僕は泣く ◆iDqvc5TpTI
死にたい。
その叫びは僕という人間を形造る基盤だった。
病魔の呪いに苦しめられた一度目の生の中。
罪を背負った二度目の生でも。
ずっと、ずっと、それだけを願って生きてきた。
死にたい、死のう、死ぬべきだ。
けれど同時に死にたいという気持ちが僕を生かした。
死ぬために生きる。
おかしな話だが死ぬという目的があったからこそ僕は生きてこれたのだ。
ただ存在しているだけで大好きな人達を苦しめる辛さにも耐えることができた。
もう少しだから。
もう少しで僕は死ねるから。
待ってて姉さん。そしたら姉さんを縛るものなんか無くなるよ?
そう思い続けることで辛うじて僕は僕が生きていることを許してこれた。
ああ――
だったら、これは報いなのかな?
剣の聖女の言葉が空っぽな心にリフレインする。
僕がやっていることは自身がしなくちゃならなかった戦いを他人に押し付けているだけだと。
ははは、君の言うとおりだったってことかい?
僕が放棄した分の二度の生が二人の命で埋め合された。
そういうこと?
……巫山戯るな。
巫山戯るなよ!
だったら僕の命はどこに行けばいい?
あの二人に死を背負わせてしまったというのなら僕の死はどこにある?
僕は、僕はどうすればいい。
何の為に生きればいい?
答えることのできなかったブラッドからの問い掛けが再度浮上する。
そうだ、僕は答えることができなかった。
答えなかったんじゃない。
できなかったんだ。
姉さんが死んだ。
先生も死んだ。
考えたくもなかったその可能性が実現しても尚僕は――
殺し合いの勝者となることで二人を生き返らそうという気にはなれなかった。
オディオが信用できなかったのだといえばそうでもない。
少なくとも人を蘇生させられるだけの力があることは僕自身が証明している。
かといってそんなことをしても二人が悲しむからだとか、
誰かを生き返らせるために誰かを殺すのは間違っているだとか綺麗事を言うつもりもない。
他の誰が犠牲になろうが、この手が血に染まろうが二人には生きていて欲しかった。
けれど!
生きていて欲しいと生き返らせたいは同列なんかじゃない!
……だってそうだろ?
大切な人が死んだ。だから生き返らす。
そんな、そんな単純に考えていいものなのか?
命とはそんなにも軽いものなのか?
違う。
違うだろ!
生は、死は、他人の都合で容易に左右されていいものなんかじゃない!
『それをあなたが言うの、イスラくん。自ら命を絶とうとしていたあなたが』
だまれ、ダマレ、黙れよっ、
アナスタシア・ルン・ヴァレリア!
君に何が分かる?
生まれた時から病魔にさいなまれ続けた苦しみが!
毎日のように死の発作に襲われ、けれど死ねない辛さが!
蘇らされたんだ、いつもいつもいつも!
絶息寸前で僕は!
よりによって僕を死に追いつめた病魔の手によって!
生きることも死ぬことも奪われていたんだよ!
自ら命を絶とうとしても、結果は同じことだったさ。
毒を飲もうが、心の臓を抉ろうが、炎に飛び込もうが、僕は!
痛いだけ、苦しいだけで死ねなかったんだ!
死ねなかったんだ……。
そうさ、僕は知っている。
本人の意志を介することなく誰かの手で生死を左右されることがどれだけ悲しみに満ちているのかを。
だから選べない。
どんなに願っていようとも、どれだけ姉さんたちに生きていて欲しいと想おうとも。
死んだ彼女たちを僕の勝手で生き返らせるという行為だけは。
『勝手? そうね、自分が嫌だから大切な人達が生き返る術を踏みにじる。
周りの人の事も考えず自分のことだけを優先し続けてきたあなたにはお似合いの言葉ね』
ああ、なんとでも言えばいいさ。
全くもってその通りなのだから。
それに今の君も僕と大して変わらないよ。
なんせ自分以外の全てを殺そうとしているんだからさあ、生きていたいが為だけに!
どの面下げて僕に説教垂れているんだよ、僕の心から出て行け、アナスタシア!
「待て、今アナスタシアといったな。どういうことだ?」
と、どうやら声に出してしまっていたらしい。
ブラッドが厳しい表情で尋ねてくる。
なんとも凡ミスをしてしまったようだがちょうどいっか。
「実は彼女には会っていてね。君たちに出会う前だったけど方角は……」
アナスタシアと出会った場所はI-5エリア。
つまるところは今いるI-7エリアやその先の爆発が起きた地点とは逆方向だ。
僕が意味ありげに指し示した左手に釣られて後ろを向いたブラッドの顔は苦々しげに歪んでいることだろう。
アナスタシアは気になるがこのまま爆発主を放っておくわけにはいかないってとこかな?
