目次
Part3
(≫36~37)
≫36 二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 12:15:40
オグリ「1/2はタマ達と過ごしたぞ1はどうしてたんだ?友達と遊んだりしてたのか?」
1ちゃん「私?私はトレーナーと姫初めしてたわ」
オグリ「!!!?なっ何を言って!?そういうのは!けっ結婚してからじゃないとダメなんだぞ!!?」
1ちゃん「?…なんでよ?」
オグリ「いや…なんでって……それは………」
1ちゃん「たしかに家族以外の異性とやるのはあんまり聞かないわね」
オグリ「1…あんまりヤるとか…そんな……なぁその…姫…それはトレーナーから言われたのか?それなら少しその距離を置いた方がいいんじゃないのか…?」
1「なんで距離置かないといけないの?ていうか私から誘ったんだけど」
オグリ「ヘェ~自分から…ん?…え?……え?………え!?え!!??え!!!??」
1ちゃん「ど、どうしたのよ…急に…」
◇
オグリ「まさか1があんなに…積極的な子だったとは…もっと自分を大切にしてほしいんだがな…お母さんがくれた大切な体なんだから…まさか私を姫初めに誘うなんてことはないだろうな…さすがにないか…」
タマ「姫初め?」
オグリ「!?タ、タマ!?違う!違うんだ!それは!!」
タマ「姫初めって炊いた米食うやつやろ?
オグリ誘ったら大変なことなるで何俵炊けばええんや…」
オグリ「…え?…お米を…食べる…?」
タマ「どうしたんやオグリ…耳まで真っ赤になっとるで……」
オグリ「う…うわァァァァぁあ!!!
私は…私は…なんて…なんて恥ずかしい……」
タマ「どうしたんや!?オグリ!オグリィ!?」
Part4
(≫94)
二次元好きの匿名さん22/01/20(木) 16:15:58
1『お母さぁん…もっと奥やってよぉ…なんで外側ばっかりぃ……』
1ママ『まだダメよ外側の汚れがまだ取れてないもの』
1『そんなのいいからぁ…奥かゆいぃ…』
1ママ『もう…
これになるのホントワガママね1ちゃん
子供のこれから耳が耳触ったらすぐ蕩けるんだから…
相当敏感よね
ちょっと羨ましいわ
どんな感じなのかしら…』
1『そんなのいいからぁ…はやく…はやく…』
1ママ『ほら…奥だよ〜』(カリカリカリカリ)
1『ほわぁ〜♡』
──────────────
数日後1ちゃんは母親に鬼電をかけた
Part5
その1(≫64~66)
元スレ主22/01/28(金) 12:51:49
鼻歌を鳴らしながら
お茶菓子を準備し
優雅にお茶を淹れ
午後の一時を満喫しようしている
セーラー服を着ても似合いそうな子持ち人妻は
誰でしょうか…?
私です…1ちゃんのお母さんです
いつもはすぐ売り切れる大人気のおはぎを買えてご機嫌な私は
さっと椅子に座りテレビをつけ
ニュース番組を背景にしながらお茶を一口…
いきなりおはぎに手を付けず…
まずはほっと息をつき…
一日頑張った私を労い落ち着かせ…
おはぎに手を付ける……
さて…ではいざ実しょ
─現在、中央トレセン学園近くで大雨が発生しています
雷が発生する恐れがありますので
近くにお住まいの方は十分に注意してください─
おはぎ食べてる場合じゃない!
1ちゃん!1ちゃん!
大丈夫かな…
あの子結構おっちょこちょいなとこあるし…
風邪とか引いてたらどうしよ…
大事な時期なのに……
私が焦ってどうするのよ!
私が1ちゃんを信じないでどうするの!
とりあえず落ち着いて
もう一度お茶を飲んで
─では生徒達への街頭インタビューです─
ブハぁ!?
「すっごい雨だったけどなんとか帰ってこれた今回ばかりはアイツのおかげね…」
「今回はシンプルな内容だったし明日は少しだけ贅沢にしようかな」
ピコン!
