め…………!」
あおいの声が大きくなりそうだったので、下着の中に手を突っ込み、お尻に意識を移させる。
「やっぱいいな……あおいちゃんの生デカ尻……本当は俺以外にも揉まれまくりなんだろ?
こんなエロいケツしてるんだからな……」
「う、うぅ……っ、や、だ…………嘘だよ、そんな……ボクなんかの、お尻で……ひうっ」
指が吸い付くきめの細かい肌、そして、その奥に隠された過剰ともいえるボリューム。
シャボン玉みたいなはかない膨らみを蹂躙するのも悪くなかったが、
指を肉の海に溺れさせ、どこまでも続きそうな、波打つ尻たぶをこね回す方が男の趣味だった。
沈めた指を押し返す弾力、むっちりと飲み込む張りを保った柔らかさ……
これほどまでのお尻には、今まで出会ったことはなかった。
「……普通の男だったら、この尻を見せ付けられたらな……それに、相手は同じ高校生だ。
変な気分になってもおかしくないぞ」
「違うっ……みんな、そんなこと考えない……っ!」
あくまで、自分のお尻が魅力的であるということは否定するあおい。
もっとも、あおいがどう思うが男には関係なかった。
首筋から浮かび上がる汗、苦痛と快楽に悶える表情、心地よい身体の熱を楽しみながら、
ベビーパウダーを塗したような、指に引っかかるところが全くないお尻をまさぐり続けた。
「ひゃ、あ……だめ、や、め……て…………ああん」
そして、不意打ちで胸のほうにも触れた、あおいの顔に焦りや戸惑いの色が帯び始める。
「う、ん……っ、あ、ああっ、んあ……ぁ」
あどけない顔立ちにふさわしい乳房には、あくまで優しく指を進めた。
親指と人差し指で乳首を転がし、吸い立てるように先端を軽く引っ張ってみる。
また、根元から乳首を扱き、頂点を押しつぶしと、刺激のバリエーションも少しずつ変えていく。
「ん、ふうっ……は、あ……んっ」
性感帯を刺激されたあおいは、目を瞑ったままゆっくりと息を吐く。
そして、これ以上はまずいと思ったのか、足を前に出し、腰を引いて男と距離をとろうとした。
しかし、急にあおいの動きが止まる、よく見ればはるかと目が合ったみたいで、
不自然な姿勢は取れないと考えたのか、腰を戻し、動きを止めた。
「なんだ、あおいちゃんも乗り気じゃないか、触らせてくれるなんて」
逃げるのをやめたあおいを受け入れたものだとみなして、身体を密着させる。
伝わってくるのは体温と柔らかさだけではなく、若々しい匂いも鼻をくすぐった。
「…………こんな匂いさせて、痴漢されないわけないだろ?」
「やぁ……やめ、てっ……んんっ……」
男は首を傾け、あおいの長い髪に鼻を近づけた、女子高生特有のフェロモンが興奮を高める。
あおいはちらちらと、恥ずかしそうに落ち着かない様子で後ろを振り向いた。
もっとも、ぷにぷにとした小ぶりな乳房を揉み回せば、すぐに前を向き直ってしまう。
何を言っても無駄だと、ようやく悟ったみたいだった。
ぴったりとあおいにくっつくと、勃起したペニスがお尻の谷間に挟まる。
これだけでも十分気持ちよかったが、今回はズボンのファスナーを下ろし、
豊かな、丸いお尻にぐにっと亀頭を押しつけ、軽く腰を沈めた。
「ひゃっ……な、何…………?」
お尻でダイレクトに押し付ければ、あおいも何事かと小さく声を上げた。
再び後ろを振り向いたところで、腰を離してそそり立つペニスを見せ付ける。
「デカ尻があまりに気持ちよくてな……これも全部あおいちゃんのせいだから」
息を呑んだまま、あおいはうつむいて小さく肩を震わせる。
嫌がっているのはわかるが、薄めの生地の下着越しに揺れるお尻に我慢できるはずもなく、
男はあおいを追い詰めるように、腰を掴み、ペニスをお尻の谷間の奥まで押し進める。
「やっ、また、お尻ばっかり……やめてよ……ぉ」
腰を揺すり、拒絶の意思を明らかにするあおい、だがその動きがかえって快感を増幅させる。
ペニスに、むにゅむにゅと押し付けられたお尻が、重圧をかけてきて、
さらに緊張からなのか、お尻をきゅっと締めてくる。それは射精を誘発する動きにも感じられた。
「ずいぶん積極的なんだな……デカ尻ぐいぐい押し付けてきて」
薄布一枚奥にある、あおいの巨大なお尻は、電車の揺れに合わせ、上下に弾む。
自然にペニスを扱いてくれるので、男から自発的に動かなくても、尻肉がまとわりついてきた。
「これは……そっちがくっついてくるから……っ」
また、下着を深い尻の谷間に押し込めてしまい、水色の布がどんどん食い込んで、
Tバックとまでは行かないが、日に焼けていないあおいのお尻が少しずつ露出していく。
「またまた、本当はチンポ大好きなくせに……こんなでかい尻で男を誘って、
何も知りませんなんて顔しても、俺はごまかされないぞ」
「……ううっ、ボクは、そんなことしない」
今にも消え入りそうなあおいの声、畳み掛けるなら今だろうと男は手を前に回す。
前からもスカートをめくって、指先で膨らんだ土手を何度かつついた。
「ひっ、や、やだぁ……」
あおいの目は潤んでいるが、顔を引きつらせており、まだ脅えの色の方が強い。
「そんな顔するなって、もっと気持ちよくしてやるから」
ふにふにと指を土手に押し当ててながら、指を太ももの間に滑り込ませた。

――――――――――――――――――――――――
(いや、いやぁ…………)
指がむちむちとした太い脚の間に入り込んできた。
触れられたくないところに指が当たっていると思うと、あおいの顔は不快感でさらに歪む。
お尻にペニスを押し当てられても、まだ冷静でいられたが、
身体の奥のほうまで指先が進みこんでくると、一気に全身が強ばり、汗が噴き出してきた。
「…………隠さなくていいのか?」
男の言葉をきっかけに我に返り、鞄で股間を隠し、周りの目を遮断する。
「っ……」
人を二人挟んで、目の前にはるかがいる。痴漢されていることには気が付いてないはずだ。
「そうやって大人しくしてればいいんだ、はるかちゃんに知られたくないだろ?」
うっすらと茂みに覆われた、割れている部分、その形にそって男が指を動かした。
土手にふにゃりと食い込んだ指を太ももで強く締め付けて、侵入を阻もうとするが、
男は全くそれを意に介さず、閉じた肉を掻き分けて、もう一つの口まで指を向かわせた。
はるかに助けを求めたかったが、親友とはいえ、痴漢されていることを知られたくはなかったし、
なにより、これ以上事を大きくしたくはなかった。
それに、もしはるかまで巻き添えになったら……考えただけでもぞっとしてしまう。
「ひっ……! あ、ああぁっ……」
そして、ついに割れ目に指が触れる。瞬間、前に痴漢されたことを思い出した。
全身の毛穴が開くくらいに、身体の中で勢いよく何かが走り出し、顔にも力が入らなくなる。
男は、指先を手前から奥にそよがせ、あおいの性器に優しく触れた。
「ひゃ……う、やめ、て…………」
たったそれだけのことだったが、身動きさえ自由に取れなくなってしまった。
「………………?」
顔を上げると、はるかと視線がぶつかる、何が起こっているかは気づいてないみたいだったが。
見られていると思うと、次第に息が荒くなり、心臓の鼓動もさらに高鳴る。
(だめ、はるかが見てる……もう許してよぉ…………)
内心で許しを請うあおい、だが、身体は男の指を歓迎し、受け入れている。
理性と本能のギャップに戸惑いつつも、とにかく無視すべきだと心を落ち着かせた。
「はるかちゃんにも見てもらうか? それとも一緒に……」
「それは、だめ……ボクのことなら、好きにして、いいから……っ」
下着の奥では、触れられることで目を覚ました陰部が疼き始めていた。
刺激を受けた粘膜はうっすらと潤いを帯び始め、それが下着にしみを作る。
「んぅっ、あ、ああぁ……だめ、だめぇ」
ねちっこく動く男の指に恐怖しつつも、感じさせられているのは事実だった。
一週間前に絶頂まで引き上げられた身体は、あっさりとスイッチが入り、奮い立たせられていく。
(違う……どうして、おかしいよ、こんなの……)
好きにしていいと口で言ってしまった、身体もあおいの言葉に呼応したのか、
なぜか、脚を開いてもっと奥のほうまで指でかき回してほしくなってしまう。
「ん……はぁっ、違う、違う……ひゃうっ!」
「……何が違うんだ? オマンコ触ってほしいんだろ?」
不意に大きな声を出してしまったのは、指がクリトリスに触れてしまったからだろう。
小さな肉の粒は、感じてつつあることをアピールするように、先端を硬くしていた。
「っ…………」
「もっと大きな声出してくれよ……はるかちゃんにも聞こえるようにさ」
目だけで周囲の様子を確認しつつ、はるかの方に視線を向けた。
あおいの方に顔は向けているが、携帯を弄っており、視線は感じなかった。
混雑した電車の中にある人の目も、あおいと男には向かっておらずとりあえずは安心した。
(早く、駅に着いてよぉ……)
流れる風景はいつもと同じ、しかし、今日は妙にゆっくりと感じられた。
あのビルも、大きな木も、公園も、すぐに見えなくなるはずなのにまるで止まって見える。
「だめっ……はるかだけは……巻き込まないで」
「……心配しなくても、俺が狙ってたのはあおいちゃんだけだから」
男の大きくなったペニスが、前後しだして、あおいのお尻の谷間で暴れる。
「だから、わかってるだろ? 俺のほうも気持ちよくしてくれよ」
男の言葉を信じるしかなかった、あおいは脚を開いたまま大きなお尻を後ろに突き出した。
ぐにゅっとお尻でペニスを押しつぶすと、男の方は縦割れに指を沈めながらなぞり上げてくる。
「ん、んうっ…………あ、ふぅっ……」
指が秘所の上を這い回ると、じわりじわりと蜜がこぼれ始め、下着のしみが大きくなる。
(気持ちよくなんて、ない……ボクは、いやらしくなんて)
弱みを握って痴漢してくる男への嫌悪感の方がずっと強い……あおいは唇を強く噛む。
だから、気持ちよくなんてなるはずはない……今だけ我慢すれば…………