悪いことをしてしまったと思わなくもないが結果的には好都合だ。
ブラッドが向き直る前にと右手で握っていた剣を自分の胸元に突きつける。
姉さんたちの為に何もしてあげられることがないのなら生きている意味なんかない。
姉さん達を殺した相手への復讐や志を継いでのオディオの打倒も考えたが、成就するまでの時間を生きていたいとも思わなかった。
……生きていたいと思ったことなんて今まで一度もなかったけどね。
あはははは
柄に、力を込める。
ずぷりずぷりと剣が沈みゆく。
皮を裂き、肉を斬る感触。
待ちに待った瞬間はすぐそこに。
一回目と同様、望んだ最後とは程遠いけど。
一回目と違って自分の意志で死ねるだけまし、かあ。
なわけないか。
だってもたらされた結果は最悪で、下手人はオルドレイク以上に大嫌いな自分で、その上
「てめえ、今何しようとしていた?」
ほら、こうやってお節介な人に止められてしまったのだから。
▼
間一髪だった。
あと少し、あと少し刃を掴むのが遅れていればこいつの命はお陀仏だった。
運良く生き残ることなどまず有り得なかっただろう。
それくらいこいつの動作は迷いの無いものだった。
そして刃はまだ死んでいない。
今も俺の右手と鬩ぎ合いながら進もうとしている。
「離せ、離せよ! 何をしようとしているかだって? 分かるだろ、死のうとしてんだよっ!」
分かるわけがない。
分かってたまるか。
ぶん殴りたい衝動に駆られるも必死に押しとどめる。
下手に殴り飛ばして距離をとろうものならこいつが何をしでかすか分かんねえからだ。
ああ、くそ。
また一つ分かんねえもんが増えやがった!
「……放送で姉の名前が呼ばれたからか?」
「!? そうだよ、分かっているのなら死なせてくれよ!
姉さんが死んだ、アティ先生も死んだ。
もう僕に生きる意味なんてないんだよオォッ!」
「……」
無言で取り押さえに来たブラッドに羽交い締めにされながらイスラん野郎は涙を浮かべていた。
能面のような笑顔を貼り付け、子どものように喚き散らしながら泣くまいとしていた。
その気持が理解できないわけがない。
おまえんとこみたいにひどい話じゃねえけど俺も兄貴を手の届かないところで失った。
けれど、だからこそ腹が立つ。
「分かってねえのはてめえの方だろ!
死にたくなるくらい姉を好きだったんなら知っているはずだろが!
てめえの姉がんなこと望んでねえってことくらい!」
兄上は死ぬ間際まで俺なんかのことを心配してくれていた。
昔っから頼んでもいねえのにいつも俺のこと気にかけてくれていた。
兄弟ってえのはそういうもんだ。
てめえの姉もぜってえお前のことを想って死んだはずだ。
それを、その想いを、こいつは無駄にしようとしている!
「そんなこと、そんなことあるもんか!
僕は姉さんを裏切り続けた! 最後まで泣かせてしまった!
そんな、そんな弟のことなんて嫌いになっていたに決まって……ガッ!?」
我慢の限界だった。
俺はイスラの剣を投げ捨てるとそのまま利き腕で顔面をぶん殴っていた。
「今のはそのアズリアって奴とアティって奴の分だ……」
裂傷だらけの腕に衝撃が響く。
だがこの程度、こいつの姉や両親が受けた心の傷に比べたらこんなもの屁でもねえ。
「自分の弟をうとましいって思う兄や姉なんざいるかよ。
イスラ、お前は愛されていたんだ、姉上にな」
「……っ」
「他にもいるんじゃないのか、お前を愛してくれている奴が。両親とか友人とかさ。
わかってるのに見えないふりを続けると大事な物を見失う。
俺の最高の友からの受け売りだ。この言葉、軽く受流したら承知しねえからな?」
言うだけ言った俺は剣をブラッドに渡して背を向ける。
「俺は外すぜ。
どうもこいつは虫がすかねぇ。
ちょっと見回りでもしてくる」
「そうか。ここは任せろ。……すぐ南の方に海がある、そこを見てきてくれ」
海?
