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Dawn(暁、夜明け)(後編)

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Dawn(暁、夜明け)(後編) ◆nkOrxPVn9c



「中々やってくれるじゃないか虫けら。 間一髪で避けたけど、今のは危なかったよ」

その声を聞いた瞬間つかさの顔が固まる。
恐る恐る振り返ってみるとテックランサーを構えたテッカマンエビルがそこにたっていた。
爆発の余波でアーマーが焦げているが行動に支障は無さそうだ。
絶望が訪れる。
ようやく希望の光を手にした少女の灯火を消し去るかのように悪魔は微笑む。
極めて禍々しき笑みと殺意を浮かべながら、僅かに残った炎をかき消そうとする。

(ごめんなさい、お姉ちゃん、6/さん、みんな・・・・・・)

大好きな姉や友人達と過ごした日常、
姉になると誓ってくれた6/さん、
守ってくれると言った魅音ちゃん、
知らないけど最後まで優しくしてくれたやる夫くん、
様々な思い出がつかさ脳内で走馬灯を作り出していく。
彼女が最後に見たもの、それは冷たく微笑む悪魔の姿、
己に突き立てられる無常な刃に黒い影、





              / ,.  ,. ヤ  `' ー-.ゝ-/,r、` ー l::!.l       ヽ  ,..、    "'ーテ彡彡彡ニl::::::::::ヽ` ー- ヽ
      ──┐     "7-'" ./.__      .r‐'ー、ヾO:/'´::スヽ、   ',  `'^i       "''-=三|:::::::::::::ヽ.       |  |O
      ──┤        /  l. ``' ー- 、.._ヽ -ェ`}::i:::::::/ \ヽ   ',.   !   ,.-'〇.      "l:::::::::::::::::ヽ      |   |
      ──┘       /-‐ '       /::/::l´ヾ:O:|::::/-、ー- 、ヾ.  ',  ,r 、/     _,. -一''''"ヾヾ ̄::',      
     _          ./ ノ        .i.::∧ヽ._ ヾ:';:/.l ,r::ヽ、  ',   V ィi l  ,. -‐'"´        .} }:::::;ィ',    ├─O
               /´         i.::i '"i:::r ニ:::oヽ ` ー-:、lヽ. ', /./:// '"   ___      , ', ':::く_./   │
     _ -‐ "      `'-.、       i.:li  ';ヽ  `ヾ、`:ー-.. 、.二irl/ "./ ,. - <`` ー-ユヽ、ィ'/;::`'---ミ、     ̄ ̄
               .「         l.:!!.',.ヽl ヾ`'ー:'"::;;:`'::ェェ'"´ .i ゚./ ぐ=フ:::ー..ミヽ、 /:::::::}:::ヽ.、_   /::l     /
       ./  /      ./ー、. /ヽ.  |:l ',. ``!:/:/´  ̄/:::乙 __, -テ l ./_  ';ヽ `ヾ、::l. `ゝ/::::::/;:::゚---、`r- '.i    /
     /  /       .|   }.iヽ.  ',  ||,. ---:o::゙Z二´_`''ァ:::/  ./´ ヽ.ヽヾ:::゙ヽ、 `'" /:::/oヽ.   /:/  /    ・
     ・  ・       |  l. ! ヽ / / __/!!::::::l ̄``' ー'     /    k  t、::゚:::,二::o::r '" ̄`ヾ二‐'  /   , 、 ,-、
          ,. ‐--、 |.  l lヽ、ノ i.  ̄|.    ',',:::::|. \     .j    .|:ヾェガ、::ヽ. ` ーミー--':シ/    ./  ./  |/   ',.    f
       ,. -'"  ,、/.|  |', !.   i   |.     ',',:::|.  \-.、_  ´    ヾ:、`ヾ、 ヾ:ヽ--‐'::シ三ヽ }.   /./     "   ',.   l
    r-‐'"  ,. - '"  l,. r.l. トミ|l    i  ,l -ヽ   ',';:|    \. `ヽ、._     ヾ:.ヾ', l::|`:::::Zコ   i l. !  .〆           ',.  i
   ,ィ:!、__,.-'"  `,. ‐'"  |. l. | ',.   ',",. ァ / __ | ',ヽ.    ` ー`'_ー-`-  -./ヾ:::。:レ-ミー'" _   /   ,.、             '/´.〉
 /    ,. ‐'"  ,. '"l`'ヽ/ `ヘ   ', -'. `/ |. ',           /:::::; -''|:lヾ、 `二.-''"'''" ̄  .ヽ          /  ./
'" ,.--‐'"   ,.r:l |. \!     ',   ',r‐''.」、  l゙i  ',          ./ - '"rヤ´ヾ、. |「,. -一''"´フ   ./,.ヘ         / ,. '"
  .l    ,. '"  |. |   ゙!.   ,.-ー!   ',./ l ! ノ .|   '、       ,. -‐'"´ ./  ./ヽ ||"    , ' ./ ./ 〃"!./t , ' /
  ゙ヽ、.-"    .| |.     ,. /   i    ゙、. ',l"! |   ` - 、 -‐'"      ./   ヽ-ヾ   , ' ,/   L-'"lィ/ /ム-'"
          |/     / .|   ノ    i ヽ. ヽ  |.               ',        〆´      ./--" , -¬






