あの事件から二日目
僕は何事もなく過ごしている
いつも通り笑う翠星石 美味しいお菓子 何気ない時の流れ
変わってしまったのは僕だけだった
僕は何事もなく過ごしている
いつも通り笑う翠星石 美味しいお菓子 何気ない時の流れ
変わってしまったのは僕だけだった
第四話
僕はもう笑えなくなった
お菓子も味がわからないし 時間は蜜のように粘っこく絡まりついて流れてくれなかった
お菓子も味がわからないし 時間は蜜のように粘っこく絡まりついて流れてくれなかった
やっと蜜が流れ落ちて 今度は水のような夜が降ってくる
「いらっしゃい」
既に開かれていた時空の扉を開くと声をかけられた
でもその音は僕の耳に入らず、果ての無い空間へと走り出した
真っ直ぐに僕を見つめる二つのエメラルド色に、全てを奪われていたから――――
でもその音は僕の耳に入らず、果ての無い空間へと走り出した
真っ直ぐに僕を見つめる二つのエメラルド色に、全てを奪われていたから――――
「…今日は、縛らなくて、いいの?」
なんという第一声だろう
吹き出してしまった真紅を見て、急に恥ずかしくなった
吹き出してしまった真紅を見て、急に恥ずかしくなった
だけどエメラルド色の瞳の彼女はただ僕を見つめるだけ
真紅に触れられて、やっと表情を変えた
真紅に触れられて、やっと表情を変えた
「当たり前でしょう?この真紅が躾を怠ると思う?」
頬を撫でられて、エメラルドが細まる
頬を撫でられて、エメラルドが細まる
「いい子でしょう?」
まるで犬みたいにね、と息を吹き掛けると、エメラルドは消えた
まるで犬みたいにね、と息を吹き掛けると、エメラルドは消えた
朱いビロードの生地が桃色の下へ潜ってゆく
胸の辺りで留まりうごめく右手と、白い首筋に吸い付く蕾とで、消えたエメラルドの下はみるみる色づいていった
胸の辺りで留まりうごめく右手と、白い首筋に吸い付く蕾とで、消えたエメラルドの下はみるみる色づいていった
やっと薄らに開いた瞳には涙が浮かんでいて、小さい口からは甘い吐息と喘ぎが漏れる
「蒼星石、いらっしゃい」
「はぅ…ぁ…」
「この子も切なそうなの」
「あああっ!」
「はぅ…ぁ…」
「この子も切なそうなの」
「あああっ!」
ぎゅう、と胸の突起を摘まれたのが分かった
いつの間にか雛苺の脚は大きく開かれている
愛撫をされたら自然と開くようにされたのだろう、どこまで躾られているのだろうか
いつの間にか雛苺の脚は大きく開かれている
愛撫をされたら自然と開くようにされたのだろう、どこまで躾られているのだろうか
両脚の間に体を入れ、白いドロワースの中央に指を立てる
目の前の雛苺の顔が大きく揺れた
堪らなくなって口付けると甘い香りが広がった
目の前の雛苺の顔が大きく揺れた
堪らなくなって口付けると甘い香りが広がった
「ん…むぅ…ふあ…」
思い切り舌を絡ませると細い腕が首に絡まってきた
ピタリと合わさる体の間に、真紅の手を感じた
ピタリと合わさる体の間に、真紅の手を感じた
「真紅、激しく揉みすぎじゃない?」
「大丈夫よ、この子はこれくらいが好きなの」
「大丈夫よ、この子はこれくらいが好きなの」
その言葉に少しむっとして激しく指を動かすと、雛苺は簡単に震えた
「美味しかったでしょう?雛苺の口」
力の抜けた雛苺を間に挟み、真紅と話をする
「いちごミルクキャンディーを舐めさせておいたのよ」
その味も、首に回った腕も、全て真紅が作ったものなのに
なぜその時の僕はそれに満足していたんだろう
なぜその時の僕はそれに満足していたんだろう
最初は雛苺が欲しかったのに
なぜそれを求めてしまったのだろう
なぜそれを求めてしまったのだろう
「雛苺はもう貴女のものだものね」
なぜそんな簡単な嘘を
疑いもしなかったんだろう――――
疑いもしなかったんだろう――――