「…ライン通知?お母さんからだ5件もはいってる。ゴメン全然気づかなかった私のこと心配してくれてたんだ…」
「1ちゃん帰って来てたんだね。凄い雨だったね!大丈夫だっ…?」
「1ちゃん…?どうしたの…?」
バタンッ!
「ウワぁー!!1ちゃんが白目剥いて倒れたぁ!!?」
その2(≫180~190)
二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 11:27:42
私は今実家へと帰省するためバスに揺られている都会から離れていて車なんて殆ど通らないので渋滞にひっかかることなどなく快適に目的地へと向かっている
都会だと味わえない感覚で少し気分がいい
「そろそろ1の実家か…」
この芦毛さえいなければもっと良かったのに
それもこれもあのインタビューのせいだ
これを見た母親が盛大に勘違いして次に帰省するときオグリを連れてこいと言ってきて聞かないから仕方なく連れてきた
ふとオグリの方を見ると少し顔が強張っている
あいつも緊張なんてするんだと思っているとバスが停まった
バスから降りて実家へと歩く
その間もオグリのやつはキョロキョロしたり
耳をパタパタ動かしたり
明らかに緊張していた
こんな姿を見れるなら一緒に来るのも
そんなに悪くないかもしれない
家の前につきインターホンを押す
ドタドタと木製の床を鳴らす音が懐かしく物思いにふけっていた
「お帰りなさい1ちゃん!元気だった?」
「お母さぁぁぁん!!?」
セーラーを着てミニスカート履いている母親を見るまでは
「な、なんなのよその格好は!?」
色んな感情を抑え問い詰める
「どう?似合う?オグリちゃん緊張してるかと思って気分をほぐそうかと思って着てみたの!18歳から着てないから入るか不安だったけど着れて良かったぁ~」
そう言う母だが…お腹ちょっと出てるし…ふとももが太すぎてスカートがほとんどふとももに占領されている…普通もうちょっと空きあるのに…
いや…ギリギリすぎる……
「いや…きついよ……」
そう言うと母はムッとした顔しながら
「な、なにをぉ!?お父さんはカワイイって言ってくれたんだぞぉ!!?」
母は背中を反り返らせ胸をつきだすポーズをとりだした止めとけ絶対破れる
「よく見なさい!!!どこもキツくな…」ビリィ
案の定すぎて驚きも何もない
「着替えてきます…」グスン
ギシギシと暗いオーラを漂わせ自分の部屋に帰っていった
泣くな…いい大人がそんなことで…
「哀愁があるな…あの背中…」
言ってやるなそんなこと一応私の母親だぞ
テレビがある家で一番広い場所にオグリを案内し座敷に腰をかける
周りを見渡すと家の中から私の家の畑が見えるザ田舎という懐かしい風景だ
お父さんが家にいないから多分畑の方にいるのかな
オグリの方に目をやると
さっきの出来事から少し時間がたち
この雰囲気にも慣れたようだ
「あの畑はなにを作っているんだ?」
「人参だよ因みに私の家のやつだよ」
オグリは目を丸くさせ
ハッと何かに気付いたような顔をした
「もしかして1がくれた人参って!?」
そうだ実家から送られてきた物だ
中央だからお友達とかにも分けてあげてねと言ってバカみたいな量送ってきたのだ
「あの人参美味しかったんだ!また食べたいんだ!!」
目をキラキラさせて子供のような顔をしていた
「おまたせ〜さっきはゴメンね」
そんなこんなしているとお母さんがお茶とお菓子を持って部屋に来た
良かった普通の格好だ
「ところでオグリちゃんは家に嫁ぐ気とかある?」
はぁ…!!
もぉぉォ!!!
この人さぁぁァあ!!!??
「1ちゃんと結婚して家に嫁いでくれれば出荷できない人参とか食べ放題だよ」
ちょっと…
「ほ、本当か!?」
ちょ…
「本当だよ!味は変わらないから安心して!!」
まって…
「嫁ぐ!1と結婚する!!」
…え?
「そう!?分かったわ!!じゃあちょっとコレに名前を」
「待てって言ってんでしょうが!!?」
机をバン!と叩き声を上げる
「勝手に色々と進めないで私の同意もなしに!