男の右手はお尻、左手は下着越しの粘膜のスリットにそれぞれ宛がわれていた。
秘裂は指が潜り込むにつれて、準備を開始し、ねっとりとした愛液に塗れる。
あおいは、男に痴漢されてから、悶々とした夜を過ごすことが多かった。
そのときのことを想像しただけで、割れ目は濡れ、身体を火照らせてしまっていた。
想像だけでも身体は反応してしまうのだから、実際に触られたところで、
身体の芯からいやらしい気分になり、おかしくなってしまいそうになるのも無理はなかった。
「パンツの上からでもぐしょぐしょになってるぞ?」
「っっ…………こ、これは……」
(気持ち悪い……気持ち悪い……)
どんなに気持ち悪いと言い聞かせても、身体はその嘘にだまされてくれなかった。
それどころか、痴漢されているという事実が、いっそうあおいの心を高ぶらせていく。
汗ばむ肌、その汗もすぐに蒸発してしまいそうなくらい熱くなる身体。
もはや、腕を動かし、男のまさぐる手を振り払う力さえ、あおいには残っていなかった。

――――――――――――――――――――――――
「あと20分ってところか……」
外と、周りの様子を確認して、男はひっそりと閉ざされた肉の扉に指を向かわせた。
指先を柔らかく受け止めるあおいの壷口はやけどしそうなくらいに熱い。
さらに、水色の下着は、中身が透けてしまいそうなくらいに白液を含ませている。
布の上から、形を浮かばせるように、指で楕円を描き、入り口を浅く攪拌した。
「ひいっ、や、んっ……あうぅ…………」
男が唇の端を歪ませていると、あおいはそのあどけない顔を苦悶に歪ませた。
右に、左に腰をゆすっているのは、指から逃れようとしているからか、
それとも、敏感な場所を触れてほしいのか……明らかではないが、どちらでもよかった。
「ケツをふりふり振ってるのは、チンポがほしいからか?」
身体を揺さぶれば、お尻もプルプルと揺れ、男のペニスは優しく揉み扱かれる。
固めのプリンのような感触が、亀頭を、竿を圧迫し、男を射精にまで追い込む。
「……そんなわけ……ああんっ」
まさぐる手が発見した、少し硬くなっている部分。男はあおいの肉真珠を指で捕まえた。
射精感を紛らわせるつもりで、指先に意識を集中させ、爪を寝かせたまま肉粒を抓る。
小粒をゆっくりと摘んだところで、あおいの顔に、わずかだが恍惚の色が浮かんだ。
「あおいちゃんは、マンコよりもクリトリスの方が弱いんだな」
「んうっ、んふう……っ」
どこかうっとりとした様子のあおいだったが、淫核を引っ張ると、とたんに眉をひそめる。
「ひゃ、んっ……痛、い……っ」
そして、鋭い声を出してしまうと、表情がしっかりしたものに変わり、
それでも落ち着かない様子で、自分の声が聞こえていないだろうか警戒していた。
「クリトリス、気持ちいいだろ?」
指の腹をすり合わせて、あおいの弾力あるクリトリスを押し転がす。
強弱をつけた愛撫に従い、あおいは身体をこわばらせ、緩め…とせわしなく動き出す。
男は、自分の意のままに動く操り人形を手にした気分だった。
「ひ……っん、あ、んうっ……!」
軽く突き出されたお尻を、亀頭でぐっと押し返す。柔肉がへこみ、ペニスを飲み込んだ。
手が全部沈んでしまいそうなほどに立派なお尻を広げた手のひらで揉みながら、
男はとがったボタンをつねる手を離し、下着の中に手を突っ込んだ。
「…………やあっ、んあぁ……っ」
まず、手に触れたのは薄く頼りない茂み、そして次に、熱く濡れた淫裂。
最後に、極小のペニスを思わせる硬くなったクリトリスを感じ取った。
あおいは、目を瞑り、日焼けした小麦色の喉を反らす。
触れる指を確かなものにすればするほど喉は反り返り、弱くすれば首を戻していく。
「もっと大人しくしてろ、はるかちゃんに……」
あまり動くと目立つので、男は釘を刺す。あおいも首を動かすのをやめた。
「はるかだけは……お願いだから…………んんっ!」
「わかってるって、でも……それもあおいちゃん次第だ」
はるかはよほど大切な友人らしい、男としては美しい彼女にぜひ相手をしてほしかったが、
今はあおいを思い通りに動かすために、言葉で彼女を騙しておく。
あおいが大人しくなったところで、ぬめりを帯びたスリットに指を這わせる。
わずかにとろみのある熱い液体が指先に絡みついた、身体は既に準備を始めているようだった。
膣口はぴったりと閉じているようにも思えたが、この前よりも強ばりは少なかった。
男は、指先で傷つきやすそうな肉を割り広げ、折り重なった襞の上で指を歩かせる。
「ひゃん……あ、うぅ…………」
くつろげ広げた入り口の奥には、縮こまった肉の翅が。男はそれをゆっくりと伸ばし解していく。
「ちょっと広がってるな……オナニーでもしてたんだろ?」
「く、っ……ん、ふあっ…………ああんっ」
ぬかるんだ小さな谷間は、かわいらしい顔をしたあおいにふさわしく、肉付きも薄い。
相変わらず感度も良好で、指先でくすぐっただけで、惚けた表情に変わりつつあった。
浅い水たまりで指を遊ばせつつ、男は、不規則に図形を描きながら指を口の中にくぐらせる。
以前触ったときと同様に、指を食い閉めるような締め付けが、たまらなく心地よかった。
しかし、全ての場所が圧迫してくるわけではなく、ところどころ優しく包み込んでくるところもある。
改めてあおいの秘部に触れたところで、かなりの名器であることを知った。
「なかなかいいマンコじゃないか……締め付けも、襞の入り組み具合も申し分ない」
指を曲げて開いて、襞の長さ、よじれ具合を確認しながら撫で付けていく。
愛撫を続けるにしたがい、あおいの肉穴は少しずつほころび始め、ピストンがスムーズになった。
「んぁ……っ、あ、んんっ……だめ……」
手前よりも奥のほうが弱いのか、指先が子宮に近づくにつれ、あおいの声に喘ぎが多く混じる。
温められたゼリーの中に輪ゴムが埋め込まれているような膣内の触り心地……
我が物顔で進んでは戻りを繰り返していると、膣液の洪水に指が溺れそうになった。
「いいのか……俺は痴漢してるんだぞ、それなのにこんなに感じて……」
「感じてなんか、いないよっ…………気持ち悪い、だけだから」
あおいが嘘をついているのは、誰の目から見ても明らかだろう。
あふれんばかりの分泌液、左右になまめかしくくねる腰、鼻にかかった甘い声……
そして圧迫感が緩まった肉襞の壁、どれも快楽に浸りつつある証拠といえる。
濡れそぼったあおいの処女地を指で踏みしめ、付け根の方までずっぽりと押し込んでしまう。