そんなとこに行ったって見回りには……ちえっ、そういうことか。
全部お見通しかよ。
いいさ、その好意に甘えさせてもらうぜ。
「あんがとな」
ひらひらと血まみれの手を後ろに振りながら進路を取る。
南へ、南へ、南へ、進む、進む、進む……。
▼
「イスラ、
ヘクトルの言葉を聞いてもまだ死にたいのか?」
「……当たり前だろ」
「そうか」
俺は力を緩め拘束を解く。
あっさりと離したことを疑問に感じたのだろう、イスラは問いかけてきた。
「……へー、おじさんは僕を止めようとしないの?」
「俺は『おじさん』なんて名前でもなければそんなに貫禄があるわけでもない」
「ああ、ごめんごめん、ブラッドお・じ・さ・ん」
「憎まれ口を叩くくらいの元気は出たか」
「どっかの誰かのおかげさまでね」
「そうか、その調子でお前は死ぬことも語れるか?」
「……」
それが答えだ。
イスラが叫ぶ死には重みがあった。
会って以来たたえたままだった作り物めいた笑の軽さとは比べ物にならない重みがあった。
弾みや衝動で自殺しようとした人間が浮かべるには不似合いな覚悟がその瞳にはありありと浮かんでいた。
恐らくはずっと前から。
イスラ・レヴィノスは確固たる意志で死に場所を求めていたのだ。
「だろうな。俺は戦場でお前のような目をした男たちを何人も見てきた。
彼らにとって死とは自らの生を完結させる最も重く尊いものだった。お前にとっての死もそうだ。違うか?」
「違わないよ。死ねる日を糧として僕はこれまで生きてきた。
死への誓いが僕を逆境から這い上がらせた……」
死を誇りに昇華して自我を保っていた、ということか。
悪いな、ヘクトル。
俺はこいつから誇りを奪うことはできない。
――それが逃避ではなく選択の果てだったのなら、な
「そうか、ならその上で言わせてもらう。
前提を間違えるな。人は何かの為に生きるのではない。生きている人間が何かを成すッ」
「何、を……」
「俺は世界の平和を、人々を守るために戦って来た。
お前の言葉を借りるならそれが俺の生きる意味だった。
その意味も世界に平和が訪れたことで俺は失った」
戦うことしかできないと思っていた。
この先進んでも血と硝煙のにおいの中でしか生きられないと決めつけていた。
戦いの中でしか生きる価値のない俺のような奴の居場所などそんなに多くはないと、
英雄《俺》が必要のない世界を平和というならそのほうがいいとさえ考えていた。
「だがな、戦う事なく生きてみたからこそ知ったものもある」
それは空の青さ。
それは陽光の温かさ。
それは鳥たちの奏でる歌。
それは人々と交わす他愛もない言葉。
それはかってアシュレーをして他に命を賭けられるものを知らないと言わしめたもの。
スレイハイム開放戦線以来取り戻そうとしていたそれの大きさを俺は訪れた平和の中でようやく思い出せた。
「日常の大切さだ」
何のことは無い。
俺の心は首に枷を嵌められた後もずっと逃げていたのだ。
いつの間にか忘れてしまった戦う以外の生き方をもう一度歩むことから。
全く、俺は
ブラッド・エヴァンスであることにそれ程こだわっているつもりはなかったのだがな。
あいつの代わりに英雄として生きる。
過去に決めたその誓いを貫こうと固執して現在を見ようとしていなかった。
わかってるのに見えないふりを続けると大事な物を見失う、か。
お前の言うとおりだ、ヘクトル。
それでも人は時に見ないふりを続けてしまう。
今を見ることで自分の行為などつまらないことだと分かってしまいたくないからだ。
だがな。
人にはその弱さに耐えた上で全てを受け入れる勇気があること示してくれた女がいた。
俺達の信頼に何を為したかでそこに新たに誕生したモノで応えてくれた女がいた。
カノン。
過去に縛られ、手段を目的と取り違え、本当に欲しかったものを見失っていた女。
もうこの世には居ない、しかし繋いだ絆は永遠に消えることのない仲間。
彼女が長い長い旅の果てに見つけた答えを標として俺はイスラへと託す。
「ありのまま全てを受け入れてやれ、イスラ。
生きてここにいるということを。そしてそのお前が抱く感情を余すことなくだ。……あいつのようにな」
ヘクトルが去っていった方へと首を向ける。
あいつはまだ戻ってきていない。
が、代わりとばかりに迫ってくるものがあった。
大きな大きな一人の男のありったけの感情を載せた叫び声だった。
▼
ざくざくと歩くのに合わせて砂がこすれる音がする。
目の前に広がるのは海。
ちょうどいい位にブラッド達から離れた位置にある浜辺を俺は今歩いている。
――ざくざく、ざくざく
歩いている、歩いている、歩けてる。
……俺は止まれなかった。
イスラのように大切な人の死に立ち止まってしまうことができなかった。
ちくしょう……。
今回もか、今回もかよ。
一度目と二度目は両親を亡くしちまった幼い頃。
三度目は兄上が病死していたことを知ったあの日。
そして四度目。
さっき、アイツの名をあのくそったれの魔王によって呼ばれた時。
俺は、俺は――泣けなかった。
アイツの為に涙を流してやることができなかった。
立ち止まってやることすらできなかった。
失っちまった悲しみが
思い出の中の笑顔が
奪われた憎しみが
耳に残る小声が
尽きぬ怒りが
不変の愛が
全部が全部、俺を前へ前と押し進めやがる!
