目次
裏スレPart2.5
(≫45)≫44より派生
≫44 二次元好きの匿名さん22/03/23(水) 22:51:15
簡単そうに見えて野菜とお肉のスープ前提!
SS筆者22/03/23(水) 23:15:30
「お肉と野菜のスープは、作るのが大変そうだな……」
「ポトフとかナントカ鍋とか、料理みたいな名前で書くから難しく聞こえるだけなのよ。」
「どういうことだ、イチ?」
「野菜を2種類、キノコを1種類、お肉を1種類、好きなものを買う。」
「う、うん。」
「お肉以外を洗って、全部、食べやすそうだなあと思う大きさに切る。」
「切り方はいいのか?」
「いらない!硬いところは小さくした方がいいってくらいかな。」
「なるほど。」
「それで、切ったものを適当にお鍋に投げ込んで、15分間火にかける。」
「……それで?」
「終わり。」
「お、終わり?」
「そ。味は煮てる間に好きなの入れればオッケー。」
「おお、好きな食材を買ってきて、切って、火にかける。それだけなら簡単そうだな。」
「そうでしょ?料理なんてこんなもんで良いの。切って、火にかければ立派な料理。お醤油とお出汁なら和風で、コンソメ使えば洋風で、中華料理の基を使えば中華風。十分でしょ?」
「なるほど……難しく考えなくていいんだな。だから、≫44も、ぜひトライしてみてくれ!」
裏スレPart4
その1(≫22)
了船長22/05/22(日) 14:43:23
「……オグリ、なにしてん」
「……そんなに料理のことが好きになったのか、レスアンカーマン」
「ふざけないで」
「私はオーグリィだ」
「なにいってんの」
「イチの料理。私の好きな言葉だ」
「言葉だけじゃないでしょ」
「割り勘でいいか、イチ」
「何なら私が大将でしょうが!おあいそっていいなさい」
「イチはおかみさんじゃないのか?」
「いきなりまともになるな~!」
そういうわけで、某光の国の戦士にドハマリいたしております(近況報告)
エヴァと同じ年に生まれた自分にはとても、とてもぶっ刺さってるんだ
◇明日で4回目の観劇なんだ
その2(≫41~44)≫40より派生
≫40 二次元好きの匿名さん22/05/25(水) 12:49:00
保守 ラーメンが食べたいんだ
了船長22/05/25(水) 18:44:13
「ら、ラーメン?」
「そうだ。ラーメンが食べたい」
「ラーメン、ラーメンか……」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「……それで、生地がまとまったら手のひらでグイグイ押すんだ」
「こんな感じ、ですか」
「そうそう、ボウルを回しながら、コシを出す」
「しかし、ベーキングパウダーでかん水にするなんて、良く思いついたね」
「子供のころ観た映画で、そんなシーンがあったなって」
「ああ、もしかして、あの?」
「多分、考えてるのは同じです」
「『西村君、僕の体はね、ラーメンで出来ているんだよ』?」
「アッハハ、私、『糖尿になっちゃうよ?』が好きです」
「あのシーン怖いよな~、わかるよ」
「……よし、こんなもんですか」
「うん、そうだね。この後は乾燥しないように1時間くらい寝かせればいいんじゃないかな」
「グラッセさん、ありがとうございます。すみません、お蕎麦じゃないのに」
「中華そば、ってね!麺棒をキッチンに置いておくから使っていいよ」
強力粉をまぶして、麺棒で一生懸命伸ばす。
伸ばして伸ばして、三つ折りにして、2mmくらいの厚さに切る。これをまた一晩寝かせる。
刻んて置いたネギ、メンマ、青菜と、味付け卵。お手製の鶏チャーシューを用意。鶏なのに焼豚って、なんだかおかしくて笑っちゃう。
チャーシューを作るのに使った出汁に味を調整してスープにする。
さて、沸騰したお湯に麺を一分。
どれどれ、ちょっと味見。