――――――――――――――――――――――――
「ひ……ん、っ……いやぁ…………」
男に痴漢されて、どのくらいの時間が経っただろうか……
ぼんやりとした頭のまま外の景色を見ると、まだ降りる駅まで半分も行っていなかった。
(早く、降りたいのに……)
逃げることも考えたが、弱みを握られていることを考えれば、後で何をされるかわからない。
はるかに助けを求めたかったが、巻き込むわけにはいかなかった。
「………………あおい、顔色悪いみたいだけど」
「……! はるか……大丈夫だよ、ちょっと暑いだけ」
ふと気がつくと、すぐ近くまではるかが来ていた。ほとんど隣という距離にあおいの身体は強張る。
もっとも、はるかは斜め前にいるので、男が何をしているかは見えない可能性が高い。
「んあっ、はあぁ……っ……ちょっと、はるかが近くにいるのに」
はるかと目が合ったところで、男は割れ目に人差し指だけでなく中指もねじ込んだ。
声を出しそうになったところで、かろうじて口をきゅっと結んでこらえる。
(やだっ……はるかに、聞こえちゃう……)
緊張からか、額や首筋から汗が噴出してきた、鼓動はさらに高鳴り、喉も渇いていく。
ぬるぬるとした液体を絶えず吐き出し続ける、陰部の開きかけた肉を、指が掻き分けながら進む。
穴が押し広げられるとともに、肩がひくついて、身体が小さく震えた。
「あ……ぁ、ん……そんな、ぐちゅぐちゅって……しないで」
車両の振動と、身体の動きで、お尻がプルプルと揺れて、ペニスにぶつかってしまう。
棒みたいなものが、大きなお尻に食い込み、豊かなふくらみの中で脈打ち続けていた。
鼓動が身体に入り込んでくる気がして、そこから逃げたくなり窓に目をやった。
変わり映えのしない景色、左右を見てもいつもと似た顔ぶれが集まっている。
ただ、あおいだけがいつもと全く違う、一人だけ別の世界に放り込まれた気分だった。
ついこの間までは、自分が痴漢に遭うなんて思っても見なかった。
嫌なのに……すごく嫌なはずなのに、蜜が秘所から溢れるたびに嫌な気分が僅かだが薄れる。
「ひあっ、んんぅっ、あ、う……っ」
目を戻せば、はるかが心配そうな目であおいを見ている。
「……ちゃんとごまかせよ、ばれたくなかったらな」
もし、はるかに知られたら……痴漢されて気持ちよかったと思われたら、
軽蔑されてしまうかもしれない。もちろんはるかはそんな子じゃないとわかっていたが、
一番大事なこの時期に、彼女に余分な心配をさせたくはなかった。
「はるか、本当に、なんでもないから……今日は、調子悪いだけ」
男の理不尽な言葉に怒りを覚えるが、それも指で穴の中をかき混ぜられると一気に消し飛んだ。
割れ目からねじ込まれた指は、見えないもののどんな動きをしているかだいたいわかってしまう。
円を描いたり直線を引いたりしながら、這うように奥まで進み、そして引き戻る。
まとわり付いた液体は、指の前後運動により掻き出され、あおいの太ももやスカートまで汚した。
一つ一つの動きが、あおいの脳内で鮮明に再生され、それが羞恥心を強く煽る。
唯一の救いは、はるかにも、周囲の乗客にもまだ見つかっていないことだった。
「んぅっ、あ、あん……指、だめ……んんふうっ」
ただ、どうしても抑えることができない喘ぎ……我慢できずはるかに見つかってしまう気もした。
怪訝そうな顔をしてあおいを見るはるか、心配させまいと必死に笑顔を作った。
「我慢できないか……それなら、チンポ気持ちよくしてくれよ、それで許してやる」
「………………」
(やだ、そんなの……でも……)
拒否したかったが、自分は脅迫されている身であることを思い出す。

「……………………こ、これでいい……?」
お尻をゆっくりと振り始め、谷間に挟まったペニスをたっぷりとした肉で擦り上げる。
お尻を動かしていると、穴に潜り込んだ指のことを少しだが忘れることができた。
「ふう……デカ尻使うのがうまいじゃないか」
「んうっ、やあ……ぁ、ぐりぐり、しないで……ぇ」
男の指が180度の回転を始める、これまでとは異なる刺激に、あおいの身体に電流が走った。
粘膜はより広範囲を刺激され、下腹の辺りから全身にぞくぞくっと気持ちよさが広がる。
窓に映る自分の顔を見ると、熱っぽいぼーっとした顔になっていた。
あおいは表情を引き締め、陰部をかき回す指を忘れようと、熱心にお尻を動かした。
肉付きのいいお尻をぎゅっと締め付けてペニスを押しつぶす。
そして、深く切れ込んだ谷間に埋もれた硬い棒にこれでもかとお尻を押し付けた。
ペニスの脈動を感じるごとに、男の興奮があおいにも伝染し、何も考えられなくなってしまう。
「んああっ、ひゃ、んう……あんっ」
それでも、お尻を一生懸命動かせば男の責めが止まるかと思っていたが、そうはいかなかった。
むしろ、指は深くまで沈み、動きも激しくなり、ぬちゃにちゃと膣内を存分に動く。
頭の中で響く粘着質な水音……あおい自身も興奮していることを嫌というほど思い知らされた。
「そうだ、うまいぞ……野球より才能あるんじゃないのか?」
男の挑発的な言葉が、あおいを一瞬冷静にさせるが、すぐに快楽の渦に飲み込まれる。
ペニスの熱と匂い、先端から出てくるぬめりのある液体……何もかもが心を掻き立てる。
気が付けば、腰の動きも複雑になり、男のペニスに柔らかな圧力を与えていた。
(はるかが、こっち見てるのに……見てるのに……)
あおいの不自然な動き、熱に浮かされた表情をはるかはどう思っているのだろうか。
車内は暑いとはいえ、腕や額に浮かぶ汗は他とは明らかに違う。
具合が悪いと勘違いされれば、こっちまで近づいてきて、きっと見つかってしまうだろう。
(それなのに……どうして気持ちよくなっちゃうの…………?)
ぬめりの上を滑る指に、背筋をぞくりと震わせる。暑いのか寒いのかよくわからなくなってきた。