――ざっざっざっざっざ
悔やんでも仕方がない。
死んだ奴の分も背負って前へと進まなければならない。
かってオズインやハーケンにかけた言葉がそのまま俺の中でリフレインする。
綺麗事として吐いたわけじゃない。
紛うことなく本音だった。
けど、けどよお。
今くらい泣いてもいいんじゃないのか、俺?
――ざっざっざざざざざ
そういやあいつは随分と泣き虫だったっよな。
あーゆーめんどくさい女は好みじゃねーはずだったんだが俺が惹かれたのはそこだったのかもしんねえ。
そうかそうか、そういうことか。
自分のことながら謎だったんだよな。
あんなおどおどしてまどろっこしくてけど一生懸命でなんか言いたそうに俺の周りをうろついていて声をかけたら逃げ出して
そんなところがほっとけなくて近くで戦え庇ってやるっつったらすげえ顔を真赤にして俺も悪い気はしないで
ネルガルを倒したあとなんざついつい抱きかかえちまってペガサスがねえ分かすげえ軽くてああヒューイつったか
あのバカ羽馬にも謝らねえといけねえな後はあの夢の中の俺の娘とおぼしき女の子にもか
すまねえ、わり、ごめんな。
守れなくて、あいつのことを、お前のことを、俺は、俺は、俺はあッ!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
何が何だか解らなくなってきた。
泣いているのか笑っているのか怒っているのか悲しんでいるのか。
分かんねえ。ただただあいつのことが溢れてきやがる。
あいつを殺した奴やオディオへの怒りなんざ全て流れ込んでくるあいつの奔流に押し流されて行く。
悲しいはずなのに――あいつの笑顔を思い出すとついつい笑っちまう
悔しいはずなのに――あいつの頑張りを思い出すと俺も負けてられねえと気合が入る
憎いはずなのに――あいつを怖がらせちまうかと思うと憎悪に身を任せられない
ごった煮だった、ちっとも感情の整理がついてくれねえ!
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおむぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーー ッッッ!!」
吐き出していいもんなんざねえ。
この想いは全て俺が、あいつを愛してあいつに好かれた俺一人が背負ってかなけりゃならないものだ。
他の誰にも渡してやるつもりもない。
けどよ、だけどさ。
その名前を、結局あいつだとかお前だとかばっか言ってあまり呼んでやれなかった名前を俺は呼ばずにはいられなかった。
「フロリィィィイイイイイナアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーっっっっっ!!!」
涙はやっぱ出てくれなかった。
声だけが溢れて溢れて堪らなかった。
――ざざざざざざざざざ
▼
死にたい。
その叫びは僕という人間を形造る基盤だった。
病魔の呪いに苦しめられた一度目の生の中。
罪を背負った二度目の生でも。
ずっと、ずっと、それだけを願って生きてきた。
死にたい、死のう、死ぬべきだ。
それは今も変わらない。
この願望は、アティ先生や姉さんの言葉でならともかく会って間もない人間の言葉で動かされるほど軽くはない。
でも
言葉にもなっていないそいつの咆哮は不思議と僕の心に響いた。
退くことを知らない獅子のように猛き声。
それでいて子どもが泣いているように悲しい声。
「あ……っ、うあ、ァぁ……っ」
止してくれ。
聞かせないでくれ。
もっともっと静かに泣いてくれ。
こんな、こんな喪失へのありのままの感情をぶつけてくる声を聞いていたら僕までつられてしまいそうじゃないか。
張っていた意地が馬鹿らしく感じちゃうじゃないか。
だというのに声は止まない。
耳を塞ごうにも魂を直接揺さぶる感情の前には無意味。
共鳴するみたいに湧き上がる内側からの声なんてそれこそ、死ななきゃどうしようもない!