……うん、ラーメン屋さんのラーメンって感じじゃないけど、それでも確かにこれは中華麺でしょ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ごくり、と水を飲み込む音が聞こえる気がする。
ラウンジの6人掛けテーブルに座った私たちは、なぜか誰も、一言も発していなかった。
みんな、神妙な面持ちで目の前のどんぶりを見つめている。
「お、タマはどうしてんでぃ」
「まだ走ってるけど」
「かぁー、ちゃっちゃかこっちに来んかい!」
タマモ先輩を呼びに行ったモニーが、イナリさんの声を聞いて「じゃあ、もっかい呼んでくる」とラウンジを出ていく。
もう一回、ごくり、という音が鳴ったと思った矢先、オグリが口を開いた。
「イチ、我慢できない」
まだ全員そろっていない。どうしよう、と思っていると、クリークさんが助け舟を出す。
「イチちゃん、伸びちゃいますよ?」
まるでレースでもするんじゃないかって神妙な面持ちで、こちらを見てくる。
クリークさん、こういう時、結構食いしん坊と言うか、やっぱり食べるの好きだよなと再確認した。
「そうだ、伸びちゃうぜ」
「伸びちゃうぞ、イチ」
更にもう4つの視線が、私に語りかける。
お腹が減った、早く食べたい、伸びちゃうよ。
「じゃあ、食べちゃおうか」
「いただきます」「ラーメンだ」「いただきます♪」
言うやいなや、れんげを取り上げたり、器を持ち上げてみたりする。
あれ、そんなに楽しみだったの、みんな。
「イチ」
「なに?」
「ラーメンだ」
そう言って、破顔した顔をこちらに向ける。
あんまりきれいな笑顔だったから、私もつられて笑ってしまった。
イナリさんとクリークさんも、無言で、でも夢中になって麺を持ちあげては、口に入れている。
私も一口、麺をすする。
うん、結構ラーメンになってるじゃん。
食べ進めていると、モニーとタマモ先輩がバタバタと駆け寄ってくるのが見えた。
「ちょいちょい、すごいタイムやで!」
「マジで! レコード!」
興奮した様子で、二人がタイムの書かれたボードを手にしている。
「オグリ! ほら!」
オグリの箸は、そんなことなど全く気にならないという様子で、麺とスープと具を、順番に行き来していた。
「ちょい、オグリ!」
もう一度話しかけられたオグリが、ようやく顔を上げる。
「レコードか」
「せや! びっくりするで!」
二人はすっかり熱を帯びていて、オグリのことを見ている。
「そんなことより、ラーメンだ」
オグリは何故か私の方を見ながら、二人のほうに視線も向けずに口を開いた。
「伸びちゃうよ」
私は、ちょっとおちょくるような気持ちを持ちながら、二人に声をかける。
「伸びちまうぜ」
「伸びちゃいますよ~」
イナリさんとクリークさんも、こだまのように私の声を繰り返す。
二人は私たちの反応にしばらくぽかんとした表情をしながら、お互いの顔を見つめていた。
その後、何か諦めたようにボードを小脇に抱え直した。
「伸びちゃいますね」
「せやな、伸びたらあかんな」
私の左側の席に座って、そろって「いただきます」と言った後、目の前に用意されたラーメンを食べ始めた。
了
その3(≫64)≫62より派生
≫62 二次元好きの匿名さん22/05/28(土) 04:00:42
ウウーッ(見る順番を押し付けるのは老害ムーブでよろしくないので見たくなった順番で見るのが一番なんだけど、ジードに関しては出来れば映画の「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」→「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」→ジード本編の順番で見て欲しいが……映画2本も>強要するのは……もし良ければゼットさんが大好きなゼロさんのオリジンでもあるのでどっかで見て下さい……)