――――――――――――――――――――――――
あおいのむちむちぷりぷりとしたお尻が動くにつれて、射精の衝動がこみあげてくる。
大き目のボールに近い、女子高生離れした左右の尻山……
電車の中でありながら、男は尻たぶを掴みつつ、乱暴に腰を振り尻肉を波立たせた。
「はあっ、ん……んあぁ……」
温かいぬかるみを指ですくい上げ、絡み合った襞に導かれるように指を進ませる。
膣内に刻み込まれた模様が人差し指に食い込むたびに、あおいの喘ぎが甘くなる。
気持ちよくなっていけないと思っているのか、お尻の動きも徐々に激しくなっていった。
「ずいぶんと大胆だな……っ……大きく動くと見つかるぞ?」
おそらく、早く満足させるつもりなのだろう。柔らかな尻にさらに竿が飲み込まれる。
あおいは目を瞑り無表情を保っているが、口はだらしなく開いていて、荒く息をついている。
次に、はるかに視線を向けると、ちらちらと心配そうにあおいの様子を窺っていた。
「はるかちゃん、こっち見てるぞ……」
動きが止まった、あおいは日焼けした肌に汗を浮かばせながら身体を硬直させている。
当然、巨尻に挟み込まれたペニスへの刺激も緩やかなものになったので、
男は指を強く動かし、尽きない源泉となった膣穴を強くこすり上げて、暗に動くよう促した。
「でもっ……はるかが……ひゃ、あんっ……」
「大丈夫だって、ほら……早く」
弱みを握られたあおいに逃げる道はない、お尻を引き締めたままゆっくりと腰を動かし始めた。
「ん、んんっ……だめ、なのにぃ…………」
ぎゅっと押し寄せる圧迫感がたまらない、このままあおいのデカ尻にぶっかけてやりたくなる。
しかし、極上の桃尻相手に、すぐにいってしまうのはあまりにもったいない。
それに、蕩けた顔をしているあおいをもっと気持ちよくしてやりたい。
下半身に力を入れて、射精感をこらえつつ、男はあおいの穴を押し開けて、
窮屈な秘穴の上を、何往復も指を滑らせ、熱いゼリーに肌をふやけさせた。
「ひゃ、うんっ、あんっ、そこ、だめ……」
「なんだ、ここが弱いのか……」
男が触れたのは、指を付け根あたりまで潜らせないと届かない、わずかに粟立った部分。
指の腹を、小さなへこみとふくらみに押し当てていると、とたんにあおいの腰が砕けた。
ここで、お尻を大きく突き出してきたので、ぐにゅっとペニスが強く押しつぶされてしまう。
「っ……そうだよ、そうやってでっかい尻プリンプリンさせてくれ」
あおいの大きなお尻に食い込んだ下着は、先走りと汗ですっかり湿っていた。
薄い布地と、その奥で揺れる尻肉、押しつぶされた竿からは今にも精液が噴き出しそうだった。
「あっ、んん……うっ……ぁ……」
弱点を探り当てた指を、その部分の形をなぞるようにゆっくりと進ませる。
奥に、手前に、右に、左に……動くたびにあおいの表情はめまぐるしく変わった。
眉をひそめたかと思えば、目尻を下げ、唇を噛み、目を潤ませる……
笑顔でいることが多かったあおいの表情が変化していくのはなかなかの見ものだった。
「……っ、そろそろだな……いいのか、このままだとパンツにぶっ掛けられるぞ。
まあ、このでかい尻なら、そのくらいは慣れてるか……」
「うっ……くうっ…………」
襞の入り組みに合わせて指で粘膜を、これまで以上に強く摩擦し、あおいを絶頂に導こうとする。
同時に、腰の前後運動も、大きく乱暴なものに変えて尻の割れ目で肉棒を強くこすり立てる。
そして、あおいの身体がひくひくと痙攣し始め、いきそうなサインを見せてくれた。
「…………あおい、次の駅で降りたほうが……」
ぬりゅぬりゅと湿った下着越しにお尻の谷間でペニスを扱いていると、
はるかがあおいに近づき、不安そうな顔をして声をかけていた。
「んっ……んん…………平気、練習に遅れちゃうから……」
あおいは割れ口の中をかき混ぜられ、うっとりとした表情を見せながらはるかから目を反らした。
はるかはこれ以上追求できないと思ったのか、視線をはずしてしまう。
あおいは顔を曇らせるものの、悦楽の中に安堵が混じったような表情をする。
二人のやり取りを見ながら、男は二本の指で肉襞を掻き分ける。
枯れることのない淫水は、指の攪拌運動で泡立ち、男の手をべっとりと汚した。
「そろそろいっちまえよ……はるかちゃんがこっち気にしてるんだからさ」
「ぅ……っ、ん……あぁ…………」
騒音にまぎれて聞こえるのは押し殺した喘ぎと、粘着質な水音。
わざとそれを響かせるように指の動きを激しくしながら、たぷたぷ弾む尻にペニスを押し付ける。
柔らかなマシュマロを亀頭で撫で付け、お尻全体に先走りを塗していった。
ここに、あおいが腰を淫らにくねらせてきて、太く硬い竿に強い刺激を与える。
尻の谷間で挟み込んだまま扱きたててきて、男の頭の中に小さく火がちらついた。
「くっ、いくぞ……あおいちゃんのでかくて柔らかいお尻に、ぶちまけてやる……!」
膣内に指を潜らせたまま、お尻をぐっと強く掴んで、さらに谷間に肉竿をフィットさせた。
そのまま、ずりゅずりゅと腰を上下に動かし、根元から亀頭まで満遍なく尻肉で扱き続けた。
「やっ、お願い……ん、汚さないでぇ……」
あおいの懇願など無視して、猛然と腰を動かし、巨尻をぶるんぶるんとたわませる。
その上、向こうが嫌がりお尻を引いたり突き出したり、谷間を締めたりといろいろしてくれたから、
「ううっ……出す、ぞ…………!」
小さくうめいて、驚くほどあっさりと男は射精してしまった。
立ちくらみを起こすような快楽とともに、あおいのお尻、下着に精液をぶちまけてしまう。
びくっびくっとペニスが脈打つごとに、あおいの男を知らないであろう身体は汚されていく。
「ひっ…………! そんな…………」
ぬかるみに沈ませたままの指を引き抜くと、あおいは我に返ったのかお尻のあたりを気にしだす。
「ふう……最高だったよ、あおいちゃんのお尻」


――――――――――――――――――――――――
(うそ………やだ、何でこんなこと…………)
男のペニスが暴れ跳ねるごとに、あおいのお尻にべっとりとしたものが付着していた。
(これって、精子……だよね、気持ち悪いよぉ……)
鼻を突く生臭さ……男はすっきりした顔をしていた反面、あおいは不快感で顔をしかめる。
「……今度は、ちゃんとあおいちゃんを気持ちよくしてやらないとな」
下着を脱がされ、男の勃起したペニスが、指で弄られ続けた下の入り口に押し付けられた。

「やめてっ、もう……終わりじゃないの?」
「わかるだろ、まだ立ってるのが……」
お尻で散々味わったペニスの硬さ、熱を今度はスリットで味わうことになる。
精液に濡れた先端と、愛液に濡れた割れ目……互いの粘膜同士がこすれあう。
(当たってる……入れられちゃう、の……?)
指でされるのとさほど変わらない刺激にもかかわらず、何倍も気持ちよくなってしまった。
「だいぶ濡れてるな……たっぷり弄ってやった甲斐があるな」
「んっ……お願い、もう許して…………」
あおいは必死になって訴える、初めてを決めた相手などいなかったが、
それでも自分の処女が、痴漢によって散らされてしまうのは、あまりに切なかった。
しかし、男はあおいの言葉など意に介さず、腰を再び前後に振り出す。
前へ、後ろへ……ペニスが動くたびにぬちゅ、にちゃっという音が周囲に響いた。
(っ……ボク、やだよぉ……こんなの)
今すぐ男を振り払って、はるかに助けを求めたかった。
しかし、もしそれをすればニュースになって、大会に出れなくなるかもしれない。
仮にそうならなかったとしても、はるかまでひどい目にあってしまう可能性もある。
だから、男のなすがままにするしかない……何もできない自分が情けなかった。
「……………………」
はるかは、変わらず表情に不安を浮かべながら、あおいを見ている。
安心させるために、笑みを浮かべようとしたが、それさえも満足にできなかった。
「ん、ん…………っ、あぁ……!」
濡れて開かれた入り口を、ペニスの先端がさらにこじ開け、穴を広げていく。
指よりもずっと太い亀頭を、下の口が頬張りかけると、強い異物感を覚えてしまった。
(痛い……そんなの、入らないよ……)
穴よりもずっと太いペニス、あれが入ってくると考えるだけで恐ろしい気分になる。
「ほら、もっと力抜いて……痛いのは嫌だろ?」
見透かしたように笑う男、あおいは身体を震わせながらわずかに脚を開いた。
男は、お尻をわしづかみにしたまま、秘所をペニスでなぞり続ける。
その動きは、一定のものではなく、周囲をなぞったり、中に沈み込んだりと不規則なものであった。
「ひ……っ、やぁ、んっ……あ、はあぁ……」
拒絶したかった、嫌悪したかった……しかし、身体は言うことを聞いてくれない。
一度快楽の到達点まで連れられ、そしてさっきもそこに近いところまで追いやられた身体は、
本能的に男を求めてしまっているのか、自分からも腰を振り始めていた。
男の見下した目、あおいはそれに屈辱を覚えたものの、身体の動きは止まらない。
まだはるかはこっちを見ている、落ち着こうと思えば思うほどにあおいの心はかき乱される。
はるかが近くにいるから感じてはいけない……この気持ちが逆に快楽を増幅させた。
全身の毛穴が開くような、身体中を何かが駆け巡るような……過剰なまでの興奮……
頭では拒んでいたが、本当はこの男を求めている、そんな気さえしてきた。
「そろそろか……あおいちゃんのオマンコも準備できてるみたいだぞ」
「いや……お願い、だから……ああんぅっ……」
男は顔を近づけて、耳元で荒く息を吹きかけながらささやきかけてきた。
にゅるりと亀頭が入り込んでくる、痺れるような痛みが陰部から下腹部へと伝わった。
指よりもさらに大きく穴を広げてくる男のペニス、あおいはぎゅっとスカートの裾を握り締める。
好きな人がいるわけではなかった、だからといってこんな初体験は許せるものではない。
「ん、あんっ……は、うっ……ん」
満員電車のおかげで、ある程度動いても周りは気づいていないのせめてもの救いだった。
もっとも、それはあおいが処女を散らされても誰も助けてくれないことでもあり、
男に思うがまま、自分の秘部を蹂躙されてしまうことに他ならなかった。
ぼんやりとした頭の中に、にちゅ……にちゅっと亀頭が膣口を押し混ぜる音が聞こえてくる。
揺れに合わせて、男は腰を浅く振り、先端を蜜塗れの中に潜り込ませようとしてきた。
穴が耐えられないような太く膨れ上がった亀頭、それが入り込みそうになっている。
「ひゃ……っ、んんっ……やだ、やだぁ…………」
押しては引いての前後運動は、だんだんと押す方が中心になり、
それにつれて、亀頭も粘膜に触れる部分が多くなり、同時にあおいに異物感をもたらす。
強い痛みと、落ちていくような、今までに味わったことのない不思議な感覚、
それがあおいの全身を包んだ。そしてそれは、なぜか苦痛や恐怖を麻痺させていく。
「…………いくよ、あおいちゃん」