(え!?)

そして彼女の瞳にエビルとは別の黒い影が横切る。
更に人影は細い四肢に軽く一捻りを加える。

「パピ☆ヨン!」

その声とともに放たれたハイキックがエビルに向かって打ち出される。
一度不意打ちを喰らっているエビルが二度も同じミスを犯すわけにはいかない、
エビルはテックランサーを構えてそれを受け止める。
そして闖入者に反撃を試みようと回し蹴りを叩き込むが、闖入者はバック転でそれを交わした後呆けているつかさを抱きかかえてその場から離れてしまった。

「貴様、何者だ!」

つかさの処刑を邪魔されたエビルが突然割り込んできた蝶のマスクの男に怒鳴る。
されど彼は鼻で笑いながらこう言った。

「通りすがりのホムンクルスだ」



☆ ☆ ☆ ☆


「ここを禁止エリアにするとは中々嫌らしいことをするな」

時は少し遡る。
蝶人パピヨンは己の腹を満たすために百貨店までやってきたはずだった。
ようやく中途半端な空腹から解放される、そう思って百貨店に入ろうとしたとき、放送が鳴ったのである。
死者には別に興味はなかったが、高良みゆきという名前が少し気になった。
以前の殺し合いで行動をともにしていた少女、泉こなたの友人らしき人物だ。

そういえば名簿を確認するのを忘れていた。
デイバッグから地図と名簿を取り出すと、禁止エリアに印をつけて死者の名前に線を引いていく。
そこでとある名前を見ると同時にパピヨンの目が見開き、満面の笑みを浮かべていく。
殺したはずの川田章吾か?
No。 確かに彼の知る泉こなたの仇が死んだから喜んだということもあるがこの場合は否定させて頂く。
では川田章吾とは別の意味で気に食わない赤木しげるか?
これもNo。 元々パピヨンは赤木しげるのことを好かない。
言うことはいちいち癇に障り、自分を手駒として動かそうとする男だ。
そのような男の生存を喜ぶ筋合いはない。
となると彼が最も気にかける少女、泉こなたと疑うだろうか?
絶対にNoだ。 パピヨンが惹かれていたのは、
己のことを愛を込めて名を呼び、己が唯一愛を込めてその名を呼ぼうとした少女である。
ここにいる泉こなたは本当に彼の知る泉こなたなのだろうか。
パピヨンは人が生き返るなどという御伽噺のような出来事を信じているわけではない。(もっともここに来る前に何度か死んでいる参加者も存在するが)
前回参加していた殺し合いの中では、ライバルというべき男でさえ別の時間軸から連れて来られたのだ。
よって彼女が彼の知る泉こなたであるということを断定できないし、
第一その可能性は名簿上のいくつかの名前が証明している。

38 でっていう
39 熱血王子
40 パピヨン

39 熱血王子
40 パピヨン

40 パピヨン

パ ピ ヨ ン

(蝶最高!)