それに物に釣られて簡単に結婚するとか言わない!!」
「私は人参がなくても1と一緒に暮らしたいと思っているぞ」
こいつはこんなことサラッと言うやつだった
絶対友達と暮らすぐらいの感覚で言ってる…
わかってるはずなのにもしかしたら…と考える
少し冷えた風が顔に当たり初めて自分の顔が熱くなっていることに気がついた
横を見ると母親も顔を赤くして下を向いている
あんたが焚き付けたんでしょうが
なに恥ずかしがってるんだ
「お、お邪魔しましたぁ~ごゆっくりぃ〜」
「あ、ちょっ…待って、お母さん……」
今は行かないで二人だけにしないで私
「1顔が真っ赤だぞ」
待って!顔近づけないで…ピトッ
おでこくっつけないで…
キュぅ
その後帰ってきたお父さんにお母さんから何が起こったのか説明され
この一日ずっと両親からきぶられ続け
外堀を埋められ
オグリは気に入られ
1ちゃんの心は全く休まることがなかった
終わり
Part7
(≫14)
元スレ主22/02/14(月) 20:50:58
─食堂─
1ちゃん「はい、チョコあげる
もう学園中から貰ってるだろうけど
食後のデザート代わりに食べて」
オグリ「友チョコと言うやつか!ありがとうイチ!」
1ちゃん「本命よ」
オグリ「!!!??」
周囲「!!!!???」ザワザワザワ
Part8
その1(≫58)
元スレ主22/02/26(土) 03:17:02
1ちゃん「どう…?日の丸弁当風ミルフィーユ弁当…」
セレちゃん「イケるね」
1ちゃん「おかずないし飽きたりしない…?」
セレちゃん「梅入りそぼろとチーズ入りそぼろ半々だから飽きないよ
とくに境目の部分の味が至高の物だよ」
1ちゃん「それもこれもセレちゃんのおかげ、チーズと梅を合わせた物が好きって言ってたからそこから着想を得て作ったんだよ」
セレちゃん「!!!…あんな昔に言ったこと覚えててくれたの…?」
1ちゃん「…?当然じゃない?何かおかしかった?」
セレちゃん「い…いや、えへへ…なんでもない…」
1ちゃん「そう?ともかく味見に付き合ってくれてありがと、これならアイツも気に入るハズね」
セレちゃん「………」
1ちゃん「…?どうしたの?」
セレちゃん「いや…なんでもない…驚いてくれるといいね…」
1ちゃん「ありがと、明日が待ち遠しいなぁ…絶っっ対に二度見するわ!」
セレちゃん(ずっとなんて言わないから…
私だけをなんて望まないから…
せめて…
せめて…
今だけは…
私のこと考えてよ…)
その2(≫76~77)
元スレ主22/02/27(日) 07:42:25
【エイジセレモニー】
私は男の子が嫌いだった
理由は…友達が嫌ってたから私も嫌いになっただけで大して嫌いではなかった気がする
でも大好きな友達に好きな男の子ができて…私が好きだった髪型を男の子の好きな髪型に変えて、皆は可愛くなったと言うが私は前のあの子が好きだった
あの肩にかかり背中に流れるあの長い髪が大好きだったのに
私が好きな人を簡単に変えてしまう
私は恋心を抱くことが酷く気持ちの悪いものに思えてしまった
あれほど愛惜しかったセレちゃんという、あの子が付けてくれた呼び名も疎ましく思えてしまう
でも他の友達も好きな子ができて大人になっていって私だけは変わらなかった
それからは前にも増して男の子を冷たく突き離していた
私は変わりたくなかった
中央に来たのも生徒に男の子がいなかったから
夢を抱いて頑張っても此処に来れない子が山ほどいるだろうにホントに酷い理由だ
そんな理由でよく通れたものだ才能はあったのかもしれない
正直学園生活は楽しくなかった
ただ走るだけだ、皆はそれが目的だから良かったが、私は違ったから
でも同室になった子…レスアンカーワンと過ごしていく日々は楽しかった
彼女…イチちゃんの包容力や柔らかい笑顔に心を溶きほぐされるのにそう時間はかからなかった