「っ!! ん………ぁ、っ……くうっ………」
しかし、それもつかの間、引く動きがなくなって、男のペニスが穴をくぐり始めると、
途端に入り口が裂けてしまいそうな強烈な痛みに襲われた。
「これであおいちゃんも女になったんだね」
遠くで男の声が聞こえてきた、痛さのあまり頭がくらくらしてしまう。
さっきまでは、周りが気になって仕方がなかったのに、
今度は視界すら狭まってしまうほどに、苦痛だけが全身を支配し、身動きが取れない。
「ふう……よく締まる、やっぱり処女は違うな」
口を開いても声は出ない、貫かれた秘穴から押し寄せる破瓜の痛みを必死にこらえる。
「ひう……あ、っ……んんっ」
開いた口を閉じて、目も閉じて、あくまで何もなかったかのように振舞う。
「あおい……やっぱり具合悪いんじゃ……」
よりによって、このタイミングではるかが話しかけてきた。
そこにさらに、男が腰を動かし、ペニスがゆっくりと指で僅かに広がっただけの膣穴に沈む。
「ん、んんっ……平気、だからぁ……あん……っ、んんっ!」
「………………本当? それなら、いいんだけど」
いぶかしげにあおいを見るはるか、取り繕おうとしても、噛み殺しきれない喘ぎが漏れ出す。
その間も、ずずっ、ずずっとペニスは少しずつ、中の穴を掻き分け広げ、奥へと進んでいた。

――――――――――――――――――――――――
指で弄っていたときからわかっていたが、この締りのよさは想像以上だった。
むっちりとしながらも引き締まった下半身、肉付きもいい分粘膜の穴も肉厚で、
ペニスが蕩けてしまいそうなほどに、ふんわりと襞肉が竿全体を包み込んでいた。
もちろん、柔らかさだけではなく、締め付けてくる圧力も強烈だった。
四方八方から押し寄せる絡み合った襞、そして粘壁、肉棒に逃げ場はなかった。
輪ゴムで軽く縛られているような圧迫感に、思わず腰を引きたくもなってしまう。
「結構な名器じゃないか。こんなオマンコは初めてだぞ」
さらに、入り組んだ複雑な膣壁の形、ところどころペニスを刺激する粟立った膨らみ……
どれも、精液を搾り取るために人工的に作られたのでは、と錯覚するほどだった。
「ん、あっ、あ……あ、んぐ……っ」
苦悶の表情を浮かべるあおい、じきにそれも悦びの顔に変えてやると男はほくそ笑んだ。
にじむ汗の匂いはさらに濃くなり、ここに白蜜と精液の匂いも混じって、
男とあおいの周囲に、なんとも淫靡な空間を作り出していた。
その芳香に浸りつつ、早速ねじ込んだ剛直を少しずつ前後させ、粘膜同士をこすり合わせる。
男が腰を動かせば、あおいも腰を前に出し、左右によじり逃げようとしてくる。
これを逃がしたくない男は、あおいのどっしりしたお尻を掴んで密着状態を保った。
「逃げるなって……しばらく我慢してれば気持ちよくなるぞ?」
周りの目を気にしていないわけではなかったが、今のところ、はるか以外は背を向けている。
別にはるかに見つかっても一向に構わないということで、お尻を揉み、さらに竿を突きたてた。
顔をしかめ、苦しそうにあおいはうつむく、ペニスはようやく3分の2が入ったところだ。
子宮への道は、奥に行けば行くほどに狭く、膣肉も閉ざされていた。
それを亀頭でこじ開け、強引に道を作りつつ、最後の扉のあたりまで先端を進ませた。
「あっ、あ……んっ、そっち、んああっ……」
とろとろとした狭隘な穴は、進めば進むほどに敏感になっているようで、
あおいの喘ぎも、苦痛混じりでありながら、艶のある湿っぽいものに変わっていった。
「痛いかもしれないけど、しばらくすれば大丈夫になるから」
だが、顔色は紅潮しており、眉をひそませ、歯も食いしばっている。
このまま無理をすれば、脅しているとはいえ、後で気の強い彼女に何をされるかわからない。
そこで、少しでも痛みを紛らわせようと、お尻を揉んでいた手をクリトリスにそっと添えた。
指先で媚粒を転がし、引っ張り、押し揉み、痛み以外の刺激も与えてみた。
「ひぃ……やっ……あ、ん…………」
ふさがった穴をいっぱいに広げている陰茎を、浅く、深く、深く、浅くとグラインドさせて、
スローペースでの抽送を続けた。その中で真珠を思わせる粒を押しつぶすように揉み捏ねる。
あおいは、ぼんやりとした顔をしながら、時々痛みにつらそうな表情を浮かべた。
クリトリスを強く愛撫しても、痛みはまだ残っているからだろう。
その一方で、男は前後のストロークをだんだんと大きく、深いものに変えていった。
入り口を優しくくすぐってやるだけでは満足できない、見た目とは違うあおいのか弱い穴を、
隅々までシャフトで汚し、子宮まで向かわせなければとても満足できなかった。
「あおいちゃん……痛くても我慢するんだよ」
揉み嬲られ柔らかさを増したプルプルのお尻と、尖り立つ小さな突端……
そして、快楽のしるしをまとわせ、剛棒を受け入れつつある濡れ穴。
処女でありながらのここまでの感じように、男はいいようのない衝動に囚われた。
「さあ、もっと動けよ……いつまでたっても終わらないぞ?」
「ひあっ……うっ、く……っ」
あおいのでかい尻をぴしゃりと叩いて、巨尻の表面を波立たせながら、
さらに深くペニスを差し込み、縛るような陰部の締め付けを堪能していると、
あおいの背中と喉が反り返っていった。離れる身体を前と後ろから固定して逃がさない。
「ううっ、ん……っ、は……ふっ……くっ……」
嫌がるあおいのおかげで、膣内が右から左から強い収縮を繰り返し、
動くたびに強い締め付けによって射精を誘発されてしまう。
濡れた襞が、形を変えて、竿や亀頭に絡まり、そこに締め付けが一気に押し寄せてくる。
ピストン運動を邪魔されるほどの強烈な縮まりに、前後運動も妨害された。
「あうっ……はあ、うっ……ん、んぅっ…………!」
突き立てたペニスは、少し動かすだけでもやはり痛いようで、あおいの顔は歪んだままだった。
せめて……ということで、クリトリスを親指で押し、人差し指で転がす。
その上、お尻を揉んでいた手を上にやり、控えめな乳首も指先で摘み上げた。
「っ!! ぁ……ふあっ、い、や……っ」
男はあおいの身体を抱き寄せる、密着すると、さらに奥へとペニスが導かれる。
カリ首の辺りが、狭くなった肉穴を拡張させると、あおいの動きがさらに激しくなる。
痛みが強くなっているのはわかっていたが、ふわっと柔らかい粘膜が、
ぎゅっと押し迫ってくる至上の快楽に逆らえるものではなく、腰の振りも乱暴になっていった。
あおいの方を見ると、苦痛のあまり涙を流していた。
耐え続ける顔も愛らしかったが、泣き出せばさすがにただ事ではないと周囲にばれてしまう。
「………あおい、まさか…………?」
案の定、近づいてきたはるかは、あおいが男に貫かれていることを知ってしまった。
「ん、あっ……はるか、ごめんね…………ボク、ボク……」
「あおい……警察に……」
「だめっ、あんっ、こんなの……ばれたら…………んんっ!」
しばらく何かを話していたかと思うと、はるかもあきらめたように目を伏せた。
どうやらあおいを好きにしていいみたいだ、ここぞとばかりに竿を深くまでねじ込んで、
押して引いてを不規則なタイミングで繰り返しながら、膣内粘膜にペニスの形を覚えこませる。