その名前を発見したとき彼の脳内は歓喜、むしろ狂喜というべきか。
蝶野攻爵、それが戸籍上の名であるとともに彼を縛り付ける物である。
病弱で誰からも相手にされなかった忌々しき人間であったころの名。
ホムンクルスへと羽化した今でも、その名を彼は忌み嫌っていた。
この名を口にしてよい人間はただ一人、武藤カズキのみ。
以前の殺し合いでは、名簿の確認、参加者のと接触、情報交換で嫌でも関わらなければならない名前。
一々蝶野攻爵であることを口にするのが嫌だった、蝶野攻爵であることを口にされるのが嫌だった。
されどそんな呪いとも思える単語がここでは存在しない。
よってパピヨンと名乗っても余計な説明をする必要もなく、皆、パピヨンと呼んでくれる。
ここに来て初めて己を蝶人パピヨンと認めてもらえた気がして彼の喜びはピークに達したのだ。


「今回はやけにあっけないものだったな」

高良みゆき、先ほど放送で呼ばれた名前は泉こなたの親友であったことを思い出すなり少し冷静になる。
そういえば高良みゆきは以前の殺し合いではそれなりに生き延びていたであろうか。
吸血鬼によって殺されてしまったというのは第2回放送以降であろう。
舞台が変われば退場の場面も変わるのか、自分も気をつけなければ。
たとえこなたの友人とはいえ所詮自分には面識が無い、だからその程度にしか思えない。
そんなことよりも今は空腹を満たすことだ、ここが禁止エリアになるのならば早いところ食料の回収だけでもしておきたい。
そう思って百貨店の扉を開けようとしたときだ。


――ドカン

「ん?」

百貨店の一部が崩れ去ったのだ。
幸い破片は自分を避けたみたいであるが、
見上げてみると何やら巨大な生物が百貨店にめり込んでいる。
ホムンクルスのように無機質ではない有機的な肌に鱗、それはまるで御伽噺にでも出てくる龍であった。
未知の生物にパピヨンの好奇心がそそられるが、次の瞬間には龍の姿は消え、代わりに奇怪な格好とした少女が百貨店の中に入っていた。

「気になるが今は時間が惜しいな」

少しだけ残念そうに嘆いて百貨店の中に入っていった。


「ふむ・・・・・・どうやら既に先客がいたようだな。 それにしても汚いな、品がない」

まるで獣に食い散らかされたような店内を見て嘆きつつも残った食料を回収するためにデイバッグの口を空ける。
しかしほとんど食い尽くされており、食べ物を見つけるほうが大変だ。
鯖缶の缶詰をはじめ、手軽に食べられるものはほとんど食い尽くされているではないか。
何処の大食漢なんだと愚痴を零しつつもまだ手が届いてなさそうな駄菓子コーナー等をあたってみる。


―ボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオルテッカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

―スタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアライトブレイカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!


凄まじい咆哮とともに百貨店が崩れ始めるのを感じた。
上で激しい戦闘が行われているらしい、このままここにいては倒壊に巻き込まれそうだ。
食料はほとんど回収できないしこれ以上探している暇もない。
名残惜しいがここは去ることにする。




「龍の次はまた竜か」

南方へと飛んでいく竜を見るなり嘆く。
龍と竜の漢字の違い、パピヨンの場合は西洋と東洋での形状の違いで分けているが、本来はどちらも同じである。
竜は本来の竜全般を指す意味であり、龍は神獣・霊獣として扱われるそれを荘厳にするため複雑にしたものだ。
故に竜という字は、ファンタジーなどで倒すべき怪物、龍は守り神として扱われているのかも知れない。
もっともパピヨンにとってはどうでもよかったことだが。
未知の生物、見知らぬ力、これらのキーワードはパピヨンの好奇心を満たすのに十分だった。
こうしてうまい棒というスナック菓子を加えながら竜を追いかけることにしたのである。



