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作品
現代的トラジディ
246 名前:現代的トラジディ[sage] 投稿日:03/02/19 21:24 ID:YAYJsq3i
なにしろ忙しい
仕事に追われ 家事に追われ
自分の時間なんてありゃしない
本も読めない 絵も描けない
音楽聴くのは満員電車の中でだけ
今日も残業 きっと明日もそうだろう
恋愛する暇も無いじゃない!
私は時間の奴隷になって
世間様に生かされている
首輪をつけて 主人の付近を走り廻る 哀れな犬のよう
でも だから なんなのよ
気付いたところで何も変わらない
考える時間だって 誰かに相談する時間だって無いんだから
でも平気
私には 哀しむ暇だって 無いから
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A friend
249 名前:A friend[] 投稿日:03/02/20 01:01 ID:WzyLJLf3
僕は今日も普段と変わらず
楽しい日々を過ごしています
たくさんの友達に囲まれて
笑顔は絶えません
僕の自転車は意に反して
僕の足を内股にこがせて
気がつけばいつも僕の靴は
紐の部分がはげてくるのです
気がつけばいつも僕のジーパンは
太ももの内側から色落ちしていくのです
自転車の荷台から景色を見ることがなくなったこの頃です
僕は全身に風をあびる事ができるようになりました
こんな癖のついた自転車にした人は
あの夕日を朝日としてみているのでしょう
パンクを直して油をさして
まだまだこのボロ自転車を
大事に乗っていくのです
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25m
252 名前:25m[sage] 投稿日:03/02/20 03:01 ID:T38IOgvb
生きているのか
私は
死ぬことは可能なのか
私に
自由とはなにか
定番の距離の水張り
泳ぎきれない者は
痣まみれで生きるのか
歪むトラック
斜め越しの視線
鉄板のコンクリ
死んだ蟲
溺れる様を見て
また
誰かが笑っていた
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新宿
253 名前:新宿[] 投稿日:03/02/20 06:21 ID:dAx+3pRw
明け方の誰もいなくなった新宿駅の西口で誰に
も読まれることの無かった眼鏡屋のチラシが宙
に舞う。ああ、俺はここまで来てしまったのだ
、もう二度と帰れない。放射状に分かれゆく道
を眺めながら口に咥えた煙草の煙が朝日に分解
される様子を見るともう二度とその分子は出会
うことは無く、永遠の虚空を泳ぐのだと言い聞
かせる。薄緑の作業着を着た掃除夫が痛めた腰
に手をやり厚い化粧を落とした娼婦がその荒れ
た肌を気遣うことなく街を出て行く。月曜の朝
のこの街にはもはや何も無く何も生まれず何も
起こらない。この街にはもう何もかもが無くな
って、何もかもが増えすぎたのだ。それでもこ
の街を歩く人々の目に映る恣意的な欲望が新宿
という街を混沌に漂わせることが結局のところ僕には酷く哀しいのだ。
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混乱と誤解からの再生
256 名前:混乱と誤解からの再生[] 投稿日:03/02/20 15:18 ID:jUZ4pxoR
何度も唇を重ねても
激しく身体を重ねても
君の心が見つからない
言葉はいつも膣外射精
そして僕らは言葉を探した
好きって言うだけで
全てが分かりあえたあの日のように
理解しあえる言葉を探して
そして僕らは言葉を見つけた
何かの弾みで見つけてしまったパンドラの箱
「さようなら」
小さくなる君の姿を見ながら
僕は言い忘れたことを探している
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失うということ それでも求めるということ
257 名前:失うということ それでも求めるということ[] 投稿日:03/02/20 16:07 ID:EZbpcp+t
気のおけない仲間たちと騒いでいる時の10%
ふと窓の外を見やった時に流れた星屑の20%
トイレの中で一人壁を見つめながら呻く30%
部屋に戻れば誰もいなくなっていた時の40%
巻き貝の声 巻き貝の声
ひとりうずくまって死後の世界を考えて50%
そういえば父も母も遠い昔に死んでいて60%
それでもあの温かな白い手を懐かしめば70%
光の星屑たちが過去を連れて降り注いで80%
巻き貝の沈黙 巻き貝の沈黙
耐えられないほどの沈黙に正気を失った90%
純粋100%の哀しさに耐えた人間は未だ無い
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哀色
262 名前:哀色[] 投稿日:03/02/20 19:31 ID:tYOtk8jO
哀れな色使いの町
流れすぎた青天の夢が
ただ赤い霧の中に埋もれている
あの子に教えた遊びは
今はもうクレヨンの燃えかすを残すのみ
黄色の天使に持たせたお金
背後に広がる黒いうねり
緑の親の足元には
茶色に染まるあの子の影
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卵の君はカロリーが高い
264 名前:卵の君はカロリーが高い[sage] 投稿日:03/02/20 22:02 ID:EotcQiNu
あそこにいるの
そうそうあそこ
でねあのひとね
そうあたしにね
こくってきたの
わらえるでしょ
デブのくせして
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さかなたち
265 名前:さかなたち[sage] 投稿日:03/02/20 23:09 ID:XD8H3XLf
群れをなして さかなたちが
黒いような白いような あの青い靄のむこうへ消えていった
海藻は ただそこで揺れている
岩も ただそこでじっとしている
あのさかなたちは ただ泳ぎつづける
そのように かみさまに決められている
プランクトンを 食いながら
時にはサメに 数を減らされながら
サメがかわいそうだ と思うから食われてやるのだろうか
ひとときも止まることを かみさまから許されていないサメに
ぼくは食われるのは嫌だ どんなに意味がなくても
食われるのは嫌だ なぜ嫌なのかはわからなくても
この広い海には 行く場所などない
目的をあの岩までと定めても 着いた途端に通り越してしまう
泳ぎつづけている限り どこへも行き着くことなどできない
泳ぎつづけるさかなたちを見る ぼくの目はかなしい
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最終更新:2006年09月15日 02:49