――――――――――――――――――――――――
(はるかに……ばれちゃった、そうだよね……こんなに動いてたら)
はるかの視線は、あおいにしっかりと向けられている。目が離せないようにも見えた。
差し伸べてきた手をそっと握り、小さく微笑む……はるかの目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
「っ!! ん、あっ、はあっ、んっ、ああ……っ」
熱を持った男の棒が、膣の奥のほうにまで潜り込み、強引にあおいの穴を作り変えていく。
進むに連れて、亀頭のふくらみに耐え切れなくなった膣壁が悲鳴を上げる。
その痛みは、ついさっきまで感じていた気持ちよさを全て吹き飛ばすほどのものだったが、
身体の内側では、今までとはまったく異なる燻りが芽を出し、下腹部を包み込み始めていた。
さらに、乳首やクリトリスを強く揉みこねられることで、外側からも気持ちよさが染み渡る。
(どうして……嫌っ…………おかしいよ、こんなの)
異常な状況での破瓜が、あおいの神経を麻痺させてしまったのか、
太いペニスに、身体が慣れてしまったのか……それはよくわからなかったが。

「あっ、ん、んああっ! やだ、やだっ……ああっ!」
男のペニスが出たり入ったりするたびに、窓に映る自分の顔が変わっていくのが見えた。
最初は苦しそうだったのに、次第にぼんやりとしたものに変わり、
今は、時々顔をひそませつつも、目尻の下がったうっとりとした表情まで見え隠れし始めていた。
(はるかが……いるのに、気持ちよくなるなんて……)
ひりひりとした鋭い痛みの向こうに、わずかだが別の何かが近づいてきている。
それとともに、下腹が燃えるように熱くなった。熱を持つと、合わせて身体中から汗が流れ出る。
こめかみから頬に汗が伝う、吐く息も熱を帯びている気がした。
「だんだんと慣れてきたみたいだな……まだ初めてなんだろ?
やっぱりあおいちゃんって、スケベだったんだな」
(違う、ボクはいやらしくなんかない……)
「ん、んふっ……ああぁ……ん、んうっ」
そう言いたかったが、口から出るのは上ずった声ばかりで、会話は成立しなかった。
ぎゅっと、手を握る力が強くなる。目に涙を浮かべたはるかが、じっとあおいを見ていた。
(はるか……ごめんね、ボクには、もうどうしようもないかも)
たとえここで逃げたとしても、男には自分のことはばれている……
だから、どんなに痛くても苦しくても、つらくても恥ずかしくても、耐えなければならなかった。
「ん、ひゃっ、んああっ……あん、ああんっ」
お尻を揺すれば揺するほど、男のペニスは深くまで入り込んで、緊密な穴を掘り進む。
最初よりは痛みも薄れ、男の前後運動になじんできたような気がする。
そうなると今度は、自分が今どんな目にあっているのか、あおいは強く意識してしまう。
「はあっ、あんっ、んうっ……はう、はふ……っ」
「これならもう少し奥までやっても大丈夫だな……」
(うそっ……まだ奥まで入るの……?)
男の言葉の直後、腰が沈み込み、反り返るペニスがさらに押し潜ってくる。
握っているはるかの手に力がこもってしまう、あまりの痛みに頭の中には火花が飛んでいた。
「ひっ……っ、んんっ、は……あぁ…………」
身体の力を抜くと少しだけ痛みが和らいだが、そうすればじわじわと気持ちよさが押し寄せる。
静かな波のように、寄せては返しを繰り返しながら、少しずつ全身を飲み込んでいく。
(どうしよう……はるか…………)
「あおい…………お願いします、あおいを許してあげてください」
いたたまれなくなったのか、はるかが声を潜めて男に申し出る。
「は……るか…………んんっ!」
男ははるかの哀訴を無視し、ペニスを突き立ててあおいの身体を中心まで貫く。
飛び散る火花は身体中を駆け巡り、指の一本一本まで広がっている。
「あおいちゃん……やめてほしい?」
(そんなの、やめてほしいに決まってるよ!)
男がゆっくりとあおいに問いかける、この間、ペニスは止まったままだった。
みっちりと穴の中を埋め尽くす男の太く猛々しいペニス……あおいは拒みたかった。
痛いし、無理やり初めてを奪われたことで、言葉にできない切なさを感じている。
(でも…………違うっ、ボクはこんなこと、されたくない)
理性が必死に身体の奥底から湧き上がる衝動を押しとどめる。
あってはいけない……自分が男のペニスを求めるなんてと、必死に衝動を打ち消そうとした。
「あおい…………?」
はるかが不安そうに尋ねる、どうして拒否しないのか……瞳はそう語っていた。
「………………」
拒むな……本能があおいに呼びかける、振り払ってもしつこく頭の中に響き渡る。
「どうして迷うんだ? もし嫌ならすぐにやめるし、二度とあおいちゃんに手は出さない」
(そうだよ……こんなひどいこと、気持ち悪いだけなのに)
膣内に密着したペニスが、ほんの少し動いた、それだけでもあおいの身体はびくっと跳ねた。
小刻みに動くグロテスクな棒が、二人の粘膜を摩擦し、刺激が快楽に変換され背筋を走る。
しかも、クリトリスをぎゅっと抓り、指先よりもずっと小さな突端を引っ張り上げてくる。
(ずるいよ……動かないで…………)
「ん、ん……っ」
ただ、やはり嫌悪感が勝るのか、あおいは首を縦に振ろうとした、その時……
「…………でも、いいのかな? せっかくのチャンスじゃないか」
「ぇ……?」
「~っ! 何を言ってるんですか!?」
ペニスはさらに動きを大きくし、一番奥の閉じたところにまで届いていた。
そして、最奥に亀頭がこつんと当たる、その瞬間、頭の中が真っ白になってしまった。
「はああぁぁ……そこ、んんっ……」
まず、ずしんっと重たい痛みが下腹部を包み込む、しかしすぐ後に痛みは治まり、
残ったのは気持ちよさだけだった。鳥肌が立ち、額の汗は幾筋もあごや首にまで伝っている。
「そこが、どうかしたのか……?」
はるかは、突然声を張り上げたあおいと男を交互に見ている。
ただ、今のあおいにとってはどうでもいいことだった、もう一度してほしい……
さっきみたいに、ペニスの先を行き止まりに突き当ててほしかった。
(だめ、言っちゃだめ……ちゃんと、嫌がらないと)
拒絶の言葉は、喉に引っかかって出てこない。出てくるのはかすれた吐息ばかりだった。
「…………」
感じ入っている自分を、はるかはどんな思いで見ているのだろうか。
周りのことも、はるかのことも、ほとんど気にならなくなりつつあった。
感覚も、陰部だけが異常なまでに敏感になった反面、そのほかの部分は鈍くなっている。
「あおい……そんな人の言うこと……」
「ん、んぅっ……はあ、ふあっ、ああん……っ」
そうしている間も、男は亀頭が浅く潜るくらいにまでペニスを抜いて、そして奥まで差し込む……
この前後の動きを執拗に続け、あおいの膣と子宮を隔てる入り口を執拗に責めていた。
「はるかちゃん、こっちはあおいちゃんに聞いてるんだ……邪魔しないでくれるかな?」
「……っ…………」
男ははるかを言葉で制すると、クリトリスを抓り、奥をぐりぐりと亀頭で押しつぶす。
(それ……だめ、おかしくなっちゃう)
理性が別の何かで塗りつぶされる、溢れる愛液はますます量を増し、
ペニスと膣口の結合部から滝のようにふとももやふくらはぎの辺りまで流れ落ちていた。
奥に潜んだ入り口は、刺激を受けるたびにあおいの身体を焦がしていく。
ごく軽い接触であっても、まるで神経に直に触れられているようで、あおいの心は揺さぶられる。
「はっ……ん、あ……っ、そこ、ぅっ……」
さっきまではあんなに痛かったのに、苦痛は全て快楽に塗りつぶされてしまったみたいだ。
突き上げられるあおいの身体は、腰のグラインドのたびにわずかだが振動し、
下半身の重点的なトレーニングで大きくなったお尻が上下にたわみ男にぶつけられる。
一回の往復に呼応して、穴は緊張と弛緩を繰り返し、ペニスを締め上げていた。
「ほら、どんどん気持ちよくなるだろ……でも、嫌ならやめるよ」
「…………やめ、ないでぇ」
その言葉が口をついた瞬間、あおいははっと我に返った。
だが、男はそれを聞いた直後、一気に腰を前に出し、容赦なく肉壁に亀頭を打ち付ける。
「あおい…………どうして……?」
信じられないといった目ではるかがあおいを見据える、もちろんあおいも同じ気持ちだった。
(ボク……何であんなこと……や、やだぁ……)
「人間素直が一番だよ、あおいちゃん」
「ん、あっ、はあっ、んんっ、ああぁ……」
自分でもわからなかった、拒否すれば二度と手出ししない……あおいには好都合なはずなのに、
穴の終わりを何度もノックされているうちに、男の言うことを聞きたくなってしまっていた。
「はあぁっ、んあっ……ごめんね、はるか……あんんっ……
ボク、おかしくなっちゃったみたい……んうっ、ふう……ぅ、あああっ!」
そしてもう一度……棒に貫かれたあおいの膣は、次から次へと雫をこぼす。
それが、膣内を滑らせ、いっそうペニスの出し入れがスムーズにさせていった。
「ひっ……ううっ、ああんっ……だ、め、だめっ……っ」
はるかに気持ちよくなっていることを、男を受け入れていることを知られてしまった。
そうすると、堰を切ったように気持ちよさが押し寄せ、快楽の荒波があおいを飲み込む。
はるかは、あおいから目をそむけてしまう、きっと軽蔑されたに違いない……
初めて受けようとしている悦びに咽びながらも、心の中には重たいものがのしかかっている。
「ほら、はるかちゃん……あおいちゃん、こんなに気持ちよさそうだよ」
「っ……あおい…………」
反らされたはずの目線が戻ってくる、哀れみの表情を浮かべるはるか。
引き裂かれてしまったあおいの心だったが、少しずつ別のもので満たされていくのがわかった。
周りのことなんていつしかどうでもよくなってしまった。
膣内で暴れ、奥へ奥へとえぐるように進むペニスは、すごく痛いはずなのに、
身体の中で締め付けを繰り返すたびに、脳天までが痺れるほどの気持ちよさに襲われた。
言葉にできない、空を飛んでいるような……お湯の中に溶けていくような……
今までの日常では決して感じ得なかった、新しい感覚を身体中に受けている。
(ボクだけ、気持ちよくなってる……はるか…ぁ……)
心が発した声は、口に出ることなく、身体の中にとどまったままだ。
はるかの悲しそうな目を見ても、見られることでかえって身体の中が熱くなっていく。
「あ、あっ……ああぁん……はるか、だめ、見ないで……」