「く……っ、う、あああァぁっ!」
どうしようもないのに!
剣を握るべき右腕は、引き金を引くべき左手は、
「ねえ、さん……。アティ先生……」
僕の目から溢れ出すそいつを抑えるのに精一杯だった。
死にたい。死ねば声なんか聞こえない。死ねばこんな想いをしないで済む。
けれど、けれども、僕は、今!
「う、う、ごめんなさい、あああ、ごめんなさい、あぁっう、ごめんなさい!」
それよりも泣きたかった。
傷つけてばっかりだった人達に謝りたかった。
今更だと思いつつも、その想いが余計に僕を悔いさせた。
「ああああああああああああああああああああああああああああああァぁっ!」
失った時に初めて気づくものがある。
陳腐だけど真理だった。
僕は姉さんのことが好きだった。
僕はアティ先生のようになりたかった。
僕は、二人に、愛されていた。
僕は、僕は、僕は!
ありがとうを言えなかった
「ああああああああああああああああああああああああああああああァぁっッッ!」
何年ぶりだろうか。
僕は声を出して泣いた。
姉さん達の死を悲しいと思うことを僕に許した。
まだ当分この涙は収まりそうになかった。
【I-7 東 一日目 日中】
【ブラッド・エヴァンス@
WILD ARMS 2nd IGNITION】
[状態]:全身に火傷(多少マシに)、疲労(小)
[装備]:ドラゴンクロー@
ファイナルファンタジーVI
[道具]:不明支給品1~2個、基本支給品一式
[思考]
基本:オディオを倒すという目的のために人々がまとまるよう、『勇気』を引き出す為の導として戦い抜く。
1:東へ向かった後西にとって返しアナスタシアを救う。
2:仲間を集める。
3:自分の仲間とヘクトルの仲間を探す。
4:魔王を倒す。
ちょこ(名前は知らない)は警戒。
[備考] ※参戦時期はクリア後。
【イスラ・レヴィノス@サモンナイト3 】
[状態]:健康、疲労(小)、涙で顔グシャグシャ
[装備]:魔界の剣@ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち
[道具]:不明支給品0~1個(本人確認済み)、基本支給品一式(名簿確認済み) 、ドーリーショット@
アークザラッドⅡ
鯛焼きセット(鯛焼き*2、ミサワ焼き*2、ど根性焼き*1)@LIVEALIVE、
ビジュの首輪、
[思考]
基本:死にたい……けど?
1:二人の死を悲しむ
[備考]:
※高原、
クロノ、マッシュ、ユーリル、ヘクトル、ブラッドの仲間と要注意人物を把握済み。
※参戦時期は16話死亡直後。そのため、病魔の呪いから解かれています。
※マッシュとセッツァーの情報の食い違いに気づいていません。
※イスラたちが見たのはケフカによるアルテマの光です。
【J-7 東 一日目 日中】
【ヘクトル@
ファイアーエムブレム 烈火の剣】
[状態]:全身打撲(小程度)、疲労(小)、浜辺を叫びながら全力疾走中
[装備]:ゼブラアックス@アークザラッドⅡ
[道具]:聖なるナイフ@ドラゴンクエストIV、ビー玉@
サモンナイト3、
基本支給品一式×2(
リーザ、ヘクトル)
[思考]
基本:オディオを絶対ぶっ倒す!
0:今は、悲しまねぇ
1:東へ向かう。
2:仲間を集める。
3:リン達やブラッドの仲間、セッツァーの仲間を探す。つるっぱげも倒す
4:セッツァーをひとまず信用。
5:アナスタシアとちょこ(名前は知らない)、エドガー、
シャドウを警戒。
[備考]:
※
フロリーナとは恋仲です。
※鋼の剣@ドラゴンクエストIV(刃折れ)はF-5の砂漠のリーザが埋葬された場所に墓標代わりに突き刺さっています。
※セッツァーとイスラと情報交換をしました。一部嘘が混じっています。
ティナ、エドガー、シャドウを危険人物だと、マッシュ、ケフカを対主催側の人物だと思い込んでいます。
※マッシュとセッツァーの情報の食い違いに気づいていません。
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最終更新:2012年09月24日 04:50