そんなに日々が続くと信じていたんだ
大好きなイチちゃんが変わった
前と一緒だ
ムカつく…
ぽっと出のクセに調子に乗って…
落ち込む必要はない、また昔に戻るだけだ
「始めまして!エイジセレモニーさん!私レスアンカーワンって言います!」
「エイジセレモニーさんって梅とチーズが好きなの?ちょっと意外、覚えておくわ」
「ねぇ、セレちゃんって…呼んでも…いいかな…?………いいの!?ありがとう!!!…え?イ、イチちゃん?…ふふっ、わかったわ!よろしくね!」
「最近、セレちゃん変わったわよね、笑顔増えてるわよ、前のセレちゃんも好きだけど、今のセレちゃんが一番好きよ」
「最近学園が騒がわしいわよね、なんか凄いやつが来たんだってね」
「え?こ…このニンジン…?えっと…な、なんでもないわ!」
「このお弁当?ちょっとね…違うわ!?誤解よ!!?」
「明日こそは…ご、ごめんさい少しボーっとしてたわ、明日のお弁当何にしようかと考えてて…」
「なんと!ついにトレーナーさんがついたわ!癪だけどアイツのおかげね…」
「ごめんなさい、あいつにお弁当渡さなくちゃいけないから、また後でね」
嫌い…私のこと好きじゃないアナタなんて嫌い…だいきらい…
なのに…なんで…なんでこんなに痛くなるの…?
もう薄々わかっている
私が彼女に向けているものは友情ではないなんてこと
そしてこれを何と言うかも
私は彼女と会って変わったんだ
ならこれしかないじゃないか
こんなに苦しいなら大人になんてなりたくなかった
「大好きだよ…イチちゃん」
【エイジセレモニー】終わり
Part9
(≫88~93)
元スレ主22/03/18(金) 20:05:51
思ったより時間かかるかもしれないから、とりあえず出来た分あげてきます
「いたい…イタい…痛い゛ィ゛」
「頑張って下さい!もう少しの辛抱ですよ!」
「ムリ!無理!止めて!?」
「ごめんなさい…でもここで止めたら症状は回復しません…大丈夫です!絶対に治してみせます!!」
今いったい何をしているのか…それは…
─数日前
足が重い気がする
ただの勘違いじゃないかと思うレベルのもので意識しないと分からない、普通なら放っておく人が大半だろう
しかし私達にとっては死活問題である
原因は恐らく走りすぎ、中央のなかでは常識の範疇を出るものではないが、それはあくまでアスリートの中での話、一般的な感性からすれば絶対に走りすぎである
どうしたものか走るのを止めたくはないし、かと言ってコレを放っておくのもモヤモヤする…
「どうしたの難しそうな顔して」
悩んでいると仲の良いクラスメイトから話しかけられたのでダメ元で事情を話してみた
「じゃあ足つぼマッサージとかしてみたら?」
「足つぼ?」
「そ、えっと、はん…はんしゃ…?」
「反射区のこと?」
「そう!それ圧してもらったらスッゴイ足軽くなったの、後輩の子が凄い上手でさ、イチちゃんも試してみたら?」
足つぼか…正直あまり信じていない、医学的な根拠も特にないようだし、だがコレと言った解決方もないので乗ってみることにした
「おっけ〜じゃ、お願いしとくね
言っとくけどマジで痛いから覚悟してね」
そう言うが足を圧されるぐらいそんな痛いなんてことはないだろう、テレビでたまに見るが、アレはオーバーリアクションだ…そうたかをくくっていた
「わかった」
このとき私は
まさか、この歳で痛すぎて絶叫するとは思わなかっただろう
そんなこんなあって今に至る
ピンクの悪魔の猛攻を耐え抜き施術の効果を確かめるため軽く足を上げた
足が軽くなっている
今まで足の裏に5キロぐらいの重りが引っ付いていたのではないと錯覚するほどだった
感心と安堵を覚え一息ついていると一つの考えが頭を過った…
オグリのやつも老廃物溜まってるんじゃないか…?
