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作品
一生
270 名前:一生[age] 投稿日:03/02/21 06:29 ID:gQHEMg2S
ご飯を食べるでしょ?
それが悲しいの
お風呂に入るでしょ?
それが悲しいの?
幸せでしょ?
それが悲しいの
寝るでしょ?
それが悲しいの
ほらね 夜になると
涙が溢れ出す
氷が溶けるように
ほらね
そんな毎日が
悲しいの
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それから
277 名前:それから(1/2)[sage] 投稿日:03/02/21 21:54 ID:qqV5esEf
深夜、あまり人の居ない車内で
女の人が嗚咽を漏らしながら
ボトボト涙を流していた。
周りを目をやると
にやにやしたOL達
困惑した顔の年配の男性が居た。
しかしその女は
全く周りを気にはしていなかった。
私は少し離れたところからしばらく見てはいたが
ああ、気の毒だなとしか感じなかった。
感情を床にばら撒き
こちらにも流れては来てはいたが
私のそれとは違う層を流れている様だった。
前に知り合いと
この電車に乗り合わせたとき
こんな話をしてくれた。
少し込みあった車内
みんな何気ない顔をして
一つの電車に乗り合わせてはいるが
それぞれ家に帰るとそれぞれが
深い悩みを抱えているのだと。
そしてこうして公に出ているときだけその顔を
表に出さないのがその人のプライドなのだと。
278 名前:それから(2/2)[sage] 投稿日:03/02/21 21:56 ID:qqV5esEf
その時は、当たり前の事だと思って聞き流していたが
彼の言をふと思い返した。
しばらく私は他の人達の目を遠目で覗いて居たが
到底、自分には彼らの眼底の哀しみ等
汲み取る事は出来なかった。
だから瞳を閉じ
隅のほうで
重い頭を壁につけ
その場に座り崩れないように立っていた。
途中、寂れた町の小さな駅で
電車は急行をやり過ごす為
信号待ちとなった。
エンジンが一時停止した車内は
不気味な程の静けさに包まれていた。
どうやらその女は前の駅で降りたようだった。
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哀しみのかたち
282 名前:哀しみのかたち[sage] 投稿日:03/02/22 00:14 ID:Mtbww/ZC
ぽたん
ぽたん
すこしづつ
すこしづつ
わたしの形になってゆく
ぽたん
ぽたん
蒼い水底に
もう魚などいない
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無題
283 名前:名前はいらない[] 投稿日:03/02/22 01:26 ID:7GFGNPPz
あの頃 水のように
風のように
ゆらゆらと 流されていた 別れ路
もし 流されず歩んでいたら 今はきっと
多分きっと
ありのままに そのままに
もう迷わない
一歩 一歩
大地を踏みしめ
歩いて逝く
たぶん きっと
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童哀
284 名前:「童哀」[] 投稿日:03/02/22 01:46 ID:OcRw6Psm
欠けた月が鋭くて
薄目を開くベットの子供
去っていく母さん
止んでしまった子守唄
青い夜に意識の落下
ドアの閉まる音聞いて
幼い孤独は眠りが包み
小さな小さな蛹となる
知らない間にココロのそこで
不法投棄された孤独の蛹達
やがて毒の粉撒く蛾となって
青い炎の中へ身を投げる
まってって
母さんに言いたかったんだ
ただそれだけだったんだ...。
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幕間
290 名前:幕間[sage] 投稿日:03/02/22 17:16 ID:YJD5FkQ6
二層をもろとも切って、めくれた皮と肉との隙間に、落ちているはずだったもの「戦慄」
こうして生々しい、脈動の行き着きに居して、一方この動脈に宿るはずだった「歓喜」を奪った「怠惰」
「精液」を出して残していくべきだろうかという「煩悶」が、明らかに「凡百なままの人」を表わしている
「私的」なレトリックに酔いしれる、「スタンダードな自慰」と何ら変わりないじゃないか