了船長22/05/28(土) 10:50:36
うわーっ(上質な情報が降ってきて喜び踊っております。映画2本がなんぼのもんじゃい、喜んで拝見します! 経験者・先人の言うことに偽りなしでございますから)
(ベリアルさんはデザインにもうやられてしまったので楽しみです)
「オグリ!」
「な、大きな声でどうしたんだ」
「いくら面白かったからって、スプーンで遊ばない!」
「そうだな、すまない、イチ……」
「お弁当つけっぱなしだし…… よいしょ、取ったげる」
「ん、ありがとう」
「わざわざ目なんか閉じなくても」
「ああ、そうか。なんだか癖で閉じてしまうんだ」
「……だからって見開かれてもなあ」
「ううむ、そうだな」
「はい、これでよし」
「ところで」
「うん?」
「食後のプリン。私の」
「好きな食べ物ね、はーい」
了
その4(≫93)≫92より派生
≫92 二次元好きの匿名さん22/06/01(水) 11:18:40
昼どうしようかな
あっさりめにしとくか
了船長22/06/01(水) 12:46:37
「今日は暑いな……」
「あっさりしたものにしようか」
「おお、そうだな。ありがとう」
暑くなってくるこの季節だからこそ熱いものを食べる、と言うのもとても風流だけど、やっぱり冷たいものも食べたい。
夏の冷たいものと言えば、やっぱりそうめんでしょ。何より、簡単だし。
オグリは一袋分全部茹でてもぺろりと食べきっちゃうから、作る方もあんまり気が抜けないんだけど……
そこで、ここに用意いたしまするは、夏野菜の代表格であるおナスさん。これを一本丸ごとサイの目切りに。ナスの皮は、実は剝かなくていいんです。
老化防止で食べられることの多いナスだけど、その栄養はほとんどが皮に含まれているから。食感は悪くなっちゃうかもだけど、オグリなら食べちゃうし、私もキレイになれるならそのほうがいい。
ツナ缶を開けて、中の油だけフライパンに落として熱する。あったまったら、ナスを炒める。ナスがだんだんトロトロしてきたら、ツナを合わせてあげて軽くかき回す。
そこにお水を150mlと、めんつゆ50mlを混ぜ合わせて軽く煮立つまで火にかける。
「150mlなんてどうやって計るの?」ふふふ、実はですね、ツナ缶にいっぱいまで水を入れたら大体150mlくらいになるんです。手を抜けるところでは、抜かないとね。
付け合わせは……きゅうりの酢の物でいっか。
きゅうりはヘタを落として、切り口同士で30秒くらいゴシゴシ擦ってあげるとアク抜きができる。そうめんの面倒を見ながら、きゅうりから溢れてきた白い液体を洗い流して、また擦る。
わわ、吹きこぼれが……
「お待たせ」
「おお、ナスが入っている。こっちは酢の物か」
「今日のきゅうりは一味違うのよ」
「イチの手間と愛が詰まった料理だからな」
「何、急に」
「あれっ、ううむ、こういうことを言えば、イチが喜んでくれると思ったんだが、失敗してしまったか」
「バ鹿、もう」
「ふふ、いい顔だぞ、イチ」
「……もう、早く食べちゃってよ!きゅうりなんて、わざわざ苦手な子の多いもの作ってるんだから」
「いただきます」
「いただきます」
了
その5(≫167、169~171)
了船長22/06/14(火) 22:37:27
【すまない。やはり、泊りがけのロケになってしまった】
私は『半額!』のシールが貼られた2個で一袋のブロッコリーを手に取りながら、キャップからの連絡を見た。
【分かった。お仕事、頑張ってね】
お肉コーナーまで歩いて、これまた『30%引き!』のシールが貼られた豚肉と鶏肉を手にしながら、キャップに返信を打ち込む。
すぐに既読がついて、また言葉が返ってくる。
【ありがとう】
【イチのご飯が食べられなくて残念だ】
マスクをしていても分かってしまうんじゃないかというくらい、私の目元が崩れる。私の心の中には、きっとご飯にありつけなくて耳を折ってしまっているキャップの顔が自然と浮かんでいた。