――――――――――――――――――――――――
「スケベだな……あおいちゃん、そんなにチンポ気に入った?」
ついさっきまで処女だったとは思えないほどの乱れようだった。
男が深いストロークで肉の洞穴を掘り進めて行くと、あおいが小さくうめき声を上げた。
ペニスを強く叩きつけると、あおいの大きなお尻がぷよんっと腰にぶつかりこれも気持ちがいい。
だんだんと太棹になじみ、膣穴が自分専用のオナホールになっていくのがわかった。
「ん、んうぅっ、はあ、ふうっ……っく……」
「思いっきり気持ちよくなっていいんだよ、もうはるかちゃんにも見つかっちゃったし」
はるかが警察に突き出したりしないか……最初は不安だったが、
なぜあおいが抵抗しないのか察したみたいで、今は何も言ってこない。
あおいもよほどペニスが気に入ったのか、はるかの方にほとんど視線を向けていない。
それどころか、周りが人ごみということも忘れ、お尻を振り、剛直を奥にくわえ込もうとしていた。
「はあっ、あぅっ、んんっ、や、ああっ……んはあっ」
手のひらに余る尻肉を荒々しく、爪が食い込むくらいに握り、亀頭と子宮口をキスさせる。
それは、キスというにはあまりに乱暴に突き上げだったが。
「んあっ、あ、んっ、ああんっ、あ、ああっ!」
「………………」
艶のある嬌声を上げるあおいと、それを食い入るように見つめるはるか。
「……はるかちゃんもチンコがほしいのかな? 心配しなくても……次ははるかちゃんの……」
「だめ……ぇ、はるか、には……手を……んんぅっ」
肉襞をぎゅうぎゅうと締めながら、あおいは切なそうに声を絞り出した。
もっとも、男がもう一つの扉を突き上げ、鈴口付近でそこをこじ開け始めると、声は遮られた。
そして、そこへの刺激が引き金となって、膣壁は全方位から男の堅棒に押し寄せてきた。
あおいの淫口、そして肉穴は、模様の複雑さを教え込むつもりか、一気に締まりがよくなった。
男は、ぎゅうぎゅうと精液を搾り取られそうな竿を果敢に前後させながら、
じわじわとあおいの胎内に向かい縮こまってねじれた襞をゆっくりと押し開いていった。
「すごい締め付けだな、こうやってデカ尻揉まれながら犯されるのが好きなのか?」
男は、あおいの巨尻を揉み込み、同時にぴんっと立ったクリトリスを摘み腰を振る。
匂い立つあおいの素肌を楽しみ、浮かび上がる汗と熱の心地よさも身体で受け止めた。
あおいは、もう言葉では否定できないくらいに、感じきった様子で腰を動かしていた。
子宮への入り口を何度もノックされ、襞肉をかき回されて痛みが麻痺してしまったのだろう。
「ほら……あおいちゃん、こうされるのが、いいんだろ?」
「んっ、ああっ、はああんっ、ふっ、あ、ああぁっ、やあ、んっ」
こつんこつんと、男は執拗に一番奥まであおいを突き上げる。
強くしたかと思えば弱く、そして腰をひねって挿入の角度を変え……と、あおいを翻弄する。
さらに、お尻だけではなく、乳首やクリトリスもピストン運動に合わせて弄っていく。
神経の集積した皮膚の薄い性感帯は、官能に浸っていることをアピールするように、
弾力を帯び、つねる男の指を押し返していた。男はしこりを持った果肉を指先で擦り転がす。
「ひゃ、あっ……んくっ、はあ、んっ、ああっ!」
優しい愛撫では物足りないだろうと、絶え間ない突き上げとともに、肉真珠を押し抓る。
小さな突端を摘むと、あおいは小さく身体を震わせ、お下げの長い髪を小さく揺らす。
その表情は、苦しいのを我慢しているようにも見えれば、恍惚としたものにも見えた。
「……あおいちゃん、チンポ気持ちいい?」
「ん、んんっ、あはぁ……んうっ、はあ、あぁ…………」
まだ拒絶しようという気持が残っているようで、あおいは小さく首を振った。
周りが背を向けた閉じられた空間の中、男とあおいは互いに快楽を貪りあう。
はるかはもう見ていられないのか、何か小さくつぶやきながらうつむいていた。
それを尻目に、男はぎゅうぎゅうと迫り、絡みつく複雑な襞に射精感の高まりを覚える。
潤む湿地帯と、その先にある最後の扉……男はそれを開こうと遠慮がちに先端をぶつける。
「っぁ……んふぅっ、あ、ああぁ……」