さて、僕はここで思い切り泣きわめくべきだろうか
「やめておけ、こうした自問が既に萎えている証拠じゃないか」
けれど、外部から見ればそんなことは判らないじゃないか
「そうさ、きっと都合よく解釈してくれるだろう、
そして、それを望み通りと言って笑うのだろう」
そうだ、ところであれは何度目だった、退色の進行具合はどうした
感想を一通り並べ終え、めくれた爪と肉との隙間に、残っている黒ずんだものに「苦笑」
こうした生々しい、証拠や残り香への対処に、一方的な遣り口で切り捨てれば「自嘲」だが残る「未練」
「正解」を出して記しておくべきだろうかという「愚問」が、浮かぶほど凡庸な日々は早急に距離を詰める
「詩的」なストイックに酔いしれて、後で冷めると知る自慰のごとく顔色ひとつ変えぬまま
さて、僕はここで作家らしく言葉等紡ぐべきだろうか
「やってみろ、そもそも自問なぞ演出だと自覚しているくせに」
だが、僕の体液はこの世界にあって流れもするじゃないか
「そうさ、そして繰り返して同じ道を辿るだろう、
そして、それを望み通りと言って笑うのだろう」
そうだ、ところでやはり高ぶってきた、ここはひとつ抜いておこう
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流れよ我が涙、と天使は言った
291 名前:流れよ我が涙、と天使は言った 前半[sage] 投稿日:03/02/22 19:27 ID:7j6UOnyV
虚空の彼方
名もなき天界の一隅で泣いていたのは天使
流れよ我が涙
そう呟いたのはいつのことだったのだろう
あの日からもう
幾百
幾千
幾万年
どれだけの
哀しみを流して
目を開いても
閉じていても
溢れる涙はとまることを知らない
泣き続けているから
この世の始まりから
おそらくは終末まで
この涙涸れることなく
292 名前:流れよ我が涙、と天使は言った 後半[sage] 投稿日:03/02/22 19:28 ID:7j6UOnyV
何が哀しいの
放たれた問いに
天使は哀しみをこらえて答えるだろう
お前達の罪が、と・・・
降り止まぬ天界よりの雨滴
どれだけ染みいれば
変わることができるというのか
天使は泣いているのだろう
今も
これからも
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彼方
293 名前:彼方[sage] 投稿日:03/02/22 20:09 ID:WxBj5BGE
夢を見た
遠く、はるかなる日
悲しいほどになつかしい記憶
誰かが言った
「記憶は記録。書き換えればいい」と
それは閉じ込められた記憶
深く 霧の中へ
深く 深く
霧が風に流されれば
それは醜く表面化する
そして堕ちてゆく
深く 深く
記録と共に、私自身も深く
霧の中へ
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涙と哀しみの定義
296 名前:涙と哀しみの定義[] 投稿日:03/02/22 23:06 ID:VflplozJ
涙の出るメカニズム
嬉しさも、哀しさも、怒りも、
それら全て違う涙で
きっかけも違うことで
じゃあ、「哀しみ」の涙はどこから来るの?
哀しさに流れなかった涙もある
その涙は「哀しさ」を語れずに終わる
だけど、「哀しみ」は残る
「哀しみ」と「涙」は関連付けられて
同じところに存在しているのではないの?
そんな問いにも答えがあります
「涙と哀しみの定義」
それは決して"="ではなく、敢えて言うなら"≒"でしょうか
流したくても流せない涙と哀しみは、同じところには存在しません
流したくなくても流す涙とその理由が、同じところには存在していないように
「哀しみ」と「涙」が"="になる時は、その「涙」が「哀しみ」のために生まれたとき
例えば、「哀しみ」を語れなかった涙が存在したら
その涙は「哀しみ」のために存在しているのではないのです
ですから
「涙≒哀しみ」となるのです
涙の出るメカニズム
それは、体の構造と、その「涙」がどのように存在するかということ
「哀しみ」を語る「涙」は、誰の中にももたらされています
あなたの本当の「哀しみ」がもし訪れたら、綺麗な「涙」が「哀しみ」を癒してくれるでしょう
では、もう一度
「涙≒哀しみ」
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最終更新:2006年09月15日 03:24