【帰ってきたら食べられるよ】
【それを楽しみに頑張る】
このやり取りがマスコミに知られてしまったら、何と言われるのだろうか。アイドルウマ娘としてすっかり人々の間に浸透した彼女にとって、これはきっとスクープだ。朝のバラエティじみたニュース番組に取り上げられるに違いない。
彼女が今夜に返ってこれないことに少し落胆しながらも、お惣菜やパンの売り場を過ぎてレジに向かう私の足取りはとても軽かった。
というのも、やはり料理をするというはそれなりに重労働だからだ。
当番制ではあるが、朝日がまだ昇っていない時間に起き出して生徒たちの朝食を作り、作り終わって少しの休憩を挟んだと思ったらすぐお昼ご飯にとりかかって、そのあとは夕飯シフトの人たちへ引き継ぐトレセン学園のキッチンは、日夜知られざる戦いが繰り広げられていた。
私も学生の頃に利用していたし、オグリが「今日はハンバーグの気分だな」と一言発したとたん、厨房の人たちがバタバタとバックヤードへ消えていく様を見てきた。
今となっては、あの人たちの気持ちが分かる。とてつもなく食べる子が複数来ると、その瞬間、私たちは夢を持つ料理人から、根性だけで手と足を必死に動かす兵士に変身する。
その最前線にいる私たちは、さしずめ過酷な戦場を潜り抜けてきた生き残りだ。
そんなことを仕事にしていると、いくら料理が好きだと言っても、少し嫌気が差すことがある。
私の場合、一緒に住んでいるのがあのオグリキャップだから、やっぱり料理も人より多めに――モニーとタマモ先輩のおうちがどれだけ料理をしているのかは知らないけど――作ることになる。
だから、今日は自分の分だけ作ればいい、と分かるのがそれなりに嬉しくなるのだ。
浮かれ気味になった私は、レジに並びかけていた身体を180度反転させて、お酒のコーナーに足を向けた。
一人分だけなら、ビールでも飲みながら作っちゃおうかしら――
普段は絶対に立ち寄らないお酒のコーナーに入り、一本だけビールのロング缶を手に取る。
代謝の高いウマ娘に生まれて良かったな、とお酒を飲むときにはつくづく思う。本当かどうかしらないけれど、外国ではお水の代わりにビールをごくごくとやってしまうウマ娘もいるらしい。
良く冷えた缶を手に、ここいらの主婦の人たちですっかり行列となったレジに私は並び直した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
少し気温と湿度が上がり、若干まとわりつく外気を感じながら、自宅のカギを開ける。
ドアを開けた途端、ふわりと心地よい空気を感じる。タイマーをセットしておいたエアコンが作ってくれた、冷たい空気だ。
タマモ先輩が「夏場はエアコンを除湿でつけっぱなしにするのが、電気代も安上がりでお得やで」と教えてくれたけれど、イマイチ信頼できなくて、結局タイマーにしてしまっている。
冷たい空気に包まれながら、冷蔵庫に食材を詰めていく。二人暮らしとは思えない大きさの冷蔵庫だ。パンパンに詰め込まれた野菜室や冷凍庫の食材も、キャップがいるときには3日で空っぽになる。その食材を捌く自分の実力をちょっとだけほめてやる。すごいぞ。
私は保温バッグの中から、少しぬるくなってしまったビール缶を取り出した。
やっぱり冷えている方が美味しいだろうなと思った私は、厚手のキッチンペーパーを水でぬらして缶の周りに巻き、冷凍庫に入れた。
キッチンペーパーからの気化熱で、すぐ飲み物が冷える裏技だ。これも、タマモ先輩に教えてもらった。
買ったブロッコリーと豚肉を並べ、フライパンを火にかける。
熱しながら、ごま油をすこし垂らす。ごま油はたくさん使えば使うほど香ばしくて美味しくなる魔法の調味料だけど、やっぱり高い。エンゲル係数が高くなりがちな我が家では、そんなにたくさんは使えない。