なんだったら私よりハードスケジュールだし石みたいになってるのでは…
アイツの痛がっている姿を間近で見れるのでは…
そう考えた私はすぐさまマッサージのコツを聞きだし自主練を重ねた
─数日後
「いいのかイチ?マッサージなんてしてもらって」
「いいのよ、いつものお礼」
「そんな!私は何もしていないぞ…なんだったらイチにお世話になってばっかり」
「はいはい、それはいいから早く椅子に座って」
オグリを座らせ、さっそく施術を開始する
まずは僧帽筋…肩の反射区を圧す、肩は長時間座っているとすぐにこってくる、それに走るときに手を動かしているときに使っていたり、想像よりも頑張ってくれている部位だ
ゴリッゴリッ
思った通りだ、間違いなく私より老廃物が溜まっている
予想以上の痛みだったのかオグリは顔を歪ませて耐えていた
ここで、これだと『あそこ』はどうなってしまうのだろうか
次は親指を後ろに倒しボコッと浮かび上がる足底筋膜を圧し上から下へと流してゆく
走るときによく使う場所のようでマラソンランナー等がよく痛くなるようだ
「うぅ…痛いィ…」
さすがのオグリも痛がって声を出さずにはいられないようだ、でも私はこれで絶叫していたから本当に我慢強い、中央生はここを酷使する、逆に言えば、ここさえ乗り越えれば後は楽だ…しかし、ことオグリに関して言えばこれを遥かに上回るほど酷使している部位がある、次はそこだ
「多分これ一番痛いと思うから準備できたら言って」
忠告する、大袈裟だと思うかもしれないが予想が正しければさっきとは比にならないほど痛い筈だ
「…大丈夫だ!いつでも来てくれ!」
一番痛いと聞いて不安そうな顔をしたが私に悪いと思ったのだろうか気丈に振る舞ってみせた、正直オグリの中の一番痛いと私の思う一番痛いは比較にならないぐらい差があると思う
だが、それを言っても伝わらないだろう
できるだけ早く終わらせよう、そう心に決め指を沈めた…
胃の反射区へ……
圧した瞬間、体が弓のように跳ね上がりカハッと息が押し出されたように漏れる音が聞こえた
「痛い!痛い!?イチ!!?やめ!やめて!!ホントに、い゛!!!??」
予想を遥かに上回る痛がりように胸が痛くなる
こんなに痛がっているのに治りませんでしたでは許されない一欠片も残さぬよう入念に丹念に足に巣食う老廃物をゴリゴリと削る
その間、ずっとオグリは椅子を掴み必死に声を抑えようとしていたが、あまりの痛みに耐え切れず声を出していた
ゴメン…ゴメンね、オグリ…すぐに終わるからね…
施術が終わり足から手を離し顔の方に目をやると涙を流していた胸が締め付けられるような感覚になりいたたまれなくなった
「あ…ぅ…」
涙をハンカチで優しく撫でると漏れだしたような消え入るような、か細い声をだし、コチラを見つめてきた
「ッ!?…ごめん…オグリ、いくら貴女のためとは言え、こんなに痛い思いをさせて…痛かったね…ゴメンね…」
「大丈夫だ、私のためにありがとう」
息を整え、先程とは打って変わって優しい顔をしながら私にそう言った
「すごい…ほんとにかるい…」
施術した足を上げ信じられないといった様子で自分の足を見つめている
自分の施術に効果があったことに安心すると共に心苦しさを感じていた、それはなぜか…それはオグリを再び地獄へ突き落とす残酷な事実を告げなければならないからだ
「ねぇ…」
「ん…?なんだイ「まだ反対あるけど」
「…ひッ」
─翌日─
周りの反応がおかしい…私を見るたびピクッと体を跳ねさせ蜘蛛の子を散らすようにいなくなる…
「ねぇイチ先輩って…」
「あぁ見えて意外だよね…」
なんの話だろう…?
「なぁ…イチ…」
「タマ先輩?」
「初めてで張り切ってまうんは分かるんやけどな…その…無理矢理やるんは…ヤメときや…」
…?…どうゆう…ん?…ハッ!?まさか!?とんでもないモノと勘違いされてる!!?
「違、違うんですアレは…あの、えっと…」
マッサージしてただけって言えばいいのに焦りすぎて言葉が出てこない、これは天罰かもしれない、オグリの涙を拭いているときの妙に蕩けた目にドキドキしていたことに対しての
終わり