碓氷

碓氷(うすい)


夜科アゲハをマークしていた謎の男。
三宅という名の部下を引き連れている。
警察の人間と称してアゲハへの接触を試みようとしたが、警察手帳が偽造されたものである事を、アゲハの友人であるヒロに見破られた。

その正体は政府機関の工作員で、サイレン世界の謎について調査をしていたようだ。
本人の言から察するに戦闘経験はかなり豊富なようで、子供相手であっても催涙スプレーを容赦なく吹きかける等、悪辣な行動が目立った。
自身も三宅と共に赤いテレホンカードを入手し、アゲハと接触する前にサイレン世界に潜入した経験がある。
サイレン世界が未来の日本であることや日光が得られる場所を知ったことから、政府の権限を私的に濫用し、未来世界で自分の王国の建国を目論む。

PSI能力はトランスの「時読の右手(サイコメトリー)」と「狂流の左手(イレギュラー・レフト)」。
また、それら二つを結合させたトランス能力「有線ジャックデリート・スパイダー」。
本人曰く完全なるトランス型。
狂流の左手によりテレホンカードを狂わせ、三宅と共に現在はネメシスQの呪縛からは開放されている。
また、多数のサイレンの参加者候補のテレホンカードを狂わせサイレンの妨害を行っている。

サイレン世界の碓氷

現代に比べて容姿は大きく変貌し、髪はほぼ全てが白髪の長髪となり、顔に刻まれた皺も深く多い老人になっていた。

自らを天草四郎の生まれ変わり「ネオ天草四郎時貞」と名乗り、未来予知能力があるかのようにと人々を欺いて暴政を行っていた。
しかし、碓氷の存在を自分達の希望とする人間が少なからずいるのも事実であり、また、食料の確保や防衛設備などを整備したり、PSI戦闘集団を組織するなど、統率能力と知能は高い。

未来の世界では三宅との関係はさらに強固なものになっていたようで、いつ何時でも彼を背後に従えていた。
自分の目論見を邪魔されないようにネメシスQの主を抹殺しようとしたが、アゲハ達の妨害により失敗する。
アゲハ達に敗れた後に、腹心である三宅を見捨てて逃げようとしたり、天草の住人を見捨て何処かへ消えようとするなど、冷淡で無責任な行動をとる。
しかし、億号に半ば脅される形ではあるが「あんたが天草には必要だ」と言われ、再び天草に戻った。

後に、エルモア・ウッドの情報を掴むために襲撃してきたジュナスによって左腕を切り落とされ尋問されエルモア・ウッドの情報を引き出された上、
首を×印状に切り落とされ、死体は城の最上階から転落するという無残な最期を遂げている。

小説版・オブザーバーでは彼と思わしき人物が登場し、エルモア邸の警備に宛がわれていた武智祐介と接触。
サイキッカーやサイレンについて思わせぶりに語り、数年後、彼を島原へ来るよう誘っていた。

なお、武智とのやり取りで判明したことだが、作中でも数少ない喫煙者の一人である。


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最終更新:2011年07月16日 19:09