☆ ☆ ☆ ☆


(くだらないな)

それが少女、柊つかさの話を物陰で聞いたパピヨンの感想だった。
竜を追いかけてたどり着いたのがあの男だ。
すぐに接触してしまってもよかったのだが、オプーナの前例もある。
なので一先ず彼を尾行することにしたのだ。
もちろん感ずかれないように200メートル程離れて。
そして柊つかさという少女と合流して彼らに接する機会を伺っていたのだ。
気配を最大限に消し、話が聞こえるギリギリの位置まで近づきながら。
もちろんすぐにでも接触することはできた。
そしてあの不思議なテーブルクロスを使ってみたいと思った。
だがあえてそれはしなかった。

(相羽シンヤといったか、貴様はどうにも信用できそうになくてね)

勘、ただそれだけの理由でもないものである。
相羽シンヤという男の持つ雰囲気、目、それらがどうにも胡散臭いのだ。
あれは人を見下している目。 かつて人間というものを嫌悪していた自分のように腐ったドブ川のような目をしていたのだ。
結果的にその判断は当たっていた。
柊つかさの話を聞き終えたシンヤは突然彼女に襲い掛かったのだ。
しかしまだ動こうとはしない。
しばらくはそこで反省してればいい。
柊つかさと柊かがみの姉妹愛がそれなりに強いものだとは知っていたが、
上っ面だけの代用品で済むものなのか。
柊つかさを見つめる視線は、相羽シンヤのそれと同じであった。
惨めな格好で摂関されている彼女を眺めながらシンヤが次にどう出るか観察していく。

(ほう・・・・・・!)

パピヨンは思わず出そうになる感嘆の声を抑える。
シンヤが人の殻を脱ぎ捨てて、異形の姿へと変貌したのだ。
また自分の知らない存在を見つけたことに驚きを隠せないが、
同時にこの状況はつかさが危険だと思い立つ。
仮にもこなたが友人だと言っていた少女だ、このまま見殺しにするのも気が引ける。

が、まだ自分の出番ではないようだ。
黒の鎧を纏った怪人は見慣れぬ長方形の物体をつかさに投げつけているではないか。
抗うならばこれを使え? 変身しないのか?
怪人から発される言葉を前にあの物体への興味がますます湧いてくる。
一体あれを使って何ができるのか。
あれを使ってつかさは何をしようとするのか。
そんなことを考えていたらつかさが長方形の物体を持って立ち上がり始めた。
彼女の動作は自分が知っているそれとは違うが、まさしく・・・・・・

(仮面ライダー・・・・・・!)

変身、そのキーワードとともにつかさの体が鏡の光にも似たそれに包まれる。
新たに現れた姿にパピヨンは思わず目を見開いた。
その姿は形こそ違うも、以前自分が戦った仮面ライダーそのものなのだ。

さてここからはデータ収集の時間。
正直戦闘の結果はわかりきっていた。
つかさが負けて怪人が勝利する、これだろう。
怪人の言動から察するにあの物体は仮面ライダーへと変身するアイテム。
まったく仮面ライダーというものもお手軽なものだ。
つかさはとても戦闘に慣れているとは思えないし、そんなものが変身したところでたかが知れている。
予想通り、つかさは力任せに剣を振るっているだけだ。 言い様に遊ばれてしまっている。
怪人に走りかかった脚力や頑丈さを見る限り、能力としては仮面ライダーと言えるのだろうが。
機会があれば鍛えてみるか。
ボンヤリと戦い・・・・・・いや私刑を眺めながらいつ登場しようかと考えている。
せっかく助けに出るなら蝶最高なタイミングで飛び出したい。


―ADVENT―


(なんだと!?)

