304 :ウズメ@中の人:2006/03/02(木) 11:29:56ID:M7L56ND9
ウズメの作った『蘆根』のおかげかどうかはわからないが、次の日には2人は
なんとか起き上がれるようになったようだ
ナギ「なんでウズメはなんともないんやろ?」
ナミ「ああこの子は昔から鈍感なんよ」
ウズメ「き~~~~~!」
三人は村の中を見物して回って、ウズメが説明すると、二人は「おー」と感嘆の声を上げた
海の民は二日逗留した後、浜へ引き上げることになった
浜に数日滞在して、そこを拠点に周辺を少し調査したり補給したりするらしい
前日の夜は村で焚き火を囲んで宴会が行われた
拍子木、うなり木、クラヴェスの楽器を鳴らし、ナギは笛を吹き、ナミは歌い、ウズメは踊った
酒の酔いが回ってきた頃ナギとナミはやおら立ち上がり
「寝込んでいたので挨拶が最後になりましたが!」
「ナギでーす、ナミで~っす。二人はプリ・・・意味が分かれへん!」
「我は天のネ申より使われし絶世の美女、ハイテクナナシノナミノミコトなるぞ」
「我は天のネ申より使われし微笑の貴公子、ハイテクナナシノナギノミコトなるぞ」
「あんたは貴公子やなくて奇行師やわ~」ナギの後頭部をポンと叩いた
みんなは二人の喋る言葉は全然分からなかったが、動きが面白かったので笑った
次の日の朝、海の男達は森の細い木を一本と芋と穀物と果物と油を少し貰って
浜へ引き上げていった
帰り際にナミはウズメに向かって
「ネ申はんがなんと言おうと、うちらはあんたの気持を優先させてあげるつもりよ」
「もし、あんたがここに残りたい言うんなら、うちがネ申はんを説得してあげる」
「ただ・・・」ナミはウズメの顔をじっと見詰て言った
「ここには既に神子がおるんよ、そこに入ってきたあんたは所詮よそ者やわ」
「>>294のようにあんたを事を快く思ってないネ申はんもいてはるわ」
「無理に残っても、そのうちあんたが辛くなるだけだと思うんよ」
「うちらはしばらく浜の方に居るから、その気になったら来て」
参照(第二次巫女船団)
最終更新:2006年03月02日 18:49