中が締まれば締まるほどに、今日のために溜め込まれた精液は発射の準備を始めた。
脈打つペニスは、あおいが惚楽に喘いで身を捩じらせるたびに多方向から圧力がかかる。
肉竿が溶けてしまいそうなほどの心地よさ、今すぐにでもあおいの子宮を精液で汚したい。
脳内では、絶えず射精しろという指令が下るが、甘い締め付けをもっと楽しみたくて、
男は、抽送のペースを落とし、挿入の角度を変えながら射精衝動をごまかした。
「っあ、あ…んんぅっ、はあ、はあっ……んああっ」
火照った身体から香る汗、たわむ大きなお尻、押し殺されてかすれている喘ぎ、
目を瞑り、唇を噛んでいる、何かに耐えているような表情……
さらに、舌ですくい取った汗の雫のわずかな塩味、男は五感全てであおいを蹂躙した。

――――――――――――――――――――――――
あおいの思考能力は、すでにほとんど奪われてしまっていた。
穴の中で前後に動くペニスは、痛みを麻痺させ、そして代わりに気持ちよさを与えてくれる。
窓からは一瞬、朝練をしている他校の野球部員が見えた。
ああやって、何も気にすることなく、思いっきり野球に集中したかった。
だが、先週に男に痴漢され、なんとなくやる気が出ないことが多かった。
「はあっ、んむぅっ……や、あ、んっ……はあぁ」
そして、今は初めてを奪われてしまっている、
最初は、男のことが恨めしかったし、怒りの気持ちでいっぱいだった。
しかし、今は違う……ただ、気持ちよくて、このまま男に身を委ねていたかった。
(ボク……本当におかしくなっちゃったんだね)
「…………はるかちゃん、こっちちらちら見てるよ」
「っは、あ……は、はるか…………見ないで、んああっ」
男が声をかけて、あおいの意識を引き戻す。
はるかはやはりあおいのことを心配しているのか、時々視線を向けてきている。
(どうして……? はるかに見られてると思うと……)
はるかの鳶色の目が、露になった胸や股間をじっと見つめていた。
はるかの視線を感じるほどに、あおいは許されないことをしているという感情が強くなり、
それが引き金となって、あおいの全身にぞくぞくっと言い知れない快感が走る。
「はあ、ん……はあ、あ、ああああっ、ああっ」
はるかだけじゃない……もし、周りの人が全員気が付いてしまったら……
あおいの足から力が抜けて、そのままよろけそうになってしまった。
今、ここでいけないことをされている……ペニスの往復運動がもたらす物理的な快楽を、
見つかりたくないという思いがスパイスとなり、それを何倍にも引き上げていった。
「あおいちゃん、そろそろいかせてあげるよ」
耳元で男がささやく、そして、お尻を強く掴んで、ペニスをより深く差し込んできた。
痛いと思ってしまうほどの鋭い快楽が、行き止まりから膣内を包み、全身を取り巻く。
一番奥から、亀頭はさらに進もうとしている、腰を引こうとしても、お尻をつかまれそれもできない。
「あ、あっ、だめ……だめ、ああんっ、いや、いやぁ…………!」
このとき思い出したのは、男に人前でいかされてしまったこと。
あの時の、羞恥心と恐怖がわずかだがよみがえってきた。
自分がおかしくなるのは怖かったが、ペニスが与える快楽に、負の感情は全て押し流された。
もっと、もっと気持ちよくなりたい……今のあおいはそれしか考えられなかった。
「大丈夫、まだ誰も気づいてないから……」
男は身体を密着させたまま、前へ後ろへと、ペニスを沈める深さを変えながら動き続ける。
いっぱいに広げられた膣穴は、行き来する棒をきゅっと締め付けて奥まで招こうとしている。
身体の中がどうなっているか見ることはできなかったが、一定のタイミングで、
穴が締まったり緩まったりしているのがなんとなくわかった。
「あっ、んん、んっ、はあ……っ、ああああぁ……!」
「くっ……すごい締め付けだな、そんなに中に出してほしいの?」
出されてもいい……あおいの心はペニスにかき乱され、正常な思考ができなくなっていた。
自分からもお尻を振って、男のペニスを少しでも奥に導こうとする。
下口がくわえ込んだペニスは、その脈動をどんどん早くしていき、
それに比例して、男の前後の動きも早く、荒々しいものに変化する。
「…………っ、あ、ん……」
あおいは小さくうなずく、それでもっと気持ちよくなれるならどうでもよかった。
身体もそれを望んでいるのか、きゅうっと下腹部の辺りが縮まった気がした。
「あおいちゃんのオマンコも、中出ししてもらいたいみたいだな……」
猛然と動き出す男、あおいの動きに合わせて収縮する穴を、こじ開け、掻き出し……
突き上げたペニスはあおいを征服するように、容赦なく動いている。
「あ…………ぁ、っん……ふあああっ!」
全身にまとわり付く快感が、不意にあおいの感覚を全て奪ってしまう。
男のペニスの熱と硬さだけがはっきりと感じられ、身体の重さすらわからなくなっていた。
「っ……あおいちゃん、オマンコにいっぱい出してあげるからね……」
ぶつけられた亀頭に、子宮が疼く、思いっきり汚してほしいと身体が言っているみたいだった。
「あ、あっ……いく、いっちゃう…………!」
前にも感じた背筋を貫くような気持ちよさ、それは手足の指先まで広がり、身体を飲み込む。
そして足元から上ってくる落下感、腰が砕けその場に崩れ落ちそうになってしまう。
「う、ううっ……あおいちゃん……!」
男が最後の一突きといわんばかりに、大きく腰を振ると、ペニスが大きく震えた。
先端が膨れ上がったかと思うと、そこから熱い液体がほとばしった。
「ああ……んぁ……っ…………」
注がれた液体が膣内を、そして子宮を白く汚す、それと同時にあおいも絶頂を迎える。
精を受けている間、脱力し、崩れ落ちそうになってしまうが男が身体を支えてくれた。
お尻にかけられたときよりも不快感はずっと小さい、熱を持った精液が、
身体中に染み渡るような気がすると、あおいはいいようのない幸せな気分に包まれた。
野球をやっているときとはまったく違う、牝としての幸せをあおいは知ってしまった。
「ふぅ…………」
大きく息を吐いた男が膣口からペニスを引き抜く、吐き出された精液が太ももを伝う。
絶頂の余韻に浸ったまま、あおいは崩れ落ちてしまう。
ちょうど駅に着いたようで、開いた扉から、男はそのまま立ち去った。

「はあ、はあ…………」
駅のベンチに座ると、すぐにぐったりしてしまった、もう動く気も起きない。
(ボク、なんであんなこと……)
痴漢してきた男を受け入れ、最後は中に出されたいとまで思ってしまった。
冷静になれば、男のしたことは許せないし、また同じ目になんて遭いたくなかったが。
「…………あおい……」
はるかの声がした、恥ずかしいところを見られてしまったから、振り向きたくなかった。
「ごめん……一人にして」
「………………」
あおいの気持ちを察したのか、はるかは足早に出口へ続く階段の方に向かう。
それを見送っていると、突然携帯が震えた。
メールを受信したようで、送り主を見ると……男だった。
”練習が終わったら、学校近くの公園で待つ”
まだ、男はあおいを許すつもりはないようだった。
「……どうしよう……もう、やだよぉ」
最初にやってきたのは絶望、しかし、精を浴びたあおいの身体は、ぞくりと震えた。
それが、恐怖なのか、それとも期待なのか……わからなかった。

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