思ったことが怪人の発した言葉と重なる。
ビンから突如赤い竜が飛び出して怪人を襲ったのだ。
今日はやけに龍と縁がある。
そういえば剣を出すときもカードをガントレッドに挿入していた。
あのカード自体に力が宿っているのか、あのガントレッドが力を引き出しているのか、
赤い仮面ライダーに対する興味がますます湧いてくる。


―FINAL VENT―


(終わりだな)

機械音とともにつかさが飛び上がった。
どうやら必殺技を撃とうとしているらしい。
その動きは中々優雅なものであったが、今それを使うべきでないことをパピヨンは知っていた。
必殺技は文字通り必ず相手を殺す技。
故に必ずそれを当てられる状態でないと使ってはいけないのだ。
怪人は一回龍に跳ね飛ばされただけで、それ以外のダメージはない。
だから当てられそうな状況でもまだ怪人にはそれを避けようとする気力ぐらい普通に残っているのである。

弾丸のようなキックが地面に直撃する音とともに爆風から吹き飛ばされまいと踏ん張る。
後に残ったのは変身が解けた柊つかさの姿とまだまだ余裕な怪人の姿。
どうやら自分の出番が来たようだ。
つかさの首を狩ろうとしていた怪人にハイキックをかまして(防がれたけど)柊つかさを救出。
我ながら蝶☆最高なタイミングだ。


「貴様、何者だ!」

怪人が怒鳴ってきてうるさい。
そういえば人間のときしか名前を聞いてなかったね。

「通りすがりのホムンクルスだ」

というのはあまりにも偽善者ぶりすぎているので

「俺の名は帝王・パピヨン♪」

そう名乗るだけ名乗り、つかさをおぶって貰うもの貰って逃走した。

「逃がすか!」

怪人が追いかけようとしてきているがもちろん対策は打ってある。
ここに来て役に立たないと思っていた支給品を取り出し、電源を入れて怪人に放り投げた。



         ,..-‐-- 、、
       ,ィ":::::::::::::::::::;;;;;:ii>;,、
        /:::::::::::::::;;;;;;;;iii彡" :ヤi、               タピオカパン!
       i::::::::::::;:"~ ̄     ::i||li
        |:::::::::j'_,.ィ^' ‐、 _,,. ::iii》            イスラエルトルネードスピン!
      |:::i´`  `‐-‐"^{" `リ"
        ヾ;Y     ,.,li`~~i     運動会プロテインパワァァァァァァ!!!
          `i、   ・=-_、, .:/
        | ヽ    ''  .:/
ー-- ,,__,,, |   ` ‐- 、、ノ            ハルヒ!ハルヒ!ハルヒ!ハルヒ!ハルヒ!
;;;;;;;l;;;;;;;ヽ_ ̄``''‐- 、 , -‐}
;;;;;;l;;;;;;;;;;;ヽ ̄`''‐- 、l!//{`‐-、                   アルマゲドン!
l;;;;;;`''=‐- \‐-ッ'´ ', ' ,ヽ;;;;ヽ\_                    なぁーい!なぁぁぁい!!
;;;;;;;;;;;`'‐ 、;;;;;;;;;;;>'   ', ' ,ヽ<;;;;;; ̄`'‐、           メ / )`) )
l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`'‐ /     ,   ' ヽ/;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ        メ ////ノ
;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l      ,    l;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;l!      メ /ノ )´`´/彡 天皇陛下バンザァァァイ!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-‐`‐-‐i''‐-、   _ ,, l;;;;;;;;;;;l::::::::::::l      /   ノゝ /
;;;;;;;;;;;;;;;;;;‐'´-‐''' ´ {_,,r'' _,,r''-‐'';;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;l     /| 、_,,ィ '__/,;'"´``';,.
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;l   /;;;;;;\ _/  |ニニニニ|
※画像は音声のイメージです。

「―――ッ!」
『うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!』
「バルサミコ酢ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」


もともとやかましい奇声が音量最大によって更にやかましくなって周囲に響く。
ある程度覚悟はしていたがやっぱりうるさい。
完全に虚をつかれた怪人はそのまま立ち止まり、抱いていたつかさも奇声を上げる。
何故だか他の女の声もしたが今は気にしている暇はない。
建物を次々を飛び越えて怪人から離れていった。