熱がごま油に伝わって、ふわりと香ばしい香りがキッチンに漂う。気分がすこぶる良かった私は、そこで初めて換気扇をつけていないことに気が付いた。慌ててスイッチに手を伸ばして、換気扇を回した。飲んでもいないのに、もう酔っぱらっちゃったみたい。
火を弱火にして、チューブのにんにくを油に入れる。ぱちっ、と一回だけ音が立つ。にんにくの香りをじっくりと油に移してやる。
その間に、ボウルに水をためてブロッコリーを洗う。ブロッコリーは水をはじく油の膜が貼ってあるから、洗う時にはさかさまにして、水に入れたり出したりする方が良い。
水を切って、まな板に縦にしておく。下の方から房を一つずつ切り落としていき、いつも見かけるブロッコリーの大きさにしていく。ある程度落としたら、幹の部分を真横に切り落として、残りを注意深く切り分ける。
房の大きさをそろえるには、茎に十字に切れ込みを入れて、手で割くようにするとまな板も汚れなくて済む。大きさを揃えてやることで、茹でる時間や炒める時間が均一になるのでより美味しくなるし、なにより栄養が壊れにくい。筋肉をしっかり育成する必要のあるアスリートなウマ娘たちにとって、大事な一工程だ。
割いている内にそれなりの時間が経ったので、残った大きい茎に取り掛かる前に、私は冷凍庫の扉を開けてビール缶を手にした。プシュ、とCMでよく聞く音を立てて缶を開ける。そのまま一口。うん、おいしい。
すっかりご機嫌になった私は、大きい茎の皮を厚めに切り落として、回しながら芯を切り出していった。6mmくらいの斜め切りにすると、芯も美味しく食べることができる。捨てるところがどこにもなくて、嬉しい食材だ。
キャップが帰ってきたときのために、房の部分だけ冷蔵で保存する。
今日は私一人しかいないし、ブロッコリーの芯と豚肉の炒めどんぶりでも作って、美味しくサボっちゃおう。包丁を一旦おいて、もう一口、ビールを煽った。
それからは、特に話さなきゃいけないようなことは無い。
あったまった油をフライパンに十分回して、ブロッコリーの芯を入れる。中火に戻して、塩を一つまみ振ってしんなりするまでゆっくり炒める。菜箸を動かす右手と、左手にはまだまだたくさん残っているビール缶。
しなってきたら、豚肉を加えてほぐしながら、蓋をして熱を加える。
お肉に火が通ったら、味付けをする。今日は30%引きになっていた焼肉屋さんのタレだけ加えて、全体になじませる。
炊いておいた麦ごはんをキャップの絵が描かれた丼に盛って、その上にお肉のうまみとごま油の香りをたっぷり吸ったタネを載せる。お酒をもう一口だけ。
喉を通しながら、このビールを炒めている間に加えてみたらもっとおいしくなったかな、なんて酔っぱらいみたいなことを考えてみる。思い付きで料理はしない方がいい。
うーん、いい香り。せっかくだから、スープはお味噌汁じゃなくてわかめスープにしちゃおう。
全部揃ったら、と言っても2品目で一人しかいないけれど、私は手を合わせて「いただきます」をした。
どんぶりの底にいるキャップの「ごちそうさまでした。」が見えるまでは、ほんの数秒しかたっていなかったんじゃないだろうか。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【今日は何を食べたの】
【地元の人たちが運んできてくれたケータリングだ】
【とても美味しくて、イチにもここにいてほしいくらいだ】
【良かったね】
【イチは何を食べたんだ】
【とてもキャップには出せないような丼ごはん】
【私も食べたい】
【残念だったね】
【明日には帰れるからもう一度作ってくれ】
【考えとく】
【約束だ】
【はーい】
【おやすみ】
【おやすみなさい】
了
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