☆ ☆ ☆ ☆


『逃げちゃったな』
「・・・・・・」
『いやこの場合逃がしたと言うほうが正しいか』
「黙れ!」

叫びとともにテックランサーがIPODを貫く。
IPODはノイズを帯びた音を発した後、しばらくして何も動かなくなった。


【IPOD(キーボードクラッシャーの音声入り)@ニコロワ 破損確認】


『あーあ、勿体ない。 で、追いかけなくていいのかい?
私は追いかけないほうがいいんだけど』
「・・・・・・そうだな、今はどうでもいい」

これ以上無駄に体力を使うわけにはいかない。
ただでさえ連戦続きで疲れているのだ、しばらくは近くの民家で休もう。
どうにもここに来てから自分は感情的になりすぎている気がする。
思えば柊つかさを殺すのにあのようなことをする必要もなかったはずだ。
そんな自分を落ち着けるためにシンヤは深呼吸をした。
そして腹ごなしに例のテーブルクロスを取り出そうとするがどうにも見当たらない。
そういえば片付けるの忘れていたな、戦闘中にどこかへ吹き飛んでしまったのだろうか。

『なあ、少し言いにくいんだけどいいか?』
「なんだ、早く言ってみろ!」

腹が減っているせいか余計感情的になってくる。
空腹を満たせない憤りが支給品に向くが、とりあえず今は我慢して話を聞いてみよう。

『あのテーブルかけ、さっきの変態が持っていったぞ』

出したらしまう、人間だったときに習ったそれはどうやら正しかったらしい。
まさか見た目がただの布切れのあれを奪われる羽目になるとは。
まあいい、こんなときのために用意していたはずだ、百貨店から回収した食料が。


その日、一軒家にて寂しそうに鯖缶を食らうシンヤの姿が目撃されたとか(夏奈談)


【F-4 民家/一日目 午前】
 【相羽シンヤ@アニ2】
 [状態]:疲労(中)、全身に負傷(特に両腕に痛み有り)-手当済
 [装備]:ブレードのテッククリスタル@アニ2
 [持物]:デイパック、支給品一式(食料無し)、レッドアイズブラックドラゴンのカード(南夏奈)@カオスロワ
     :ヤクルト@ニコロワ、きしめん@ニコロワ、他食料
 [方針/目的]
  基本方針:Dボゥイとの決着をつける。
  0:今日も元気だ 鯖缶がうまい。
  1:しばらくは民家にて体を休める。
  2:魅音とは合流できそうにないので予定は破棄。
  3:人間に正体がばれないように行動。ばれたり邪魔だと感じたら殺す。
  4:村雨とラッドを殺す。
  5:もう少し冷静に行動することにする。
  6:Dボゥイの分のテッククリスタルを探し出し手に入れる。
  7:ゆたかと出合ったら……?

 [備考]
  ※参戦時期はアニ2、211話「The Incarnation of Devil」内でラッドに殺される前。
  ※力の制限、特にボルテッカに関しては大きな制限が掛けられています(威力低下、疲労感と空腹感の増加など)
  ※南夏奈のカードはテラカオスに殺される直前から参戦。制限はニコロワ準拠で問題ないかと。
  ※南夏奈のカードは24時間使用不能
  ※魅音の生存は当てにしていません。


☆ ☆ ☆ ☆


「パピヨン?」
「違うもっと愛を込めてパピ☆ヨン!」
「どんだけー・・・・・・」

映画館の中で、二人の男女が談笑をしていた。
男の名は蝶人パピヨンと呼ばれるホムンクルスである。
パピヨンは、女、つかさに事情を話し、部下になるように勧めていたのだ。
つかさは部下になるということに対しては抵抗を持っているらしいが、
こなた達を助けるならば最大限に力を貸してくれるらしい。

「とりあえずそのカードデッキとやらはお前が持っておけ」
「え、いいんですか!?」

パピヨンは不思議なテーブルクロスから出した中華丼を食らいながらつかさにカードデッキを手渡す。
高みに上るためにカードデッキの解析をしてしまいたいが、今は設備がないので後回しだ。
それならばいっそ力の無いつかさに渡して護身用として使わせれば問題ないだろう。
もっともつかさはそれを単なる護身用の道具として使うことはないのだが。

「これがなければお前はただの人間だからな。 変身できない間はそれを使った戦い方でも考えとけ」

さっきみたいに無様な戦いをしないためにもな。
そう付け加えながらも、喜んでいるつかさを前に残った中華丼を食べ干した。
気が向いたら戦闘の仕方でも教えておいてやろうかな、そんなことを考えながら何も映さないスクリーンを眺めていた。


希望の朝焼けに包まれて、柊つかさは己の往く道を走り出した。
誰かに甘える、守られる、そんな弱い自分の闇から抜け出して、彼女に真の夜明けが訪れる。
全ては姉を、友を助けるために。
生きる決意をくれた男達のために。
その情熱ベクトルは誰かの胸を貫き通すものになるのだろうか。
彼女の道に一人の蝶人が魅せられて、あるいは蝶人の気まぐれで、二人の旅路は始まった。


 【E-3 映画館/一日目 午前】
 【柊つかさ@原作】
 [状態]:顔面打撲、全身に鞭の痣、疲労(中)
 [装備]:特になし
 [持物]:カードデッキ(龍騎)@書き手ロワ、ねこ缶@オールロワ
 [方針/目的]
  基本方針:6/とやる夫の想いを無駄にしないためにも生きる
  1:パピヨンとともに行動。
  2:こなたやかがみを助けたい。

  ※龍騎のデッキの制限は書き手ロワ準拠です(ミラーモンスター⇒ドラグレッダーは1分間のみ出現)
  ※龍騎のデッキは2時間使用不能。


 【パピヨン@漫画キャラバトルロワイヤル】
 [状態]:腹に打撲、ハイテンション
 [装備]:ひしゃげたキーボード@ニコロワ
 [持物]:デイパック、基本支給品一式、グルメテーブルかけ@ニコロワ残り16回
 [方針/行動]
  基本方針:主催のトップを倒して帝王として君臨する
  1:柊つかさと行動。 暇があったら戦闘についてでも教えてやるかな
  2:ゆたか(名前は知らない)の力を何とかして手に入れて高見を目差して飛ぶ
  3:朝倉(本人はでっていうだと思っている)を探しニアデスハピネスを取り戻す最悪の場合殺してでも奪い取る
  4:機会と設備があれば龍騎のデッキの解析をしたい
  5:オプーナとは何か情報収集する

 [備考]
  ※漫画ロワ 242話の「襲来!蝶男の帝王舞」より参加。
  ※いろいろあって冷静さを少し欠いてます。本人は気付いていないものと思われます。
  ※朝倉涼子の名前をでっていうだと思っています
  ※基本支給品の食料は全て食べつくしてしまいました。


支給品解説

【猫缶@オールロワ】
猫の餌。別に猫が入っているわけじゃないよ。

【カードデッキ(龍騎)@書き手ロワ2nd】
仮面ライダー龍騎へと変身できるデッキ。
鏡やペットボトル、窓ガラスなど、
とにかく何かを映す物にかざすことでベルトが現れて誰でも変身することができる。
書き手ロワ本編では様々な人物を渡り歩く流浪のデッキであった。
基本性能や能力はwikiにいけば載っている。
必殺技についてはそこらへんの動画サイトで『ファイナルベント』と検索すれば出てくるだろう。
サバイブ『烈火』のカードを使えばサバイブ体になることができる。

なお、制限はライダーロワ準拠であり、変身時間は10分、解除後は2時間変身不能。
他の制限は能力の低下ぐらいだと思われる。(契約モンスターの捕食の必要性はなのはロワでの制限)


089:Dawn(暁、夜明け) 投下順 090:大都会交響楽(裏)
時系列順 090:大都会交響楽(裏)
相羽シンヤ 108:true my heart(食べ物的な意味で)
柊つかさ 101:魅音の不幸とラッキースターワンダーランド(前編)
パピヨン 101:魅音の不幸とラッキースターワンダーランド(前編)



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